コメディ・ライト小説(新)

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0刑事!
日時: 2018/12/24 19:17
名前: azuno* (ID: s00TEuml)

明華「重音明華(かさねめいか)です。よろしくお願いします」

そう言って0刑事課に入社した明華。幽霊が見える彼女が所属する
この刑事課は普通の事件は扱わない、霊絡みの事件を担当する。

【第一章】>>01-13
雷獣暴走1 >>01
雷獣暴走2 >>02
雷獣暴走3 >>03
雷獣暴走4 >>04
雷獣暴走・後日談 >>05

明華の不思議 >>06
01クッキング >>07

七つの夜に1 >>08
七つの夜に2 >>09
七つの夜に3 >>10
七つの夜に4 >>11
七つの夜に5 >>12
七つの夜に・後日談 >>13

明華の特訓? >>14
怪海物語1 >>15

Re: 0刑事! ( No.6 )
日時: 2018/12/23 09:03
名前: azuno* (ID: s00TEuml)

愛斗「勇正、明華ってなんか不思議だよな」
愛斗は椅子に腰かけくるくると回りながら隣でパソコンと向かい合っている
勇正にそう聞いた。
愛斗「アイツ、かなり霊力持ってるぜ?なのにただ見えるだけって」
勇正「そういう体質なんじゃないのか」
愛斗「そういうもんかね~」
勇正「知らねえよ」

愛斗の頭に筒状にされた新聞紙が置かれる。上を向くと息を吐いている
縋が彼を見ていた。
縋「こら、仕事をさぼらない」
愛斗「おっすおっす、ってか係長も不思議に思わないんすか?明華の事」

縋が顎に手を当てる。
縋「どうだろう。もしかするといつの間にかっていうこともあるかもね」
愛斗たちは首を傾げる。
縋「彼女自身が知らないだけで能力を持ってるかもしれないってことさ。
まぁ彼女のことは彼女しか分からないから確証はないけど」
****

明華のくしゃみが廊下に反響する。明華の隣にいる男、明石七夜が
彼女のほうを見た。彼も明華と同じ01係で彼女より一年前にここに
来ている。

七夜「明華ちゃんは凄いよ。係長も驚いてる」
明華「そうですかね?私あの時、言われたことをしただけですけど…」

Re: 0刑事! ( No.7 )
日時: 2018/12/23 09:28
名前: azuno* (ID: s00TEuml)

01係の元に人食い狐の男がやってきた。
縋「妖狐、ですか。もしかしてお稲荷様ですか?」
狐「そうじゃ。ちょっとばかし気になる娘をたまたま見つけてのぉ」
狐は明華を指差した。
縋「明華ちゃんですね。でも彼女だけが目当てではないでしょう?」
狐「鋭いのぉ、儂はちっとばかし腹が減ってるんじゃ」
愛斗「おいおい、ここはレストランじゃないんだぜ?それにお稲荷さん
だろ?祀られてんならお供え物とかでいいんじゃね?」
縋は椅子から立ち上がった。

縋「じゃあ食堂を借りて皆で何か作りましょうか」
全員が驚き声を上げた。
****

食堂では01係が料理をしていた。いなり寿司なら簡単にできるだろうと
いうことで全員で作ることにした。
縋「結構出来ましたね。じゃあこれを皿に盛り付けて彼に渡しましょう」
明華「そうですね!にしてもいなり寿司を作ったのは久しぶりです」
七夜「久し振りって言うと作ったことがあるのか?」
七夜の質問に明華が頷いた。
明華「小さいときに母親と一緒に作ったんですよ」

一人一皿持ち、テーブルに並べていく。狐は目を見開き嬉しそうに笑った。
狐「昔は子どもたちがよくこれを持って儂のところに来ていたんじゃが
最近の子は来なくてのぉ。久しぶりじゃ、これを食べるのは」
明華「だからお腹が減ってたんだね」

****
狐「世話になったの、人間。儂は神社に帰るとする」
縋「えぇ、お元気で」

01係は彼を見送った。

Re: 0刑事! ( No.8 )
日時: 2018/12/23 10:09
名前: azuno* (ID: s00TEuml)

