コメディ・ライト小説(新)

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作家の異世界計画【改】
日時: 2018/12/13 17:41
名前: azuno* (ID: s00TEuml)

少し作り直します。作家であった風美空は転生し魔物を統べる人間となり異世界で
生活していくこととなる。

Re: 作家の異世界計画【改】 ( No.3 )
日時: 2018/12/15 22:46
名前: azuno* (ID: s00TEuml)

ドライアドのアリア、彼女は新たに村の主となった前の人間の村長ロゼアに似たエマをある人物に
会わせたいと言い彼女を森のはずれに案内する。寂しそうに一軒だけ小屋がポツンと建っている。

エマ「ここに住んでるの?そのオリヴィエさんって」
アリア「えぇ、ロゼアが生きていた頃、彼はこの森にやってきた。彼のしでかしたことはとても罪深く
彼自身も責任感を持っている。だからこそ彼はここで独りで住んでいるのです。まぁ彼をここに
連れてきたのはロゼアですけど」

アリアが少し悲しそうに語る。彼女がドアをノックすると白髪の浅黒い肌をした男が現れた。
額には一本の黒い角がある。彼がアリアの言っていたオリヴィエだ。

オリヴィエ「おぉ、ドライアドか。で、その娘はどうしたん…ん?」
オリヴィエが少し屈みエマの目を見据える。暫くして彼は似ていると呟く。
オリヴィエ「似ているのぉ、儂の恩人に…ロゼアに本当に似ておるわい」
アリア「えぇ、彼女は彼にそっくり、どうしても重ねちゃうのです。まぁ全くの別人ですけどね。
彼女は村長エマ・オセアンです」

エマは少し頭を下げた。言い方があれだが少々ジジ臭い話し方をしているなとエマはオリヴィエに
対して感じた。

エマ「なんか重いことをしたってアリアは言ってたけどさ私的にそうは見えないよ?アリアさん」
アリア「今では、です。彼はロゼアを瀕死に追い込みました」
エマ「え!!?確かロゼアって人はすごい強かったって色々聞いたけど…それこそ村一の一騎当千みたいな…」
オリヴィエ「アリアは嘘など吐いておらん。彼女が語ることは事実じゃ」

オリヴィエは表情一つ変えていない。アリアは一見落ち着いているように見えるが目には静かな
怒りがあるように思える。アリアがロゼアに恋をしていたという話は本当なのだろうか。

Re: 作家の異世界計画【改】 ( No.4 )
日時: 2018/12/15 23:12
名前: azuno* (ID: s00TEuml)

一人の男が前のめりに倒れ込み血の混じった咳をする、それはロゼアだ。ロゼアの体はボロボロだった。
殴られた痕、脚や腕が抉られている。目の前には返り血を浴びた鬼が立っていた。

****
エマ「魔王に…操られていた…」
アリア「えぇ。どの魔王かは分かりません。それに鬼は味方につけておけば心強い者です。
鬼族は戦闘種族ですから力は強く人を殺すのは朝飯前というものです。エマ、何かに気付きませんか?」

エマは首を傾げた。何か、とは?
オリヴィエ「儂は魔力はほとんど持っておらん。武器もあまり使わぬ」
エマ「ま、マジか…」

つまり魔法も使わずに体術だけで戦ってきたということだ。
エマ「(あれか、よくある怪力キャラ!)ねぇここにずっといてオリヴィエさんは寂しくないの?」
オリヴィエ「…これも償いだ。だが…お主を見ておると、誰かと触れ合うのも悪くないやも知れぬ」
エマ「だったらさ、村に来ちゃいなよ!住民が多いに越したことはないしさ!」
アリア「…村長である彼女が言うのであれば私は反対しません」
エマ「それとさ…余計なお世話だって思われるかも知れないけど…」

エマは少し俯く。
エマ「なんか一線を引いて接してる。でもその…もういいんじゃないかな?でも無理強いはしないから
いつでも来てね」

アリアと共にエマはオリヴィエの元を去った。オリヴィエは息を吐く。
オリヴィエ「(女の勘は侮れんのぉ…)」

Re: 作家の異世界計画【改】 ( No.5 )
日時: 2018/12/16 10:38
名前: azuno* (ID: s00TEuml)

部屋でゆっくりしていたエマは幾つかの魔力を感じた。知っている二人の魔力と6人の知らない魔力が
戦っている。村から少し離れた場所だ。

エマ「(掠り傷程度で済んでいるのはカガリだけ…お願い、間に合って!)」

カガリが弓矢を放つ。緑髪の男がカガリとの距離を詰め拳を振り上げる。カガリは慌てて
後退し弓に手を掛ける。後ろから青髪の男と金髪の男がカガリを斬りかかる。

エマ「カガリ!!」
カガリ「エマ様!?」

エマの多重結界で攻撃を防ぐことができた。
エマ「ヨータ、大丈夫?カガリも」
ヨータ「だ、大丈夫!」
カガリ「俺も特に怪我はない。にしても厄介だぞ、自分でも鬼相手にここまで戦えるとは思ってなかった」
???「何事じゃ?エマ」

