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私と幽霊の君【完結】
日時: 2015/11/10 19:44
名前: クッキーコロッケ (ID: fNGurB8b)

ファンタジーラブコメです。

【プロローグ】

私は泣いた。何故泣いたのか知らないが、泣いた。
そんな泣き虫な私に、いつも話してくれる男の子。

京夜「大丈夫?泣かないで。君は笑った方が可愛いよ」

それが私の幼馴染み、緑川京夜みどりかわきょうやである。
京夜は優しくて、かっこよくて、王子様みたいな男の子だった。
そして、私は気づいてしまった。恋をしてしまったと…。
伝えようと、いつも思ってる。でも、伝えられない。
そんなことを繰り返してたら、京夜は…














_____________死んだ

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Re: 私と幽霊の君 ( No.1 )
日時: 2015/11/09 16:35
名前: クッキーコロッケ (ID: fNGurB8b)


一、京夜

葬式に行った、次の日の朝。
いつもよりもダルかった。

母「渚…」
渚「…」
母「学校…」
渚「…行かない」
母「京夜君がいなくなっても、前を見ないと…」
渚「うるさい!黙って!あっち行って!」

私はぬいぐるみを投げた。
もう、うるさい!黙ってほしいのに…!

母「…分かったわ」

ガチャ

私はまた、ベットに戻る。
そして、泣いた。

渚「うぅ…うぅ…京夜…!」

何で死んだの?
どうして?酷い…酷いよ…!
私は京夜と過ごした日々を思い出しながら泣いた。
京夜の笑った顔。怒った顔。困った顔。
もう…見られない。

渚「京夜…」

私は目を閉じた。

next…

Re: 私と幽霊の君 ( No.2 )
日時: 2015/11/09 17:04
名前: クッキーコロッケ (ID: fNGurB8b)


二、昼

渚「うぅ…。今何時…?」

私は時計を探した。
すると、もう十二時だった。

渚「…お母さんとお父さん、仕事行ったよね…」

私はドアを開け、階段を降りた。
リビングには、やはり誰もいなくて、机の上に紙とピラフが合った。

渚「お昼になったら、食べてください。母より。…」

レンジに入れ、温めた。

渚「…京夜」
??「俺がどうした?」
渚「!?」

クルッと後ろを向くと…死んだはずの京夜がいた。

渚「京、夜…?」
京夜「うん」
渚「な、何でいるの…?」
京夜「いや〜、それがさ、分かんないんだよね。あの世に逝ったはずなのに」

これは幻覚?それとも夢?
何故、京夜が…。私、とうとう狂ったか…。

京夜「渚ー!おーい!」
渚「…」
京夜「そーえば渚、学校は?」
渚「うるさい。幻覚なのに…」
京夜「は?幻覚でも夢でも無い。ここは現実だよ」
渚「…」

チン!

渚「食べて寝よ」
京夜「お、おい!渚!」

私はイスに座り、温めたピラフを食べた。

京夜「俺さ、神様に会ったよ」
渚「…」
京夜「俺、何か神様に頼んだんだけど…忘れちゃった」
渚「…」
京夜「でも、一日だけって言われたんだよねー」
渚「…」
京夜「渚ー、聞いてる?」

きっと幻覚だ。夢だ。
京夜は昨日死んだはず。
もう、会えないはず。
なのに…何で…。

京夜「お前、相変わらずボーっとしてるな」
渚「!?」

顔が近い!!
昔からそうだ。顔が、いちいち近い。
止めてほしい。
私は食べ終わった皿を台所に出した。

京夜「渚ー…」
渚「うるさい!幻覚なのに…」
京夜「だから、幻覚じゃない!現実だ」
渚「いいから、どっか行って!」

ガチャ

京夜「うぉ。あっぶねー…。おい、渚。開けろ」
渚「嫌だ!幽霊なんでしょ?通り抜けてみなよ!」
京夜「無理無理」
渚「やっぱり、幻覚なんだ…」

私はベットに潜り込み、また寝た。

next…


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