コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 【シルク】〜紡ぎ唄〜
- 日時: 2016/01/19 20:42
- 名前: シルク(宗治狼) (ID: tg4uMaEQ)
初めまして。
皆様を眠りへ誘うお伽世界の案内人、シルクと申します。
私が現れたのは、他でもありません。
あなたに、お伽話を聞いてほしいのです。
それでは、奇妙で美しく、儚げで朧気なお伽話を…あなたが眠りにつく前に、お聞きください。
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- Re: 【短編集】シルク〜紡ぎ唄〜 ( No.5 )
- 日時: 2016/01/18 21:02
- 名前: シルク (ID: tg4uMaEQ)
「ねえ、お姉ちゃん…ママのとこ、戻らないの?」
妹が聞いてくる。
私だって、帰りたいよ。けど、けどさ。
……やっぱ、イラってこない?
私、彼と別れたばっかりで。
それなのに、目の前でいちゃつかれたら!
「それ、ただの逆恨みだよ…」
苦笑いで言ってくる。
「…仲直り、しにいこっか」
今回のは、私が悪いものね。
妹にも、親がいない生活を味わわせたくないし。
「……ただいまぁ」
ばつが悪くて…少し声を小さくして言った。けど、ママが気づいてくれた。
そして、ママとパパが、暖かく迎えて……くれなかった。
「あら、早いわね」
っっ〜〜!!!
あー、いらいらする!!
「もういい!!しばらく帰ってこないんだから!!」
もぉ、…素直になってくれたらいいのに。
私はリビングで見つけてしまった。
4人分の、あったかいご飯を。
- Re: 【シルク】〜紡ぎ唄〜 ( No.6 )
- 日時: 2016/01/19 20:52
- 名前: シルク (ID: tg4uMaEQ)
紡さんは、くすくすっと笑った。
「子供のこと…心配してたのね」
「お姉ちゃんは…自分達のこと見てくれてないって思って…心配しちゃったのかな……」
声がどんどん小さくなっていく。
紡さんの方を見ると、目も虚ろで、フラフラしていた。
「おや、眠たいのですね。では、もう寝ましょうか」
もう夜も明けそうだ。
そこまで寝られないけど…軽く眠っておいた方がいいだろう。
そう思い、寝かせようとした。
そしたら……
「シルク、もういっちゃうの…?」
紡さんが寂しそうな声で聞いてくる。
目が、いかないでと訴えてきた。
「……紡さんが寝るまでそばにいますよ」
それを聞くと、紡さんは安心したようにベッドに潜り込む。
そして一言。
「今夜も、お話を聞かせてね」
私は笑顔で答える。
「えぇ、もちろん」
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題名を変えさせていただきました。
申し訳御座いませんが、色々な短編を混ぜた1つの長編としてご覧になりますようよろしくお願いします。
- Re: 【シルク】〜紡ぎ唄〜 ( No.7 )
- 日時: 2016/01/20 21:41
- 名前: シルク (ID: tg4uMaEQ)
「ふ、ぁぁあ……」
懐かしい夢を見たな。
シルクと、初めて会ったあの日のこと、今でも忘れない。
暗闇から引っ張りあげてくれたシルク
。
もちろん、今でもお話を聞かせてくれる。
笑える話、泣ける話、切ない話……多種多様な話を聞いた。
今夜も、話に来てくれるだろう。
「楽しみ、だなぁ…」
高校生になった今、寝る前に話を聞くのは可笑しい。けど……きっと、それだけじゃないって、思うんだ。
それはそれとしてさ。
何、この大雨……
嫌だなぁ。
- Re: 【シルク】〜紡ぎ唄〜 ( No.8 )
- 日時: 2016/01/21 23:12
- 名前: シルク (ID: tg4uMaEQ)
今夜は、大雨ですね。
ということで、あめについて、話しましょうか。
大粒の雨が降っている。
……ザァ…ザァ。
時折、雷も鳴った。ベッドの上の少女は、それをながめていた。
口を動かしている、コロコロっと、歯に何かが当たる音がした。
何かを食べていた。
翌日、その次の日も少女は何かを食べ、雨が降っている外を眺めている。
食べ終わったのか、少女は口をとめ、ビンからあるものを出そうとした。
フタを開ければ、ふわんと甘い匂いが広がる。
少女は外を見ながらビンを探り、…キャンディーを、取り出した。
「ちぇ、今日は小雨か」
うっすら水色のキャンディーを頬張る。
コロコロっとキャンディーが歯に当たる。
とたんに、大雨だった外は…音が小さくなり、まわりが見えるようになった。
食べ終わり、少女は言った。
「あーしたおーあめなーぁれ」
少女は楽しそうにフフッと笑い、ビンを閉めた。
そして……びしょ濡れだった外は、快晴になった。
- Re: 【シルク】〜紡ぎ唄〜 ( No.9 )
- 日時: 2016/01/22 20:44
- 名前: シルク (ID: tg4uMaEQ)
†お知らせ†
こんばんは。
皆様を眠りへ誘う案内人シルクと申します。
この【シルク】〜紡ぎ唄〜を閲覧していただき、誠にありがとうございます。
さて。
今回のお知らせというのはですね、この小説の更新を一度切る、というものなのですよ。
といっても、2週間くらいすればまた再開するのですが。
それでは皆様、色々宜しくお願い致します。
ついでにもうひとつ。
この小説、少しシリアス寄りですよね。なので、シリアス・ダーク板に移動させようと思います。
私がまた更新出来るようになったら移動させます。
宜しくお願いします。
シルク
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