コメディ・ライト小説(新)

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変革戦記【フォルテ】
日時: 2018/08/28 20:50
名前: サニ。 ◆6owQRz8NsM (ID: dUTUbnu5)
参照: https://m.youtube.com/watch?v=oXxfk4iPPjY

※全年齢版


参照:イメージソング『Beat Your Heart』(ブブキ・ブランキ第1期OP)


国を守るための防衛兵器───巨大な機体、『フォルテッシモ』が普通になりつつあった時代。
突如としてフォルテと呼ばれる能力に目覚める者たち。フォルテを持つ彼らを、人々はフォルトゥナと呼ぶ。
しかし、彼らを狙い、彼らを連れ去って自己利益のためだけに利用しようと目論む悪の組織があった。その名も『グローリア』。あらゆるものを掌握し、いずれは国家転覆をも狙うフォルトゥナだけで構成された組織である。当然フォルテッシモも、グローリア専用機を大量に生産しており、かなりの数を所有している。
だがそれに大人しく屈服しているわけが無い。そのグローリアに対抗すべく、『マグノリア』という組織が作られた。未成年のフォルトゥナの少年少女たちで構成されている。
グローリアに支配されているこの状況に風穴を開けるため、グローリアを倒すため、何よりも家族や仲間を守るため、彼らは戦う!



※注意※
こちらの作品は、18禁板にて連載開始予定の小説、『f-フォルテ-』の全年齢熱血ロボアクション版になります。
こちらを見てから18禁板版を見ようとチャレンジするのは、大変おすすめ致しません。
こちらから先に見た方は、18禁フォルテの存在はそっと胸にしまっておきましょう。
そして18禁版からこちらを見た方は、全力でお楽しみください。
もちろん、こちらから先に見た方も。
キングゲイナーやGガンダムのノリとほぼ同じです。雰囲気で楽しんでください。
この作品はフィクションです。実在する個人、団体、その他とは一切関係ありません。



18禁と同じ点
・基本の組織や用語
・キャラクター(例外あり)
・世界観(例外あり)

異なる点
・話の内容
・話の明るさ
・結末
・連載する板


用語集>>1
登場人物一覧>>2

第1話【Magnolia】
>>3 >>4 >>5 >>6 >>7 >>8 >>9
(まとめ読み用)
>>3-9
第2話【Oshama Scramble!】
>>10 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15 >>16
>>17
(まとめ読み用)
>>10->>17
第3話【fake town baby】
>>18

(応募スレはリク板をご覧ください)
※応募されたキャラクターについて
できる限り応募された内容に沿って使わせていただきます。どうしても全年齢に出るならばこうして欲しいというご要望がありましたら、随時受付を致します。可能な限りでお応えさせていただきます。
もちろん全年齢版のみ、または18禁版のみに出してほしいというご要望も受付します。
ご遠慮なくお申し出ください。

Re: 変革戦記【フォルテ】 ( No.1 )
日時: 2018/08/22 13:10
名前: サニ。 ◆6owQRz8NsM (ID: dUTUbnu5)

用語集

『フォルテ』
この世界における『超能力』。目覚める人間は限られているが、人間を超えた能力に目覚めることが殆ど。
フォルテに目覚める理由はさまざまである。生まれつきやある日突然、なんてこともある。

『フォルトゥナ』
フォルテを持つ人間のこと。人間離れした能力を持つことにより、世間では迫害される対象となる。
ただ一部ではフォルトゥナ肯定派もいるとか。

『フォルテッシモ』
国を守るために、全国から集まったメカニックマンたちが作り上げたのが始まり。グローリアとマグノリアの戦いが始まった今現在は、フォルテッシモによる戦闘行動が多く行われているが、それにより一般市民の生活も脅かされているのも事実である。
それをどうにか回避するため、フォルテッシモ同士が戦う場合、一般人への影響がないように、周囲をスキャンしデジタルデータに変換させて、そのデジタルデータ化させた空間だけを切り取り、例え住宅地にフォルテッシモの部品が落ちたとしても被害が出ないようにしている。デジタルデータ内で戦闘が行われている時、元の場所では何事もないように時間が流れているという仕組みを導入した。これはマグノリアもグローリアも認めているルールである。

『グローリア』
フォルトゥナの立場向上のために組織された団体。メンバーは全員成人したフォルトゥナである。彼らの当初の目的こそそれだったものの、組織が拡大してみれば、国内の業界を牛耳り、自己利益のためだけに、まだ未成年のフォルトゥナを攫って利用しており、ゆくゆくは国家転覆を狙っている。グローリアに対し、少しでも反抗、抗議などをしようものなら、個人を特定されてとらえられる。どんな手を使ってでも、反乱分子を取り除きたいと考えているようだ。こういったことによりグローリアに対し、不満や対抗心を持つものは多くいるが、いざ口に出そうものならば身の危険しかないので、グローリアに屈服する日々が流れている。ちなみに子供に対し、グローリアの洗脳教育も行われている。

