コメディ・ライト小説(新)

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エンジェリカの王女 短編集
日時: 2017/10/31 18:46
名前: 四季 ◆7ago4vfbe2 (ID: .YMuudtY)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1a/index.cgi?mode=view&no=10848

初めまして、あるいはこんにちは。四季と申します。よろしくお願いします。

こちらでは、「エンジェリカの王女」の番外編・短編を書かせていただきます。
基本的に分かりやすく書く予定ですが、本編を読んでいないと理解しにくいシーンがある可能性があることはご了承下さい。
本編URLを掲載していますので、気が向けばぜひ。

それではお楽しみ下さい。

《目次》
エリアス過去編 『常に貴女の傍に』 >>01
ジェシカ&ノア過去編 『あたしとノアと』 >>04
『RPGゲームのキャラメイク大会をやってみた』 >>07
『ヴィッタの休日〜ティータイム〜』 >>08
『Aisia 〜散りゆく花〜』 >>11
『親睦を深める方法』 >>12
『一般市民の王女観察記〜花屋編〜』 >>13
『エリアスと二人の出会い』 >>14
『風邪を引いた冬』 〜前編〜 >>15 〜後編〜 >>21
『エンジェリカの二人 —ジェシカ&ノア編—』 >>16-18

《素敵なコメントありがとうございました!》
流沢藍蓮さん
ましゅさん
てるてる522さん
亜音最涅さん

Re: エンジェリカの王女 短編集 ( No.7 )
日時: 2017/08/30 06:29
名前: 四季 ◆7ago4vfbe2 (ID: 5TWPLANd)

『RPGゲームのキャラメイク大会をやってみた』


 ゲーム屋で携帯ゲーム機とRPGゲームを買ったので、私はエリアスやジェシカやノアと早速プレイしてみることにした。
「最初に自分の分身を作るらしいの。折角だしみんなでやってみない?」
 エンジェリカにはこういうゲームというものはなかったので何だか新鮮だ。
「へーっ、自分をキャラクターとして作るのか!面白いね。いいじゃん!やってみよ」
 ジェシカは早速電源を入れゲームを起動する。しばらく地上界で暮らしていたからか、意外と操作できているようだ。
「どうやるのー?」
 ノアはジェシカの持つゲーム機を覗き込みいちいち確認しながら進めている。彼は自力で進めるととんでもないことになりそうだ。ジェシカに確認しているのは賢明だと思う。
「王女、キャラクターなるものの設定まで進みました。これが自分の分身を作る画面ですね」
「そうそう」
 エリアスが一番乗り。さすがね。彼は安心感があるわ。
 その後、ジェシカとノアもキャラクターの設定画面までたどり着いた。取り敢えずここまでは全員クリアだ。
 よし、早速取りかかろう!ということで、ひとまず、それぞれ自分に似せたキャラクターを作ってみることにした。


 ——十五分経過。
 ゆっくり作っていたら十五分も経っていたことに内心衝撃を受けつつ、四人全員が完了したことを確認する。
「じゃあ今から一人ずつ見せあいましょ」
 私が芯をとって言うと、ジェシカは提案してくる。
「王女様!これさ、一番自分に似てるキャラクターを作った天使が、一番自分に似てないキャラクターを作った天使の頬にキスするって企画にしない!?」
 う、うわぁ。嫌な提案キタ。
 私が返答を悩んでいると、急にノアが口を開く。
「それいいねー。ジェシカ、名案だよー」
「私は勝つ自信があります」
 隣のエリアスもなぜか妙に乗り気。どうしたんだ、エリアス。
「さーて、じゃあ一人ずつ見ていこ!誰が誰にキスになっても恨みっこなしね」
 その企画、通ったのね……。
 しかもいつの間にかジェシカが司会者になっている。


 一番最初にキャラクターを披露するのはジェシカになった。とても見せたそうだったから。
「これ、結構自信あるんだっ」
 彼女は納得いくキャラクターを作れたらしく、とても自信を持っているようだ。自分で「自信がある」と宣言してしまうぐらい勢いに乗っている。
「じゃん!どうよっ」
 画面を見て驚いた。予想より高いクオリティだったから。
 髪の長さや少し跳ねた感じ、瞳の色、ややつり目で自信を感じさせる顔つき。クロスしたピンまでしっかりついている。
「ほう、凄いな……」
 エリアスも感心して画面を覗き込んでいる。
「えっへん!あたし結構凄いでしょ。職業もちゃんと剣士にしたんだからっ」
「ジェシカさん確かに凄いわ」
 もしかしたら彼女が一番かもしれない、とそう思った時。
「でもこれさー、名前のところ『ジャシカ』になってるよー」
 ノアがそんな細かいところを指摘する。
 名前など間違えるはずがないとまったく気にしていなかったが、よく見ると確かに『ジャシカ』になっている。恐らく単純な入力ミスだろう。
「うわあぁぁ!やってしまったっ!」
 ジェシカは気づいていなかったようで、頭を抱えてショックを受ける。自信満々でほぼ完璧だっただけに、この入力ミスは痛い。
「入力ミス、減点一点だな」
 なぜかエリアスは嬉しそうだった。


