コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- クルーク魔法学校〜光と闇〜
- 日時: 2016/06/25 16:10
- 名前: ちょこちっぷ (ID: YWR4Zzw2)
どうも、ちょこちっぷです('ω')
今年の二月頃に同じタイトルの物語を書いていたのですが、パスワードを忘れてしまって続きが書けないので新しく始めることにしました…( ノД`)
初心者なりに頑張りますのでよろしくお願いします。
※魔法要素や恋愛要素が苦手な方はブラウザバックを推奨します!
※本作品に出てくる人物名・国名・地名などは名前作成サイトで制作したものですので、名前の由来はありません。あまりにも既存作品との名前の被りが見られる場合はご指摘くださるとありがたいです。
- Re: クルーク魔法学校〜光と闇〜 ( No.11 )
- 日時: 2016/07/03 17:31
- 名前: ありす ◆/IiNOLzVWg (ID: YWR4Zzw2)
ちょこちっぷさん初めまして!
いきなりですけど、この小説面白いですね!
あとリンちゃんかっこいい!
可愛いだけじゃなくて戦える女の子はすごく好きです!
続きも楽しみにしてます!
- Re: クルーク魔法学校〜光と闇〜 ( No.12 )
- 日時: 2016/07/03 20:25
- 名前: ちょこちっぷ (ID: YWR4Zzw2)
ありすさんコメントありがとうございます(´∇`)
そう言っていただけるととても嬉しいです!
続きも頑張りますね(*^_^*)
- Re: クルーク魔法学校〜光と闇〜 ( No.13 )
- 日時: 2016/07/03 20:57
- 名前: ちょこちっぷ (ID: YWR4Zzw2)
生徒会役員が指さした方向へ歩くとベンチが並んだ広い休憩スペースがあった。
8つほどのベンチに4、5人ほどしかおらずさっきの喧騒と比べるとここはかなり静かに感じた。
手前の誰もいないベンチに腰掛け目を瞑ると、木々の葉が風で揺れる音が心地よく耳に入ってくる。
(本当はこんな事をしている場合じゃない)
目を開いて空を見上げる。綺麗な空。
リンは雲一つない晴れ渡った空があまり好きではない。
それはまるで『穢れを知らぬ無垢な子供』を表しているかのようだとリンは感じているのだ。
(私はあの人を守るためにここに来た…もう後戻りは出来ない。だって私は—)
「ねえ、君。1人?」
空を見上げていると突然声を掛けられた。
声がした方へ顔を向けると、5人の男子生徒が立っている。
胸に花飾りが無いという事は、受付を済ませていない新入生か…または上級生か。腕章を着けていないところを見ると生徒会役員では無さそうだ。
「連れを待ってるんです」
「連れって女の子?俺達も一緒に待ってていいかな?」
ニヤニヤしながらそう言って返事も待たずに男子生徒達は両隣に腰掛けてきた。
(最悪…。せっかくいい場所が見つかったと思ったのに)
場所を移動しようとリンが立ち上がると、リンの白く細い腕を隣に座っていた男子生徒が掴んできた。
少し痛いくらい強めに掴んできたため振り払うことも出来ない。
「どこ行くんだよ。連れ待ってるんだろ?俺達も一緒に待ってあげるからさ」
「…離してください」
「そんな怖い顔すんなって。せっかく可愛い顔してるのにさ」
仲間のひとりがさり気なくリンの前に立ち行く手を阻んだ。
休憩スペースにいた人はこちらをチラチラ見ながらもそっと出ていっている。可哀想にと思いつつもさすがに助けに入ることなんてしない。誰だって自分の身の安全が一番なのだから仕方がないのだが。
(さて、どうしましょうか)
ここを切り抜ける手段は3つ。
1、武力行使
2、言葉で説得
3、助けを待つ
(説得するのも助けを待つのも時間がかかる。少しくらい痛めつけたって構わないけど…後で叱られそうね。特にこの人達に何かされたって訳ではないし。)
「ごめんごめん、遅くなっちゃって」
どの手段を取るかリンが悩んでいると、正面から声が聞こえてきた。
- Re: クルーク魔法学校〜光と闇〜 ( No.14 )
- 日時: 2016/07/03 23:49
- 名前: ちょこちっぷ (ID: YWR4Zzw2)
声を掛けてきたのは2人の少年だった。
緑髪で優しそうな顔立ちの少年と碧眼で眼鏡をかけた少年は意味ありげな表情でこちらへ歩いてくる。
リンの腕を掴んでいる男子生徒は静かに舌打ちをするも腕を離す素振りは見せない。
「へぇ、これが君の連れ?」
「…そうです」
話を合わせるしかないと判断したリンはにっこりと微笑んで「だから離してください」と言った。
もちろんイライラしているのを隠すための作り笑顔ではあるが。
男子生徒は心底面白くなさそうな表情でリンの連れを名乗った2人の少年を睨みつけたが、諦めたかのように手を離した。
「行こうぜ」と忌々しく言うと男子生徒たちは去ろうとしたがその中の1人が唐突に足を止めて振り返って言った。
「あ、そうそう。俺が見た時は別の奴と一緒にいなかったっけ?」
その言葉にほかの生徒の足も止まる。
別の奴というのはおそらくレトリックの事である。ならばリンはずっと見られていたのであろう。
すると、ずっと黙っていた緑髪の少年が口を開いた。
「この子とは昔からの馴染みなんだ。一緒には来れなかったけどここで待ち合わせして会おうかと思って。」
そうだよね、と同意を促されリンは軽く頷く。
とっさに付いた嘘にしては上手い方である。
- Re: クルーク魔法学校〜光と闇〜 ( No.15 )
- 日時: 2016/07/05 18:18
- 名前: ちょこちっぷ (ID: QnSr3K5Z)
「君さぁ、趣味悪いよ」
男子生徒はニヤニヤしながらリンに言い放った。
「何がですか」
「何って、男だよ。この2人もさっき一緒にいた奴も釣り合ってないというか…冴えない顔した奴が好きなわけ?」
「俺らの方が君に釣り合うと思うんだけどさ」
ゲラゲラと笑う男子生徒たち。
やれやれといった表情で2人の少年は「早く行こう」と言いリンを見た。
しかし。
「………」
リンは黙ったまま動こうとしない。
相変わらず笑みを浮かべているものの、それは先程までの愛想笑いではなかった。
相手を蔑むようなそんな笑顔。
彼女を纏う空気は冷たく張り詰めており明らかに様子がおかしい。
「ほんと、面白い人達ですね。…そんなに死にたがってるなんて」
そう呟いた瞬間、リンの足元に魔法陣が展開された。
魔法陣、それは比較的魔力を消費する強力な魔法を使用する際に、使用者の足元現れる紋様のことである。
属性によって色が異なる魔法陣ははっきりとした黄金色に輝いている。
「なっ…!」
やっと危険を察知した男子生徒たちは慌てて防御魔法を唱えようとしたが、それよりも早くリンは腕を振り上げた。
「Licht・Nerv(リヒト・ネルフ)!」
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