コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- LEGEND CHILDREN
- 日時: 2016/02/26 21:12
- 名前: 葉桜 來夢 (ID: q9MLk5x4)
これは、宇宙のどこかにある、とある星の出来事—。
その星には、一人の英雄の話が語りつがれていた。
英雄の名は、「ブロッサム」。
七色に光る剣をまるで自分の一部かのように操り、目にも止まらぬ速さで敵をなぎ倒していったという。
彼は、当時世界の征服を狙っていたという大魔王に勝負を挑み、大魔王の封印に成功した。
そしてこの世を去る前に自身の力を封じ込めた7つの石を自分の親族に手渡した。
もし大魔王が復活する様な事があっても、食い止められるように願いを込めて。
その石は、1000年以上の時を越えて受け継がれていった。
そして、彼がこの世を去ってから1110年過ぎた春のこと—。
彼の血を引く、一人の英雄が誕生した。
〜LEGEND CHILDREN〜
どうも、初めましての方が多いと思います。
葉桜 來夢(はざくら らいむ)です。
この板には初投稿となります。(普段は二次創作の人です)
コメディというよりはライト小説です。
受験が終わるまで不定期投稿ですが、宜しくお願いします。
◆お知らせ◆
2/10 参照100突破
2/21 最新話更新
2/14 キャラクター詳細設定『ジャーマ・カナリス』投稿
2/26 キャラクター詳細設定『ニックス・ハーベスト』投稿
◆目次◆
>>1 登場人物紹介
>>3 プロローグ
>>4 OPテーマ歌詞
【第一章 アルコ・イリース魔法高等学校 篇】>>5-6+>>8
>>5 episode:1
>>6 episode:2
>>8 episode:3
- LEGEND CHILDREN episode:3 ( No.8 )
- 日時: 2016/02/21 16:11
- 名前: 葉桜 來夢 (ID: q9MLk5x4)
「はぁ……中々下に着かないね……」
「下るんだから帰りよりはマシだぞ」
「あぁ……帰りはこれを上るのかぁ……」
地下室に初めて行くリヒトには、階段が長く果てしないもののように思えた。
しかも周りは真っ暗である。気を付けないと今にも転びそうだ。
「お、着いた着いた」
だんだん暗闇に目が慣れてきたので、リヒトは目の前に大きな扉があることに気付いた。
ジャーマが扉を押したので、例によって勝手に開いたように見えた。
「あん?明かりが付いてる……消し忘れたのか?」
そう言いつつ、二人は部屋を見回した。
「何も……ないね」
「そうだな……」
ガタガタガタガタ!
—また振動が起こった。何かの鳴き声も聞こえる。
そして地下室の壁に亀裂が走った。
振動がだんだん強くなっていく。
まるで地下室全体が揺れているみたいに—。
「何もなくないかも。逃げるか?」
「そ、そうだね、そうした方が……」
ガラガラガラガラッ!!!
そう言った途端、部屋の扉の前に瓦礫が積み重なってしまった。
「ど、どうするのジャーマ!?」
「取り敢えず下がってろ……来るぞ!」
何者かによって壁がぶち破られた。
『ウゴゴゴゴゴゴ……グルルルルルルルルルルルル……!!!』
そこに現れたのは猛獣だった。
ライオンが二倍ぐらい大きくなったような、そんな獣である。
三つの目で此方を見下ろし、今にも取って喰ってやろうかというオーラを出している。
「俺達が……見えてるのか!?」
その言葉に答えるかのように、獣の前足がジャーマに向かって振り下ろされた。それを間一髪で避けるジャーマ。
「ちっ……!戦うしかないみたいだな……!」
「ぼ、僕も戦うよ、剣なら持ってるから……危ないから迷彩装置解いてくれる?」
「そういやそうだったな……っと!話してる途中に攻撃すんじゃねぇよ!」
獣は容赦ない攻撃を繰り返してくる。
『グルルルルルルルルルッ!!!!』
「早くしないとやられちゃうよ!」
「分かってるって……あれ?」
「どうしたの……?」
「装置が無い……無くした……」
今ジャーマは凄い青ざめた表情をしてるんだろうな……とリヒトは思った。
実際ジャーマはすごく青ざめていたのだが。
「やばい、これじゃお互いの場所が分かんなくて迂闊に攻撃……」
「うわああああああああ!!!」
「リヒト!?どうした!?」
声が上がった方を見ると、前足を上げた獣が今にも何かに目掛けて振り下ろそうとしていた。
リヒトだ。敵の攻撃を回避しているうちに距離が離れてしまい、ここからでは獣を止められそうになかった。
「くそっ……!」
獣は無情にも前足を振り下ろした—。
「クリスタルウォール!」
が、その足は何故か空中で止まった。
誰かの呪文詠唱と共に。
この声には聞き覚えがあった。
光学迷彩を解き、現れたのは……
「助けに来たわよ。この好奇心旺盛なバカ共」
ニックスだった。
<続>
- LEGEND CHILDREN ニックス・ハーベスト詳細設定 ( No.9 )
- 日時: 2016/02/27 14:25
- 名前: 葉桜 來夢 (ID: q9MLk5x4)
ニックスさんの設定です!