 二番目はノア。
「見て見てー」
 彼は凄いのを出してきそうだと思いつつ画面に目をやり、つい叫んでしまった。
「えっ!何これ!?」
 間違いが多すぎてどこから突っ込めばいいか分からないが、まず、女性になっている。
「王女様どうし……え、何で?ノア、これ女になってんじゃん。何で?」
 ジェシカは混乱していた。
「おかしいかなー?」
「いやいや、普通気づくでしょ。アンタ男じゃん」
「うん。好きなのを作るんじゃなかったのー?」
「……もういい」
 ジェシカは呆れ果てていた。
 髪が紫なこと以外すべてが間違っている。しかも職業がパン屋だし。パン屋って……。
 これは確実に決まりだろう。彼が最下位。つまり頬にキスされるのは彼だ。


「次は王女様っ」
 三番目は私か。じゃあ最後がエリアスね。
「上手くできてるか分からないけど……はいっ」
 恥ずかしさを感じながら画面をみんなへ見せ反応を待つ。
 私の髪型はなかったのでハーフアップで代用したが大丈夫だろうか。しかも職業も王女はなかったので魔法使いになっている。言葉の現実化能力を持っているので魔法使いで間違いではないかなー、と思って。
「完璧です、王女。貴女はやはり素晴らしい女王になられると思います」
 エリアスが目を潤ませながら手を握ってくる。
「感動しました。王女の作品は素晴らしいです!こんな難しいことを難なくこなしてしまわれるとは、凄すぎます!」
「落ち着いて、落ち着いて」
 そんなに感動しなくても。たかがゲームのキャラクター作りよ。
「でも確かにこれは完璧だなー。僕には何が足りなかったのかこの作品から学びとるよー」
 ノアは何が足りないとかいう問題じゃないと思う。
「この確実さは王女様の武器だよね。凄いなぁ」
 ジェシカはとても普通な感想を述べていた。


 最後はエリアス。
 さすがにこれは完璧でしょ。入力ミスさえなければ普通に一位……って、ちょっと待って。それはまずい。シュールなことになってしまう。
「王女、どうでしょうか……」
 そんなに赤面しなくてもいいのに。
「名前——え?エリアス!名前が護衛隊長になってるけど!?」
 名前の欄が『護衛隊長』になっている。どうしてこうなった。
「はい。実はですね、職業の欄に護衛隊長がなかったのです。なので名前をそれにしました」
 そ、そうなんだ……。
 その他、外見などは特におかしくなかった。だが睫のパーツがないせいか、若干エリアスらしくない感じがする。ゲームで彼の神々しい雰囲気を醸し出すのは至難の業だ。
「隊長おかしいー。名前には名前を入れるんだよー」
「女を作ったノアには言われたくないな」
 エリアスは一瞬だけノアに鋭い殺気を向ける。おぉ怖い。
「もしかしてエリアス、ちょっと気にしてる?」
 半ば冗談で声をかけると、
「私を心配して下さるのですか?王女はお優しいですね」
 などと返ってきて少々困惑した。流れがおかしい、流れが。


「さて、それでは結果発表を始めまーすっ!」
 やはりジェシカが芯をとるらしい。もはや私に出る幕はない。
「第四位は……ノア!」
 そりゃそうよね。名前と髪色以外すべて違っていたもの。
「四位かー。嬉しいなー」
 最下位だけどね。
「残念賞三位は……エリアスだね」
 エリアスは首を傾げる。
「ジェシカ、それはおかしい。なぜ私には残念賞とつけた?」
「それはキスされることもすることもないからだよっ」
 なるほど、だから残念賞か。確かに何もなしは残念だわ。したいわけじゃないけど。
「くっ……そうか。惜しいな」
 でもこのイベント、参加者にノアがいる限り、恐らく最下位にはなれないわよね。ノアはおかしさじゃ最強だもの。
「続けてちょい残念賞の二位はあたし!でも悔しいな、一文字の間違いだもん」
「ジェシカさん凄く惜しかったものね」
「ホントだよ!悔しすぎっ」
 でも彼女のそういうちょっとミスするところ、私は案外好きだったりする。完璧より可愛いげがあって魅力的だと思うの。
「そして第一位は……王女様!おめでとうございますっ!」
 まさかの一位。予想外だ。
「おめでとうございます。さすがです、王女」
 エリアスは安定の優しさで祝福してくれる。普通に嬉しい。
「さすがだねっ。でも次はあたしも負けない!」
 え、またやる予定?そんなの聞いてないけど。
「凄いなー」
 うん。貴方は次からもう少し話を聞こうね。
「じゃあ頬キスは、王女様からノアへだねっ」
 しまった、そんな難関が残っていた。しかもする方だなんて複雑な心境だ。


