コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 名も無くして散る花
- 日時: 2016/06/28 23:21
- 名前: 嵐LOVE (ID: 8PS445C3)
どうも、嵐LOVEです‼
今回は、ヒューマン系の小説を書きたいと思います。文章力は生まれる前の卵級ですが、どうぞコメントとかよろしくお願いしまっす🎤
- 名も無くして散る花 ( No.1 )
- 日時: 2016/06/29 18:33
- 名前: 嵐LOVE (ID: 8PS445C3)
この家は、いたって普通の家族だ。長男の瞬に、長女の瑠奈、父の誠、母の奈美枝。それから、家族の一員とも言えよう、愛犬のジュン。
時には、誠と奈美枝の喧嘩もあり、瞬と瑠奈の殴り合い、月一回の家族全員での言い争い。あ、もちろん、団らんの場も。
そんな、普通の、ごくごく普通の五人家族(四人+一匹)だ。
そんな家族を、偶然重なった悲劇が襲ってしまうことはまだ誰も知らない。そんなごくごく普通の生活が、一瞬で無くなってしまうこともまだ、誰も知らない。
たった一つの 時間の中で、かけがえのない一つの家族が崩壊してしまうのにも関わらず、同情の余地も無く忘れ去られたかのように進む時間が、ある事にさえ、まだ、誰も。
- Re: 名も無くして散る花 ( No.2 )
- 日時: 2016/06/29 19:17
- 名前: 嵐LOVE (ID: 8PS445C3)
「瑠奈、おい、瑠奈!」
現在朝6時。つい先月、瑠奈は念願叶って私立通学に行けることになったのだが、入学して一ヶ月も経つのに『早起き』に慣れることが出来ないでいた。学校が遠いゆえ、電車通学になった瑠奈にとって、寝坊は命取りだ。
「瑠奈、早く起きろ、瑠奈!」
「お兄ちゃん…まだ…むにゃぁ…」
「言いかけて寝るなあ!起きたなら、起きるっ!」
瞬は苛立ちを露わにしてから、目の色を変えて瑠奈の脇腹に一発、蹴りを叩き込んだ。
「うぎゃああああああああああああああ!」
瑠奈は脇腹を押さえながらよろよろとベッドの上に立ち、右手で瞬をビシッと差した。
「毎朝毎朝あたしの脇腹を蹴りやがって!もっと脇腹を大事にしなさいよっ!」
「お前が起きねえから悪いんだろ?蹴られたくないんだったら早起きしな」
「そのお言葉、そっくりお返しします。別の人に奪われるのが嫌なら早く琴葉ちゃんに告白しな。何年引きずってるのよ!」
春野琴葉。瞬の同級生で、瞬が一方的に想いを寄せている人だ。よく家に遊びに来るので、瑠奈にとってはお姉ちゃん的存在と言っても良い。
それが、この間瞬の男友達が来て、部屋で琴葉の事でからかっているのを、瑠奈は偶然聞いてしまったのだ。
「ば…。バカな事言うんじゃねえ!つーか、お前どっからその情報…」
瞬が口論の負けに傾き始めた時、下から母・奈美枝の声が上がってきた。
「二人ともー、朝ごはん!要らないなら時間全部お父さんが食べちゃうわよー!」
「わーん、待って待って!今行くからぁ!」
パジャマ姿のまま部屋を飛び出していく瑠奈を瞬はほっとした顔で見送ってから、小走りで瑠奈の後に続いた。
兄妹の元気とは裏腹に、カーテンからのぞいた空は、今にも雨が降り出しそうな真っ黒な雲に覆われていた。
- Re: 名も無くして散る花 ( No.3 )
- 日時: 2016/06/29 20:05
- 名前: 嵐LOVE (ID: 8PS445C3)
バシャバシャバシャバシャ。
登校中、いきなり雨が激しく降り出し、雨漏り防止のビニールシートのすぐそばに立っていた瑠奈に、大量の雨水が襲いかかった。
「最悪!今日時間無い割には一番うまく髪セット出来たのにぃ!それに、こんなカワイイ制服が濡れたらわざわざ受験した意味無いし!」
「ただのバカじゃん、お前。空に真っ黒な雲があるって言うのに一番被害受けそうな場所に自分から立つとか、マジあり得ねえ。今日一日中、お前はジャージ、みんなは制服。どんすんだよ、きついって」
この意地悪なのか優しいのか分からない性格の男の名を狩野晴輝という。晴輝は瑠奈の幼馴染で、いつも何かやらかしそうな笑顔を絶やさない。また容姿も整っていて(どこが!by瑠奈)学校中で人気をよんでいる。
「な、何よ!あんただって、去年の冬、『俺はシャツ一枚になっても寒くないぜ!』って言って脱いだらその瞬間に木に積もってた雪がドサッてあんたに落ちてきて、その次の日風邪引いて一週間寝込んだじゃないのよ!」
- Re: 名も無くして散る花 ( No.4 )
- 日時: 2016/06/30 17:13
- 名前: ももたん ◆hjAE94JkIU (ID: y47auljZ)
こんにちは、ももたんです!
先日は私の小説に来ていただいてありがとうございました。
題名が凄く大人っぽくてかっこいいなと思いました!
出だしでゾクゾクしたけれど、次からはコメディっぽく面白くて、話のギャップがあって面白いと思いました!
出だしの部分が伏線になっているようなので、凄く続きが楽しみです!
更新待ってます、頑張ってください!
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