コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ぶりっこ男子
- 日時: 2015/10/29 14:36
- 名前: あんずa-me (ID: 0K0i.3Zc)
アタシ、ほのか! 可愛い女の子
..ってわけじゃないけど、一応女子..
そんな私が、アイツと出会ったのは、
私がある高校に転校した日からだった。
上目遣い に 甘え上手
顔だけはクールなのに〜〜
そんな男子ってありなの!?
「ぶりっこ男子 」
宜しくお願いします♪
初めての投稿です。
作者 あんずa-me
アレンジ 村島モモ
- 綺麗な男性... ( No.1 )
- 日時: 2015/10/24 13:53
- 名前: あんずa-me (ID: 94JDCoDX)
「わーー、やばいやばいっ!
転校初日から遅刻なんてシャレになんないよぉ〜!!」
私——宮下ほのか——は、はむっと口にパンをくわえ、
両手で制服のボタンをしめながら、言葉どおり、家から飛び出た。
鏡、見てない! けど、まぁいい!
職員室に入る前にトイレの鏡でなおせば済むことだ。
とにかく、遅刻はやばい!
初日に遅刻してしまえば、私のことだ、
それ以降もきっと遅刻が続いてしまう。それはやばい!!
必死で走り続けると、校舎が見えたあたりで、同じような制服を着た
人々が増えてきたことに気づく。
遅刻もやばいが、こんな鬼のような形相を見られることもなかなかに
危険かもしれない。時計に目をやると、7時50分。
なんとか学校から指定された時刻の10分前には着けそうだ。
私は立ち止まり、呼吸を整えることにした。
校門をくぐると、校庭の桜が、はらはらと風に踊っていた。
- 綺麗な男性... ( No.2 )
- 日時: 2015/10/23 16:29
- 名前: あんずa-me (ID: 94JDCoDX)
「うわーー!」
思わず感嘆の声を漏らしてしまう。学校見学の際、担任の先生から春に
なると桜が凄く綺麗だとは聞いていたが、これは予想以上だ。
もっと近くで桜を見てみたくなった私は、
桜並木の続く体育館の方へと 駆けていく。
——時間がギリギリなことはすっかり頭から抜け落ちていた。
「すごーい。すごいよ、これ! あ、写真、写真!」
携帯を取り出すと、カシャカシャと何枚も撮影する。
1枚の花にスポットをあてた写真や、やや引き気味にいくつもの花を
映した写真。
まだつぼみのものもあれば、今がピークだとばかりに大きく花びらを
広げて咲き誇っているものもある。
私は感情の高ぶりを抑えきれずに、それらをすべて写真におさめた。
「次はどれを撮ろうかな」
そう辺りを見回していると、私の目に1人の男性の姿が映る。
——カシャッ
- 綺麗な男性... ( No.3 )
- 日時: 2015/10/23 16:30
- 名前: あんずa-me (ID: 94JDCoDX)
桜が舞い散る中、両手を広げているその男性がとても綺麗で、私は、
無意識のうちにシャッターボタンを押していた。
その音に気付いたのだろうか、男性の視線が私を捉える。
(—— 綺麗な人)
その澄んだ目に射抜かれてしまったかのように、
私は視線を逸らせなくなる。
彼の整った顔つきは、これまでの知人、
友人はもちろん、テレビに登場するアイドルや俳優よりも
私を魅了していた。
とはいえ、無断で撮影してしまったことは
悪かったかもしれない。我に返った私は、慌てて頭を下げる。
すると、男性はにっこりと笑ってから去って行った。
「なんて名前なのかな……。……あ、やばいっ!! 時間!!」