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桃色の恋
日時: 2016/10/08 09:37
名前: 桃 (ID: /uGlMfie)

私は、佐藤桃。どこにでもいる地味系女子です。

そんな私が、恋をしました。

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Re: 桃色の恋 ( No.33 )
日時: 2016/10/08 10:23
名前: 桃 (ID: J/brDdUE)

入学式から一週間。
今日は、久々に涼ちゃんと二人で帰ることになった。
入学式以来、樹ちゃんと帰っていたからなぁ。
もちろん、樹ちゃんも誘ったのだが…

〜〜〜
「樹ちゃん!今日、涼ちゃんと一緒に帰るからさ、樹ちゃんも一緒に帰ろ!」
私の家は学校から近い。
だから、上手く行けば樹ちゃんは涼ちゃんと二人で帰れる!

「え!…私、今日用事があって…ごめんね桃ちゃん…」
樹ちゃんはしょんぼりと頭を下げた。
「そっか…しょうがないね。じゃあ、また一緒に帰れる機会をつくるね!」
私はいくらでも協力する!

「…桃ちゃんありがとう。じゃあ、また明日。ばいばい!」
樹ちゃんは笑顔で小さく手を振った。
「うん!ばいばい!」
〜〜〜
こんなことがあって樹ちゃんはいないのだ!

「涼ちゃん!一発殴らせて」
私は家の前でそういった。
樹ちゃんに好きになってもらえるなんて…
むかつく!羨ましい!

「はあ!なんでだよ!…お前、顔こえーぞ…」
「まあまあ、いいじゃんか!」

なんとか説得して一発、殴らせていただきました!
涼ちゃんの脇腹にクリーンヒット!!
涼ちゃんは、あまりの痛みに10分ほど動けなかったらしいです☆

Re: 桃色の恋 ( No.34 )
日時: 2016/10/18 14:16
名前: 桃 (ID: EM5V5iBd)

「はい、私オススメのドーナツ。」

涼ちゃんを殴ったあと、家の近くのコンビニに来ました。
涼ちゃんが「なんかおごれ」と怖い顔で言ってくるから、お詫びもかねておごった。

「ん。」
涼ちゃんは、ドーナツを受け取ると食べ始めた。
私も隣で食べる。

「学校どう?部活入った?」
たずねたのは私だ。
「バレー部。部活楽しいぜ。先輩にもよくしてもらってるしな。
…部活どっか入った?」
涼ちゃんはドーナツを食べ終わり、大きく伸びをした。
「まだ入ってない。これから決めるよ。」
私も食べ終わった。
「ふーん。それじゃ、帰るか。」
二人で立ち上がり、帰ろうとした時だった。


「あれ?涼!と…誰?涼の彼女?」
後ろから声が聞こえた。


Re: 桃色の恋 ( No.35 )
日時: 2016/11/11 15:27
名前: 桃 (ID: NGqJzUpF)

私を涼ちゃんの彼女と勘違いした人は、涼ちゃんの部活の先輩だった。葵先輩というらしい。それよりも…
その葵先輩の隣に立って、眠そうにあくびをしている人。
私の部屋の隣にいる有馬湊先輩じゃないか!凄い偶然!

「ふーん。涼の彼女じゃないのか。つまんねー」
「私は従兄弟です。」
「俺、女の子の従兄弟いねーから羨ましい!」
葵先輩は元気な人だった。湊先輩ほどではないけど、十分女子にもてそうな顔をしている。背は低いけど。
「有馬湊。葵とは幼馴染だ。」
涼ちゃんに湊先輩は自己紹介をした。

かれこれ20分以上話していた。
「そろそろ帰るか。お前ら家どこ?」
「俺あっちです。葵先輩も確か同じ方向ですよね?」
話の結果、涼ちゃんと葵先輩が、左に行く道で、私と湊先輩が右に行く道に家があることがわかった。
…ということは、私、湊先輩と2人で帰るということか!
ああ…なんか凄い緊張する!

Re: 桃色の恋 ( No.36 )
日時: 2017/01/12 17:53
名前: 桃 (ID: qO10t4WB)

わあ…!男の子と一緒に帰るなんて…しかもイケメン先輩と…
私は内心ドキドキだが、湊先輩は涼しい顔で歩いている。とりあえず、いつまでも無言で帰るのは嫌だから話しかけるか。
「あの、私のこと覚えてますか?引越しの挨拶に行ったんですが…」
私は隣を歩いている湊先輩に聞いた。すると、湊先輩は無言で私の顔を何秒か見つめた。
「ああ、あの時の…覚えてるよ。」
「あっそうですか……」
良かった〜〜!忘れられたのかと思った。でもまた会話が途切れてしまった。
その時、白い猫が歩いているのが見えた。

「あ、猫!」
私は無類の猫好きであるため、湊先輩をおいて猫のところへ走って行った。
「わあ!可愛い〜〜!湊先輩もそう思いますよね!」
湊先輩の方を向くと肩で息をしている。……湊先輩、体力ないんだ。
「はあ〜……ん、なに?」
「猫可愛いですよね?」
息を整えた湊先輩は猫と私を見た。

「猫も可愛いけど、佐藤さんも可愛いと思う。」
湊先輩のイケメンボイスでそんなことを言われたため、私の顔はこれまでにないくらい真っ赤になった。
「えっっ!えっっ!」
私はただただ混乱していた。




Re: 桃色の恋 ( No.37 )
日時: 2017/01/30 19:29
名前: 桃 (ID: qO10t4WB)

湊先輩との帰り道。たった今、湊先輩が爆弾発言をしました。
…可愛いなんて言われた事ない!言われ慣れてる子だったらうまく対処できるんだろうけど、私には無理〜〜!!
「佐藤さんって俺の妹に似てる。特に笑ったときとか可愛い。」
先輩は私をじっと見て言った。
「妹…?」
可愛いっていうのは妹に似てるから?私自身のことじゃない……
当たり前か。湊先輩のような人が私に可愛いなんて言うわけないか。
「そうなんですか。湊先輩の妹、可愛いですか?」
「うん。真緒っていうんだ。」
先輩はとても目をきらきらさせていた。…本当に妹のこと好きなんだな。
「今度、俺の家に来て。合わせてあげる。」
「…あーはい。」
「じゃあ、土曜日ね。」
あまりよく聞いてなかった。…あれ?私、家に行く約束した…?
「じゃあ土曜日に。佐藤さん。」
相変わらずのイケメンだ。
それよりも…私、湊先輩の家に行く〜〜!いっ今更緊張してきた!
男の子の家なんて涼ちゃんの家以外言ったことないし…。どうしよう!可愛い服とか来た方がいいのかな…?

「樹ちゃんに相談してみようかな…」

ーーーーーー
「よし。家に誘えた。」
俺は家に帰った途端、ガッツポーズをした。それくらい嬉しかった。
桃が引っ越してきて挨拶に来たとき、可愛かったからちょっと興味がわいた。さっきも猫を見ていた姿が可愛すぎてうっかり、口が滑ってしまったのだ。慌てて誤魔化した。あの演技は自分でもすごいと思う。
別に俺はシスコンでもなんでもない。むしろ俺の妹は生意気だから大っ嫌いだ。

「真緒に協力してもらわないと…」
真緒がタダで引き受けるとは思っていない。それなりに覚悟しとかないとな。




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