コメディ・ライト小説(新)

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北海道地方の憂鬱【短編小説】※気軽にリクしてね♪
日時: 2017/10/20 14:33
名前: 黒蝶 (ID: l.IjPRNe)

これは都道府県(時々世界)の擬人化のコメディ短編小説。リクエストも受付中です

主人公は北海道が擬人化した少女(?)でその仲間たちとワイワイ騒ぎますよ

Re: 北海道地方の憂鬱【短編小説】※気軽にリクしてね♪ ( No.24 )
日時: 2017/10/11 19:50
名前: 黒蝶 (ID: l.IjPRNe)

【北海道さんと少女】




時は文明開花を走り抜ける時代。北海道さんの家では開拓したり貿易したりと忙しい日々を送っていた


白いマフラーを揺らす髪の長い北海道さんは何処にでもいるただのアイヌ民族の少女にしか見えない。


北海道さんは日本人や他国の人間が出入りする港を見つめている。明治に入ると新しい事をする事が好きになった北海道さん。次はなにしようかと悩んでいると港より少し遠い所に一人で立っている少女を見つけた。



「誰?」



当時好奇心旺盛な北海道さんは少女の元へ向かったのだった


その少女は上物の緑の着物に綺麗な二本の簪を髪に差している。やっぱりシサム(日本人)だ、北海道さんはそう思って声を掛けてみる事にしたのだ



「こんにちはシサム(日本人)のポンホペレ(小さな女の子)。」


「あら…?それはアイヌ語かしら?」


「うん。そう。アイヌ語だべさ」



そう答える北海道さんに少女はニッコリ笑う。



「アイヌ民族と初めて話したわ!ねぇ貴女のお名前は?私は"千里"って言うの、今日はお父様と共に北海道に旅行しに来たのよ!」



少し早口で目を輝かせながら言う千里に北海道さんは戸惑いを隠せない。しかしすぐにいつも通りの状態に戻る


どうやら千里は北海道に来たのはこれで四回目らしく、まだアイヌ民族と会った事も見たこともないらしい。それで北海道さんがアイヌ民族だと知ると友達になろう!的な態度にまった



「…ウチは"アベナンカ"だべ。…さっき言った通りアイヌ民族」


「アベナンカって良い名前!」


「なして?こんな名前なんてそっちに無いべ、普通分かるもんだべか?」



その問いに千里は「アベナンカを付けた両親はきっと貴女が火の女神のように美しくなるように付けたのね!」目を輝かせながら言った


何処でアイヌの事を知ったと聞けば「お父様が言っていたわ!」という千里に先程の問いは答えてないと苦笑い。


しかし北海道さんは"両親"という単語に僅か眉を動かしていた。北海道さんには両親など存在しない。理由は至って単純、都道府県の擬人化だからだ。


生まれたその地方の土地。親から生まれない、ただ気が付いたらその土地にいて永遠に生き続け、国民を見守る。



「私と友達になりましょう?」



「仕方ねぇべな」手を差し出す少女に北海道さんは無意識にその手を取った。



「…千里、なして。いや、分かっていたんだべ…地方と人間が違ぇってごと」



所詮は都道府県と人間。あまりにも違う存在、人間は死ぬが都道府県は死なない。そもそも時の流れ違う。



「忘れないで」



千里は最期にこう言った



「私を忘れないで…。私の名前をあげるから私を忘れないで、私の大事な親友…」



2月11日、建国記念日。

アベナンカから千里として生まれ変わった。

Re: 北海道地方の憂鬱【短編小説】※気軽にリクしてね♪ ( No.25 )
日時: 2017/11/07 22:57
名前: 黒蝶 (ID: l.IjPRNe)

