コメディ・ライト小説(新)

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霊障対策・零<改>
日時: 2019/05/03 09:16
名前: 来海九重 (ID: s00TEuml)

作り直します!裏の刑事課と言われ霊障関係を扱う霊能力者が集まる
刑事課L-1係、L-2係がある。1係は主にサポートをメインとする霊能力者が
集まる。2係は主に戦闘をメインとする霊能力者が集まる。主人公の
佐伯玲音は1係に所属する。

【不幸事件】>>01-04
この職業、大丈夫か?>>01
恐ろしい不幸>>02
座敷童と疫病神>>03
疫病神に罰を>>04

【カニバリズム事件】>>05-10
人食い事件、再び>>05
幽霊の証言>>06
一人目、確保>>07
融合と分離の覚醒>>08
解決に向かう>>09
連鎖に終止符を>>10

Re: 霊障対策・零<改> ( No.2 )
日時: 2019/05/01 19:08
名前: 来海九重 (ID: s00TEuml)

小さなとある祠にやってきた。幼少期から霊と話したりできる玲音は
ここで一人の霊に会いに来た。
???「玲音、凄い大きくなったのね」
玲音「神楽ちゃん」
祀られている霊、座敷童の神楽だ。
幸定「先輩、割と顔が広いんすね」
神楽「この人は…玲音の後輩?初めまして私は座敷童の神楽。よろしくね玲音の
後輩君。で、お話しに来てくれたの?」
玲音は首を横に振った。
玲音「今日は仕事で来たの。人の不幸を食べる霊能力を持ってる人がいるの」
神楽「それって宮子って人でしょ。いつもこの道、通ってるから知ってるわ」
玲音「それで可笑しいことが起こってるの。異常に発達した不幸があちこち
から滝のように流れてるんだって。私も恐ろしい目に遭った…」
神楽に「例えば?」と聞かれた。
玲音「本の山が落ちてきたんだよ、ついさっきね。今は着替えてるけど
運悪く転んで水溜りにドボン」
神楽「そこまで続いたの?私の力も落ちてきちゃったかしら…なんて
私も神社から追い出されてるのよ」
神楽は話し始めた。彼女は幸福を呼ぶ座敷童、人間が今、普通に日常を
過ごせるのは彼女の力があるから。そんな彼女が古びた祠にいるのは
その神社を追い出されたからだ。彼女と対を成す存在、疫病神に…。彼は
どうやらかなり前から少しずつ1、2係を含めた人間から幸福を奪っていた
らしく彼女の力を超えた存在になっているらしい。つまり彼女は…。
玲音「って!前々から知ってたなら言ってよ!!!?」
神楽「し、仕方ないじゃない!私もあそこまでとは思わなかったもの…」
他の二人が上を向いて目を見開く。気付いた時には頭に痛みがあった。
玲音「いっ…たぁぁぁぁぁぁ!!!?」

1係オフィス。犬山秋久は椅子に体重をかけた。
秋久「なんか転んで骨折したって話がありましたよ。うちは割と普通ですね」
宮子「そうね。大きい事は…今は起きてないわね。約一名、不幸の連鎖が
起こってたけど」
秋久「佐伯先輩ですね。転んで棚の角に頭ぶつけて、本の雪崩に巻き込まれ
更には片付けられてなかったホースから運悪く水が噴射されるって…」
宮子「1係全員の不幸を受け持っちゃったってカンジね。礼、言った方が
いいのかしら…?」

Re: 霊障対策・零<改> ( No.3 )
日時: 2019/05/01 19:26
名前: 来海九重 (ID: s00TEuml)

