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悪魔の天使
日時: 2016/05/14 12:54
名前: ダークネス (ID: g7gck1Ss)

 この小説は、暗い話も多く入ってきます。
 一応読み終わって後味のよい話しにしようとは思っています。が、はっきり言って私は気まぐれな人間ですので、あまりよい話にはならないかもしれません。
 また、ここで書くのにふさわしくない内容はなるべく控えますが、「殺す」または「死ぬ」といった言葉はよく出てきますので、ご了承ください。
 それでもよいという方は、この『悪魔の天使』をお読みください。


 登場人物(出してほしいキャラがあれば言ってください。できたら出します。)
・月影 ルナ【つきかげ るな】
・星宮 雪 【ほしみや ゆき】
・魁皇 拓海【かいおう たくみ】
・フレム  【ふれむ】



 一応友情ものです。『守りたいものを、命に代えても守ってみせる』。そんな話になる予定です。
 あと、よくわからないところで話が終わります。ご了承ください。
 基本スロー更新です。

 ただいまのお客様
・てるてる522様


>>1   プロローグ
>>2   第一話
>>3・6 第二話
>>7   息抜きにキャラ設定でも。

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Re: プロローグ ( No.1 )
日時: 2016/05/14 12:56
名前: ダークネス (ID: g7gck1Ss)

 暗い、暗い闇の中で、悪魔の声がささやいてくる。
 「お前は悪魔の子だ」と。
 「正しい奴は、みんな敵。弱い奴らは、殺してしまえ」と。
 自分とよく似た顔を持ち、私とは正反対の凍るような青い瞳と青い髪を持っている。
 それは、暗い闇の中でもよくわかるほど、冷たく輝いていて。
 私の心を凍らせていった。



 ジリリリリッと鳴り響くベル。
 その音で私は目を覚ました。
「また、あの夢か・・・」
 最近、いつもあの夢を見る。あの、忌まわしき記憶。早く消し去りたいのに、かけられた呪が忘れさせてくれない。
 忘れたい。でも、忘れられない。この呪を解かない限り、永遠に残る、あの記憶。
「・・・っ」
 まただ。また、あいつが・・・
「ルナー?まだ寝てるのー?早くしないと、遅刻しちゃうよー?」
 階段下から、友人の声が聞こえてくる。
「あ、あぁ。今行くよ。」
 傷つけたくない。殺したくない。そう思えるものができたのは、初めてで、どうしていいのかわからない。
 だから、周りの人間の動きを見よう見真似でやってみる。
 どれだけがんばっても、人間にはなれないのに。私は、悪魔の子なのに。
 そんなことを思いながらも、今日も私は生きている。
—大切なものを、守るために。
〜プロローグ 完〜

Re: 第1話 ( No.2 )
日時: 2016/05/08 15:08
名前: ダークネス (ID: g7gck1Ss)

 タンタンタンッと、階段を下りていく。
 リビングへの扉を開けると、卵の焼けるいいにおいが漂ってきた。
「あ、おはよう、ルナさん。今日は起きるの遅かったね。なんかあったの?」
 心配そうにこちらを見てくる友人に、私はできる限りの笑顔を見せる。
「いや、なんでもない。ただ起きるのが遅かっただけだ。心配するな。」
 そういって、私はいつものように席に着く。
 いつもと変わらぬ景色は、私にとっては、とてもうれしいもの。
 常に他者から流れ出る血を見てきた私にとって、血の流れないこの場所は、とても居心地がいい。
 だからこそ、私は願う。
『神様。どうかこの幸せが、ずっとずっと続きますように』と。
 悪魔の子である私が、神に願うことはおかしいと思う。
 でも、それでも私は、この生活を手放したくないのだ。


 朝食を食べ終えた私たちは、学校へ向かう。
 道中、なぜか顔を赤らめた女子生徒から声をかけられる。
 すると、いつものように友人にからかわれるのだ。
「モテモテですな〜」と、ニコニコ笑いながら。
 いつもと変わらない会話。いつもと変わらない笑顔。それが、とてもうれしくて。
 気づけば私は、笑っていた。
 無理に作った笑顔ではない。本当の、心のそこから、笑っていた。
 そしてまた、私は願う。
—『神様。どうか、この幸せが、ずっとずっと続きますように』と。
〜第一話 完〜

Re: 第二話 ( No.3 )
日時: 2016/05/07 15:43
名前: ダークネス (ID: g7gck1Ss)

 授業が終わり、教室が騒がしくなる。
 テレビの話。ゲームの話。漫画の話。小説の話。
 みんな、自分の好きな話しをしている。
 そして、いつものように友人が私のところにやってきた、そのとき。
 バンバンバンッという、銃声のような音が、教室に響いた。
 そして、ぐにゃぐにゃと教室がゆがみ始める。
 そして、教室だったそこは砂漠と化した。
「え?な、なに?」
「なんだなんだ?どうなってんだ?」
 突然の出来事に、驚きを隠せないみんなと違って、私は冷静だった。
 昔、似たようなことをこの目で見てきたからだ。
『ルナ。』
 突然、聞き覚えのある声が頭に響いてきた。
 フレムだ。
「どうした、フレム。何かあったのか?」
『それはこっちのセリフや。何でお前、砂漠におるん?』
「おそらく、【トリッカー】の仕業だろう。とうとう奴が動き出したというわけだ。」
 トリッカー。それは、物質を自在に操る特殊能力。強い奴だと、このように空間さえも操ってしまうのだ。


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