明華たちの元に小さな一匹の幽霊がやってきた。
明華「えっと座敷童、どうしたの?私のところに来て」
座敷童「あのね、おねーちゃん!大変なの」

小さな手をバタバタさせる。座敷童の話を聞くと全員がざわめきだす。
縋「馬鹿な、七夜が暴走!?」
縋の近くに置いてある電話が鳴り彼は電話を耳に当てる。
信『オイこれ全員に聞こえてるんだろうな!?』
縋「えぇ、そんなデカい声で話さなくていい。信、そっちにも童の霊が
来てるんだな?」
信『あぁ』

縋は話をつけ、立ち上がった。
縋「座敷童、七夜のまぁ魂はここにいるが体は何処に行ってるのか
分かるかな」
座敷童はブンブンと首を縦に振る。
座敷童「あのね、あのね!他にも仲間がいるから座敷童のにーちゃん
ねーちゃんたちを七夜から引き剥がして成仏とかさせなきゃいけないの!
私もちゃんと成仏するよ!七夜のためだもん」
明華は座敷童の頭を撫でた。
明華「ありがとう。係長、私、この子のためにも七夜さんのためにも
色々頑張ってみます!」
縋「分かった。頼むぞ、すぐに応援も行かせる」

Re: 0刑事! ( No.9 )
日時: 2018/12/23 10:33
名前: azuno* (ID: s00TEuml)

座敷童「おねーちゃん、大丈夫?」

暗い瘴気が漂う林を座敷童と共に明華は歩いていた。
明華「大丈夫だって。ねぇ、座敷童。七夜さんの魂は…」
座敷童「あのね七夜の魂、モッケたちが無理矢理引き剥がしちゃったせいで
少しだけ小さくなっちゃったんだ。にーちゃんねーちゃんたち、悲しそうで」

少し開けた場所に来ると青い人魂と小さな座敷童たちがいた。
彼らは明華に抱き着いてきた。
「おねーさん、七夜のお友達?」
「ごめんなさい。おとなにふくしゅうすることばかり…」
明華は首を振った。
明華「何が過去にあったのかはいいの。資料で目を通したから、大昔
飢饉が起こって生まれてきた子どもを殺していた。今の時代も殺してはいないが
事故死とかが増えてるんだよね。大丈夫だよ、それよりも…」
明華は人魂に近寄った。明華が人魂の七夜と何かをボソボソ話している。

「おねーちゃん、七夜と話せるの?」
明華「ん?うーん…私から一方的に言ったから分かんないよ」
でも、と明華は一つの人形を人魂に近付け明華は奥に進んだ。

Re: 0刑事! ( No.10 )
日時: 2018/12/23 15:39
名前: azuno* (ID: s00TEuml)

七夜の魂を体から無理矢理追い出し体の所有権を握った彼の能力のモッケは
01係の常葉秀太朗と02係の金山優、01係の敷島勇正を相手していた。

優「オイオイ、タフすぎじゃねえか?」
勇正「七夜さんよりも能力を理解している、回復力が高すぎるんですよ」
常葉「相手も七夜を返す気はこれっぽちもないみたいだし…なんか攻撃
できないんだよなぁ…」
モッケ「やっぱり優しいね刑事さん。そうだ!俺たち七夜の中から
見たんだ!すごく高い霊力持ってる七夜の後輩の女の子、なんて言ったかな?」
モッケが首を捻る。

優「…重音明華、か」
重音明華という名前を聞きモッケは相槌をうつ。
モッケ「そう!明華!会って話がしたいな~」
優「お前にはまだ会わせられねえな」

優がモッケとの距離を詰め右脚を振り上げかかと落としのモーションを取る。
一瞬の隙をつき、優の態勢をモッケが崩しタックルを仕掛け優は背中を
ぶつける。
常葉「金山!モッケ、テメェ」
モッケ「この体がなくなったら七夜は死んじゃうよ?」
そこを指摘され常葉が唸る。モッケが笑みを浮かべ優の体を地面に
叩きつけ踏みつける。
モッケ「ねぇなんでさっきすぐに脚を振り下ろさなかったの?隙を
作らずに振り下ろしてれば倒せたのに」
優「そ、れは…」
モッケ「手加減してるんだね」
優の体が地面にめり込んでいく。勇正たちが動く前に遠くから足音が
聞こえた。
???「こぉぉぉんの―――!!!」
遠くから鞄が飛んでくる。モッケはそれを少し体を反らして避ける。


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