コメディ・ライト小説(新)

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「死神」少女 【コメント募集中٩( ᐛ )( ᐖ )۶】
日時: 2018/12/16 14:08
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
参照: http://From iPad@

────たった一つだけ、頑丈で分厚い壁際にそれぞれ私達は立っている。──







ちょっと切なくて、歪んだ恋愛の話。────


**

こんにちは、こんばんは……てるてる522と申します。

新作です←
のんびり更新です←


【注意事項】
①「荒らし」……無視します。
②「なりすまし」……無視 or 度合いによっては管理人さんの方への報告です。
③「更新ペース」……不定期です。ナメクジです。
④「内容」……ペラペラです。けして実話ではないので「こんなのありえない」みたいな展開もあるかと思います。
⑤「コメント」……返信します。コメント下さった方の小説にも時間見つけてお邪魔します。


【小説情報】
Start…2017.11.28

【小説内容】
>>1

【訪問者様】
~Thank you always~
・ラビ2様
・麗楓様
・睦月様
・モズ様
・いろはうた様
・四季様
・美奈様
・ちくない様
・Garnet様

【作者情報】
受験生の中3女子٩( ᐛ )( ᐖ )۶
元バレーボール部所属٩( ᐛ )( ᐖ )۶
カキコ歴4年٩( ᐛ )( ᐖ )۶

Re: 「死神」少女 【コメント募集中٩( ᐛ )( ᐖ )۶】 ( No.26 )
日時: 2018/03/18 21:59
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
参照: http://From iPad@

冬真side


「……望月?」
後ろから呼ばれて、声を聞いただけで担任の結城先生だということが分かった。
驚いて慌てていたからその場から離れてしまったが、こんなんだったら尚更……変にうたぐりをかけられても困る。
冷静になって、うまく言い訳を考えた方がよかった。


「ん、望月じゃん。 おはよ」
「ふぇい!?」
相手は朝香だが、また名前を呼ばれて変な声が出た。

「……ちょ、何焦ってんの?」
絶対馬鹿だと思われた。

「いやぁ、悪い」
バスケ部を退部するって自分で決めて、退部してからかなり経ったのに……ちょっとバスケ部が大会でいいところまで行ったからって再び今更未練たらしく、 毎朝体育館周辺をうろついているなんて──恥ずかしくて、言えるわけがない。

「そういえば、望月もうバスケやらないの?」
気がついたら、後ろにいたはずの朝香が俺のすぐ真横に並んで歩いている。
しかもいきなり痛いところをつかれた。

「……まぁ。 もう朝香がこっちくるだいぶ前にやめたよ」
色々あったから……なんて無理やりこじつけたような嘘の言葉を並べた。

またいつもの冷めたような目で俺を見ているんじゃないかと、朝香の方を見たが思っていた朝香とは違う朝香がそこにはいた。

「そうなんだ。 なんか興味本位で軽い気持ちで聞いちゃったから、ごめん」
「いや。 気にしないで」
中学生の時から考えると、まさか朝香に謝られる日が来るなんて……。


それにしても── まだバスケ部も体育館で朝練をしている時間だ。
いつもは大体俺が教室で1人の時間なのに、こんな朝早くから朝香はどうしたんだろう。

すると朝香はまるで俺の心情が読めるかのように、俺の方を見て
「今日さ、日直なんだけど……手伝ってくれない?」
はいこれ……と俺の手の上に日誌をドサッと乗せた。

「それ教室までよろしく!」
よろしく、ってあと数メートルじゃないか。そんな言葉は飲み込んで素直に従うことにした。

教室には俺と朝香だけ。
何でお前はそんなに来るのが早いの?……そう聞こうと思っていたけれど、なぜだか言葉が喉に引っかかって出てこなかったんだ。

あと10分もすれば誰かしら教室に来るだろう。
それまでは、この広い教室に2人っきりだ。


Re: 「死神」少女 【コメント募集中٩( ᐛ )( ᐖ )۶】 ( No.27 )
日時: 2018/03/26 07:44
名前: ちくない ◆/0kqSYFEDA (ID: 5XzKdfRv)

お久しぶりです('ω')ノ
久しぶりにカキコに来たのでお邪魔させてもらいます|'ω'*)

この作品にコメントするのは初めてかな?
多分スレ立てされた時から読んでました(苦笑)

他の作品もそうだけど、とても想像しやすい情景描写だなと思う…。
キャラクター1人1人の動きと、周りの様子が頭の中に映像として浮かぶって感じ?
私は苦手なのでめっちゃ尊敬する(`・ω・´)

あ、でも1番尊敬するのは更新速度かも…((
私なんて「投稿した直後にスマホがフリーズ→投稿されてない→泣き」でかなり長い間更新さぼった人だからね?

