コメディ・ライト小説(新)
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- パニック恋愛パニック状態
- 日時: 2019/06/14 22:30
- 名前: あちい (ID: J69v0mbP)
パニック恋愛パニック状態
障害持ちの彼女の恋は叶えられるのか、応援したくなる気持ちになる恋愛小説
- Re: パニック恋愛パニック状態 ( No.2 )
- 日時: 2019/06/14 22:32
- 名前: あちい (ID: J69v0mbP)
早く学校戻りたいな・・・
そんなことを考えながらお菓子コーナーをあちこちまわっていた
看護師さんに内緒で300円を貰った。このお金でお菓子を買ってきていいよって言われたんだけど。。なかなか決まらない
その時、手から誤って300円が落ちた。拾おうと腰を屈めると誰かの頭と私の頭がコツンと当たる。
「いて。。」
男の子の声だ。
「ご、ご、ごめんなさい!ごめんなさい!」
顔をあげようとしたら、男の子の顎と私の頭がぶつかってしまった
「〜〜・・・」
同い年くらいの男の子は痛くて声も出せないようだ
どうしようどうしよう!
頭が真っ白になる。迷惑かけちゃった
「すみません!すみません!」
頭をペコペコと下げる。男の子は顎を擦りながら
「ん、」
となにかを私に手渡した
「300円?」
「おう、さっき落としただろ」
「そんなことより・・・すみません!」
「いいっていいって!」
「あ、ありがとうございます・・・」
ーー病室にて
さっきの男の子親切だったな。
少し涙目になりながらかっこよく小銭を手渡してくれた場面を思い出し、クスッと笑う
また、会えないかな?
「はあ、はあはあはあ。。」
また、同じ夢だ。手が震える、汗がすごい。。落ち着け、、、
今何時だ?・・・まだ20時か
ガラガラ
誰?看護師さん?
でもなんでこんな時間に・・・
「起きてる?」
この声、今日の男の子だ!!
- Re: パニック恋愛パニック状態 ( No.3 )
- 日時: 2019/06/14 22:33
- 名前: あちい (ID: J69v0mbP)
「起きてるよ」
「あ、これ。」
男の子がポッケからなにかを出した
「お守り・・・っ!」
「大事なモノだろ?ちゃんと自分で管理しないと。ほら」
お守りを手渡された
「ありがとう。これ、お母さんが作ってくれたんだ」
「へぇ、あっ俺の名前は七瀬 あさひ」
「わ、私は・・・涼宮さく!」
あさひは、私のベッドに座った
「なんで病院いんの?」
「・・・パニック障害って言ってね」
「あっ、俺知ってる!」
興奮気味にあさひはズンと近づいてくる。綺麗に整った顔にドキドキと胸が鳴る
「知ってるんだ、、、、ちょっと前、色々あって、倒れたんだ。だから今入院してる。もう安心だけど」
安心 ちょっと嘘をついちゃった。内心まだ怯えてる
「ちなみに俺は家が近くて遊びに来てんの」
「遊びに!?!?」
「まあ、、遊びにって言っても、患者を元気づけるって感じかな?うちのお母さんがここで働いててさ」
「七瀬、七瀬・・・あっ、よく私を見守ってくれてる優しい看護師さんだ!あさひのお母さんだったんだ!」
「おっ、偶然だなっ・・・て、もうこんな時間だ。俺帰るわ。」
まだ居て欲しい
その言葉を飲み込んで笑顔でまたねと手を振った
- Re: パニック恋愛パニック状態 ( No.4 )
- 日時: 2019/06/14 22:35
- 名前: あちい (ID: J69v0mbP)
それからずっと、あさひは私の病室に遊びに来てくれた
楽しい話をしたり、お菓子を持ってきてくれたり・・・それに、あさひとは、同級生だったんだって!
でも、ある日別れの日は来た
「おばあちゃんが迎えに来てくれるよ」
嬉しいような悲しいような・・・
「1時くらいに来るって言ってたから準備しようか」
「はい。」
ーー
「さくちゃん、いくよぉ、」
「バスで来たんだ。」
「運転できないからねぇ」
おばあちゃんは80歳を超えている。それでもまだまだ元気だ。
バスに乗り込むと、あさひの姿が見えた
「じゃあなっ!元気でな!」
あさひが手を振ってくれている
キュッと胸が苦しくなった。でも、最後くらいは笑顔でいないと・・・っ!
