コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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30cm上の視点。
日時: 2016/05/08 00:55
名前: どみの (ID: NCw5IWsi)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=41471

人間誰でも理想があると思う。

・痩せたい!
・お洒落になりたい!
・試合に勝ちたい!

これらのものは、自分次第でどうにかなるかもしれない。

だけど、中には自分の努力でもどうにもならないものもある。

もし、自分次第でどうにもならない理想が叶えられたらーー。

……………………………………………………………………………………………
はじめまして!
気づいたら、4作目掛け持ち状態になったどみのです(^^)

この話は、私が執筆中の小説「あこがれ」のアナザーストーリです!

主人公は、あこがれに登場する転校生、佐久間 遥です。
遥が棚州中に転校する前に起こった、ある出来事から物語は始まります。
勿論、里音や光一などのあこがれのキャラクターも登場します。
また、あこがれシーンを遥視点で書いたりもしようと思います。


因みに、あこがれとジャンルは異なります(^^;


あこがれの進み具合を見て、この小説も進めていきます。


あこがれを読まなくても理解出来る内容にしますが、読み比べると面白いと思います(*´ω`*)

上記URLは、あこがれのものです。良かったら読んでみてください。

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Re: 30cm上の視点 ( No.2 )
日時: 2016/03/29 23:44
名前: どみの (ID: 99568qQj)

こんちゃんへ

コメントありがとう!
記念すべき初コメ(*´ω`*)

うん♪
いつ出そうか悩んでたけど、衝動的に書きたくなって始めることにしましたw

私らしい小説になる………予定ですw

あこがれはネタがポンポン浮かぶから、割りとハイペースで進めてます(^^)

良かったらあこがれも読んでくださいな!
そして、こっちも良かったらまた来てねq(^-^q)

Re: 30cm上の視点 ( No.3 )
日時: 2016/05/08 00:57
名前: どみの (ID: NCw5IWsi)

「遥、ちょっといい?テスト勉強中悪いけど、大事な話があるから下に来て」


部屋で学年末考査の勉強をしていた時、私は母親に呼ばれてリビングに行った。

そこでは、父親と母親が椅子に座って私を待っていた。

「で、話ってなに?」

私は、単刀直入に聞いてみた。

「実はね…お父さんの仕事の都合で四月から引っ越すことになったのよ」

「えっ!?引っ越す?」

——中学一年の冬、両親から引っ越すことを伝えられた。

引っ越しは小学校に入る際にして以来二回目だ。


父親は、消防署の職員として勤める公務員。

引っ越しも少くないと聞いていたが、このタイミングで来たかーーー。


「遥には転校することになるから申し訳ないけど、小学校に入るまで住んでた棚州町に戻るからすぐ慣れると思うわ。」

あぁ、棚州町かーー。

住んでいたのは小学校に入るまでだからあまり記憶はない 。
一つ覚えているのは周りの人がとても優しく暖かい街だったこと。




******
——そして、私は引っ越しの話を聞いて一つの決意をした。

「今度こそ変わる!」


Re: 30cm上の視点。 ( No.4 )
日時: 2016/03/31 22:23
名前: どみの (ID: OMB1sthW)

私は、身長が138cmしかない。

背の順で前ならえをすると、決まって先頭で「あのポーズ」をしている。


それがあってか、私は完全なる「妹キャラ」だ。

周りの友達はふざけてしゃがみ、私に視点を合わせて「遥ビジョン」なんて言ったりしている。

ドッジボールでボールが当たりにくいとかいいこともあるかもしれない。

それに、可愛がって貰えるのは悪い気はしないのだが…


チビはチビなりの悩みがあるのよ。

隣の芝生は青いという。
背が高い人からしたら羨ましい限りなのかもしれないけどさ。


だけど、上にあるものが取りにくいのはやっぱり辛い。

何より年相応に見られないしバカにされてる感じがする。
初対面の人に年齢を言うと大体驚かれる。


だから、私は新しい学校で今度こそ変わってみせる!

少しでも大人っぽくなりたい!

年相応に見られたい!

今までの「妹キャラ」からは卒業する!

「新しい私」になるんだ!


