コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 【シルク】〜紡ぎ唄〜
- 日時: 2016/01/19 20:42
- 名前: シルク(宗治狼) (ID: tg4uMaEQ)
初めまして。
皆様を眠りへ誘うお伽世界の案内人、シルクと申します。
私が現れたのは、他でもありません。
あなたに、お伽話を聞いてほしいのです。
それでは、奇妙で美しく、儚げで朧気なお伽話を…あなたが眠りにつく前に、お聞きください。
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- Re: 【短編集】シルク〜紡ぎ唄〜 ( No.1 )
- 日時: 2016/01/16 21:57
- 名前: シルク (ID: tg4uMaEQ)
ここは、何処だろう。
真っ暗で何も見えない。
右を見ても、左を見ても…上を見ても下を見ても、闇。闇。闇。
「ぅ、っく…」
泣きそうで、嗚咽が漏れる。
そしてとうとう、足を曲げ、地面と思われる足がついている場所に座り込んだ。
手で顔を覆うと、頬を伝う水が流れ出る。
そのときだった。
何もなかった闇から、妖しく光る人が現れた。
「…どうしたのですか?お嬢さん」
旅人のような服を着た人が、私へと手を伸ばす。その手をつかむと、……いつの間にか、ベッドの上だった。
顔は、涙で濡れていた。
枕もぐしょぐしょで…けれど手は、何かを掴んでいた。あったかい、生きた何かを。そこへ視線をやると…
夢に出てきた、あの人だった。
「こんばんは、お嬢さん。眠れないのですか?」
にこりと笑い、話しかけてきた。
私は頷き、ベッドから起き上がった。
私は頷いた。
そしたら、その人は言う。
「では、私がお伽話をしましょう。そしたら、寝れますよ」
私は、子供じゃない。
そういってやりたかったけど…また、頷いてしまった。
「名前、言うの忘れていました。私はシルク。よろしくお願いしますね。貴女は?」
「…紡」
その人は、軽く笑い…私のベッドに座り込んで、お伽話を始めた。
- Re: 【短編集】シルク〜紡ぎ唄〜 ( No.2 )
- 日時: 2016/01/17 18:23
- 名前: シルク (ID: tg4uMaEQ)
昔々、とても仲の良い夫婦が居ました。その夫婦は二人の女の子を授かり、とても幸せに暮らしていました。
ある日、一番上の女の子が言いました。
「もぉ!!二人は、どうしてそんなラブラブなの??!見てるコッチが恥ずかしいわ!」
そう、この夫婦は…
夫が家に帰ってくるとキス、ご飯を食べる前にキス、食べて歯を磨いたあとにキス、お風呂も一緒に入る……子供が見てるのも放っておきラブラブする、とっても愛し合っているのでした。
お母さんは、一言だけ…発しました。
「……はぁ?」
長女はビクッと体を震わし……次の日には、家出をしていました。
その姉を追ったのか、次女もいなくなりました。
けれど二人は…それでも、ラブラブしましたとさ。めでたし、めでたし。
話が終わったあと、紡はフフッと笑った。
「とても仲が良い夫婦だったんだね。羨ましいなぁ…」
そして、ぽつっと呟きました。
「姉妹も一緒に暮らせたら、どんなに良かったか」
シルクは少しニヤッとし、笑顔で言った。
「このお伽話には続きがあるのですよ」
紡は、パァッと顔を輝かせ、
「!!話して、話して!!」
- Re: 【短編集】シルク〜紡ぎ唄〜 ( No.3 )
- 日時: 2016/01/18 19:15
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
こんにちは!!!
凄い小説面白くて、才能あるなぁって感じました←
続きが気になります。
シルクが話す御話の続きも気になる(>_<)
此れからも更新頑張って下さい♪
また読みに来ます!!
byてるてる522
- Re: 【短編集】シルク〜紡ぎ唄〜 ( No.4 )
- 日時: 2016/01/18 23:24
- 名前: シルク (ID: tg4uMaEQ)
てるてる522様
有難う御座います。
才能ですか…。そのようなものはありませんが、楽しんで頂けたのなら、私にとっても幸福で御座います。
てるてる522様の言葉が、とても嬉しいです。
これからも紡さん、てるてる522様、そして他の方々にも喜んで頂きたいと思っていますので、誤字脱字などがありましたら、お教え願えますか?
これからも、このシルク〜紡ぎ唄〜を宜しくお願い致します。
眠りへ誘う案内人 シルク
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