コメディ・ライト小説(新)
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- ぷちデビルとの契約【切ない恋愛】〔終了〕
- 日時: 2019/04/29 13:03
- 名前: 闇夜 (ID: QDgN7dji)
俺のメイドは龍神様!!の番外編を作成するつもりでしたが、内容がネタバレを含むので新シリーズを作成することにしました。
内容は少女の切ない恋愛物語です。最後は一体どうなるのでしょうか。
登場人物
・黒衣佳奈 くろいかな 13歳 中1
自殺をしようとする少女。彼氏を奪われた恨みで、あんなやつ消えれば良いと願う。そして契約の悪魔との契約を結ぶ。
・神堂輝 しんどうひかる 14歳 中3
元佳奈の彼氏。後々幼馴染と付き合う。勉強も運動も出来る完璧イケメンボーイ
・月夜藍菜 つきよるあいな 14歳 中3
佳奈のライバル。輝とは幼馴染で、後々付き合う。佳奈を異常に嫌う。
・明 あかり 14歳 中2
佳奈と契約するぷちデビル。偽名で「星野明」と名乗る
・坂田千聖 さかたちさと 13歳 中1
運動完璧のボーイッシュな少女。佳奈と輝の関係を壊した。
・平木氷空 ひらきそら 13歳 中1
佳奈に告白した少年。優しいがいじられ役。佳奈に好意を寄せるが、彼氏が居ることを知り、控えめな性格になった。
- Re: ぷちデビルとの契約【切ない恋愛】 ( No.18 )
- 日時: 2019/04/28 16:39
- 名前: 闇夜 (ID: NhdLCYtX)
「え……?」
私は一瞬頭が真っ白になった。輝が何を言っているのか理解出来なかった。いや、したくなかった。
「浮気……してたんだ」
違う………信じて………なんで?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「なぁ。佳奈来い」
放課後。千聖に呼び出された。とりあえず、言われるがままについて行った。
「お前が彼氏ねぇ」
「それが何?」
「俺はお前に愛人が居る事が許せない」
傷ついた心。
「お前。俺の友達と今日帰れ」
千聖は、笑うと奥から誰か来た。茶髪の千聖に地味に似ている。1年の中で一番のイケメンボーイ。
宮藤飛鳥だ。
「佳奈ちゃんだね。嬉しいよ」
「嫌だ…」
「俺に逆らうな」
千聖は、私の腕を掴んだ。すごく痛い。下手すれば骨折するだろう。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
私は、痛さに耐えられず頷いてしまった。このままじゃ骨折してしまうところだった。
千聖は、腕を離す。
「んじゃ」
軽く手を振ると千聖は、立ち去った。飛鳥は拷問に私の手を掴んだ。
「帰ろう」
そして、廊下を歩いた。
彼の表情は笑っている。私は絶望の顔をしていたのだろう。
話をしていると、彼は恋人繋をして来た。最悪だ。校舎を出ると私は、彼から離れて逃げた。
今までで一番最悪だった。
- Re: ぷちデビルとの契約【切ない恋愛】 ( No.19 )
- 日時: 2019/04/29 12:26
- 名前: 闇夜 (ID: QDgN7dji)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
休み時間に、明と会った。私に用でもあったのか相手から教室に来てくれた。
「じゃぁ…叶えて良いのね?」
「うん…お願い」
明は満面な笑みで頷くと立ち去ってしまった。きっと、これからの人生が大幅に変わるのであろう。
~♪
放送が流れた。なんだろうか。窓は開いており、窓の外から焦げ臭い匂いがする。
『緊急速報です。3階の3年5組周辺で火災発生。生徒は忠地に校舎から出るように』
緊急放送が流れる。教室の生徒全員は一斉に教室から出て下に向かう。私はその場に座り込み先生に見つからないようにしていた。
皆が教室から出た後、私は3年の教室へと向かった。図星だ。
「何やってるの?」
そこには、藍菜が立っていた。涙を流しながら彼女はただ教室の中で立っていた。
彼女はこちらに気付くと睨みつけてきた。だが、この状況で喧嘩する場合では無い。きっと、これは明の仕込んだことだ。
「早く逃げようよ」
睨んでいる彼女の手を強く握った。そして引っ張るようにして教室を出ようとした。だが、廊下は火の海のようになっていた。
- Re: ぷちデビルとの契約【切ない恋愛】 ( No.20 )
- 日時: 2019/04/29 12:34
- 名前: 闇夜 (ID: QDgN7dji)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
彼女は下唇を噛み締めた。この状況で死んだら彼女の幸せは水の泡になる。明はきっとこの場から逃げただろう。助けを呼んでも届かないだろう。
「ねぇ…教室の窓から出られるかも…」
「え…?」
校舎3階だが、そこまで高くは無いし、ちょうど教室の外が木が生えていた。そのため木の上に落ちれば死なないだろう。
だが、問題があった。窓は大きいとは言えずさすがに、私は出れそうになかった。彼女の小柄かな体ならきっとこの場から出れるだろう。
「君が逃げてよ」
「…!」
目を見開く彼女。あの子の幸せで良いのかもしれない。私が死んでもこの世界は変わらない。そんな気がしたから。助けが来るのは数十分後。早くしないと死んでしまう。
私は頷いて彼女の背中をさすった。そして、彼女は窓から飛び降りた。なんとか、木の上に着地することが出来ただろう。
- Re: ぷちデビルとの契約【切ない恋愛】 ( No.21 )
- 日時: 2019/04/29 13:02
- 名前: 闇夜 (ID: QDgN7dji)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
彼女が降りた所で私はその場に座り込んだ。さすがに限界が近づいてきたのだ。眠たくなってきた。
「…」
誰も居ないただ火の焼けるパチパチとした音だけが私の耳に入る。誰かの足音…。段々と大きくなってくる。
「…ナ」
「ク…イ」
「…?」
発言が良く分からない。瞼が重たくなる。段々と目を瞑ってしまいそうだ。
「黒衣…カナ!」
その言葉はもう私の耳には聞こえなかった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
目が覚めたのは病院の中だった。点滴に繋がれた私の体。周りに居た人物はただ一人。
平木氷空だ。
「…平木?」
「…黒衣…」
彼の目元が赤くなっていた。涙でも流したのか。腕には包帯などが巻かれていた。
「…嗚呼」
彼の目から大粒の涙がこぼれた。どうして泣いているのか?彼は私に近寄り横たわっている私の体を強く抱き締めた。
その感触はまるで。優しい天使の羽に包まれた感覚だった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「3時10分。黒衣カナが亡くなりました」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「…私は悪くないよ。カナ」
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「何で…こうなったんだ?」
その男は。絶望した顔で崩れ落ちた。
その様子をぷちデビルは眺めていた。
男のその男の彼女は。一生の後悔を抱いたのだ。
((閲覧ありがとうございました!
- Re: ぷちデビルとの契約【切ない恋愛】〔終了〕 ( No.22 )
- 日時: 2019/04/29 13:21
- 名前: 闇夜 (ID: QDgN7dji)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
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