コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 君の前じゃ言えなくなる
- 日時: 2015/09/22 12:11
- 名前: 古時計 (ID: JVQjWv4j)
校庭のグラウンドで転びかけそうになって、ドジしちゃったと笑みを浮かべたそんな可愛い仕草も、黒板を消すことに必死になって頑張っているそんな可愛い君も、無邪気な顔で俺に駆け寄るそんな君も…。
いつか、制服にさよならするまではいつかきっと…。
‾‾‾‾‾
言い訳並べてる、困った顔に慌てた顔…。そんなお前も、どこか愛おしく思い面白く思い。鼻で笑っては手を差し伸べてやる。放課後の夕焼けの差し込む補習授業で、ユウツウそうな顔をされてポンッと叩いて無駄な時間を過ごす
そんな時間も、甘く儚い。
‾‾‾‾
意地悪な言葉遊びで、君を困らせては甘い声で惑わす。
溶けるような視線で、君を見つめてはいつ気が付くのかとワクワクしてくる。早く、この手で君を壊してみたい…俺しか、求められないくらいに愛して愛して…そして、
白衣を脱ぎ捨てて、さあ…おいで?
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こんにちわ!古時計です!ちょっとボーイフレンド(仮)要素入ってますが別の物語として書いていきます!これは、三人の教師が同時に主人公に恋に落ちちゃう系ですね…さあ、主人公はどうなっていくのでしょう?お楽しみいただければ幸いです!!
- Re: 君の前じゃ言えなくなる ( No.1 )
- 日時: 2015/09/22 16:07
- 名前: 古時計 (ID: JVQjWv4j)
*part1
体育館の大きな窓から見える青空に、まだ肌寒い入口から通る冷たい風に跳ねた僕の黄色い髪の毛。
「き、緊張しないですか?戸田先生?」
入学式に新入生がどんな子達なのかと緊張して、胃をキリキリさせながら職員席で僕の前に座っている幼馴染の戸田先生に震えた声で問う。問い掛けたとしても、戸田先生の顔から性格からして、こんなところで緊張などしないと思うが…。
「緊張など無駄なことはしない。早く慣れたらどうですか、和田先生…もう三年目ですよ」呆れ口調で首だけ振り向けて言ってくれる。
三年目ですよ、なんて冷たい言葉はわかっていたけど…戸田先生らしいっちゃらしい答えだった。がんばれなんて、温かい言葉がもらえないくらいは…わかってたんだけど。
それにしても、僕の隣に座るはずの青葉先生はいつやってくるのだろう。昨日は戸田先生と青葉先生と僕で飲み会をしたけれど、一番早く帰ったのは青葉先生なのに…なにか事件にでも巻き込まれたのだろうか!? ど、どうすれば!?一人で慌て始めてしまう。
その様子を、戸田先生は冷静になんのことで慌てているか判断して
「おい。晴斗。どうせ、青葉の奴は女とでも遊んで遅れて来るんだろう。そんな情けない顔で慌てるな」
晴斗と久しぶりに下の名前で呼んでは、遠回しに心配するなと言ってくれる。でも、女と遊んでいるなんて言葉は他の教師たちを凍えさせる。
「ごほん、あいつの妹が甘えん坊なくらい、わかっているだろう?」
苦しい修正をしてくれる戸田先生。合わせるように苦笑い気味に頷いて「ええ、はい。わ、忘れてましたー!」
そんな会話も知らずに、いつの間にやってきた青葉先生は呑気に白衣を揺らしながら僕の隣に座ってニコニコとしていた。戸田先生は、ムカッとした顔をし始める。なに?とよくわからずに、青葉先生は首を傾げた。そんな間にいる僕は(まあまあ…)と戸田先生を落ち着かせるような笑みを浮かべた。
「それより、和田先生…蜂蜜入りのレモンティーくれません?ほら、よく持ってきてるじゃありませんか。今日、二日酔いでさ」
