コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ボヌールカフェ
- 日時: 2016/04/04 15:40
- 名前: 赤猫。 (ID: mwz5SFMT)
いらっしゃいませ。
本日当店マスターが不在のため、私めが案内させていただきます。
シルヴァンと申します。以後お見知りおきを。
さて、当店は短編集となっております。
幸福の話から絶望の話まで、多種多様なストーリーをご用意しております。
私ども、誤字脱字等気を付けておりますが、何かお気づきの点がございましたらご連絡ください。
また、開店して間もないので、拙い文章等あると思いますが、ご容赦ください。
物語は全てフィクションです。実際の人物・団体・事件とは一切関係ありません。
ご来店のお客様には、後日きちんと御礼申し上げます。
更に、お客様のお名前を啓示させていただきたいと考えております。
では、メニュー表をどうぞ。
*menu*
>>1廃墟
>>2本とカフェオレと女の子
>>3ヒーローズ
*vous*
*湯桁のろま様
【初ご来店のお客様です。可愛らしい恋愛小説である「君が、好きなんだ。」を始め、多彩な小説を執筆されております。銀髪少女がお好きで、小説を書いてしまうほど。】
*のれり様
【日常(?)小説である「最初で最後の涙はきっと」を中心に執筆されております。全版クリアを目論んでいらっしゃいます。巨乳の美少女がお好きなようで、よく描かれておいでです。】
*miru*様
【豊かな風景描写と共に、個性豊かな登場人物を輩出されています。「*家出神さんと、男子美術部。」を執筆されております。異なる名前でも執筆されているとか。】
私共、当店をよりよくするため、お客様を笑顔にするため、尽力していきます故、ご協力お願い申し上げます。
これにて私は失礼させていただきます。
また、いつかお会いしましょう。
- Re: ボヌールカフェ ( No.2 )
- 日時: 2016/03/17 14:34
- 名前: 赤猫。 (ID: mwz5SFMT)
本とカフェオレと女の子
はあ、またか……
ピンと背筋を伸ばし、右肩を強く引き、弓を持つ少女。
その視線の先には十数メートル離れた的。
張り詰めた空気の中、少女は弓矢を打ち放った。
弓矢は照準よりも少し右下に刺さった。
その辺りにはもう何本も弓矢が刺さり、練習量の多さを物語っている。
「もうその辺にしとけ。皆帰ったよ。」
ため息交じりに俺が呟くと、少女は少しこちらを見やり、
「はい……。では、あと一本だけ……」
そう言って少女は籠から弓矢を取りだした。
俺は頭を掻き、忘れた定期を探した。
そして、また少女は真剣な顔つきになる。
——本当に美しい姿勢だと思う。
少女…石原弥生は今年入ってきた新入部員だ。
まだ高校一年生だが、弓道に惜しみない努力を注いでいる。
これのどこに心惹かれたのだろうか……。
今のところ、居残ってまで練習するほどの熱意があるのは、彼女一人だ。
俺が定期を見つけた瞬間、彼女は弓矢を放った。
それは的の中心より、左上に突き刺さった。
「先週も一昨日も居残ってたよな。何故そんなに練習するんだ?」
片付け終わった帰り道、夜道は危険だと、俺は彼女を誘った。
街はもう既に暗闇に包まれている。
ぽつぽつとある街灯だけを頼りに、まだ夏の暑さが残った空気の中を進む。
俺の質問に、彼女はきょとんとした表情を作った。
「ああ、いや、『練習できるんだ?』のほうが正しいか。」
俺が訂正すると、彼女は口元に手を当て、自分自身に問う様子をした。
「多分、それしかやることがないから。…だと思います。」
彼女は視線を空に泳がし、言った。
「友達と遊びに行ったり、自分の趣味を楽しんだりとかしないのか?」
俺の質問にまた彼女は考え込み、ゆっくり言った。
「…友達と呼べる人は…いません。趣味も特にありませんので。」
初めて言ったであろうその言葉は、心の引き出しの奥からそっと取り出したような言い方だった。
「そうか……」
その言葉を最後に、会話は途絶えた。
「じゃあ、ここで大丈夫か?」
駅の前で彼女に聞いた。
「はい。大丈夫です。」
「それじゃまた明日」
俺はバスの方向へと向かうため、後ろを振り向くと、
「先ぱい……」
突然、彼女に呼び止められた。
「今日は…ありがとうございました。」
思ってもみなかったその言葉と表情に、俺は一瞬固まってしまった。
「ああ、気をつけて帰れよ」
彼女は軽く会釈し、改札へ向かった。
「何だ…、笑えるんじゃん」
静けさに満ちた街の中で、そっと呟いた。
——to be continued
- Re: ボヌールカフェ ( No.3 )
- 日時: 2016/03/21 22:47
- 名前: 赤猫。 (ID: mwz5SFMT)
ヒーローズ
———ここはある平和な国の王宮。
その奥に位置する王は赤く染められたマントをはおり、金箔を豪奢にあしらった椅子に腰かけている。
王は肘掛けに両肘をつき、両手を顔の前で固く握りしめている。
その面持ちは非常に深刻そうで、眉間に皺寄せ、唇はきっと横に結ばれている。
その理由は先日、隣国にこの国を襲われたことによるものだ。
人々の心は荒み、犯罪件数は例年を上回った。
そう、今まさにこの国は危機に瀕している。
よって、王はこの国の命運をある男たちに託すことにした。
今、王の目線の先、甲冑を身に纏った2人の家来が扉を開く。
その中から、5人の男たちが姿を現した。
深紅に染められた絨毯の上を、彼らは歩み始める。
彼らは王の前にひれ伏した。
「君らにこの国を救ってほしい」
王は膝の上に両手を乗せ、しっかりと彼らを見定め、言い放った。
「君らも知っている通り、一昨日、隣国に我が国を襲撃された。
そして、奴らは忌々しきことに、あの財宝を根こそぎ奪い取っていった!」
王は肘掛けを右の拳で強く叩いた。
王の怒りが突き出た骨々に強く表されている。
「それは我が国民の生活に潤いをもたらし、長年儂の心を癒しておった。
あれが無ければ、儂は生きてはいけぬ……!