【何か隣から睨まれてる】




北海道には最近悩みがある。


それも七十年以上。




「あの。何故、私の事を睨むのですか?」




隣国の露国ロシア領モスクワに北海道はそう聞くとモスクワはニヤニヤしながら此方を見るだけ。




正直に言えば怖い。




「ねぇ…ロシアに来ない?」


「考えておきます」


「いっそサハリンと婚姻を結んで此方ロシアにおいでよ。悪いようにはしないさ」


「考えておきます」




頭を下げる北海道にモスクワは胡散臭い笑みを浮かべる。


露国とは昔に随分やりあった事があるがやはり露国は今でも苦手な北海道。しかも家も盗られているため、他の都道府県より苦手を通り越して恐怖を覚えていた


基本温厚な北海道は幾ら苦手な人でも日本人特有な愛想笑いで何とか内心を隠す。




「最近北海道ってモテモテじゃん。観光も最高なんだって?今度案内してよ」





モスクワは露国の首都で体格も大きいし一体何を考えているかも分からない


おそろしあ…北海道はそう思ってしまった

Re: 北海道地方の憂鬱【短編小説】※気軽にリクしてね♪ ( No.26 )
日時: 2017/11/07 23:33
名前: 黒蝶 (ID: l.IjPRNe)

【福島さんと】




「……………」




無言の福島にニコニコしている北海道の周りは謎の威圧感と穏やかな雰囲気が入り混じり可笑しな空間を作っていた



二人は無言。


周りの日本人は空気を読み自然に二人を避けている



海外からの観光客は何事かと目を向き、よくこの二人を見掛ける人々はカオス再来!と好奇心の視線を向けて来た




「雪祭りはやはり人が多いですね。私の家では雪や自然が魅力的だと、観光客が増加してます」


「……そうか」



「出店も出ていますし北海道限定商品は如何ですか?」



「…折角だ。買おう。」




福島県の擬人化、人名・荒井真人あらいまさとは東北地方では大きい方だが自身が持つ謎の威圧のせいで知り合いは居ても友達と呼べる存在はいない


だが福島は実力で上へ這い上がって来た努力の天才。イジメられても諦めずに上へ目指してきたのだ。




「真人さん!?私の分まで払ってもらわなくても!」


「…ちとお前は親に甘えとけ。親はめんげぇ子供に何かしら買え与えたいもんだべ」




福島はそう言って北海道にガラナを渡す





「あと真人さんじゃねぇべ。"お父さん"だろう」

Re: 北海道地方の憂鬱【短編小説】※気軽にリクしてね♪ ( No.28 )
日時: 2017/11/22 20:50
名前: 黒蝶 (ID: l.IjPRNe)

【腐女子対官房長官…腐女子怖い】




それは首都である東京都擬人化・鈴木祐輔も所属している党が選挙で圧勝した翌日のことである。


場所は東京都のとある建物。現在、都道府県会議が終了し其々帰宅の準備に取り掛かっている頃だった。



「脱いで下さい。我らが首都よ。」


「え…」


「全国の腐女子の為に脱いで下さい。つーか脱げ!」


「お願いから命令に!?」



突然の京都の言葉に東京は驚く。


京都と東京のやり取りにまだ残っていた都道府県擬人化達は何事かと二人を見ているが一部はにやけていたのだ

残っている都道府県擬人化の中にいた広島は京都に呆れた視線を投げ付け、自分は関係と思い、帰ろうとドアを開けようとした。

のだが…。


「東京広島の萌えを描くから脱いで。」


関係あった


「私的には東京が総受けで、攻めが福島・大阪・沖縄が良いと思うわ!」

「京都と秋田、お前らはほんま残念な性格しとるなぁ…」

「…んだな」


この場にいない沖縄に同情しつつ、大阪と福島は少なからず沖縄を恨む。


東京攻め派である京都。
東京受け派である秋田。
   VS
日本国官房長官である東京。


ジリジリと東京エモノを追い詰める姿は東京には簡単に恐怖を植え付ける



「マジでヤバイぞ!!!!」



東京は自慢の足の速さで逃げていったのだった。

Re: 北海道地方の憂鬱【短編小説】※気軽にリクしてね♪ ( No.29 )
日時: 2017/11/22 21:10
名前: 黒蝶 (ID: l.IjPRNe)

【↑オマケ】




「福島さん。先程の京都さんと秋田さんの会話は何ですか?受けとか攻めっとか…萌えは知ってますけど」


「…ん。千里は純粋なままでいてくれ」


「知らん方が得やで」


「北海道と福島のコンボは駄目よ。犯罪になるから、でも百合百合展開なら…」


「ちと秋田は黙れ。手さ出んべ。」


「変な威圧出さないでよ」



カオス


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