名前:ニックス・ハーベスト
(「ニックス」はラテン語で雪の意味)
年齢:16歳
身長:165cm
体重:44kg
誕生日:12/10
種族:魔法使い(純系)
属性:氷
説明:ジャーマのクラスメートであり、彼の親友。いつでも冷静沈着で、学級委員も務めている。家は純系の魔法使いしかいなく、彼女も凄い魔法の使い手である。
- LEGEND CHILDREN episode:4 ( No.10 )
- 日時: 2016/07/19 01:49
- 名前: 葉桜 來夢 ◆Avp6J8UOFQ (ID: q9MLk5x4)
「に……ニックス!?お前がどうしてここに!?」
ジャーマはとても驚いたような声を出した。
まさかつけられてるとは思わなかったのである。
いや、一体どうやって透明な彼らの後を、
この少女は—ニックスは、追いかけることが出来たのだろうか。
「そういう話はあとよ!今はコイツを狩ることに集中して!」
そう言いながら彼女は装置のボタンを押した。
透明になっていたジャーマ達の体は元に戻った。
「ったく偉そうに……行くぞリヒト!」
「了解したよ!」
そう言うとリヒトはダガーを二本取り出した。
取り出したというより魔法で顕現させた、とでも言うべきだろうか。
何もない空間からそれを取り出し、手慣れた手付きで相手の攻撃を弾く。
やはり彼は、噂通りの剣士のようだ。
狙った獲物は逃がさない。
剣を自由自在に操ることができる。
そしてリヒトは少し考えるフリを見せ、ジャーマにこう言った。
「ジャーマ!僕に向かって炎を撃って!」
「は……?どうしてだよ?」
「良いから早く撃ち込んで!」
ジャーマはリヒトが何をしたいのか全く訳が分からなかったが
—彼の炎をまともに喰らったらとんでもない重症を負うからだ—
取り敢えず言われた通りにすることにした。
「わかった、じゃあ行くぞ!—『バーニング・ギア』!」
ジャーマの右手から放たれた炎の弾はリヒトに向かって一直線に飛んでいった。
「ありがとう。ジャーマの力、使わせて貰うね」
そう言うとリヒトは此方を振り向き、ダガーを自分の前でクロスさせた。
そこに丁度バーニング・ギアがぶつかる。
その瞬間、リヒトはこう叫んだ。
「結合魔法!『コンバイン・ライト』!!!」
「なっ……!?」
リヒトの手から光が迸り、そのまま炎の弾を飲み込んでしまった。
そして、光が収まると—。
「よし、うまくいったね」
リヒトのダガーの刃の部分が炎を纏っていた。
「いや、リヒトお前何を—!?」
「簡単なことだよ。ジャーマの炎を僕のダガーに融合させただけ」
「融合……まだ習ってないぞ……」
「こういう魔法が使えるといざと言うとき便利なんだよね」
そういうとリヒトは普段見せないような不敵な笑みを浮かべた。
「ったく、とんでもない隠し球だけどな」
「ま、そうだね……さて、どうしよう」
相手の魔物は未だに攻撃を仕掛けてくる。
疲労する気配は全くない。
せめて—せめて奴の動きを封じられたなら……
そうか。
リヒトはこの瞬間。
勝利への方程式を導き出した。
そしてこう言った。
「ニックスさん!奴の足を30秒止めてくれる?」
「……お安い御用よ、任せなさい—『ノーザンフィールド』」
ニックスがその魔法を詠唱すると、獣の足が凍って動かなくなった。
「流石に手際が鮮やかだ、ねっ!」
そう言いながらリヒトは地を蹴って、獣の真上へと跳んだ。
「あとは僕に任せておいて!」
(まずは奴の尻尾からだね……!)
邪魔な尾を上空から落ちる勢いで一斬りした。
こういう魔物の尾は攻撃にも使われるので、注意すべきだと習った。
『グオオオオオオオオオオオ!!!!!』
獣は雄叫びをあげて逃げようとするが、足元が凍っている。
「残念だったね!」
そのまま地面に着地すると、目にも留まらぬスピードで右と左の後ろ足を斬り刻んでいった。
凍っている足を、高熱の炎で溶かしながら。
「アイツ……ここ数分でこの作戦を立てたってのか……?」
ジャーマは思わず感嘆の溜め息をついてしまった。
彼の剣術が見事なものだったというのもあるだろう。
後ろ足を完全に斬ると、今度は前足を同じように斬っていった。
「……30!」
カウントが終わった頃には、もう獣は行動不能になっていた。
「ジャーマ!ニックスさん!とどめを!!!」
リヒトが此方を向いてそういった。
「任せろ!『バーニング・ギア』連射!!」
「行くわよ!『コールド・レーザー』!!」
ジャーマとニックスが放った魔法は、見事獣に命中した。
『グオオオオオオオオオオオォォォォォ……』
獣は叫び声を上げながら、倒れていった。
「倒した、のか……?」
「やったね、ジャーマ!!」
「はぁ……私がいて良かったわね、アンタ達」
「うっ……」
「ねぇ、早く出ようよ。多分まだ学校終わってないよ?」
「そうね。この私が授業を休むなんて……」
そう言ってニックスは頭を抱えた。
この後の展開を相当憂えているようである。
そうして、そうしてなんとか三人は獣を退け、地上に帰ることができた。
だが、この時三人は知らなかった。
地上ではもっと大きな問題が起こり始めようとしていることを……
<続>
- お知らせ ( No.11 )
- 日時: 2016/07/31 04:17
- 名前: 葉桜 來夢 ◆74RByg.uKY (ID: 8topAA5d)
お知らせです。
随分放置してたので生存報告も兼ねていますが……
今、あまり小説を書く時間が取れず、更新がなかなか出来ない状態にあります。
やっと夏休みに入ったので多少書けそうということだけお知らせしておきます。
追記:名前の◆の後を変更しました。ブラウザのデータがぶっ飛んだのが原因です(メモしてなかった方が悪い)。
- Re: LEGEND CHILDREN ( No.12 )
- 日時: 2016/12/17 20:05
- 名前: 葉桜 來夢 ◆hNFvVpTAsY (ID: q9MLk5x4)
葉桜です。
5ヶ月ぐらい放置プレイでしたが投稿を再開しようと思います。
練り直していたらこんな事態になってしまってました。すみません。
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