コメディ・ライト小説(新)
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- 君色に染まる私はイツカⅠ
- 日時: 2016/08/11 10:48
- 名前: 琳華 (ID: CKpJ5zkK)
ども、琳華です!
カキコ初心者だけど、小説書くの趣味なんで!
頑張りまーす。
参照100越え!ありがとうございます!
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#いぶきside#
「さよなら…いぶき」
「まってっ…!お姉ちゃん!」
「私のことなんか忘れて…幸せに暮らして」
「嫌!無理だよ…!お姉ちゃん!」
ある日。私、小松いぶきは、大切な、大好きな姉を失った。
それから私は、もう、人に特別な感情を抱くのをやめた。
全て他人。私には関係ない人。
私の心は絶望に落ちていた。
もう、だれも信じない。私の周りは敵しかいない。
#幸暉side#
「転校すんの?まぁ勝手にすれば」
あの日。俺は自立することを決めた。
自立といっても小学生の俺ができることなんかしれてる。
まず、祖母の家に居候になり、地元へ通った。
その頃から、俺には支えが欲しかった。
支えとは、好きという感情だろう。
けど、その好きは、たかがお遊びだ。
もっと。
心の支えが、欲しい。
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まず一話というか、プロローグ。
どんどん更新するんで、読んでくださーい。
感想もお待ちしてます!
- Re: 君色に染まる私はイツカⅠ ( No.2 )
- 日時: 2016/07/31 09:53
- 名前: 琳華 (ID: CKpJ5zkK)
続きでーす
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「えっ…上岡!?」
「小松も緑坂だったんだな」
ぶっきらぼうに言い放つ。そんな上岡をみて、ふいに頬が緩んだ。
「いぶきら、喋ったことなかったよね?」
「そーだっけ?」
「なんで声かけてくれたの?」
そう。私達は、一回も同じ塾で話したことがなかった。理由はただ、相手がイケメンなのと、話題がなかったのである。
「気まぐれだ」
そう呟いて私にどけ、とジェスチャーする。私はふっと笑った。
「…なんで笑った」
「ん?気まぐれ」
「パクんなよ」
そして。
私は高校生活がスタートした。
後で先輩に冷やかされるのは言うまでもない。
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どうでした?
どんどん更新するんで、読んでくださーい
- Re: 君色に染まる私はイツカⅠ ( No.3 )
- 日時: 2016/07/31 21:31
- 名前: 琳華 (ID: CKpJ5zkK)
#幸暉side#
「あいつ可愛くね?」
俺が中1のとき。塾で同中の川田に言われた。入りたてのころだ。
「誰?」
「あいつだよ、あの末永と喋ってるやつ」
「……」
ちら、と視線を寄越してみた。白岳中の末永と話している。どちらにせよ、他中だ。
「ん…」
「可愛くね?うちんとこで多分1番可愛い」
「今は、な」
俺は、少し気になっているやつが入塾すると聞いたから。
来月。中2になると、そいつが入ってきた。
やっぱり川田は、『あいつ』とこいつを見比べていた。
「おう、岡本」
「…上岡、」
それはまさしく、彼女の岡本愛加だった。
しかし。一週間で別れた。
「上岡には、ほかにあう子がいる」
そう言って。
俺がお前以上にあうやつなんてわかんねーよ。
そう思ってた。
けど、やっと気づいた。
あいつが、あう子、なのか…?
小松、いぶき。
その名をみて。
ふっと、頬を緩めた。
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上岡幸暉の過去物語です。
さて、物語が進展!
次もお見逃しなく!
- Re: 君色に染まる私はイツカⅠ ( No.4 )
- 日時: 2016/08/01 15:26
- 名前: 琳華 (ID: CKpJ5zkK)
第二話
#いぶきside#
「…から、ここがポイントな。んで、次は…」
私のクラス、1-Bは、1-Cと合同体育をしていた。私は新友の井上歩美と話していた。
「…で、バスケ部いるか」
「……ちょ、いぶき!」
呼ばれた。…ん?
「バスケ部いないのか、BとCには」
「はっ…はいっ!?」
「はい」
私が上擦った声で言うと、Cから、凛とした声がした。
谷崎胡桃。他中出身で、つい最近バスケ部に入部してきた。
「谷崎と小松か。ちょっと1on1してくれ」
今はバスケの授業だ。そりゃ当たり前だが…。胡桃と?
