コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- オヒサマは沈まない
- 日時: 2016/10/15 17:59
- 名前: 花野 千聖 (ID: 8PS445C3)
ども!まだ一作目が書き終わっていないのにべつの小説に手を伸ばした千聖です!
今回も恋愛系かきます!っていうか、それしか思いつきません………(将来作家志望の人がこれでいいのかよ)。。。
ちょっと私の中で変な空気になってきたので、早速書きますね。
- Re: オヒサマは沈まない ( No.12 )
- 日時: 2016/11/23 16:34
- 名前: 花野 千聖 (ID: 8PS445C3)
綾瀬を必死に追いかけていった先は図書室だった。
そういえば、綾瀬と初めて話したのってここだっけ……。
って、そんなことは今はどーでもいいっ!
図書室に入ると、いつも通りの声が聞こえたけど、喋ってる内容が明らかに違う。
「あの!すみません、少しお時間よろしいでしょうかっ!」
「お?だーれ、お嬢ちゃん。誰目当て?」
「は、はい?」
「おい、カオル!いきなりそれはやめろって。チャラ男の癖、直したら?」
「だってさ、涼太。……ちょー可愛くね?この子にこれから告られる奴殴ろうと思って」
「え、そっち!?女の子にはもう飽きたって今言ったばっかじゃん」
「ちょっと二人ともやめなよ。困ってるよ、この子。名前は?」
「えと、一年の綾瀬向日葵です。今日は、一つ伺いたいことがあって」
「「「綾瀬向日葵ぃ!?」」」
「おい、それって、もしかして、翔の……!!」
「ハイ涼太ストーップ!まじかよ翔の予約入ってんのかよ。イケると思ったんだけどなぁ。優雨もそう思うだろ?」
「カオルもストップ!ここは、ね?」
……丸聞こえなんだけど。
あーもう!サイアク…………。
「私がどうか、しましたか?」
セーフ!……え?
今ので気づかないの!?君が探りに行ったの俺の好きな人だよね!それ忘れてないかい、綾瀬君!
しょうがない、今来た振り、するか。
「ハイ綾瀬ストップ!お教室に戻りましょーねー」
「わわっ!まだ聞いてない!あと一分!お願い!」
「だーめ。ってか、好きな人がバレそうなのに止めるかよ」
「うわーん!」
俺は冷やかしの目にさらされながら図書室をあとにした。
- Re: オヒサマは沈まない ( No.13 )
- 日時: 2016/11/23 17:21
- 名前: 立山桜 (ID: ???)
向日葵ちゃん可愛すぎw翔くんとはよくっついてまえ!!
- Re: オヒサマは沈まない ( No.14 )
- 日時: 2016/12/03 12:05
- 名前: 花野 千聖 (ID: 8PS445C3)
なんだろう、この気持ちは。
図書室で翔くんと出会ってからというもの、やけに翔くんに目が留まるようになった。
そして『よく喋る相手』未満『知り合い』以上の関係のまま二年生になって、クラス替えの時。翔くんと一緒だって思っただけで口角があがった。
私の唯一の友達である玲香ちゃんは、『そういうのが、恋っていうんだよ!向日葵、ファイト!』って言ってくれるけど、なんだか実感が沸かない。
そもそも、今まで恋を経験したことがないから、恋がなんなのか、そこから分からない。
でも、ただ一つ、確実に言えることは、もう私は人と深く関わってはいけないということ。
玲香ちゃんの時はつい親しくなっちゃったけど、これ以上はダメだ。
深く関わって、もし、もしも、私が誰かの大切な人になってしまったら、その人に悲しみを与えてしまう。
私は、翔くんのいるような世界には踏み入れちゃいけないんだ。
- Re: オヒサマは沈まない ( No.15 )
- 日時: 2016/12/03 23:37
- 名前: 花野 千聖 (ID: 8PS445C3)
今日は真面目にやばかったなぁ。俺が運動神経良くて良かったよ。
「翔!」
でかい声が聞こえたと思ったら、俺が後ろを振り返る前に飛び掛かって来て、俺は危うく転びそうになった。
「いってぇ!」
「お?わりーわりー」
「わりーわりーじゃねーよ、カオル。お前らもどうにかしろよ」
「どうにかしろよって言われても。なあ、優雨」
「うん。今のはさすがに無理だよねえ。それに、翔には聞かなきゃいけないこともあるしね」
あ、話を進める前に、こいつらの説明しとくのを忘れたな。
今俺に飛び掛かってきたのが結城カオル。いわゆるチャラ男で、セフレが両手じゃ足りないくらいいる(ってウワサだ。本当のところは、誰も知らない)。
ま、そういうウワサがたつほど、顔は整ってる。勉強はそこそこだけど、世の中結局、見た目ってとこ。
どうにかしろよって言われてもって言ったのが速水涼。運動神経抜群で、今はサッカー部のエース。中身は結構真面目でいつも冷静なまとめ役。
最後のセリフが中里優雨。可愛い系の男子で、いつも周りからちやほやされてる。草食系に見えて、好きな女子が出来ると猛アタック。
本人はあくまでも『さりげなくアピってる』そうなのだが、さりげなくの意味を完全に吐き違えていると思う。
俺らは保育園からの大親友で、一度もクラスが離れたことが無い、腐れ縁中の腐れ縁だ。
話を戻そう。
「で、どうなんだよ?向日葵ちゃんは?」
「どうって……別に」
「なんだよ、別にって!そーゆー時はお前のかぶりもんを大いに活用しなきゃダメだろーがよ。王子様キャラ、なんだろ?」
「そんなこと言われたって……お前、ほんとに好きな女子出来たことねーだろ。その人の前じゃ、かぶりもんなんてどっか行っちゃうんだよ」
「へーへーへー。俺には縁のない世界だねぇ」
「あのなあ!」
「まあまあ落ち着けって。カオルのやり方には賛成しかねるけど、アタックしろっていう意見には賛成だな」
「僕もそう思うけど、あの子は手ごわいんじゃない?だってあの子、翔の好きな人を聞き出そうとした訳でしょ。それなのに、あの会話の流れで翔の好きな人が分かってない」
「それに、翔は前に一回告白してる。少しは意識してても良いんじゃないか」
「ねえカオル、口笛拭いてないでさ、なんかいい案無いの?」
「俺は営業スマイルと少女漫画からパクったセリフで落とすだけー。女の子なんて、そんなもんっしょ」
「はいはい。優雨、もうカオルには何も聞くな。お、おい翔、大丈夫か」
「……お前らに分析されると、改めて自分がどれだけ進歩できないか、すげーわかるんだよなあ」
「えっあっごめん、なんか……」
「いや責めてるわけじゃないんだけどさ。でも、ショックが大きい……」
「じゃあ俺がやって見せようか」
「「「は!?」」」
「だって、その子は天然なんだろ?だったらちょろっとやるくらい問題ねぇよ。俺が手本、見せてやるよ」
「いやっでもっ」
「任せとけって!」
嫌な予感は大抵当たるもんだ。
- Re: オヒサマは沈まない ( No.16 )
- 日時: 2016/12/04 10:18
- 名前: 湯呑ゆざめ (ID: Kgb35kUF)
コメントありがとうございます!ゆざめと申します!
とっても素敵な小説ですね〜^^
心がぽかぽかしてきゅってなる、読んでて惹きこまれてしまいますっ
これからも更新ふぁいとです^^
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