森のほうからオリヴィエはやってきて前を見た。
???「俺たちと同じ鬼か…」
???「あ、あの人は…かつて魔王軍の兵士をしていた者かもしれません。魔力はほとんどないようですが
気を付けてください」

桜色の髪をした少女が口元を抑えながら呟いた。
オリヴィエ「そこまで警戒しなくても良いではないか…」
???「裏切り者が何を言うか」
紫髪の女が大太刀でオリヴィエに斬りかかる。彼の後ろからは黒髪の男も槌を振り下ろしている。
大太刀を後退して避け上から振り下ろされた槌を片手で受け止めた。
オリヴィエ「見た目ほど重くはないのぉ…」
黒髪の男の槌の上に飛び乗りそこから男の顎に膝蹴りを喰らわし気絶させる。
オリヴィエ「儂は魔法を使うことはできないからのぉ…」
エマ「大丈夫ですよ!」

エマは黒髪の男以外の鬼と対峙する。

Re: 作家の異世界計画【改】 ( No.6 )
日時: 2018/12/16 11:48
名前: azuno* (ID: s00TEuml)

影から青髪の男は姿を現し刀を抜いた。そして…エマを斬った。
だが彼女の体が糸の塊に変わる。

エマ「呪縛陣」
???「ッ!?」
エマ「一人目、終了!」

オリヴィエは緑髪の男を相手していた。男の前蹴りがオリヴィエの右頬を掠る。男の右脚を
オリヴィエが掴んだ。
オリヴィエ「筋は通っているが…惜しいのぉ、ほれ!」

男は軽く投げ飛ばされ近くの大木に背中をぶつけ気絶する。
???「お前…よくも俺たちの里を」
エマ「ち、ちょっと!その辺、私分からないんだけど!?」
赤髪の男はどうやらエマのことを誰かと誤解しているようだ。金髪の男が目を細めエマを見据えていた。
???「アイツじゃない。容姿は中性的だが声的に恐らくアイツは女だ。里を襲ったのは男だ」
エマ「恐らくじゃない、れっきとした女ですけど…」
???「そ、そうだったのか!?すまない…勘違いをしていた」

鬼たちが頭を下げる。鬼たちを村へ案内した。村では宴会を開いている。
青髪の長身の男がソウハ、赤髪の男がコウゲツ、紫髪の女がシホ、桜色の髪の少女がハルミ、
緑髪の男がスイラン、黒髪の男がクロヤ、金髪の男がコガネという。彼らの村は全て消えたという。
ハルミ「オリヴィエはこのことを知らなかったのですか?」
オリヴィエ「あぁ、当の昔に儂は里を捨てたからのぉ。それに森の奥でひっそり暮らして負ったから
何も知らんよ。儂が里にいた頃はお主らのように魔力を持った者は少なかったからの」
シホ「貴方、私たちと姿は変わらないけど何歳なの?話し方がジジ臭いわよ?」
オリヴィエ「年齢など知らん。記憶がほとんどないからな」
エマ「里が無くなっちゃったんでしょ?よかったらここに住んでいかない?」

Re: 作家の異世界計画【改】 ( No.7 )
日時: 2018/12/16 15:37
名前: azuno* (ID: s00TEuml)

森とは違う別の場所、そこに鬼の里を燃やした張本人がいた。

???「鬼も呆気ないなあの裏切り者のほうが強かったし…あそこにいる奴らは
弱すぎる」
男は黒いフードを外した。赤に紫のメッシュが入った髪をした端正な顔の
青年だ。彼の名をイグニスという。
???「流石イグニス仕事が早いな」
イグニス「ノーチェ様、申し訳ございません。数名の鬼を殺し遅れました」

イグニスは金目の男ノーチェの前で片膝をつき頭を下げそう言った。
ノーチェ「謝る必要はない。もう手は回しているんだろ?」
イグニス「はい、セニサを鬼の排除に向かわせています」
ノーチェ「なら気にすることはない。お前らの失敗はただの誤算、誰にでも
あることだ」

???「ちぇっ、またイグニスが一番乗りかよ」
緑に赤のメッシュが入った髪をした男が残念そうに言う。右腕には
深緑色の紋章がある。
???「おいビエント、ノーチェ様の前で口が悪いぞ」
???「なんだよフードル、相変わらず真面目だな」
???「…俺が最後だったか」

水色の髪をした男が呟きながらフードを外した。
フードル「レーゲン、まぁお前の仕事は偵察だから遅れても仕方ないだろう」
イグニス、フードル、ビエント、レーゲンの四人がノーチェの前で
片膝をついて頭を下げる。
ノーチェ「で、レーゲン手に入れた情報を教えろ」
レーゲン「はい、ドライアドの森に一人の人間が現れました。確か
名はエマ・オセアンと申す女」
イグニス「オセアン?」
ビエント「はぁ?それ聞き間違いじゃねえのか?だってオセアンってのは」
フードル「オセアンはあの男の名だ…忌まわしいロゼア・オセアン」
四人からはそれぞれ殺気が放たれる。
ノーチェ「で?手に入れたのはそれだけか?レーゲン」
レーゲン「裏切り者オリヴィエがエマ・オセアンと接触しています。他にも
数人の鬼が集まっています」


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