状況理解できていない青葉先生が辛そうに頭を抱えて言う。二日酔い、とは言われたが昨日はまだそんなに飲んでいないまま青葉先生は帰ったのに…誰かと、飲みなおしたんですね。
「職員室にありますので、持ってきますよ」
戸田先生はそれを聞いて、そいつを甘やかすなと眉間にシワを寄せて僕を見ていた。隣の青葉先生は唸るように苦しさアピールをしてくる。どちらからも、圧をかけられて早足で職員室に向かう。
渡り廊下から見える咲き誇った淡いピンクの桜はひらひらと揺れる。
そんな景色に、心を奪われていると誰かが僕の前にぶつかる。
柔らかな、しなやかな、髪が僕の手に触れる。小さくてか弱そうで壊れてしまいそうな生徒が僕にぶつかってきたのだった。
「あ、の、すみません…」戸惑った顔で僕を見上げて言ってくれた。
そんな顔をされて、ぽわーんとじっと見てしまった。
あまりにも、桜より綺麗で…見入ってしまう。
「あ、いえ。立ち止まっていた僕も悪かったです」
慌ててそう彼女に言った。だが、まだ彼女は言いたげに僕を見上げたり下を見たりと落ち着かない様子。
「なにか、あったんですか?新入生っぽいですし…」
彼女の胸につけている新入生歓迎用の赤いリボンを見て問う。
僕の言葉を聞いて、彼女は見上げて目を見開く。微かに香る、長い黒髪のリンスの香りは甘い。いつの間にか変な感情を抱いている自分にハッとなり心の中で自分を叱り始める。
「1−Aって、どこなのか…わからなくて」
スーツ姿の僕を見て、おそらく彼女は僕を教師だと分かったのだろう。
新入生っぽく、彼女はダボッとした制服をして聞いた。そんな彼女の様子が可愛く感じる。…また、やってしまった。こんな感情を知らぬ間に抱いてしまう。
「1−Aなら、二階の突き当りですよ…大丈夫?案内しましょうか?」
柔らかく微笑んで彼女を気に掛ける。
「いえ、大丈夫です!ありがとうございます!」
僕の答えに可愛いその子は無邪気な笑顔を浮かべた。一瞬にして、なにかに奪われるようになにかが僕の中で動いた。
彼女は、礼を言って二階へ向かう階段へ駆け寄る。
ぽつんと、僕だけが残った彼女といた渡り廊下。
心臓の鼓動が、なんだか…早い。
- Re: 君の前じゃ言えなくなる ( No.2 )
- 日時: 2015/10/01 13:48
- 名前: 古時計 (ID: fIG41VUw)
*part2
履き慣れない皮の靴は、どこか新鮮で重い。春の花が咲く坂道を走る。風のように通り過ぎ、桜が私の横を通る。進んでいく時間が私の前に現れる。
——そう、私は入学式に寝坊をしたんだ。
微かにパンカスを口元に付けたまま走っていく。どうして寝坊したかなんて、当然ながら自分のせいなのはわかっている。昨日、入学祝でもらった好きなバンドのCDが私の手に渡って夜遅くまで聴き飽きるまでに聴いていたから。どうして、浮かれてしまったんだろう…馬鹿だな…自分が情けない。
そんなことを思っていたら、学校の坪が見えてきた。
希望が見えてきた、この時間に来る新入生は見当たらないけど…と、あたりをキョロキョロと見る。
‾‾そうしていたら、前から誰かとぶつかってしまう。その人の匂いは、密かに女の香水とお酒の匂いが混じった不思議な人。すぐに謝ろうと、顔を見上げる。
その人は、私のことをじっと見てフッとやわらかい笑みを浮かべた。なん、だろう…すごく、不思議な…感覚。
「新入生、みたいだね…こんな遅くに来ちゃったら、先生としては見逃せないけど…狼としては、見逃すよ?」
私の髪をくるくると、その人は指に絡ませた。時間が止まったように私はその人のことを見上げたまま、見つめ合いをしていた。
「すみ、すみません…!!」
ハッと我に返って、火照てった顔を俯かせた。それによく考えれば、密着していたので一歩後ろに後ずさりをした。すると、私の髪を弄っていた手が私の腰を引き寄せて、また同じ距離になる。ど、どういう…!?
