コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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君の前じゃ言えなくなる
日時: 2015/09/22 12:11
名前: 古時計 (ID: JVQjWv4j)

校庭のグラウンドで転びかけそうになって、ドジしちゃったと笑みを浮かべたそんな可愛い仕草も、黒板を消すことに必死になって頑張っているそんな可愛い君も、無邪気な顔で俺に駆け寄るそんな君も…。

いつか、制服にさよならするまではいつかきっと…。

‾‾‾‾‾
言い訳並べてる、困った顔に慌てた顔…。そんなお前も、どこか愛おしく思い面白く思い。鼻で笑っては手を差し伸べてやる。放課後の夕焼けの差し込む補習授業で、ユウツウそうな顔をされてポンッと叩いて無駄な時間を過ごす

そんな時間も、甘く儚い。

‾‾‾‾
意地悪な言葉遊びで、君を困らせては甘い声で惑わす。
溶けるような視線で、君を見つめてはいつ気が付くのかとワクワクしてくる。早く、この手で君を壊してみたい…俺しか、求められないくらいに愛して愛して…そして、

白衣を脱ぎ捨てて、さあ…おいで?

——————————————————————————

こんにちわ!古時計です!ちょっとボーイフレンド(仮)要素入ってますが別の物語として書いていきます!これは、三人の教師が同時に主人公に恋に落ちちゃう系ですね…さあ、主人公はどうなっていくのでしょう?お楽しみいただければ幸いです!!

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Re: 君の前じゃ言えなくなる ( No.34 )
日時: 2015/10/30 22:27
名前: 古時計 (ID: KRYGERxe)

羨ましいことじゃありませんか、文字量を増やしたくてたまらない私には羨ましいです。そうですね、5〜6枚くらい書いて音読して通したら12分(残りの3分は動きなどでカバー)になったらいい感じなのでしょうかね…45分劇のインターネットにある台本や有名な台本をいつも使ってやっているので私には難しいです…。

Re: 君の前じゃ言えなくなる ( No.35 )
日時: 2015/10/30 22:29
名前: 彩都 (ID: u5wP1acT)  

成程…因みに彩都は部長☆(演劇部ではない)

Re: 君の前じゃ言えなくなる ( No.36 )
日時: 2015/10/31 17:04
名前: 古時計 (ID: Jhl2FH6g)

凄いですね、偉いです。古時計まとめられる力ないので…( ´∀`)

Re: 君の前じゃ言えなくなる ( No.37 )
日時: 2015/10/31 19:38
名前: 古時計 (ID: Jhl2FH6g)
参照: http://気を取り戻して小説を書く←

*part3

緊迫感溢れる入学式。
ぺラリ、と小さく名簿書の紙が揺れては時計をチラリと横目で見た。
酒臭いあのタラシは、一体いつになったら出て来るんだ。まったく、毎回のように、行事ごとのようにあいつは遅刻か寝坊してくるのか、呆れた社会のクズだな。

「き、緊張しないですか?戸田先生?」
晴斗は本当に、一々物を考えすぎだ。一年目ならまだしも、新人でもないのに緊張で眉を寄せている。まるで、女のようだな。
 しばらく、戸田先生と会話しているとムカつく奴が現れた。
謝罪もなしに、まるで遅れるのが当たり前のような顔をしやがって躾けたくなってくる。が、しかし幼馴染だから俺の躾けは何百回と繰り返ししてきたはず…直っていないのは、どうしてだ。

相変わらず、清潔感のある白衣は酒の匂いとキツイ女の香水がする。
どうせ、こいつのことだ…送り狼したのだろうか。
不真面目な人生など、俺にはわからない。そして、どうして同じ道を歩んできたはずの幼馴染は、こうしたクズに出来上がったのか、わからない。

「それより、和田先生…蜂蜜入りのレモンティーくれません?ほら、よく持ってきてるじゃありませんか。今日、二日酔いでさ」
「職員室にありますので、持ってきますよ」

二人の会話を聞いて、和田を睨み付ける。こいつが原因なのか、クズの出来上がりを支えたのはこいつなのか。

「職員室にありますので、持ってきますよ」
まるで、俺から逃げるように言われてさらにイラッと来た。覚えておけ、晴斗お前を限界まで躾けてやる。
 嗚呼、まったく…後ろには呆れた野郎しかいない。思わず、溜息がこぼれると、青葉はいつものようにクスッと笑いかけた。何が面白いんだ、と顔を見上げて睨んだ。

  ‾‾こいつは、どうして女にモテる、どうしてこんなだらしない奴なんかを…と、ぶつぶつ心で唱え。

「文句ありげな顔して、しわが増えて益々生徒に嫌われますよ?」
ふざけるように、眉間に寄せたシワを指でちょんちょんと突かれる。
その指を強く握っては、折りたくなった。が、そんな空気を乱す出来事はしたくないと我慢をしてやる。

「お前は、本当にむっかしから変わらない奴だな」
厭味ったらしく言っては掴んだ指を振り払った。だが、苦笑いしか返ってこなかった。答えは知っていた、昔からの仲だからな。
  在校生がざわざわし始める。早く終わってくれないか…正直、真面目にはやるが入学式という行事をする意味がわからない。お偉いさん達が集まって、面倒なだけだ。