これから忙しくなると思いますけど、更新頑張ってね!
時間できたらまた顔出します(・ω・)ノシ

Re: 「死神」少女 【コメント募集中٩( ᐛ )( ᐖ )۶】 ( No.28 )
日時: 2018/03/29 02:09
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
参照: http://From iPad@

~ちくない~

お久しぶり!!(*´`*)
コメントありがとう!!

そうかもしれない笑
いっぱい書いているけど、全部両立できてないですᕕ( ᐛ )ᕗ
ほんとに!? 嬉しい反面恥ずかしい笑←


いやいやいやいや!!
もうちくないにそんなこと言われたら、嬉しくて泣いちゃうよ( ;∀;)
全然! 私よりもちくないの方が上だよ!!( ᐛ )و

ペースは私も最近のんびり笑←
でもパって浮かんだら、すぐに書こうとは思ってる……かな( ̄▽ ̄)←

うちもiPadよくフリーズする!!!!
だから毎回、投稿前にコピペしてますᕕ( ᐛ )ᕗ

ありがとう! 頑張ります(*´`*)(*´`*)
ちくないも頑張って!

byてるてる522

Re: 「死神」少女 【コメント募集中٩( ᐛ )( ᐖ )۶】 ( No.29 )
日時: 2018/03/30 17:44
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
参照: http://From iPad@

巴side

「……まぁ。 もう朝香がこっちくるだいぶ前にやめたよ」
色々あったから……と、望月は私にこじつけたような言葉を次から次へと口にした。

──嘘でしょ?
そう言って問い詰めることもできた。
前の私なら、相手の気持ちなど微塵みじんも気にせずにそうやって望月にしていたかもしれない。

けど、しようかしないか……ためらいが出るなんて私も変わったのかな。

「そうなんだ。 なんか興味本位で軽い気持ちで聞いちゃったから、ごめん」
「いや。 気にしないで」
ほっとしたような表情を浮かべる望月。
うん、やっぱり私の選択は間違っていなかったみたいだ。

「今日さ、日直なんだけど……手伝ってくれない?」
ドサッと手に持った日誌、それから数種類のプリントを望月の手に乗せた。
──多分、今私は反射的に望月に「何で早くきたの?」って聞かれるのを避けたんだと思う。
それでも冷静に物事を判断できる時は、「でも日直だとしても、来るの早すぎない?」って聞かれるかもしれない。


私は結構鋭いと思う。
望月も他の人と比べたら、私ほどまでじゃないとしても鋭いと思う。

……早すぎないって聞いてくるかなと思ったけど聞いてこなかった。

「それ教室までよろしく!」
私はそう言って一足先に教室に入った。


あと少ししたら、すぐに他の人達も来ると思う。
それまでの間は望月と2人かなって思ってた。




──思ってた。


「2人とも早いね」
そう言って教室に入ってきたのは……先生。

横に座ってた望月から息を呑む音が聞こえたから、横目でそっちを見た。
……もしかしたら、私と会う前に何か会ったのかな。

「先生こそ、いつもチャイムと同時に入ってくるのに」
私は先生に言った。

「最近みんな……僕のクラスだけじゃないけど遅刻が増えてるからこうして先生が教室にいるんじゃ遅刻できなくなるかな、と思ってね。こんな早く来てる2人には無縁だと思うから、話しちゃうけどとりあえず今週だけのお試しの取り組みなんだ」
……いくら何でもそれは、生徒に言ってはいけないことではないんですか?