まだ実力を知らない。ふぅ、と息をはいて頷いた。
全員……70人が見ている。
「いぶきちゃん、オフェンスしていいよ」
「あ…ありがと」
そしてなぜかわからないが、1on1をする。
ドリブルを膝下でつき、ロールして避ける。そしてストップしてスリーポイントからジャンピングシュートで決めた。
自然と拍手がおこる。
「先生」
「何だ」
「私に、オフェンスさせて」
胡桃が、凛とした声で言った。
そして、私がディフェンス。フェイクで抜こうとしてくるが、ぬかせない。
そして私はカットしてレイアップを決めた。
「…えっと、ここまでは望まない。各自、1on1、練習するように」
先生の声が響いた瞬間。生徒たちは、思い思いに動き出した。
「小松」
そして、声をかけられた。…この、声は。
「上岡…」
そう。1-Cには、上岡がいた。
「凄いな。俺に教えてくれよ」
「え…ぁ、うん…いーけど、」
緊張して、声が震える。…馬鹿いぶき。
他人は他人。そう思うのに…。
「別に、お前までなりたいとは思わねーけどさ、ちょっとでいい、5がつくくらいの技、教えてくれん?」
「あ…」
そして。私はなぜか、嬉しくなった。
「うん…いーよ」
やった!と無邪気に喜ぶ上岡は、本当に、かっこよかった。
それを、遠くから憎しみの目で見てる子がいた。
谷崎胡桃である。
- Re: 君色に染まる私はイツカⅠ ( No.5 )
- 日時: 2016/08/02 14:18
- 名前: 琳華 (ID: CKpJ5zkK)
#胡桃side#
私は谷崎胡桃。阿賀中出身。この緑坂に入学して、女バスに入りました。
でもそこで待ってたのは県選抜の子…小松いぶきで。
「おー、谷崎、バスケ部入ったのか?」
「あ、うん」
ある日。Cの上岡幸暉に話かけられた。
たしか、広中出身。
イケメンで爽やかで…。一目惚れした相手。
「バスケ部、県選抜入ったって。抜けるように頑張れよ」
「…ぁ、ありがと」
いぶきのことを言ってるの…?
こいつといぶきって接点ないはず。え、なんで…。
そう考えて、実行したのが、体育で1on1をすることだ。
先生に提案して、わざとしてもらった。
けど、完敗だった。
挙げ句のはて、上岡が、あのいぶきを褒めて。イチャイチャして。
許さない。
絶対、何においても、
いぶきに勝つ。
- Re: 君色に染まる私はイツカⅠ ( No.6 )
- 日時: 2016/08/04 21:46
- 名前: 琳華 (ID: CKpJ5zkK)
#いぶきside#
「もーちょっとで大会!」
「まぢですかっ!先輩!」
ある日。部活のミーティングで、部長に言われた。
その時冷静さを忘れた私達1年…。「なんであんたらが騒ぐのよ」と言う先輩や、無表情な胡桃以外。
「もしかして、1年チャンスあるとか思ってる?」
部長に言われ、ドキッとする1年。副部長は鼻で笑った。
「ないわよ、そんな悠長な試合ないから」
「どーだか」
私が呟いた言葉が聞こえてるのか…。部長は、ふっと振り向いてきた。
「相手は広皆だ」
「うそぉ…」
次の日。先生から告げられた告知。
「広皆って、どんくらい強いんです?」
胡桃が聞いた。
「…うちらと大差ない、タチ悪いベスト4よ…」
「怪我人出すこととファウルしかできんのかなあそこ」
先輩の言葉に、1年は顔を見合わせた。
…広皆?
もしかして。
私はスマホを起動させた。
#愛加side#
『まなかー。広と当たるって!』
それは、もともと他中でも、メールしたりして仲がよかった、いぶきからのLINE。
『えーまぢ?』
『まなかでてねっ!』
『や、無理だって』
そう。私は広皆のバスケ部。
当たるの…?
中学のとき、木っ端にされたとこに。
正式には、が、いるとこに。
今の、私なら。
私はふっと微笑んだ。