『マグノリア』
グローリアに対し、反旗を翻した未成年で構成された組織。構成メンバーのほとんどはフォルトゥナであるものの、一部には一般人も入っている。グローリアよりはメンバーは少ないものの、かなりの人数がいる。組織のマークはモクレン。
彼らは日々、己の平穏のために、家族のために、仲間のためにグローリアと闘う。


随時追加

Re: 変革戦記【フォルテ】 ( No.2 )
日時: 2018/08/24 06:43
名前: サニ。 ◆6owQRz8NsM (ID: dUTUbnu5)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=1018

今現在の登場人物一覧(更新:3/29)

主人公:春夏冬 時雨(あきなし しぐれ)♂
フォルテッシモ【セイメイ】
フォルテ【言霊】
本作の主人公。

ヒロイン:黛 歌子(まゆずみ うたこ)♀
フォルテッシモ【ディーヴァ】
フォルテ【歌姫】
本作のヒロイン。実は……

主人公の親友:月紫 泥(つくし なずみ)♂
フォルテッシモ【ナイチンゲール】
フォルテ【狂化(バーサーカー)】
主人公の親友。

主人公の双子の姉:桐乃 超子(きりの ちょうこ)♀
フォルテッシモ【マザー】
フォルテ【PSI】
複雑な過去持ち。

電堂 芳賀(でんどう はか)♂
フォルテッシモ【Daisy-Bell】
フォルテ【ハッカー】
引きこもりゲー廃

髪川 因幡(かみかわ いなば)♀
フォルテッシモ【レイジ】
フォルテ【髪】
肉まんが好きな寡黙な少女

銃筒 真巳(じゅうとう まなみ)♀
フォルテッシモ【メイディ=ガン】
フォルテ【ガンナー】
糸目で甲冑を身にまとったメイド

薬莢 生真(やくさや いくま)♂
フォルテッシモ【ノーブリアント=ガン】
フォルテ【バレッター】
真巳を従える誇り高きおっちょこちょい

双六 玖音(すごろく くおん) ♀
フォルテッシモ【シモヘイヘ】
フォルテ【ロックオン】
クールで遠距離射撃を担当する姉御

ヰ吊戯 遊喜(いつるぎ ゆうき)♂
フォルテッシモ【ウィザード】
フォルテ【デュエリスト】
お調子者の決闘者。ちっこい

葛狭 狂示(かさま きょうじ)♂
フォルテッシモ【クリシュナ】
フォルテ【捕食】
マグノリア創設者にしてリーダー。ヘビースモーカーで見た目がマッドサイエンティスト。

パラレル:村山 正紀(むらやま まさき)♂
フォルテッシモ【???】
フォルテ【妖刀・ムラマサ】
『狂騒剣戯』の主人公であり、彼はパラレルの存在。熱血系。

パラレル:ナナシ ♀
フォルテッシモ【アンノウン】
フォルテ【UN・オーエン】
『名無しの君、よき善人あれ。』の主人公であり、彼女はパラレルの存在。何もかもわからないオレっ子。

パラレル:善澄 善佳(よしずみ よしか)♀
フォルテッシモ【よっしー】
フォルテ【ねがいごと】
『名無しの君、よき善人あれ。』のもう1人の主人公。ナナシの自称友だち。(キャラクター作成:通俺氏)

Re: 変革戦記【フォルテ】 ( No.3 )
日時: 2018/03/14 11:19
名前: サニ。 ◆6owQRz8NsM (ID: dUTUbnu5)

「…あれ?」

 遠い遠い昔の話。大地がそこまで緑で覆われていなかった頃の話。
1人の子供が見つけたのは、とてつもなく巨大な『鉄のかたまり』。それはきれいとは言えず、いくらか煤や傷跡が残っていた。
 それは地面に深々と突き刺さっていて、とても子供ひとり、いや大の大人が何人いたって、掘り起こせるようなシロモノではなかった。それでも、どうしてもそれが『ほしい』と思ったのか、子供はそれに恐る恐る手を伸ばす。柔く、小さすぎるその手で。
 その時、その鉄のかたまりは触れた瞬間に、触れた場所から青い光を走らせた。
機械的な音を立てて、ゆっくりと地面からその姿を現す。
そして地面からすべてを出したその鉄のかたまりは、確かに子供に『語り始めた』。


自らの『本来の名』と、『これから起こるであろう先の話』を。



変革戦機【フォルテ】
第1話─Magnolia─



 今ここは人々がせわしなく動き回る、現代よりは先の日本。
 ビル街の中でもひときわ大きいビルに、大きなビジョンが映し出され、コメンテーターと司会者と思われる人物が、各々好きなように、収拾がつかないくらいに持論を繰り広げていた。その内容は、わざわざ立ち止まって耳を貸すような内容ではなく、聞くに堪えないものであるというのが現実である。通行人もそんなものを聞く暇があるのなら、何か別のことをしたほうがもっと有意義だと踏んだのか、目もくれずに先を行く。
しかし、その上──否、正確には『同じ場所の別の空間』といったほうがいいだろうか──では、巨大ロボットによる2つの陣営の戦闘が行われていることを、待ち行く人々は何も知らない。
『何も影響のないよう』、『単なるエゴか世の為か』、激しい戦闘が行われていることを。