 こうして、このRPGゲームキャラクター作り大会は、私がノアの頬に軽くキスしたことで終わった。何だこのノリは、と思いつつ。でも意外と盛り上がった。面白かったわ。
 それに人間の文化って……なかなか興味深い。

◇終わり◇

Re: エンジェリカの王女 短編集 ( No.8 )
日時: 2017/09/01 00:21
名前: 四季 ◆7ago4vfbe2 (ID: DYDcOtQz)

『ヴィッタの休日 〜ティータイム〜』

 ヴィッタは薄暗い建物の中でお茶を飲むのが趣味だ。いや、もちろん一番の趣味は捕らえた者に色々とすることなのだが——、一人きりのティータイムも実は結構好きである。
 彼女は友達がほとんどと言っていいほどいない。原因はもちろん性格だろうが、本人に聞かれたら殺されそうなので、あまり大きな声では言わないようにしておく。
 給仕は自身が使役する大型悪魔を利用する。だから彼女は自分で何もしなくていい。出されたお茶を飲みながら独り言のようなものを漏らす。彼女の役割はそれだけだ。

「たーいーくーつー」
 今日もヴィッタは一人でティータイムを楽しんでいるが、やはり退屈なようだ。何やらぶつくさ愚痴をこぼしている。
「いいおもちゃないかなぁ」
 そこに大型悪魔が小さなお盆を持って現れる。
「クオォォォ」
「はいはい、ありがと」
 ヴィッタは速やかにお盆からカップを取ると、中のお茶をグイッと一気に飲み干す。
「次持ってきてよねぇ。キャハッ」
「クオォォォ」
 しかし大型悪魔はその場を離れない。
 ヴィッタが眉をひそめる。
「……聞きたいことぉ?」
「クオォクオォォォ」
 どうやら意思疏通ができるようだ。なかなか凄い。
「ヴィッタの過去?キャハッ、いいよ。今日はご機嫌だから特別に話してあげる!」
 大型悪魔は彼女のすぐ隣にしゃがみこみ大人しくなる。あの大型悪魔は随分手懐けられているようだ。

「ママはお医者さん、パパは軍人さん。ヴィッタは一人娘。ママとパパは仲良くなくて、パパがママをいつも虐めてたねぇ」
 ヴィッタは他人事のように楽しそうに語る。時折カエルチップスを口に放り込みながら。
「大好きなママをパパが殺そうとしたから、ヴィッタはパパを殺っちゃった。キャハッ」
 愛らしい容姿に似合わない殺伐とした言葉を並べ、とても楽しそうだ。
「ママはその後死んじゃったけど、バイバイって言えたから、まぁいいや。キャハッ。それからカルチェレイナ様に出会って四魔将になって、終わりっ」
 とても簡素化された話だったが彼女の狂気はよく伝わった。大型悪魔は拍手している。
「ヴィッタはママのこと嫌いじゃなかったけどねぇ、カルチェレイナ様みたいなママが良かったかも。ヤーン!カルチェレイナ様がママなんてっ、キャハッ!キャハハハッ!」
 ヴィッタは両手を赤面した頬に当て、首を左右に激しく振る。どうやら妄想が暴走している様子。

「クオォォォ」
 大型悪魔が何か言う。
「え、家族が欲しいのぉ?」
「クオォ」
「そーねぇ……キャハッ!ヴィッタが作ってあげようかなぁ。もしアンタがよく働いたら、アンタに家族を作ってあげる!キャハッ」
 その言葉が真実が否かは分からない。その時の気分で適当に言っただけかもしれないし、家族を知らない大型悪魔に少し同情したのかもしれない。
 何にせよ、彼女の思考は誰にも読めない。
 恐らく、カルチェレイナ様でも、ヴィッタのすべてを理解することは不可能だろう。

——とある悪魔の日記より——

◇終わり◇

Re: エンジェリカの王女 短編集 ( No.9 )
日時: 2017/09/01 20:05
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
参照: http://From iPad@

どっちにコメントをしようか、迷っていたのですが前々から少しだけ覗かせて頂いたこちらに今回はコメントさせて頂きますね(* ॑꒳ ॑* )

短編、すごく良かったです!!!(´ ˘ `๑)
どれもすごく印象的で、お気に入りなのですがやはり最初のエリアスの過去編……これにすごく驚かされました!