幸定「2係とかは不幸が降ってるみたいっすけど1係は平和っすね。先輩が
俺たちの不幸を受けてたみたいっすね」
玲音「いや…あんな連鎖もう二度と受けたくない…早いところ疫病神を
どうにかしないと」
幸定「でも、どうするんすか?不幸には勝てませんけど」
言う通りだ。正面から行ったところで不幸に遭うだけで結局尻尾を
巻いて帰って来るのがオチだろう。疫病神は神楽からも力を奪ってるらしいし。
神楽「…玲音、私も神社に行くわよ。アイツは私の力を奪ってる。なら私も
同じことが出来るはずよ。長くは続かないかもしれないけどね。幸せって
言うのはね、私がいるからってワケじゃないのよ。不幸も捉え方次第では
色々なのよ。散々な目に遭った、仲間は何も起きなかった。自分だけ?って
思うかもしれないけど皆を不幸から守れたって考えればそれだけで
良いことしたって思わない?」
神楽の言う通りだ。こんな時は出来るだけポジティブに考えよう。
真「…そうか。座敷童を仲間に付けてたか。了解、そっちは任せるぞ」
携帯をデスクに置き息を吐いた。彼女は無能ではない、霊と仲良くできる
存在である。

黒い和服を着た褐色肌の銀髪の男の手には水色の炎がある。彼が疫病神だ。
鳥居の前には座敷童の神楽とその他二人の霊能課の刑事がいた。
疫病神「刑事ってのは馬鹿が多いんだな。真正面から来て…まぁその
おかげでたんまりと集まって俺にしちゃ好都合だな」
神楽「貴方の思い通りに行くと思わないで!皆の、人間の幸せ返してもらうわ」
疫病神は嘲笑する。そして水色の炎、奪った幸福を見せつける。
役病神「これだけの量だぜ?お前より俺のほうが強いんだ。出来るわけねえ!」
玲音「分からないよ?そういうのフラグっていうんだからさ」
疫病神「散々不幸に遭った奴がいうのかよ、そんなことはッ!?」
神楽が両手を合わせ祈り始めると水色の炎が揺らぎ始め、白い蝶になり
飛び去っていく。幸せが持ち主の元に帰っていく。

Re: 霊障対策・零<改> ( No.4 )
日時: 2019/05/01 20:08
名前: 来海九重 (ID: s00TEuml)

ユウ「お前が例の疫病神か」
疫病神の鳩尾に鋭い蹴りがめり込む。
玲音「ユウさん!」
ユウ「よぉ、佐伯。無事だったようで安心したぜ。そっちの座敷童もな」
ユウは立ち上がる疫病神を睨む。さっきよりも幼い姿になってる。
神楽「奪った幸福が戻っていくから、その分の力が減ってきてるのよ。
形勢逆転って奴ね」
疫病神「調子に…乗るなぁ!!ガァッ!!?」
ユウの蹴りを真正面から受け疫病神が地面に倒れた。強化されてる分、
威力はかなり高くなっている。
ユウ「もう悪戯もクソもねえだろ」
神楽「えぇ皆の元に幸福は戻ったみたいだし。玲音、貴方の仲間のおかげで
助かったわ。ここに来てくれてありがと」
玲音「私は何もしてないから…礼はユウさんに、ね?」
玲音は微笑んだ。

後日談。神社に来ると神楽と疫病神の閃がいた。
神楽「あら?様子を見に来てくれたのかしら玲音」
玲音「まぁそんなところ。閃も神楽と一緒にいることにしたんだね」
玲音は縁側に座り笑った。
閃「ハッ、そんなわけねえだろ。また奪うために来ただけだ」
玲音「そんなことしない方が良いと思うよ?今度は蹴られるだけじゃ
済まないと思う。ボコボコにされるの目に見えてるし」
閃は歯ぎしりした。勝てない、それを自覚したようだ。不幸の疫病神と
幸福の座敷童が一緒にいることで互いの力を調和して平均的な運気に
なる。これで事件解決、不幸事件解決だ。

Re: 霊障対策・零<改> ( No.5 )
日時: 2019/05/02 16:51
名前: 来海九重 (ID: s00TEuml)

