コメディ・ライト小説(新)

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妄想ワールドカップ
日時: 2019/01/02 18:07
名前: もなもな (ID: lh1rIb.b)

けっこうふざけた話だったりします
誤字脱字多いかもしれませんがスルーでお願いします
電車乗ってたらふと思い付いたぐらいのお話です
あえてジャンルをいうならファンタジーだと思います
妖怪(?)など、その他もろもろ出てきます
自己満足です

Re: 妄想ワールドカップ ( No.1 )
日時: 2018/06/30 16:48
名前: もなもな (ID: Ga5FD7ZE)

 目の前に広がるは光り輝くモニター。
 そこに映るらとあるアニメキャラのツインテールの女の子。
 
 この光景は今まで何度も見てきた。
 しかし!これは違う!
 人生で16回目の誕生日!
母さんに尋ねられた、「誕生日プレゼント何がいい?」
迷わず「大画面のパソコン」と答えると、高速で殴られたが。
「高い!普通ゲームのソフトとかだろ!」と叫ぶ母さんに、「もう来年のも再来年のもいらないから大画面パソコン!」と説得し、ついに手に入れたこいつ……

 「………今日からお前が相棒だー!」
勉強机の上にある新しいパソコンにしがみつくが、パソコンがミシッ!と恐ろしい音を出したため、すぐに離れた。 

出雲いずもしゅう、16歳の高校生。
嫌いなものは運動、リア充の人間。
好きなものはアニメと漫画。時々ボカロも。
そして誰にも言ったことのない、密やかな俺の趣味が………妄想。

Re: 妄想ワールドカップ ( No.2 )
日時: 2018/07/01 11:21
名前: もなもな (ID: fMHQuj5n)

 「ああ~、ルミたん可愛いよぉ~!」
画面に映る、女神ことルミたんにデレデレと笑いかける。今の俺は最高に気持ち悪いんだろうな。
 しかし、それでもこの金髪女神のルミたんは、こんな俺にも笑い返してくれる。
 「ルミたん大好きだよ……」
「お兄ちゃん!何してんの?」
ふと背後の扉から聞きなれた声が聞こえる。急いで振り返ると、そこには眉間にシワをよせた俺の妹、出雲いずも志月しづきがいた。セーラー服を着ているところから、中学校から帰ってきたところかと思われる。
 「えーっと、ルミたんに愛をささやいてて……」
「キモい」
ズバッと言われ、精神的な何かが背中にぶっ刺さった気がする。
カギをかけておけば良かった……
 「で、なんのよう?」
「ご飯できたから、お母さんが呼んで来てって」
「先いってて」と返事をし、再びパソコンに向き合う。
 そこには、相変わらずニコニコと微笑むルミたんがいた。
「じゃあね、ルミたん。またあとで……」
 俺はそっとパソコンを閉じ、部屋をあとにした。

Re: 妄想ワールドカップ ( No.3 )
日時: 2018/07/06 00:54
名前: もなもな (ID: l1OKFeFD)

 *****

「修!もう8時すぎてるわよ?学校遅刻するじゃないの!」
 朝からパソコンをいじっていると、階下から母さんの声が響いた。
 急いでパソコン画面の右下を見ると、そこには
8:21という魔の数字が並んでいた。
「やばい!」
 昨日は夜遅くまでずっとパソコンを使っていたため、就寝がいつもより2時間遅くなってしまい、いつもの時間に起きられなかった。それなのに俺ときたら、時間さえあればすぐにパソコンをひらく。そして気がつけば恐ろしい時間に……
 今までに類を見ないスピードで学ランをはおり、ダッシュで階段をかけ下りる。途中段を踏み外したが、今はそんなことにかまってられない。俺の頭の中には、こちらを鋭く睨み付ける教頭の顔が浮かんでいた。この教頭は俺の通う緑守高校ろくもりこうこうの教師の中でも、もっとも生徒に恐れられている先生だ。
 この教頭、とにかく時間に厳しい。授業開始のチャイムがなっても席についていない生徒を見つけると、次の週の集会で公開処刑は当たり前。遅刻なんてしたなら、どんな処刑が待っているか、考えたくもない。
 「いってきます!」
玄関を飛び出して自転車にまたがる。
すると、
「ちょっと修!お弁当は?」
母さんが可愛らしい肉球柄のナフキンで包まれた弁当を持ってきた。
その柄やめてって言ったのに……
 いつもならナフキンを変えるように言っていたところだが、今は事情が違う。
 「ありがと!」
昼休みにからかわれるという想像をしながら、弁当を前カゴのリュックに詰めこんだ。
 「いってきます!」
今度こそと自転車をこぎ始めた。風をきり、素晴らしいスピードで疾走していく。
「間に……合え………」
 今はもう10月だというのに、すっかり汗だくになってしまった。
 そろそろ校門が見えてくるはずだ。
 すると、小さな川にかかる橋をこえたところに、もう誰も立っていない門が見えてきた。
あと少しだ!
 「もう大丈夫」そんな気持ちが芽生えた瞬間、絶望感溢れるあの音が鼓膜に届いた。
キーンコーンカーンコーン
 その瞬間、俺は校門をこえていた。
 そして追い討ちをかけるように、今一番会いたくなかった人物の声が聞こえた。
「全力で自転車をこいだようだが、少し遅かったようだね、出雲君」
 壊れたロボットのように、ギ、ギギギ……とでも音がなりそうなぐらいゆっくりと左を向くと、自宅の階段で想像していたものと同じ、鋭い目線の教頭がいた。
 「……………おはようごさいます……」
「おはよう。ところでちょっと来てくれるかな?」
俺はなすすべもなく、自転車を押しながら教頭についていった。


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