コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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芸術の天才達が、本気で学校改革を計画したら。
日時: 2015/12/26 12:40
名前: 夏月 (ID: hjs3.iQ/)

夏月(かつき)と申します。
初心者ですが、読みやすく、面白い作品にすることを目標に頑張ります。

感想、アドバイスなどありましたら、コメントしていただけると嬉しいです。

登場人物  ※ここを飛ばしても、読む上で支障は出ません。

○久遠 風希(くどう かざき)
どんな画材道具でも使いこなす天才。

○松井 昂汰(まつい こうた)
小さなものではプラモデル、大きなものでは自動車、時には火薬まで手を出す、技工の天才。

○水谷 知架(みずたに ちか)
自身の感覚+数値化で、自由自在に色彩を操る天才。

○片桐 澪(かたぎり みお)
CG制作、ボカロ制作、HP制作や、プログラミングなど、
幅広くコンピュータを扱う、エレクトロニックの天才。

(順次更新)


——では、芸術の天才達が織り成す、コメディ的学校改革プロジェクト、策動します。

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Re: 芸術の天才達が、本気で学校改革を計画したら。 ( No.5 )
日時: 2015/12/26 21:29
名前: 夏月 (ID: hjs3.iQ/)

雪城 こまちさん、コメントありがとうございます♪(*´∀人)
私の励みになりました。

今はまだ、
怒っているときは極道、普通のときは○潤くらいの目力を持つ女の子と、
風希専属の暴力男と、ちょくちょく不憫な男の子と、
なーんか腹黒そうな男女しか出てきていませんが、
大丈夫です。

曲がりなりにも、だんだん部活っぽくなりますから!

澪も活躍します。何せ部長で、あの手腕ですから。

これからもよろしくお願いします!

Re: 芸術の天才達が、本気で学校改革を計画したら。 ( No.6 )
日時: 2015/12/30 01:11
名前: 夏月 (ID: nWfEVdwx)

Project1 体験入学を成功させろ。

Part4 久遠 風希side


片桐澪がおじいちゃんと呼ぶ人物を、俺達は1人しか知らない。

片桐忍。

私立柳緑中学校理事長、その人である。

そして、理事長から手紙が来るのは、実は今日が初めてのことではなかった。
俺も昂汰も思い当たる節があり、顔を見合わせてから、代表して俺が澪に尋ねた。

「あー、その手紙、もしかして……」

「あぁ。これはまた……、フザけた文面だな」

何も言っていないが、澪には伝わったらしい。

彼女の元々の低く掠れた声に加え険しくなった視線が、
まるでヤクザのお偉いさんみたいで、とても怖い。

黒革の背の高いワークチェアに座り、脚を組みながら
「……あのジジイ、短い寿命をさらに縮められたいのか」と呟く澪の声が聞こえたが、
きっと幻聴や空耳の類だろう。絶対そうだ。そうだと信じさせてくれ、お願いだからぁあああ!!!

俺がブルブル震えていると、木製の部室のドアがギギィと音を立てて開いた。

ちなみにこのドアは、学校によくあるスライド式のものを取り外し、
昂汰が勝手に付けたものである。
開け閉めに問題がないように、音だけがなるような作りにしたらしい。

中1男子1人でできる作業とは思えないが、まぁ、チートな美術部部員のことだ。

どうにかしたのだろう。


ドアを開けて部室に入ってきたのは、少し遅れてきた4人目の部員・水谷知架と、

「おじゃましま〜す。……へぇ、美術部ってこんな風になってるんだね」

どこかで見たことのある優男だった。

知架は荷物を棚に置き、自身の所定地——彼女の作業台の上、
もっと分かりやすく言うと、机の上に座る。

そして、シンプルに彼を紹介。

「生徒会会長の、平谷健斗先輩」

??

