コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- もえころ!
- 日時: 2015/12/07 18:28
- 名前: 斧乃木 菜接 (ID: tUnkNpYv)
萌え殺し合う・・。
略してもえころ。
今日もこの世界のどこかでもえころが起こっているのであろう・・・。
- Re: もえころ! ( No.1 )
- 日時: 2015/12/14 03:34
- 名前: 夜のラト。 (ID: ngeMfYox)
「うわぁあぁっ!!!」
ベットから飛び起きた今日この頃、俺はまたもや高校を欠席している。
学校なんて何日行ってないんだろうか。ていうかまず学校という言葉自体嫌いだ。吐き気がしそうだ。
何日間も部屋から一歩も出ず、ただただ過ごしている。
まぁ所謂ひきこもりという奴だろう。
高校生でひきこもりか。なんかどこかの小説の赤ジャージでヒキニートみたいになっちゃうな。いや、確かに類は似ているけど全然違う。
俺はネット環境から断絶しているし、というかまず外の情報から断ち切っているからそこはまず違うし、電波少女なんていないし。
来てほしいぐらいだわ。
さて。
俺は何日部屋にいるんだ?
覚えてない。あれ、一か月過ぎてるかな。
あれ、まず今月何月だ?
だめだ、完全に日付感覚狂ってる。終わったな。
・・・知る必要もないけど。
ふと、真上をみる。
そこにあるのは真っ白な天井だけ。
真っ白な、天井だけ。
俺の頭ん中みたいだ。
ほんと、もうなんも考えらんねぇよ・・・。
よぎる沈黙が耳に絡み、包み、やがて感覚を奪われていく。
はぁ・・・・。
・・・・あ。
俺ルール発動だ。
小学校から継続してる俺ルール。
溜息ついたら窓を開けて大声で叫ぶ。
なんだよ。今何時だよ。
時計すらないからわかんないわ。
窓、開けるのなんて久しぶりだな。
怠けきって枯れ果てた俺の体をベットから起こす。だるい。
窓に手を伸ばす。
・・・。よし。
『ガラガラッ。』
「やっと顔みれたぁぁぁあ会いたかったよおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「うぇえぇrブヘッッ!!!!!!!」
なぁ。
人生で、窓開けた瞬間自分をめがけて人が飛んでくることなんてあるか?ないよな。普通に生きてたら普通にないわ。いや、なんで俺なんだ?知らないわ、こっちが聞いてぇよ。
飛んできたその人を無理やり引き剥がす。
その女の子は、俺が言葉を発する隙さえも与えずに、叫んだ。
「もえころ!!!!!君はもえころの参戦者ぁぁぁぁっ!!!!!!」
- Re: もえころ! ( No.2 )
- 日時: 2015/12/14 03:45
- 名前: 夜のラト。 (ID: ngeMfYox)
「・・・・は?」
「だぁかぁらぁ、もえころの参戦者ぁぁぁぁぁっ!!!!あと降ろしてよぉぉぉぉ、、」
「あ、ご、ごめん」
持ち上げたまんまだったその子の体を下す。
俺にぶっとんできたその女の子は何かと小柄で、てか小柄だ。
顔を見る限り・・・。うん。幼女。
元気いっぱいの幼女。
「え、っとさぁ、いろいろ聞きたいことがあるんだけれども、いいかな」
「えぇっ?んーっとねぇ。。我についてきてくれたら全然いいよぉぉ!!」
キラ、と効果音がでるんじゃないかばかりにウィンクをかます。
なんだよこの子。謎すぎんだろ。
窓から風が部屋に吹きぬける。寒っ。
景色を見てみれば。うーん。・・・夜だ。星がめっちゃ綺麗。
星なんていつぶりにいつぶりに見たんだろう。
夜。
「ちょっっっと待って、お母さんとかお父さんは!?今何時!?え、ちょっと待ってどっから飛んできたの!?もえころってなに!?!?」
oh。。。
しまった、つい全部一気に聞いてしまった。
すみません、いったん切ります
- Re: もえころ! ( No.3 )
- 日時: 2015/12/18 00:06
- 名前: はげぴかぴか (ID: ngeMfYox)
ぴかぁーっ
- Re: もえころ! ( No.4 )
- 日時: 2016/01/03 05:31
- 名前: 夜のラト。 (ID: ngeMfYox)
「えぇーっと・・・?」
女の子は俺を凝視し、何を答えればいいのか戸惑っている。
「あー・・だから、俺が伝えたかったのは、こんなに暗いのに女の子一人で歩いていて大丈夫なのか、誘拐犯とかにつかまるぞ・・ってのと」
「はい?」
「え?」
頬を掻いていた手を止める。
まだ喋っているのに遮断されたぞ。今はそういう子が多いのか?