さあ、主らに『宝石マカロン〜魅惑のひととき〜』を取り戻してきてもらおう!」
「「「「「はっ!仰せのままに!」」」」」
彼らは面を上げ、自信に満ち溢れた表情で言った。
「よし、お前らやることは分かっているな」
「ああ」
「ふっ、やっとこのときが来たか」
「鍛えぬいた右腕が疼くぜ」
「やろうか、皆」
「いくぞ!男気じゃんけんじゃんけんポイ!!」
「うおっしゃー!!!1位抜け!!」
「2回戦!じゃんけんポイ!!」
「うおおおお!!」
省略
「ふはははは!俺様がレッド!鍛え抜かれた上腕二頭筋がチャームポイントだぜ!!」
「はっ、俺が静寂と孤独に満ち溢れたオーシャンブルーか……。悪くない」
「絶対アイドル!皆の心を真っ白に!さあ一緒にレッツホワイトニング!!」
「あ、報酬貰えるって聞いたんで来ましたー。えー、担当カラー?じゃ緑でよろしくー」
「うわわわわわん!ワン!!わわわん!!!わーーーおーーーんーーー!!!!」
果たして、つっこみ役不在の彼らの旅は上手くいくのか?
この平和な国で最も暇なワースト5の戦士たち(笑)が、隣国から王のおやつを取り戻すため、今、戦う———!
かもしれない。
———to be continued……?
- Re: ボヌールカフェ ( No.4 )
- 日時: 2016/03/22 03:53
- 名前: 湯桁のろま (ID: Cyd1DlTj)
赤猫。様
初めまして、湯桁のろまと申します。
題名を見て、お洒落だなぁと思ってお邪魔してみたら、内容までお洒落でした。
一番最初の文章なんてもう本当にカフェやレストランに入ったかのように歓迎されたかのような・・・導き方がお上手で、最初から楽しめました!
ひと味違う小説でよかったです(*^^*)
また、全体的に上品な印象でした。雰囲気?というか、文章といいますか。
あと、弓道のお話はすごく自分と親近感がありましたね。自分、弓道好きで進学した人間なので。その学生生活も、今月で終わっちゃいましたが←
最後のお話は、とても面白くて、私のツボでした。
ギャグ線もお持ちなんて・・・羨ましいです。
面白かったです!
赤猫。さんの小説、素敵だなって思います!
これからも、楽しませていただきますね!
応援しています。
長文、失礼いたしました。
湯桁のろま
- Re: 湯桁のろま様 ( No.6 )
- 日時: 2016/03/24 14:50
- 名前: 赤猫。 (ID: mwz5SFMT)
初めまして!赤猫です。
コメント、感謝申し上げますヾ(=^▽^=)ノ
只今、初めてのお客様来訪に、嬉しさで悶えております←変態
思わず体を両腕でがっしりと抱きしめ、全力で叫びました←ド変態
題名…お、お洒落ですか……?!
本当は「bonheur cafe」←コレにしたかったんですが、頭に蒼いベレー帽をのせた橙くまちゃんに邪魔されました笑
最初から楽しんでいただけて光栄です(*‾∀‾)ノうふふ
湯桁さんは弓道部所属だったのですか?
いいですね!私も弓道やりたかったのですが、あえなく……(泣)
ということで、小説内で実現させました笑
ヒーローズは……。ノリと気分と深夜テンションで書き上げたものです笑
投稿した後、すごく後悔しました←
わんこの台詞なんかもうネタが尽きたとばればれです。
それでも面白いと言ってくださるとはっ!!
本当に作者冥利に尽きるお言葉です!(〃∇〃)
これからも、お客様に笑顔をお届けするために精進していきますので、よろしくお願いします!
コメント、ありがとうございました!!
- Re: ボヌールカフェ ( No.7 )
- 日時: 2016/03/24 14:59
- 名前: のれり (ID: R4l9RSpR)
(´∀`*)ウフフ
おっはこーんばーんはっ☆
のれりでーすよ(・∀・)ニヤニヤ
あ、初めましての方がいいかな……
焼き菓子さん(・∀・´+)
見ーつっけた☆
いやぁ、探すのに骨が折れましたよ
貴方は新しいHN教えてくれぬし!
ってか!
いつの間にこんな面白い小説をお書きになってたの!!
最初のお話はシャンデリア昇天end……なのでしょうかっ!?
そしてマスターさんとは一体どんなお方なのでしょうか!?
続きが気になるであります~( ~ '-' )~
楽しみにしていますねっ!!!(ΦωΦ)ふふ
この掲示板は過去ログ化されています。