・・・・・・

「「あっ、あぁ〜」」
「その反応ヒドくない!?」

俺達は、先輩というものに酷く疎い。

同級生からも『何故か』距離を置かれる俺達が
先輩のことなんて頭にあるはずもなく、
また接点もなかったら、そんな結果にもなってしまう。

会長さんの顔に見覚えがあったのは、集会や選挙でちょくちょく目にしていたためだろう。
名前は覚えていなかったけれど……。

澪は、理事長からの手紙に落としていた視線を上げ、
ショートカットのわりに伸ばした前髪の隙間から、会長さんを見つめ言った。

「生徒会長が何の用だ?」

「ん? ああ、もしかして君が部長さん? 直接話すのは初めてだよね。
 今日は、¥ちょっと相談があって来たんだ」

「そうか」

澪は視線と手の動きで、
彼に、自分の目の前にあるパイプ椅子に座るよう合図した。

「理事長から話は聞いているのかな?」

「体験入学のことか?」

敬語とか使わないんですね、澪さん。

「うん。美術部が演出をするらしいね」

あ、会長さんもいいんですね。

しかもさらっと話の核心に触れたけど、
やっぱりアレ、そういう旨の手紙だったんだ。

「生徒会は進行と準備の手伝いをするから、
 美術部が動く範囲を教えてほしいんだよね。
 それによって、僕達の仕事内容も変わるからさ」

何だ、そんなことか。

珍しい客が来たから変に緊張しちゃったけど、
それくらいなら後でまとめて報告すれば——。

「いらない」

ん? 今何て言った、この部長。

「え?」

「生徒会の手は借りない。以上だ」

「何言ってんの、君」

会長さんの声色は、やや厳しくなっていた。

あれでしょ、生徒会>美術部とか思ってたんでしょ。
そりゃあ、プライドも傷付けられるよねぇ。

俺達は、2人の様子を遠巻きに、若干笑いを堪えながら見ていた。

「理由が知りたいのか?
 はっきり言って、美術部以外の奴は邪魔になるんだ」

「随分と強気な女の子だね」

「進行はともかく、演出・準備は私達の領域だ。手出しは無用だ。
 理事長にもそう報告するし、教師にも同じことを言うつもりだ」

澪はどこまでも冷静だ。

「仕事が減るんだ。生徒会のボスが腹を立てる意味が分からないな」

「何様のつもり?」

何かよく分からないけれど、澪の態度は会長さんの逆鱗に触れたらしく、
さっきの優しい雰囲気は完全に消え失せている。

澪は「馬鹿か? 馬鹿なのか?」というような目で彼を見つめ、
会長さんもまた、怒りを必死に沈めようとしていた。

端から見ると、睨みあっているようにしか見えない。

「何か興ざめ」

知架が呟く。
彼女はこの口論にすでに飽きているようで、
作業台の上で、文字通り何やら作業をし始めている。

隣では、180cm越えの身長を持つ昂汰がうずうずしていた。
自分も澪と一緒に口喧嘩がしたいらしい。
でも余計なことをしたら澪に×されるから入れないというところだろう。

とりあえず、キラキラした目でそわそわするのはやめてほしい。

Re: 芸術の天才達が、本気で学校改革を計画したら。 ( No.7 )
日時: 2015/12/30 13:58
名前: 彼方 (ID: dzyZ6unJ)

初めまして、彼方です。

言いたいことはたくさんあるんですが、一言で言えば
「クソ面白ぇ…こんなん書けるとか羨ましいわ…こういうキャラ達大好き…」
というような感じですw
私、これの何倍も長い小説書いてんのに、しかも同じコメディなのに、こっちの方が数倍面白いとは何事ですか←

生徒会長みたいな腹黒いモテるイケメンって、遊び人かと思わせといて恋愛下手だったり、悲しい過去持ってたりしますよね(ただの偏見)。
なので楽しみです←
昂太がいいキャラしてますよね、好きです。あと澪さん最強w

そして何よりこの小説、始まり方が巧いですよね。
何だこれ語り口調で進んでくのか、と思わせといて実は部活動紹介の下書きでした、なんてすごいです。見習わなくては。

とまぁ、更新応援しています。頑張ってください!

Re: 芸術の天才達が、本気で学校改革を計画したら。 ( No.8 )
日時: 2015/12/30 14:40
名前: 夏目 織 ◆wXeoWvpbbM (ID: UmCNvt4e)
参照: ちほりん→とらじ、澪羽、*織*→夏目 織、リザ、桜里

初めましてっ夏目と言うものですっ(`・ω・´)

題名を見て『面白そう!』と思ったので読みに来たら…凄く面白くて、早く続きが読みたい、という感じになっております←

というか作者様初心者ですか…へぇ…初心者……
……私のと比べたら私の方がよっぽど初心者じゃないですか(´・ω・`)
うぅ……見習いたいですね…

更新、応援してます!( ´∀`)σ)∀`)

また来ます<(_ _*)>

Re: 芸術の天才達が、本気で学校改革を計画したら。 ( No.9 )
日時: 2015/12/30 21:21
名前: 夏月 (ID: JbPm4Szp)

彼方さん、キャラが好きだと言ってくださり、ありがとうございます!

そんなに褒めても何も出ませんよ。

実はあの出だし、最初は本当にプロローグ的なものだったんです。
なにか「芸術の天才達」を説明するものがないと困るから、
風希に喋らそうと思ったんですよ。

他にも候補はありましたが、結局アレにして、
そのあとにpart2を書き、
「あ、あれここにつなげよう!」となり、もう載せちゃってるくせに
少々付け足しをして、あの形にしました。

……あれ、裏話みたいにするつもりが、
この小説の無計画さを暴露しているだけになっていますね。反省。



夏目さん、続きが読みたいというお言葉嬉しいです。ありがとうございます!

題名のインパクトを強くしようと思って、ああなりました。
「天才」なんて、彼らのハードルが一気にあがりましたね。

今のところ、芸術系では昂汰の能力しか出ていないのですが、
風希の「筆記用具自由自在」とかいう能力なんて、学校改革の何に生かせるのでしょう?

え、ちゃ、ちゃんと考えていますよ(汗)
ま、ま、前フリですからっ。

私は、趣味で他の小説を書いているのですが、
コメディものは慣れていないので、ちょっと不安でした。

面白いと言っていただけたので、ホッとしました。


お2人ともこれからよろしくお願いします!!


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