マーメイド、あなたに恋します。 | コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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マーメイド、あなたに恋します。: 日時： 2016/01/07 15:02; 名前：はずみ（ID: /x8osLDz）; 高さ３０メートル、億万長者もくやしがるほど、広く美しいビル。

その、３分の２は海水。しかも、東京のど真ん中。

なんのためにあるのか。なぜ、そんな気の狂ったビルを造ったのか。

これを読めばわかる。

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Re: マーメイド、あなたに恋します。 ( No.1 ): 日時： 2016/01/06 18:58; 名前：はずみ（ID: /x8osLDz）; 「あんたさ、いったい、どっちなんだい？」

　　　　　　え．．．？

「人間？海の仲間？その姿じゃ、分かんないんだよ。」

もちろん、私は海の仲間です。みんなと一緒。
言おうとしたけど、言葉が出ない。口は、海草で縛られてる。

「みんなと一緒、とでも言おうとしてるんだろうね。でもさ、正直迷惑なんだよね。」

なに、が？　　ようやく出せた喘ぎ声は、どなり声にかき消される。

「あ・ん・た・の・こ・え・だ・よ！ほんとに知らないなんて、言わせないよ！この、海を、見てごらんよ！全部、全部、あんたのせいだかんね？！」

髪をつかまれ、海面を見る。空晴れてるはずなのに、見えるのは、曇り空。浮いてるのは、魚、透明で、丸い筒、名前すら分からない、なにか。

異臭がする。

これが、私のやったこと．．．？

「あんたは、人間と同じ。」

ふと、目が覚める。

上には、晴れ渡るあおい空。

「いやな夢を見た。」

呟いて、一人でほっとした。