「いい加減帰れ、グローリア!お前たちのせいでどれだけ一般人に被害が行くと思ってるんだ!」
『帰るのは貴様らだろうがクソガキ共!それにこれはちゃんとした公共事業!フォルトゥナの子供を引き取って、国の事業に役立ててやってるだけだ!それがわからんのか!』
「これだから大人って…自分のしてることを素直に悪だと認めないのよねー。どれだけそのフォルトゥナの子供たちに悪影響を与えてんのか知らないの?というかあんたらの引き取るは単なる『誘拐』とか『拉致』でしょうが!」
『このクソガキ共…連れ帰れば使えると思ったんだが、やはりここで殺しておくべきだな!』
「へー、へー、有用そうなフォルトゥナの子供を今ここで殺すんだー、へー、これでも食らえ!」

 上空。否、『周囲の風景をスキャンしデジタルデータ化し、そこだけ切り離された別空間』では、軽3機の巨大ロボットが、互いに互いを傷つけあいつぶしあっていた。ある者は手数で攻め、ある者は手にしている刀で切り込む。残りの1機はライフルで懸命に2機の猛攻を必死に凌ごうとするが、おそらく支給品であろうライフルだけでは、猛攻を防ぐことなどまず不可能に等しいだろう。しかも相手は『特殊能力』を使って襲い掛かってきている。

「超子ちゃん必殺!『スーパーパイロキネシス』!」

 その時、手数で攻めていた1機が、補助具の役割をしているのであろう杖から、巨大な『火のかたまり』をライフルを持った1機にぶつける。ぶつけられた相手は瞬く間に火によって包まれる。

『あ、熱い熱い熱い熱い熱いぃぃぃぃ!なんだっこれ、い、息が…ッ!かひゅッ…』
「うおやっべえキャンプファイヤーじゃん踊らな」
「そんなことしてる暇ないと思うんだけどなあ…」
『お前らッ…なに…しや…』
「うわまだしゃべってるよただでさえ酸欠なのに、元気アルネ―」
「なんで最後カタコトなんだよ?とりあえず機能停止するだろうから、さっさとパイロットだけ放り投げて、機体だけ持ち帰るぞ」
「はーいはい!とりあえず機体回収要請だすねー」

 燃え盛る機体を前に、この戦闘において勝利したと思われる2つの機体は、徐々に機能を停止していくそれに対して同情も慈悲もなく、ただ淡々と残りの作業に入るのだった。



 この世界には、『フォルテッシモ』と呼ばれる巨大なロボがあった。どこから来たのか、誰が作り上げたのか。それは今となってはわからない。ただ、原初の機体をあるひとりの子供が見つけ、その機体に触れた瞬間に動き出し、触れた子供に対し、自らのこととこれから起こるであろうことを語った、とは史実には書かれている。真実か偽か、確かめる者はだれ1人としていない。
 そのフォルテッシモは前までは、軍用兵器として使われていたが、現在は互いの存亡の為にある2つの組織が使用し、闘い、そして散っていく。とはいっても一時的にベッドの上の住人になってフォルテッシモには二度と乗れないだけなのだが。
 それが、大人だけで構成された今現在の国家最高権力組織『グローリア』と、その組織に対抗しまとめ上げられた、未成年で構成された組織『マグノリア』。本来、グローリアは『フォルテ』と呼ばれる『異能力』に目覚めた人々、『フォルトゥナ』を、一般人からの迫害から守るため、およびフォルトゥナの社会的地位を向上させるために作られた組織なのだが、いざ政治に介入したとなると、その目的は一変した。
 国家権力を握り、自由に政治に口出しをできるようになっただけでは飽き足らず、自己利益の為だけに、国中からまだフォルテに目覚めて間もないフォルトゥナの子供たちを連れ去り、実験の実験台にしたり、奴隷として扱ったりと、悪いように使うようになった。中には使い捨ての兵士として他国の戦場に送り込まれ、フォルテを乱用された挙句命を落として国に帰ってくる子供もいた。そして一般人への洗脳教育。グローリアに、たとえフォルトゥナがなくとも絶対の崇拝心をもたせるように仕立て上げた。
 そんなグローリアに対抗すべく、未成年のフォルトゥナだけで構成されたのが

「『マグノリア』ってわけ。ここまでオッケー?」
「FUUU!イカしてんZEマグノリア!」
「で、なぜもとよりマグノリアにいる俺もこの講義に出されてるんだ?部屋に帰りたいんだけど」
「初心に戻ってもらおうとね!あと引きこもりもいい加減にしなさい」
「そうだYO芳賀ハカ!ファーストハートも肝心だZE!」
「おまえうるせえ…」

 そして今。マグノリアでは、『初心に戻ろう講義』と題した、いままでの歴史の授業がたった3人で執り行われていた。



続く


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