確かに今までの友達と会えなくなるし、転校は寂しい。

だけど、新しい学校でゼロから自分のイメージを作れる。
これはある意味チャンスなのだ!

Re: 30cm上の視点。 ( No.5 )
日時: 2016/04/03 23:55
名前: どみの (ID: MgUgGnIS)

「ここで、お知らせがあります。一年間、一緒に生活してきた佐久間遥さんですが、両親の仕事の都合で3月をもちまして転校することになりました。」


学年末考査が終わり、私が転校することが先生から伝えられた。


「ええっ!はるちゃん転校するの?」
「寂しくなるなぁ…」
「新しい学校でも頑張るんだよ」
「たまには会いに来てね!」

などなど…様々な声をかけてくれた

周りのみんなは一応は悲しんでくれてはいるようだ。


でも、私はみんなほど悲しくない。

新しい自分にワクワクしている。

だけど、変わるってどうやって…!?

服装や髪型を変えれば、大人っぽくなるかなぁ…。
自分の努力でどうにかなるもの……!?

決意はしてみたものの、出来るだろうか……。

Re: 30cm上の視点。 ( No.6 )
日時: 2016/04/05 18:16
名前: どみの (ID: MgUgGnIS)

3月16日土曜日。

友達がお別れ会を開いてくれるというので、家にお邪魔することにした。
今日集まる四人は、小学校の時からの知り合いで、気づくといつも一緒にいた。


——友達の部屋に行ってみると……。

「うわぁ。ケーキだ美味しそう!」

私の大好きな苺のホールケーキが机の上に置いてあった。

ケーキの上には、「はるちゃん今までありがとう」と書かれたチョコプレートが置いてあった。

——少ししんみりきた。


「どのケーキにしようか、皆で凄い悩んだんだよ。絶対美味しいから食べて、食べて!」
「うん。ありがとう。頂きまーす………あっ。美味しい!」

そのケーキは苺に程よい甘さと酸味があり、生クリームよ甘すぎずさっぱりしていて絶妙なバランスだった。
これならいくらでも食べられる。

「はるちゃん、口にクリーム付いてる。」

「えっ…!?本当に?」

「しょうがないなぁ…クリーム取ってあげるよ」

こういうのも妹キャラの宿命だ。
きっと、頬っておけない存在なのだろう。



その後、みんなで雑談やゲームをして遊び楽しい時間はあっという間に過ぎていった。

みんなでこうやって笑いあえるのも最後かぁ……。
そう考えると感慨深いものがあった。

何をするにも四人いつも一緒にだった。
私にとってこの四人は姉妹みたいな存在だった。
そのぐらい、それぞれのたち位置ははっきりしていた。
まぁ、言わなくても私は末っ子ポジションなんだけどね……。



いよいよ、帰る時間だ——。

「これ、大したものじゃないけどみんなからのプレゼント!良かったら使って」

「ありがとう!なんか至れり尽くせりで申し訳ないよ。開けていい?」

「うん。」


べり。

袋を開ける。

「うわぁ。可愛いありがとう!」

中身は「Haruka」という文字の刺繍が入ったハンカチだった。


「向こうの学校に行っても私達のこと忘れないでね。」

「うん!たまには連絡するね。」

そういって私達は握手を交わした。

友達の顔は泣きそうだった。
私もつられて泣きそうになったけれど我慢した。


「今日はありがとう!またね!」

そう言って友達の家を出た。

振り替えることもなく、真っ直ぐ家に向かった。


——そう、余韻に浸っている暇は私にはない。

何故なら、今日この後、新しい家に始めて行くからだ。
今日は新しい家に泊まって明日帰る予定である。

軽い旅行のようで、緊張とワクワクが重なってなんとも言えない気持ちになっていた。


「お母さん。ただいま!」

「遥お帰り……ごほ、ごほ。」

「お母さん、大丈夫?風邪ひいた?」

お母さんはマスクをしていた。

「うん。ちょっとね…お昼ぐらいから体調あまり良くなくて。でも、新しい家を見には行くから。」

新しい家には車で行くことになっていた。

お父さんは今日は仕事で来れない為、車を運転できる人はお母さんしかいない。

「大丈夫?無理しないでね……」

「うん。それより早く準備しなさい。4時には家出るから


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