コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- —未定—【参照100感謝】
- 日時: 2016/01/31 11:25
- 名前: 薔 (ID: k0SCKDMV)
力のみが力を制す。
それが、私たちのルールの無いゲーム。
〈主人公・上倉葵は、近場にある勉学面・芸術面共に高い評価を得るが変わった学園だ、と有名な蘭学園に入学する。しばらくは平穏な日々をすごす葵だったが、一ヶ月ごとに行われる『行事』のことを知る。その内容はとんでもないもので…?〉
マイペースに更新予定。
変な始まり方ですいません。
一ヶ月前くらいまでここで活動してました。
しかしいろいろあってこのスレを保留中としていましたが、再開できるようになりました!
自己紹介的な↓
文才は無いけど夢と希望は人一倍ある(はず)。
中二病気味、面白いことと楽しいことをこよなく愛する中3←
コメント・アドバイス・誤字脱字の指摘等々気軽にお願いします。
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- Re: —未定—(更新再開) ( No.3 )
- 日時: 2016/01/29 12:53
- 名前: 相方は馬鹿(?) (ID: z/mcMK1B)
薔さんへ
実力社会……!?
最下位だったグループの人たちは如何なるのでしょうか……?
面白いです!
- Re: —未定—(更新再開) ( No.4 )
- 日時: 2016/01/30 10:40
- 名前: 薔 (ID: k0SCKDMV)
相方は馬鹿さん
わあああぁぁぁぁ←
ご訪問ありがとうございますm(__)m
まだ説明段階なので話はあまり進んでいませんが、更新頑張ります…!
- Re: —未定—(更新再開) ( No.5 )
- 日時: 2016/01/31 09:03
- 名前: 薔 (ID: k0SCKDMV)
入学式が終わり、生徒たちは各々が指定された教室に入る。
葵は、1−Dと書かれた教室に足を踏み入れた。
指定された、前から4番目、窓側から2列目という微妙な席に座る。
左隣の子はすでに座っていた。
明るめの茶色の髪が窓から降り注ぐ光に反射してまぶしい。
赤色を湛えた瞳の彼は、学園入学と共に支給された端末をいじっていた。
よろしく、といえる雰囲気ではなかったので、葵は黙ってHRが終わるのを待った。
「上倉さん、よろしくね」
愛想良く微笑んでくれたのは、右隣の男の子だった。
さっきから女の子がチラチラと見ているのが分かる。
それくらい、整った容姿をしていた。
窓から吹き込む風が彼の黒い髪を揺らす。
青い光が宿る瞳は優しそうで、微笑みは爽やか。
きちんとした制服の着こなしと人当たりの良さから、ついさっき学級委員に指名されたばかりの、嶋燈夜くんだ。
「よろしくね嶋くん」
友達が多そうな彼は、すぐに他のクラスメイトの引っ張りだこになっていた。
ボーっとその姿を見ていると、先生が予想外の発言をした。
「では、今からコロシアムに移動してください」
………。
コロシアム?
コロシアムって、A.Sのための、あの?
思考回路が停止したのは私だけではなかったようだ。
右隣の茶髪の彼———八神凌くんが、え、と声を漏らした。
「今から、入学初日特別アビリティ大会を行います」
「…まじっすか」
八神くんが、クラス全員の心の声を代弁してくれた。
- Re: —未定—(更新再開) ( No.6 )
- 日時: 2016/01/31 09:12
- 名前: 薔 (ID: k0SCKDMV)
第二話「アビリティ大会」
葵が途中で会った小学校のときの友人・莉世と共にコロシアムに着いたときには、すでに会場は大盛り上がりを見せていた。
どうやらまず2.3年の試合を見せて、先生が一年に説明しているようだ。
1−Aである莉世と別れ、クラスごとの指定された席で試合を観戦していると、先生に名前を呼ばれた。
嶋くんと八神くんも一緒に呼ばれている。
「あなたたちは勉強面で、1−Aと会場Aで試合よ。
20分後からだから、遅れないように」
「はーい」
八神くんは当然、というような顔をしていたが、私は少し戸惑っていた。
私は、A.Sで戦えるほど勉強ができるわけじゃない、と思う。
少なくとも入試の順位も、一桁には入っていない。
14番とか、それくらいだったはずだ。