数年前、ある事件が起こっていた。その事件で死んだのは市川沙希という
女性だ。市川家は三人家族で父親の市川頼正は疑われかけている息子を隠し
警官に逮捕され拘置所にいたが数日前に死んだ。生き残ったのは息子の海斗
のみだ。この事件について調査していた普通の刑事たちが
死んだ。運よく生き延びた刑事によると子どもに食われたという何とも
信じがたい証言でその海斗も行方不明になったため事件の真相は消えたが
後に霊能課の監察が調べたところ沙希は鬼と化した海斗により食われたという
ことが分かったが行動に移すこともできずやっぱりちゃんとした解決には
至らなかった。事件簿を閉じた。割と最近出来たものかと思ってたが割と
昔からあったようだ。霊能課、否正しくは霊障対策課は二つの係に
分かれている。今回は珍しく二つの係が集まっていた。
霊能課課長である雨宮 みことは全員の前に立つ。彼の後ろの
スクリーンに二つの死体の画像が映し出される。
雨宮「数年前の人食い事件に似た事件が今回発生した。さらに数年前と
同じ骨だけ残った死体もある。同時に二つの事件が起こった。一人は
恐らく人食い事件の容疑者、市川海斗。もう一人はまだ調べている途中だ。
だが刑事課で一人食われた人物がいる。他にも沢山の白骨化した遺体が
発見されている。霊能対策課全精力を使い、犯人逮捕を目指すぞ!」
解散するときに一人の青年に声を掛けられた。玲音が真っ先に見たのは
顔、ではなく両肩にいる小さな鬼。
???「あ、こっちはまぁ兄弟みたいなモンです。ユウさんが言ってた
1係の佐伯玲音って貴方ですよね」
玲音「うん確かに私は佐伯玲音だけど…」
???「俺は獅堂総悟、こっちはカグマとツヅル」
総悟はこの二人を自身に憑かせて戦うらしくカグマは物理、怪力を持ち
ツヅルは妖術を扱うことが出来るという。
ユウ「あーここにいたのかお前ら。現場、見に行くぞ。勿論玲音もな」

Re: 霊障対策・零<改> ( No.6 )
日時: 2019/05/02 11:30
名前: 来海九重 (ID: s00TEuml)

そこには既に多数の刑事たちが集まっていた。テープを越え中に入った。
他の刑事たちの体をすり抜け子どもの霊が玲音の元に集まって来た。
『お姉さん、私が見えるの?』
玲音「うん。もしかしてここで何か、誰か見たんだね?良かったら教えて」
『確かね~こーがって名前だったよ。えっとねぇ手が真っ赤でね、顔に
包帯してた』
『それだけじゃなかったんですよ』
中学生の少女の霊が割って入って来た。
『もう一人、男の子がその人と話してたんです。ヤバいんですよ、
カニバリズムですよ!』
ユウ「その子、こんな感じの子か?」
ユウは褐色肌の少年の写真を見せた。少女は「そうですそうです」という。
『あ、でもこんな小さくなかったかな?話し方は幼稚園児みたいだったけど
成人ぐらいの身長だったし。そうだな僕は鬼でお母さん食べちゃったとか
言ってたよ』
『あ、そーだ!骨を食べてるお兄ちゃんも俺は骨を食べなきゃ死んじゃうって
言ってたんだよ!』
玲音は小さな女の子の頭を撫でた。
玲音「ありがとう教えてくれて」
二人は照れくさそうに笑って姿を消した。玲音の前に男が立った。
???「アンタら霊能対策課の刑事か。俺は大神咲斗だ」
玲音「私は佐伯玲音、こっちは2係のユウさんと総悟さんです」
大神「霊能課が来てるってことはこの事件はオカルトの類か?」
ユウ「まぁそんなところだ。人食い鬼と骨食い男だとよ」
他の刑事は首を傾げるか嘲笑っている。そんなわけねえだろ、と。だが
大神は納得しているようだ。
玲音「どちらも人間を喰らっています。あり得ないと思うかもしれないけど
それが事実です」
大神「そうか…そういうのは俺たちじゃなくお前たちの方がいいか。
丁度伝達も回って来たし任せるぞ」


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