「あっ・・・あぁ・・・」
なぜか声がでない
初恋だもん、、笑顔で、、さよなら、しないと・・・
涙が込み上げてきた
ダメだよさく!泣いちゃだめ!泣いちゃ・・・っ!
こんな顔を見られるのが嫌で俯いてしまった。
結局、私の初恋はこれで終わった。
はずだった
- Re: パニック恋愛パニック状態 ( No.5 )
- 日時: 2019/06/14 22:37
- 名前: あちい (ID: J69v0mbP)
花びらが散る。そう!今日から中学一年生なのだ!
「さくぅ〜頑張ろうう!」
「ちょっと、いつき、抱きつかないでよ!」
この子の名前は松村 いつき。私の大親友!!美少女だけど、バカな性格で全部ぶち壊しだ。
ーー入学して3ヶ月が経った。クラスにもだいぶ慣れてきた私は思いもよらない出会いをする
「交流なんて・・・楽しみすぎる!」
今日は他の学校との交流!隣の学校へバスに移動中ですっ!緊張するけれど、頑張らないと!
「さく〜?張り切りすぎだよー」
いつきがからかう。自分だけ張り切っているのかと勘違いをして、体が熱くなるのを感じた
「あははっ嘘うそ!あたしもチョー張り切ってる!」
「もぉっ!いつきーやめてよー」
「それでは班に分かれろ!」
先生の掛け声でみんなバラバラに散る。
私はたしか、3班だっけ。いつきと一緒!
「さんはーん、ここに集まってくださーい!」
さすがいつきだ。大きな声でみんなを振り向かせる
2,3人こちらにむかって歩いてきた
「集まったところから自己紹介!」
「自己紹介だって・・・じゃあ、あたしからいくね!」
「あたしの名前は松村いつき!よろしく〜。はい!次さく」
「私!?」
みんなの目線が私にうつる
心臓が爆発しそうだ。ダラダラと汗が頬をつたる。手も足も震えてきた・・・っ!ここで噛んだりしたら・・・早く終わらせよう
「わわ、私の名前は涼宮さくです。どうぞよろしく」
言えた!
そして、クラスメイトの森 たつや、違う学校の谷岡 しおん、そして最後の人の自己紹介、
「俺は七瀬あさひって言います。よろしくお願いします!」
「え?、、嘘」
「・・・んあぁっ!どっかで見たことあると思ったら、」
あさひだ。本物のあさひだっ!!!!会えた!大きくなってたからわかんなかった!
「知り合い?」
たつやがひょこっと顔をだす
「「んまぁ、、」」
初恋の相手。
そうとは言えないし、、
「どこで知り合ったのー?」
いつきがニヤニヤしながら聞いてくる
「内緒!」
「ええ〜」
- Re: パニック恋愛パニック状態 ( No.6 )
- 日時: 2019/06/14 22:38
- 名前: あちい (ID: J69v0mbP)
「なんか、、久しぶりだな。1年ぶりくらい」
陽気な笑顔にドキッとする。思わずあさひと目を逸らしてしまう。
ーー学校のチャイムが鳴った。あっという間だ
「ここの学校綺麗〜」
あちこち見回しながらいつきがポツリとつぶやいた
「たしかに。すごい綺麗だな。羨ましいよ」
たつやがしおんに微笑みかけた。が、しおんはプイッとそっぽを向いた
たしかにわかる。
「あと一限で終わっちまうのか」
悲しそうな顔であさひがつぶやいた。私は励まそうと言葉をかける
「たしかに。でも、1ヶ月に1回はあるって言ってたし!元気出そうよ!でもやっぱり1回ってのは・・・」
あさひと会えなくなる、寂しい その言葉を飲み込んだ。
・・・やっぱり、あさひとせっかく会えたんだから、、、!
迷いもなく、私はノートをピリピリと破き始めた。そしてボールペンで番号を書いてあさひに渡した
「え?」
「こ、これ!・・・えっと、私の電話番号!その、よければあの・・・」
緊張しすぎて震える。あさひは何かを察したのか
「わかった。また、メール送る。ありがとう」
と、微笑みかけた
「う、うん。」
体が熱い。これが恋なんだ
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