先生は今学年の先生を全員裏切ったことになる。

本人が気づいていないんだ。
そのままの幸せな状態で放っておこう。

「林とか、やべーな」
望月は笑いながらいつもチャイムギリギリに学校に来るクラスメイトの名前をあげた。
いつの間にか結城先生が入ってきた時のぎこちなさが、なくなったようだ。

「そうだね」
──これという理由はないけれど、望月の横顔を見つめた。

中学校時代と今で、望月との関わりにこんなにも違いが生まれるなんて思いもしなかった。
──私は中学生という肩書きに、望月は追い続けたバスケットボールという道に負けてしまったから……度合いは違うかもしれないけど、それぞれが「負ける」という本当の意味を知っているから、お互いの通う部分があるのかな。

だとしたら、なんだかちょっと切ない。

Re: 「死神」少女 【コメント募集中٩( ᐛ )( ᐖ )۶】 ( No.30 )
日時: 2018/04/08 18:58
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
参照: http://From iPad@

冬真side

今日1日俺は、先生に朝のことを言われるかどうかビクビクしながら過ごしていた。
けれどそんな素振りは全く見せず、ホームルームが終わると同時に職員室に戻っていった。

もちろん聞かれなくて良かったのだが、少しモヤモヤとする。


*

「店長こんにちは」
「おう。今日も頑張ろうな」
カウンターに店長の姿は見えなかったが、声がしたので安心した。
更衣室に入ってから鞄を端に置いて、ブレザーをハンガーにかけ店のエプロンをつける。

「今日本当は望月くんともう1人湊さんに入ってもらう予定だったんだけど、ちょっと湊さん熱で今日は来れないって連絡入ったから僕と望月くんの2人で頑張ろう。平日だからそんなに人くるかどうか分からないけど……」
店長がそう言っている間に1人お客さんが入ってくる。
よく来てくれる人だ。 いつも色々な場所を見て回り少し立ち読みして買うか買わないかを決める。

──多分、本が心から好きなんだろうな……。


俺は店長が昨日や一昨日に買ったのであろう本を棚に運び始めた。
ここは出版された年別に並べてあるのだ。
だから求めている本と同じ時に書かれた別の本との出会いもあるというわけだ。

店長は優しいから予め、僕に棚へ本を運ぶ仕事を頼む時は付箋でこれは何年に書かれた本などという情報を書いておいてくれる。
本を開いて確認すれば1発で分かることではあるが、その手を省くことで時間短縮に繋がるという店長の考えはとんでもなく効率が良い。

「すみません」
突然お客さんに話しかけられた。
──どうしよう。いつもは湊さんや店長がお客さんと話せる距離にいてくれたから俺は裏の方の仕事だけで良かったけど今日は……。

「どうされましたか?」
自分の声が震えてる。 でもどうかこの不安が目の前のお客さんにだけは伝わってはいけない。
「少し久しぶりに来たんですけど、新しく入った本はどれですか? 良ければ教えて頂きたくて」
いつもこのお客さんが店長などに話しかけることはないのに、何で今日に限って……。
当然ここで働いているのだから本に詳しくて当たり前だと思われている。
確かに当然だ。──そう思われても仕方がないのだ。

店の商品のことすら把握してない店員がいる。
そうこのお客さんに思われたら、きっとここは悪い印象になってしまう。

どうにかしなくては……。

「お客様、それでしたらこちらにありますのでご案内致します」
店長だ。救世主。

「……望月くんはレジお願い」
お客さんに聞こえない声のトーンで店長は俺にそう言った。
言われるがまますぐに俺はレジへと小走りで向かった。


*

「ごめんね望月くん」
お客さんが満足げに本を購入し店を後にしてから、店長に平謝りされた。

「いやいやむしろ僕の方こそ、ありがとうございます」
「今度、本のこと少し話すよ。 聞いてもらえる?」
突然のことに、驚きが隠せない。
思いがけない店長の言葉に戸惑ったが……俺は、この人の本に対する思いを聞きたい。

「……はい! ぜひ聞きたいです」

俺がそういうなり、店長が店の閉店時間まで本のことを語ったことは事実だ。
──けれどその話をいつまでも聞いていられるなと感じたことも事実。


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