***

新入生が体育館に入ってきて、しばらく葉源田(はげた)校長が話を長く深くしてスピーチする。一応、上司だから俺は完璧に聞き取った。だが、後ろのだらしない奴は違ったようだ…。入学式の資料を顔に乗せて眠っている…あの野郎、給料減らされて俺に給料下りてこい。

「えー、では名前を呼ばれるので、呼ばれたら返事を…」
葉源田のスピーチはようやく終わった、と思ったが次は俺の出番か。名簿書を片手に、スーツを直してはマイクの前に立つ。楽勝だ、こんなのでお腹を壊しそうになっている晴斗はどうかしている。

俺の担当するクラスを、名前確認する前に見渡してみると寝ている奴がいるだと…!?初日に、それも女子だ…。これは青葉より世話がかかるかもしれない、そう思うとゾッとしてくる。世話のかかる奴は、一人でいいっていうのに…。しかし、あいつはどうやら一番目らしい寝ているくせして最初に呼ばれる名前か…。小さく咳払いをしては、ぺラリと名簿書を目で通す。

  「天美七海」
低い声で体育館に響かせるようにマイクに言った。
だが、当然ながら返事はない。なぜなら、涎を垂らしながら気持ちよさそうに眠っているからな。だらしのない奴だ…青葉二号。

周りの新入生が彼女を揺らして起こすと、ハッと起き上がり涎を腕でふき取って立ち上がり
   「はいっっ!!!」
と、俺よりも大きな声が体育館を響いた。 ——その瞬間、在校生、来賓客は、たまらず吹きだして大笑いをし始めた。どんくさい奴だな、青葉よりもっとダメダメだ。躾けがいがありそうだな、とにやりと口元を緩ませてしまった。

…楽しい楽しい、授業は三年間ある。だらしないその姿を直してやる。待ってろよ

———……天美七海。





Re: 君の前じゃ言えなくなる ( No.38 )
日時: 2015/11/22 21:46
名前: 古時計 (ID: UJz1k79g)
参照: http://気を取り戻して小説を書く←

*part4

「やだ、あの子…さっきの」
「やーめてよ、思い出しちゃうじゃない、ふふ」

上級生に、廊下で通り過ぎる度に笑われてしまうのは仕方ないのかもしれない…。溜息を口から出していると、後ろから誰かが飛びついてく。

「なっなみーん?」
そう耳元で囁かれ、肩を揺らしてビクッとする。
その馴染んんだ声は、誰でもない明屋(はるや)先輩だった。
赤く染めた跳ねた髪の毛に、崩れた制服には、ご立派な鎖骨がちらついたり、ネックレスが見えた。明屋先輩は、私にとっての憧れの先輩で初恋の相手でもある。それに、この高校を選んだのも明屋先輩が通っているから…。けれど、今はそんな初恋は私にはない。中学の時に、彼女を持っていること好きな人がいるというのを、噂で知ったからである。

儚い恋だったけれど、今でも憧れているのは消えない。

「っ、…先輩ったら、いきなり」
むすっとした顔を先輩に向けた。良かった、先輩…あの頃と変わらず私と接してくれる。それだけで、なんだか許せそう。

「あっはは、ごめんごめん…でもーさー、さっきの寝てた一年って…ななみんだよね?」内緒話をするように人差し指を立てて、くすくすと笑われる。

先輩も、知ってたなんて…まあ、ほとんどの在校生は知ってるよね…そりゃあ…うん。

「ななみん、俺もさっき寝てたから気にしないで」
くすくすと頭を撫でられては、優しい言葉を言ってくれる。
ん?いや、優しい言葉?じゃない、気が…。

まあ、先輩らしいからいいっか…。

「あー、俺用事あるから。またね、ななみん」
そう頭をポンポンとされては、明屋先輩は去って行きまた廊下で一人ぼっちにされてしまった。

「大人しく、帰ろう…」
独り言を呟いては、俯いて歩き始める。先輩といたときは温かいのに、急に一人になると寂しい。

「うわッ」
目の前に誰かがぶつかる。また、あのふわふわしてる先生とぶつかった朝のような香り…。そう思い、まさかと思いながら見上げた。

「あ、また…朝の…」
目を見開かれて驚かせてしまった。私も今驚いている。
そんな私を見て、その先生はふわりと微笑み
「気を付けて、歩いてね…えーっと…天海さん」
なぜか覚えられているのは、寝ていてあの返事をしたからなのだろう…言われなくても、察しが付いちゃう。

「は、はい…あの、さようなら」
ぺこりと頭を下げて、早歩きでその場を逃れる。どんなに親切な先生でも、やっぱりあれを見られたら恥ずかしい…。

そういえば、夕美なにしてるんだろう…今日、見かけてないなぁ。
確か、同じクラスなのに…。携帯の電源を入れて、夕美からのメールを探すと、彼女からの連絡は確かにあった。

『七海、ごめんね。風邪で入学式行けない』
風邪が相当辛かったのか、珍しく夕美のメールは顔文字なしのそのままの文だった。

今日行けなかったのは残念だけど、見られなかったのは幸いなのかも。
明日は、ちゃんと来てほしいなぁ。


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