コメディ・ライト小説(新)

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うちのクラスには魔王がいる
日時: 2019/09/09 08:49
名前: 塩鮭☆ユーリ (ID: MK64GlZa)
参照: http://www.kakiko.info/upload_bbs3/index.php?mode=image&file=1175.png

 はじめてカキコします、塩鮭☆ユーリです。

 主にコメディ風味でやっていきます。
 感想やアドバイスなども募集しているので、気軽にコメントしてください。荒らしなどは無視させていただきます。
 URLに表紙画像を貼っております。
 イラストに関するお話がありましたらリクエスト掲示板にて話しかけてください。

☆あらすじ

水野龍太は、ごくごく普通の中学二年生である。だが……龍太がいくら普通であろうとも、このクラスは普通ではない。
なぜならーー魔王がいるから。

「かっはは。我にひざまずけ愚民どもよ!」

「麻尾宇、この問題解け」

「くっ!?お、お主やるな……だが、我とて魔王。そのくらいで膝を折ってやると思ったら大間違いだ!」

数学の問題に苦戦する魔王がうるさい。

☆目次


『麻尾宇くんとツッコミ龍』 >>01 >>02 >>06 >>07
『麻尾宇くんは友達になりたい』 >>8 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15 >>17
『昔話をしようか』 >>18 >>21 >>25 >>27
『美少女勇者様(自称)』 >>29

Re: うちのクラスには魔王がいる ( No.21 )
日時: 2019/06/16 10:18
名前: 塩鮭☆ユーリ (ID: 7/pkw8b6)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

☆昔話をしようか 02




 今の夢は、何だったんだろう。
 俺がドラゴンになったーー夢。
 俺が、魔王を乗せて空を羽ばたいているーー夢。

 俺が、死ぬ、夢。

 死の恐怖からなのか、震えの止まらない手足を睨み付け、保健室の先生に作り笑いを浮かべた。

「仲はすっごく悪いです。……こんな時間まですみませんでした」

 じっとりと背中を濡らす気持ち悪い冷や汗をはやくぬぐいたい。

「ほら、お前も起きろよ。元気だろ」

 スヤスヤと眠る麻尾宇に若干呆れながらも、たたき起こしてやった。

「ん……おはよう」

 寝ぼけなまこの麻尾宇をせっついて、保健室をあとにした。すでに麻尾宇が健康なのを知っていたのか、保健室の先生は何も言わなかった。
 
 夕焼け色の帰り道ーー。
 はからずも今日は、登下校一緒である。
 まるですごく仲の良い友達みたいだ。

 ………………違うけどなっ?

 仲はこれでもかというほど悪いからなっ!

 いや、悪いは悪いでなんかライバルっぽいし。
 うん、これはあれだ。
 赤の他人が一番いい。

「麻尾宇」

 俺は、取り敢えず今日みた夢をかいつまんで話した。
 その夢を笑い飛ばしてくれることを願ったーーが。

 案の定、というか。
 なんとなく予想はできたのだけど。

「そうか。思い出したか」

 麻尾宇の口から出てきた言葉に確信する。
 俺と麻尾宇には、『何か』がある。

参照300突破おめでとうございます! ( No.22 )
日時: 2019/06/16 13:21
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: TW9kGICx)


参照300突破おめでとうございます!!


あとでまた感想書きに来ます!
慌ただしくてすみません笑
ではでは。
(私の小説にコメントありがとうございました!!号泣)


>追記

あっ、今は参照じゃなくて閲覧っていうのか。時代は変わった……←

Re: うちのクラスには魔王がいる ( No.23 )
日時: 2019/06/19 20:31
名前: 塩鮭☆ユーリ (ID: 7/pkw8b6)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12560

友桃さんっ!

最近、「もくじ」機能の使い方を探っている塩鮭☆ユーリです!
コメントありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ
参照(閲覧?笑)300いったんですねー!笑笑

忙しいのにこんなところ←(…。)に来てくださってありがとうございます(土下座っ)

Re: うちのクラスには魔王がいる ( No.24 )
日時: 2019/06/20 22:11
名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: 8zCs.xHK)

前にお邪魔したとき書けていませんでしたが、
最新話、「そうか。思い出したか」のところ鳥肌でした!!
2人は何か関係があるんだ! しかも麻尾宇はそれを知ってたんだ!
続きとても楽しみです( *´艸`)

Re: うちのクラスには魔王がいる ( No.25 )
日時: 2019/06/26 18:42
名前: 塩鮭☆ユーリ (ID: 7/pkw8b6)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12560

☆昔話をしようか 03




 息をのみ、麻尾宇の次の言葉を待つ。

「実はな、我らは……世界を救うヒーローとヒロインだったのだ!」

 …………は?

 あまりのことに、俺は唖然、というかもう呆れを通り越してこの麻尾宇はいよいよ自分が何を喋っているのかわからなくなったのかと思った。

「あー、取り敢えず聞くが、何から世界を救うんだ」

「数学」

 ……。
 即答した麻尾宇の顔を見て、頭がズキズキと痛んだ。
 こいつ……いよいよだめだ。
 俺の夢と全く関係のない嘘を大真面目な顔して言うんだから。

「因みにヒーローとヒロインっていうのは」

「我がヒーローでお主がヒロインに決まっておるだろうが」

「……決まってない」

 何故だ。
 この麻尾宇、結構真面目にやるべきことだろうに、真面目にしようとしない。
 あんまり自信満々に言うものだから、もうつっこむ気力もなく、かといってあのおかしな夢をもう一度説明したくもなかった。

 よし。
 ということは、俺がこの麻尾宇といる理由はなくなったな。

「じゃあな、麻尾宇」

 すっと麻尾宇から離れ、角を曲がる。
 これ以上麻尾宇と関わりたくはなかった。

 だからーー。
 麻尾宇が後ろでボソリと呟いた言葉も聞こえなかった。


「……もう、二度と、お主を失うものか」


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