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- PLUME!
- 日時: 2016/09/26 20:11
- 名前: 鳴門 (ID: 3i70snR8)
plumeと言う意味は英語で大きな羽と言う意味だと思います(likely)
あんまり深く読むと、意味不明な言葉や表現、誤字脱字があるので暇潰しにさらーっと見てくださいね!
- Re: PLUME! ( No.1 )
- 日時: 2016/09/26 20:46
- 名前: 鳴門 (ID: 3i70snR8)
羽を打つ前に…
「えっ?」
「うちの高校にはないよ、バドミントン部なんか」
「な、ないんすか?!」
出海北高校、偏差値は50前後であり、あまり優秀な学校とは言えない。職員室に慌てて乗り込んできた笠原裕磨は開いた口が塞がらない状態だった。
「でも…父さんがここでインターハイ出たって言ってました!」
あきれ顔で迷惑そうに顔にシワを寄せた50絡みの男性教師は、裕磨の目線から外れようと席を立った。
「ないのか…」
仕方なく職員室を後にして、教室へ向かう。裕磨の背負ったラケットバッグは上下に揺れながら背中に持たれかかっている。急に学校生活にやる気をなくした、入学2日目で。
俺は1年5組だ、誰も知ってる人がいなかった。
宮城県の市街地の大分外れにある出海北高校。元々都市部に住んでいた裕磨だが出海北高への強い進学を夢見てド田舎に来た。
「なぁ、バドやってんの?」
5階までのぼり、5組を探そうとしたそのとき背後から少し低めの声がした。
低めというか落ち着いた声
「う、うん」
いきなり声かけられてビビった…振りかえった先にはなんだか目付きが悪いけどちょっとイケメンな人が立っていた。
「笠原…裕磨?」
「俺のこと、知ってるんだ…」
「県の強化選手だよな?」
「うん」
裕磨は小学生のときから県の強化選手には選ばれていたが、選抜にはなったことがなかった。
裕磨の通っていた中学は地元の市立中だったが、先輩や後輩が荒れており殆ど公式戦には出ていない。裕磨は地道に練習を一人で積むような部員だったので、幽霊部員のような存在だった。
「俺も強化選手までならなったよ、一回だけ、笠原と試合したの覚えてる」
「そうなんだ、俺全然覚えて…」
全然覚えてないって言うところだった
「俺、史家亮太郎。賀楽中でバドやってた」
「俺は、中埜一中…」
賀楽って聞いたことない、どうしてもどう頑張っても裕磨には亮太郎が初対面に思えてならない。亮太郎は隣の4組に入っていった。
「まぁ教室入るか」
緊張するなぁ
裕磨は167cmと体格もいい方ではなく、細くてガリガリに近い。ブレザーも少し大きめであり、童顔にちかいのかもしれない。
席、俺の席どこだ…
一番後ろの窓際、これはいい席だと思う。心地よい春風に吹かれながらうとうとしてしまうような感覚が、眠りを誘ってくる快感をもたらす。
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