こういう過去があったなんて……って感じで←

兄弟姉妹で比べられるのが嫌、というのはよく聞きます。
私は1人っ子でそういう経験はないのですが周りの友達で、嫌がっている子結構いますね(´-`).。oO


長編でも短編でも、すごく四季さんの文章に魅了されました゚+.゚(´ ˘ `人)゚+.゚

今度この短編集と一緒に本編も読ませて頂きますね♪
更新楽しみにしてます!d('∀'*)

無理ない程度に頑張ってください!

お邪魔しました。

byてるてる522

Re: エンジェリカの王女 短編集 ( No.10 )
日時: 2017/09/01 21:37
名前: 四季 ◆7ago4vfbe2 (ID: 0rBrxZqP)

てるてる522さん

コメントありがとうございます!
短編は書き慣れていなくてまだ手探りの状態ではありますが、お褒めの言葉をいただけて嬉しいです。

エリアスの過去編は自分でもわりと気に入っています。ただ、視点がいつもと違う、本編にまだ登場していないキャラがやたらと出てくるなど、色々な意味で難しかったです……。
ちなみに私も一人っ子です。てるてるさんと同じですねー。

今回は素敵なコメントをありがとうございました!

Re: エンジェリカの王女 短編集 ( No.11 )
日時: 2017/09/02 23:16
名前: 四季 ◆7ago4vfbe2 (ID: .uCwXdh9)

『Aisia 〜散りゆく花〜』


 アイーシア。
 花言葉は——「有限」。


 それは私がまだ小さかった頃。母を亡くした幼い私を気遣い、侍女のヴァネッサが王宮の中庭へ連れていってくれたことがある。
 私が『アイーシア』という花の名を知ったのはその時だった。

 エンジェリカ原産のその花は三日ほどしか咲かないという。

 長い時間を蕾のまま過ごし、やっと幻想的な青白い花を咲かせたと思えば、すぐに散る。ほとんどが三日以内に茎だけになるらしい。
 風に煽られ、すべての花弁がばらばらになって飛んでいく。一斉に空へ舞い上がる光景は、まるで雪のようだと言われる。
 それは、見る者に儚さと美しさを感じさせるからにかもしれない。
 ——儚いから美しい。

「アイーシアの花言葉は有限。どんなものにも終わりがあるということです」

 ヴァネッサはまだ小さかった私に、分かりやすいよう噛み砕いて、その意味を教えてくれた。

「どんなに愛していても、大切でも、いつか別れは訪れるのです」

 説明する彼女の表情は少し曇っていた。だが、その瞳が哀愁を帯びている意味を、当時の私には察することができなかった。


 風に乗って散る時、アイーシアの花弁は悲しむだろうか。ずっと共にあったものたちと、離れ離れになることを。別々の場所へ飛んでゆき、もう二度と巡り会えないことを。

 私に彼らの心は分からない。けれども私は、彼らは悲しまないと思う。
 新しい土地へ行き、そこでまた花を咲かせる。その土地に生きる様々な生物に出会い、愛され、美しいと言われるのだから、きっと悲しくはないだろう。
 共に過ごしてきた花弁たちはおらずとも、また新しい場所で多くのものに巡り会うのだから、寂しくはないはずだ。


 私たちにもいつかは別れが訪れる。
 愛している、大切に思っている、そんなちっぽけな感情は考慮されない。それが運命なら、別れは必ず訪れるのだ。
 人生なんてそんな儚いもので、けれど、だからこそ美しいと感じられるのだろう。

 私は大切なものとの別離を悲しまずに乗り越えられるのだろうか。……恐らく無理だ。
 たくさん泣くだろう。悲しみ塞ぎ込みたくなると思う。
 でも私は、いつか立ち直って未来へ進める、そんな心を忘れずにいたい。

 ——別れは終わりではない。新たな出会いの始まりだ。

 アイーシアの花言葉は「有限」。
 花はいつか必ず散る。けれど花弁たちはそれが単なる悲しい別れでないことを知っている。その先に希望、そして出会いが待つことを知っている。
 だから悲しまない。

 私にもいつか別れはやって来る。あることが当たり前だった存在を失う日が来るだろう。
 でも、もしいつかその日が来ても、ただひたすらに悲しんでいたくはない。

 私はその先の未来に希望があることを知っているから。

 アイーシアの花弁たちと同じように——。

◇終わり◇


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