1番や2番の人だって当然相手として出てくる可能性もあるだろう。
そうなれば歯が立たない。
「よろしく、嶋。と、上倉?だっけ」
「うん。よろしくね、八神くん」
「やばい、けっこう緊張する」
嶋くんが余裕のない笑みを浮かべた。
わたしも「だよね」と返して、自分を落ち着けるように胸に手を置いた。
相手の心臓部か首。
どちらかにそれなりに重い攻撃を当てる。
グルードの間は、痛みは感じないらしい。
けど、怖い。
「大丈夫だって。なんとかなるっしょ」
そんな中八神くんだけは、飄々としていた。
頭いい、のかな。
そんなことをしているうちに時間が来て、私たちは慣れない転送を完了させたのだった。
『試合、開始』
無機質な機械音が流れる。
観戦者の声援が鼓膜を揺らす。
フッと息を吐いた。
まだ武器のことはよく分からなかった。
だから適当に、短剣二本を選んだ。
なんかかっこ良さそうだったから。
そんな理由だった。
ちなみに八神くんは双剣、嶋くんは二丁の銃を選んでいた。
『1−A、宮原アウト!』
相手チーム・宮原くんは、確か八神くんが相手にしていたはずだ。
八神くん、本当に強いんだ…。
その後、八神くんは嶋くんの援護に入った。
嶋くんの相手は、日高くんだった。
日高くんは、強かった。
日高くんの武器は、片手剣と短いナイフだった。
短いナイフは投げる用らしい。
何本か装備していた。
素早く重い斬撃…。
多分八神くんよりも一枚上だ。
嶋くんは銃のリーチ(攻撃が通る範囲)の長さを武器に、巧妙に戦っていた。
1−Aの相手3人は、全員男の子だった。
私は最後の一人、綾辻くんを相手にしていた。
綾辻君の武器は両手剣。
威力が大きくて、最初に短剣二本で斬撃を受けたときは手首が折れるかと思った。
強い…!
けど、まだ一年生で戦い方もあまり教わっていないのは、向こうも同じはず。
現実より少し体が軽い。
凄く動きやすい。
男の子だからだけど、私より20センチくらい大きい。
斬撃を受けることはできないのでかわしてやり過ごす。
でも逃げてばかりじゃダメだ、反撃をしないと…。
振りかぶったときを狙って地を蹴る。
相手の懐に入り込んで、喉元に切っ先を———
「っ、———」
『1−D、上倉アウト!』
- Re: —未定—(更新再開) ( No.7 )
- 日時: 2016/01/31 11:24
- 名前: 薔 (ID: k0SCKDMV)
背筋が一気に冷たくなった。
視界が眩む。
次の瞬間、私は転送装置近くの、会場A用レッドルームのベッドに横たわっていた。
レッドルームは、攻撃を受けた生徒がすぐに転送される部屋だ。
ドアは閉められているけど、外からの熱気は凄く伝わってくる。
「やられちゃったね」
ドアと逆のほうから声がしてあわてて振り返ると、宮原くんがいた。
そっか、敵味方無しにここに送られるんだ…。
宮原くんは、部屋奥にある画面を見ていたようだった。
画面にはさっきまでいた、会場Aの試合の様子がリアルタイムで流れている。
悔しい、なぁ。
あの時葵を襲ったのは、日高くんの片手に握られたナイフだった。
八神くんと嶋くん、二人を相手にしてもまだ回りを見る余裕があったのか。
背中に突き刺さった、ナイフ。
でも、心臓をあの遠距離から狙えたってこと…?
やっぱり日高くんは、強い。
「八神、強いね。でも多分、日高は負けないよ」
「…分かんないよ?」
「いや、負けないね。日高は…アイツは天才だからさ」
自分のクラスメイトの自慢じゃない。そんなこと一目瞭然だった。
少し諦めの滲んだ笑みを浮かべた宮原くんに、私はそれ以上何も言わなかった。
何か別のものを、感じてしまったから。
これ以上突っ込まないほうがいいと本能が言っていたから。
戦いは佳境を迎えていた。
日高VS嶋、綾辻VS八神で戦っている。
が、八神が綾辻に決定的な攻撃を与えようとすると、日高がフォローに入る、という感じだった。
八神はナイフ切れを狙っていたが、まだまだ出てくる上に自分の体力が切れそうだった。
「クッソ…っ」
綾辻と葵はほぼ互角だったはずだ。
宮原は八神より少し弱いくらいだった。
問題は日高だ。燈夜と葵、そして凌の三人で相手をしても、敵うかどうか。
明らかに1−Dは劣勢だった。
2対2といえど、日高は常人が二人いるような強さだったから。
『試合終了。勝者、1−A』
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