コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 『君が好きなモノについて話そうか』
- 日時: 2017/11/19 11:45
- 名前: 黒伸 (ID: ???)
小説初めてです。
拙い文章ですがどうぞ、宜しくお願いします。
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- Re: 『君が好きなモノについて話そうか』 ( No.4 )
- 日時: 2017/11/19 14:10
- 名前: 黒伸 ◆/xYS5G3B4Q (ID: ???)
「あぁ君は好きなモノだったな」
この人は何を言っているのであろうか?何故、私が昔聞かれた事を知っているのであろうか?
訳がわからない。
だが此処は正直に答えた方が良さそうなので、答えてみる。
「好きなモノなんてない。欲しいモノも何もない」
そうすると霧逆は苦笑いをする。嘘は良くない、と。
「まぁいいや、それよりも案内をしてくれ」
そう言われたので渋々、従って校内を案内することにした。
- Re: 『君が好きなモノについて話そうか』 ( No.5 )
- 日時: 2017/11/19 17:40
- 名前: 黒伸 ◆/xYS5G3B4Q (ID: ???)
そうしてあの気まずい状況が出来上がったのだ。進行形だが。
「最後に此処が音楽室。これで終わり、だと思う」
ふむ、と霧逆は呟くと有難うと言った。私と同じく無表情で。おい、さっきのキラキラした目は何処に行ったんだ。
そしたら霧逆は「別に此処の構造調べたし」と言いやがった。
此処までの苦労とは。
だったら私は要らない、という判断をしてさっさとあの教室に戻ってしまえば良いものを…この者は何故?
「じゃあ何でさっさと教室に戻らなかった」
「いやぁ何か見つけられるかなって」
何かって何? と言おうしたら私の腰をひいて人差し指を唇に当てた。悲鳴を上げようとしたら、「しぃ」と静かにするように言われた為、なんとか我慢した。
腰をひかれているため全体的に色々近い。そのため意識してしまう。
しかし何処からか話し声が聞こえてきた。
その会話の内容は小さかったので途切れ途切れでしか聞こえなかったが良い会話ではなかった。
襲うや壊す等といった破壊的単語が多かった。
この学校を壊すつもりか?
直ぐにでも問いただそうかと思ったが状況が状況なので動こうにも動けない。
その会話が3分くらいした頃だったかチャイムがなり、会話をしていた奴等は自分の教室へ散っていった。
時間が時間なので私達もそれに習い教室へ戻ろうとした。話しながらだが。
「なんなんだ、今の会話は?」
「まぁこの学校を壊そう、えいえいおー…みたいな会話」
「それはわかるが、霧逆が今の会話に関係があるのか?」
そう歩きながら言うと、霧逆は止まりうつむいた。
聞いてはいけない質問だったか、と考える。
「言えないなら言い。聞いて悪かった」
すると霧逆は顔を上げ、聞きたいんなら着いて来なよ、と悪い顔で言った。
- Re: 『君が好きなモノについて話そうか』 ( No.6 )
- 日時: 2017/11/19 18:03
- 名前: 黒伸 ◆/xYS5G3B4Q (ID: ???)
此処でコイツに着いて行けば授業には確実に間に合わない。それだけは避けたい。
と思っていると、その事をわかったのか考える素振りをした。何か一人言を発しているが聞こえはしない。
そして私の真正面に立つと手を出してきた。
「今、俺に着いて来なければ俺の事は何も話さない」
それはつまり私に、着いて来い、と言っているのか。
だがしかし嫌でなったが生徒会長という名目があるので中々コイツの手を不用意にとれない。
考えている時間はあと二分くらいだろうか。その前に手をとるか、生徒会長という縛りを護るか。
__二つに一つ__
「良いだろう。私に教えてくれ」
私はその手を取った。
コイツの秘密を知る為に__
- Re: 『君が好きなモノについて話そうか』 ( No.7 )
- 日時: 2017/11/19 18:51
- 名前: 黒伸 ◆/xYS5G3B4Q (ID: ???)
次回 第一章 突入
戦闘描写、流血表現等、グロテスクな表現が増えるかと思います。
因みにこの物語の終わりは恋愛系で、終わりたいな、とは思ってます。
感想、質問等受け付けております。
- Re: 『君が好きなモノについて話そうか』 ( No.8 )
- 日時: 2017/11/23 18:26
- 名前: 黒伸 ◆/xYS5G3B4Q (ID: ???)
霧逆に連れられて、屋上に来た。何故か閉まっている筈の屋上の扉が開いていたのは聞かない事にする。
「こんなところだったのか。というか何故開いていると知ってたんだ」
そう聞くと霧逆は、調べた、の一言で終わりにする。実際、調べただけでわかる情報ではないのだが。
そんな疑問を持ちつつ、霧逆がど真ん中に座って此方に来いと手招きするので行く事にする。スカートに変な折れ目が出来ない様に座る。
そして彼は本題を切り出した。
「さて、じゃあ何から知りたい?」
何から知りたい、とは愚問だな。
「霧逆の知っている事を知りたい」
というと霧逆は笑いだした。さして可笑しな事を言ったつもりはないのだが。変な奴だな。
「直球だね」
「霧逆の話の出し方の方が直球だと思うが」
そうかな、と彼は微笑む。元々整っている顔立ちなので、とてもさまになる。
其処らの女子はイチコロではないのか。
そんな予想を持ちつつ、彼に聞いてみた。
「ではまずモテるか?」
その言葉に吹き出す霧逆。
おいヤメロ、真正面には私がいるんだぞ。掛かったらどうするつもりだ。
勿論、彼は口を抑えていたので掛かるわけがないが。
「いきなりえぐいの来たね」
「いや、ただ顔立ちは整っている方だと思ったからモテるのかな、と」
それを聞いて霧逆は少し驚いた顔をした。
どうした、と聞くと「まさか君にそんな事を思われているとはね」と言われたので、それくらいの判別は付くと少し怒った口調で言ってしまった。直ぐに霧逆は謝ってくれたが流石に酷過ぎないか?
で、どうなんだ、と再度問いただすと「まァモテるんじゃないかな。バレンタインも本命来るし。あ、でも恋人は作る気はない」とハッキリとした声音で言った。
その顔は誰かを待ちわびているかの様な、そんな顔だった。
それから少し、お互いの個人情報を交換したところで、やはり霧逆から本題に入った。
「それでなんだっけ、俺の秘密?」
「あぁ、そうだ。霧逆、お前は何を隠している。そして私の何を知っている」
そう聞くとフフッと笑った後に、聞こえなかったが一人言を呟いていた。
それから霧逆は深呼吸をして話始めた。
「俺の秘密、ねェ…。
そうだな、例えばこんなものはどうだい?
実は俺は凄腕ハッカーだった、とか」
私は君の例え話を聞きに来たんじゃない、と怒ると平謝りをしてきた。
本気で怒るぞ。
「実はね、俺と君は昔会ってたんだよ」
そんな事を思っていたら唐突のこの言葉。は? としか言いようがない様なこの言葉。
だがそれなら、昔言われたあの言葉を知っているのも理解が出来る。
しかし、しかしだ。
あの時、あの言葉を言ったのは霧逆よりも、生きていたら、もっと年上だぞ?
その言葉を聞くと霧逆は笑う。コイツは一体、今日で私に何回笑わされているんだろうか。
一息ついたところで霧逆は、話の続きを語る。
「それは俺の父親兼師匠だよ」
「そうなのか」
「そうなんですよ」
さして面白い事でもなかった。
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