コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 夏の日
- 日時: 2015/11/10 06:57
- 名前: みち助 (ID: HUYAFKES)
はじめまして
みち助です
趣味で小説を書いてたんですが、こういう所で書いてみたくなり、書かせて頂きます
よろしくお願いいたします。
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- Re: 夏の日 ( No.3 )
- 日時: 2015/11/10 07:19
- 名前: みち助 (ID: HUYAFKES)
野生のカンがこの危機的状況で敏感に働いた
「貝沢クリニックで」
自分をひいた本人なのだけれど、この人になら任せてもいい、と思える安心感のようなものを感じた
彼女の名前は[沢木 由花子]19歳、ちなみに僕の1個下で同じ大学に通っている。
僕の事は、前から知っていたそうだ。
彼女も、僕の第一印象は「匂いの似ている人」だったようだ。
僕の入院中に何回も見舞いに来ている、今も、ベッドの横で御見舞の果物をナイフで剥いてくれている所だ。
いやいや、ちょっと待て!
と、思うかもしれないが、彼女がこうして居るのも、僕の親父が極度の楽天家という所が、関係している。
「ひかれたのか!?ひかれちまったもんは仕方ない、どうせ、またボーッとしてたんだろ!花鳥!」
- Re: 夏の日 ( No.4 )
- 日時: 2015/11/10 07:46
- 名前: みち助 (ID: HUYAFKES)
[藤村 花鳥]これは僕の名前だ、読みにくいうえに痛い。
だけど僕はこの名前を気に入っている。
僕の家族は3兄妹で[花鳥風月]の字がそれぞれ名前に入っている。
なんで3兄妹なのに[花鳥風月]なのか、それは本当は子供は2人と決めて居たらしいのだが、僕の次の子供が計ったように双子だったのだ。
その時も親父はたぶんこう言ったんだと思う
「産まれちまったもんは、仕方ない!」
その時の記憶は、全くないが、親父はまだ現役のプロレスラーだったらしく
「子供が3人も出来たんじゃ、まだまだ長生きしないとイカンな!」と言ってリングを降りた。
と、今入院している病院の、院長先生の[カイザーさん]こと[貝沢さん]や
昔の親父のタッグパートナーで、現在は弁護士の[熊田さん]が家に遊びに来るたびに話しをしていた。
僕自身は、古いVHSでテレビに映し出された姿しか昔の親父を知らない。
- Re: 夏の日 ( No.5 )
- 日時: 2015/11/10 08:02
- 名前: みち助 (ID: HUYAFKES)
まぁ、そんなこんなで彼女[沢木 由花子]と、衝撃的な出会いをして、急激に距離を近づけていったのだ。
僕が、テーブルに置かれている綺麗に切られた果物の皿に手を伸ばすと彼女が僕の方を見つめていたのが、僕の視界に入った。
彼女と変な体制で見つめ合っていると、彼女が急に「うんっ」と、頷き口を開いた。
「花鳥さんの名前って、素敵ですよね」
急にこんな事を言い出すのだから、この娘は変わり者だと思う。
名前の事に関しては、変だとはよく言われるが、あまり名前の事で褒められた事が無かったので、僕は少し驚いた。
「藤村 花鳥って、苗字と苗字みたいな感じでよく馬鹿にされるよ、学校とか病院とかで、カトリさんって人が呼ばれたら無意識に反応しちゃうし!」
少し大袈裟に言ってしまったが、まさにその通りだった
- Re: 夏の日 ( No.6 )
- 日時: 2015/11/10 08:21
- 名前: みち助 (ID: HUYAFKES)
街中で「おーい!カトリー!」と、言う呼び声が聞こえたら、不覚にも反応してしまうし、周りの友達が[モンスターハンター]というゲームをしていて[ナナ・テスカトリ]と、いうモンスターを狩りにいこうと、話し声が聞こえたら、自分が狩られてしまうのでは無いかと、身体が少し強ばる。
それは冗談だが、だいたいそんな感じだ。
そんな話しを彼女にすると、彼女は小さな身体を、もっと小さくして、クスクスと笑っている
彼女は、身長も低く少しほわっとした感じで、容姿は普通、綺麗と言うより可愛い感じだ。
「そういえば、ここら辺に住んでるの?中学校とかで見たことないから気になっていたんだ」
ここら辺に住んでいたら同じ学区のはずなのに、僕は彼女を、彼女を見たことが無かったのだ
こんなにも、自分と同じような匂いを持った人間を、1度見たら忘れられるわけが無いのだ
「ここら辺に住んでますよ。ただ学区というか生まれが違いますけど。」
- Re: 夏の日 ( No.7 )
- 日時: 2015/11/13 00:59
- 名前: みち助 (ID: 7ZQQ1CTj)
彼女はまだクスクスと先ほどの笑いの尾を引いていた
「へぇ、生まれはどこなの?」
何の気なしに聞いてみた、どうせ隣町か、この小田急線沿線なのだろうと思って居たのだが、それは違った
「北海道の札幌です」
空気が一瞬止まり、一気に考えが驚きに変わった
「こっちの人の反応は面白いです、同じ日本なのに北海道だって言ったら、何処か他の国や、ファンタジーの世界からやって来た人みたいに驚くんですよね」
と、言って彼女はこちらを見ている
「じゃあ、1人でこっちに来ているの?親御さんは反対したんじゃない?」
もしかしたら家族で引越しして来たのかもしれない、だが僕にそうは思えなかった、同じ匂いを持っているからなのか、とにかく思えなかったのだ
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