「あ、あのっ」
なにかを言い返そうと、顔を見上げた。長いまつ毛に、吸い込まれそうな青い瞳…それと、跳ねた黒髪。まただ、また…不思議な感覚が、私の中に現れる。
「危ないよ、後ろは車道なんだから」
そうは言われても、一度吸い込まれた瞳からは逃れきれない。私は腰に手を当てられながら、じっとその男の人の顔を見上げていた。
「ふーん、面白い子だね…君がうちの生徒で歓迎するよ…それに、かわいらしいから大歓迎」
そう言って、私の口元に手を伸ばされ指で唇をなぞられた。
彼の指元を見ると、私が食べたパンカスが付いている!?あ、い、いつの間に…と、考えていると彼は指についたパンカスを舐めて、くすっと私を見て笑った。
「あ、ありがとうございます!しつ、失礼します!」
それを見て、私は早足でなにかに逃げるように校舎に入った。
どうしょう、なんだろう…すごく…凄く、変な気持ち。
確か、あのひと…私を生徒とか新入生だとか言ってたけど…先生、かな…?
「おはようございます…新入生さん?」
すらり美人な女の先生が私を昇降口で睨むように出迎えてくれた。
ち、遅刻したから、睨まれても当然だよね…。
「あの、ごめんなさい…寝坊してしまって」
必死に謝ろうとしているとき、赤いネイルのされた手で赤いリボンを付けられ
「早くいきなさい、折角の入学式に貴方に怒りたくなんかないわ。ほら、ちゃんとしなさいよ」
文句口調だけど、微笑んで私に言って肩を押す。
「…ありがとうございます!あの、ごめんなさい」
それだけを言って、私は学校の中に入った。そうだよね、しっかりしないと…三年間の始まりの日だもんね。
これから、部活して友達とお弁当食べて、笑ったり泣いたり怒ったり…ここで、思い出を作るんだよね。
だけど、肝心なことに気が付かなかった。教室を聞くということをだった。もう一回、あの女の先生のところに戻ろうと思ったけどもう居なくなってしまっている。
「どうしょう、この学校は広いし…ど、どうしょう」
私立ということだけあって、豪華で大きいこの校舎で、どう動くかなんてわからない。
とりあえず、一歩一歩と不安を抱きながら校舎を早足でうろつく。
どうしょう、こんなんじゃ今日は上手くいかない。
焦り始める胸を抱きながら渡り廊下を歩く、頭の中は焦ることだらけだった。落ち着こうと、何回か深く息をした。
けれど、また誰かとぶつかってしまった。あの人だったら、いいなんて思った。さっき会った、あの黒髪のどこか怪しげなあの人がいい…
「あ、の、すみません」
でも、違かった。その人は、どこかほんわかとしていて優しさが溢れ出ていた。そんな彼のこともじっと見てしまうが、見上げたり下を見たりした。
「あ、いえ。立ち止まっていた僕も悪かったです」
安心させるように言われた。その優しさに、つい甘えたくなってしまったが、どうすればいいかな。あ、でも…この人、先生かなスーツだから…。
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- Re: 君の前じゃ言えなくなる ( No.3 )
- 日時: 2015/10/30 20:11
- 名前: 古時計 (ID: KRYGERxe)
小説とは関係のないことなのですが、なりきりの方で紫月か古時計としてやらせてもらっています。アクセスできないのでここでお知らせいたします。ご迷惑致します。なりきりの方だけでなく、雑談や相談所いけないです…これを知った知り合いは私のいたスレや私のスレに知らせてくださると嬉しいです。
大変申し訳ないですが、アクセスできるまでお待ちください…。
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