コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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君達の世界に明るい色を
日時: 2016/02/03 19:03
名前: クッキーコロッケ (ID: fnyLTl/6)

【プロローグ】

”人を信用できない”
”何で僕は生きてるの?何で?どうして?誰か、殺して”
”こんな世の中、消えちゃえばいいのになぁ”
”はぁ…、何で俺は生きてんのかな?”
”あんたはいいよね、幸せそうで”

彼等はそんなことを言った。
そんな彼等を助けることは出来るのだろうか。

「じゃあ、私が貴方達に、幸せになる色を足してあげる」

そんなことを私は言った。

【ご挨拶】
今回、シリアス&恋愛を書こうと思います。
でも、安心してください。最後はハッピーエンドですよ!
…すみません。
とにかく、今書いている『うん。ぼっちの私はリア充じゃないけど、悪い?』も
よろしくお願いします。

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Re: 君達の世界に明るい色を ( No.5 )
日時: 2016/02/12 21:55
名前: クッキーコロッケ (ID: xO/yAhl7)


世界4、苦手

ーー駿太sideーー

苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい。
誰か…誰か、助けて。
息が、出来ない。

「__さん、__たさん、駿太さん」
「!?」

今さっきのは…夢?

「魘されてましたよ、大丈夫ですか?」
「…大丈夫です」

はぁ…本当に嫌だ。
あんな恐ろしい夢。
あの時、死ねばよかったのに。

「本当に大丈夫ですか?」

僕のおでこを触る音羽さん。
思い出すから、止めてほしい
先輩のくせに、ですます口調。
はぁ…ちょっとこの感じが嫌だ。

「貴女は心配症ですか?大丈夫ですって言いましたよ」
「あ…すみません」

この人を見ていると、思い出す。
あの日の、あの時の、あの顔。
そして、あの時の言葉。
はぁ…思い出したくない。

「あ、駿太さん、これ」
「…?」
「この前、この漫画、気になってましたよね?読みますか?」

茶色い封筒から一冊の漫画を出す。
それは少女漫画だ。
何故だ。
僕は見てない。見てないぞ。
見てない…はず。

「な、何で…」
「え?見てなかったんですか?」
「…見てないかもしれません」
「どっちなんですか?」

クスクスと笑いながら言う音羽さん。
彼女の笑顔に見とれてしまいそうな…って、何を考えているんだ僕。変態か。

「駿太さん、顔に出やすい人ですから、すぐ分かってしまうんです」
「そうですか…」

顔に出やすい?僕が?

「あ、今、顔に出やすい?って思いました?」
「〜っ!何で…」
「何ででしょうか。でも、分かってしまうんですよ」

僕はやはり、彼女が苦手みたいだ。

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Re: 君達の世界に明るい色を ( No.6 )
日時: 2016/02/13 00:36
名前: クッキーコロッケ (ID: xO/yAhl7)


世界5、姿

ーー良平sideーー

過去ってさ、本当、無ければいいのになぁ〜って思うとき無い?
俺は思う。
どいつもこいつも俺の過去を知らないで、昔は格好いいんでしょ〜って
言ってくる。
正直、ウザイと思わない?
人の過去なんか知らないくせに、よく言うよ。
でも、面白い子がいたんだ。

「良平さん」
「また来たか、音羽」

彼女はコクリと頷く。
彼女は他の人間よりも面白い。
それに、俺の過去を掘らない。
空気が読めている、というより、彼女も過去に何かあったような気がする。
まぁ、俺の予想だけどさ。

「また来てはいけないんですか?」
「別に。ただ言っただけ」

少し鈍いが。

「で、何?来るってことは用があるってことでしょ?」
「はい。さすがですね、良平さん」
「何が?」
「予感が毎回的中。凄いです」
「は?意味が分からない」

彼女は、分からなくてもいいです。と言う。
本当、彼女はよく分からない。
面白い子だが、よく分からない。
よく分からないが、とても面白い。

「この問題、分かりますか?」
「何?すーがくとか、英語?そーゆーのは無理なんだけど」
「違います。クイズです」
「は?クイズ?」
「はい。ある女の子はある男の人に出会いました。女の子は一目惚れし、
男の人に近づこうと努力します。だが、ある日。女の子は死んでしまうんです。
さて、それは何故でしょう」
「は?それはただ単に、その男の人が他の女と一緒にいたから
死んだんじゃないの?」
「その考え方もありなんですが、私的には、違うと思うんです」

違う?何が?