女の子の目つきが鋭くなっていく。
突き刺さるんだが。
「・・・なんで我が誘拐犯に捕まれなきゃいけないのさぁっ?しかも今時の高校生てそんな母さんズラすんのぉー?うざいよぉっ?」
・・・・。
さりげなく綺麗に告げられたその毒舌は見事に俺の心に刺さった。
すげぇ深く。すっげー悪い意味で。
いや、今時の高校生と言われましてもですね、心配するのが普通なんじゃないでしょうかね。
てか俺今時じゃないしな。
周りの情報しゃっとだうんだからな。
俺の中身は4年前の情報で一杯なんだよ。
「・・・・うざくてすみませんでしたね」
そんな俺から出た精一杯の返事がそれだった。
女の子はそんな小さな呟きに気付くこともなく、何事もなかったかのように人差し指をピッと立てて、話を切り出す。
「・・君は、もえころの参戦者なのぉ、もうこれ決定事項だよぉ!」
「・・は?だからもえころってなんだよ・・、」
「んむっ?それを知らないわけないんだけどなぁっ、・・・。・・・そーだった、知らなくてとーぜんだったぁっ!ごめんねぇっ!」
何かを思い出したかのように手に拳をポンと乗せたと思えば、ウィンクして俺に謝って来た。
活発な幼女だな。
・・・もえころってなんなんだよ。
俺があきれた様に心の中で呟いたとき、タイミングよく女の子は淡々と意味の分からないことを告げる。
「もえころはね、萌殺し合う、の略だよぉっ!その萌殺し合う戦争の名前が、もえころっ!!」
・・・・なんだよ、それ。
- Re: もえころ! ( No.5 )
- 日時: 2016/01/03 05:55
- 名前: 夜のラト。 (ID: ngeMfYox)
・・・・なんだよ、それ。
「なんだよそれ!?!?はぁ!?萌え殺し合う!?今や萌で人が殺せんのかよ、なんだそれ!?」
めまいがしてきたわ。
ベットに身を落とす。
なんだよそれ・・!?俺が外に出ていない間に外の世界はそんなに意味の分からない残酷な世界になったったのかよ・・!?どういうことだよ!?怖過ぎんだろ!!!俺絶対参戦しねぇから!?
・・・待てよ。
この目の前にいる見た目超絶かわいらしいのに突然毒舌かましてくるあざとかわいい幼女さんは最初俺に何と言った?
確か・・・
「俺はもえころの参戦者・・・。」
呟く。
声に出して、呟いた。
「そう、君はもえころの参戦者だよぉ?」
「何故俺が・・?」
しかもなんでこんな超絶(略)幼女さんにそれを決められなきゃならねぇんだ?
それだ。
「・・俺に決める権限はないのか?それはもうすでに決まっていることなのか?」
そう尋ねると、女の子は人差し指を口に当ててむー・・と眉をひそませ、答えた。
「決める権限はないと思うよぉ・・、あとねぇ、決まっていることだねぇ、君は初回からずぅーっと永久不動のもえころの勝者、ちゃんぴおーんだからねぇ・・、」
「権限ねぇのかよ、、そうか、俺はちゃんぴおーんなのか・・。・・・はい!?おま、なんていった今!?」
「あっ・・。今のなかったことにしてくれるぅ・・?へへっ・・」
苦笑いを浮かべ、片手を立て顔の前に持っていき舌をぺろっと出す。
いや、無かったことにできるわけねぇだろ・・!?
今の言っちゃいけないことだったのかよ・・。余計怖いんだけど。
俺が、永久不動の勝者、ちゃんぴおーん??俺いつ戦った!?
一度もんな戦い出たこともねぇし聞いた覚えもねぇよ・・?
「誰にも言わねぇよ・・。いわねぇから、もえころも分かったから、俺が参戦しなきゃなんねーんのも・・・分かった、分かったからなんで俺がチャンピオンなのか教えてくれよ、さっきから意味がわかんねぇよ・・・!?」
「いやぁ、それは、ちょっとぉ・・・。」
女の子は黙る。
言えない、ということなのだろうか?
・・・・・・・
沈黙が走る。
「・・分かった、いいよ言わなくて。」
言った。
いや、本当はくっそ教えてほしいんだけどね!?
すると、女の子は目の色変えて俺を見つめ、手を握って来た。
「いいの!?ありがとう!!」
「おう・・。」
可愛いかよコイツ。
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