「私の考えは、その男の人が突き飛ばしたからっていう考えもありだと思うん
です」
「何で?だって、女の子は男の人に近づこうと努力するんでしょ?
となると、接点はない、ってことにならない?」
「良平さん。別に、この問題で、二人は接点がないなんて、書いてませんよ」
「…」
「いきなりすみません。こんなクイズを出してしまって」
「…別に」
「でも、いつかそうなるかもしれませんね」
「…」

彼女は、また空を見る。
彼女の本当の姿が分からない。

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Re: 君達の世界に明るい色を ( No.7 )
日時: 2016/02/13 15:53
名前: クッキーコロッケ (ID: xO/yAhl7)


世界6、ノリと問題

ーー真冬sideーー

フッ…なぜ俺が中二病になったかって?
さぁ…それが運命だからな。

「真冬さん」
「何だ、クイーン」
「クイーンじゃありません。音羽です」

なんと言うか、こいつは空気を読めているのか?
ノリが少し悪い奴だが、普通にいい奴だ。

「クイーン、さぁ、戦いにいくぞ!」
「いや、戦いに行くんじゃなくて、真冬さんの家に行くんですよね?」
「ムゥ…どうして、そんなにノリが悪い?」
「…中二病ではありませんから」

耳が痛い話だ…。
確かに俺は中二病。
だが、そんな中二病な俺の裏は…。

「真冬さん?」
「!な、何だ?」
「いや、今さっき真冬さんが暗い顔をしていたので」
「そうか?フッ…やはり魔王になると影が濃くなるんだな!」
「…」

すると、あいつは言った。

「ねすでとひなかば」
「何だ?その暗号は」
「分かる人には、分かります」
「ムムム…それは試練か!?」
「フフフ…どうでしょうか」

ああ、また笑った。
彼女を笑わせるのが、俺の使命かもしれないな。
分かってる。分かってるんだ。
俺はバカな奴だってこと。
分かってる。

「今度、答えを言おう!魔王はこの問題ぐらい楽勝だ!」
「魔王さん、いえ、真冬さん、頑張ってくださいね」
「でも不公平だ。と言うわけで、俺からも問題を出そう!」
「どんな問題ですか?」
「『月が綺麗ですね』の意味は何だと思う?」
「え?え〜と…何でしょう」
「まぁ、その内分かる。それよりも行くぞ!戦いに!」
「だから、戦いじゃなくて、家に行くんですよね?」

全くこいつは…ノリが悪いな。

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Re: 君達の世界に明るい色を ( No.8 )
日時: 2016/02/13 16:14
名前: クッキーコロッケ (ID: xO/yAhl7)


世界7、分からない

ーー翼sideーー

どれだけの傷を付けさせたら、俺は解放されるのだろう。
悩み…と言えば、悩みかもねぇ。
そう思いながら歩いていく。
屋上ののドアを開く。

ガチャ

「あ、翼さん」
「あんたも相変わらず飽きないねぇ」
「そうですか?」

笑いながら言うこいつ。
特に有名でもなく、中の中。
そこら辺のバカな男子も、こいつのことは、別に普通らしい。
まぁ、少しだけ変なやつらしいけど。
ここにいる時点で、こいつは変か。
だって、死にたがり屋しかいないんだよ。
なのに、死にたがり屋ではない彼女がいる。
まさしく、変人だ。

「まぁた空見てるの?」
「はい」
「あんたさ、同級生だろうが下級生だろうが、敬語だよね」
「そういう性格の一部だと思ってください」
「性格の一部ねぇ…」
「はい」

彼女の考えていることが、よく分からない。
まるで、人形みたいだ。
自分の意思ではなく、人の意思で動く人形。
もしくは、人魚のようだ。
彼女はいつも空を見ている。
まるで好きな人を見るように…。

「ねぇ、音羽。あんたも何かあったんでしょ?俺と死なない?」
「相変わらず物騒なことを言いますね、翼さん」
「そぉー?まぁ、よく言われるかなぁ、家族に」

まぁ、家族じゃないけど。

「そうなんですか」
「で?どうする?死ぬ?生きる?」
「さぁ…どうしましょう」

この笑顔は、作り笑いではなさそうだ。
ほんと、分からない。

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Re: 君達の世界に明るい色を ( No.9 )
日時: 2016/02/13 21:15
名前: クッキーコロッケ (ID: xO/yAhl7)

世界8、____

ーー??sideーー





























未来なんてない_________












【第一章、完】


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