コメディ・ライト小説(新)
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- 鍵のない青
- 日時: 2019/12/27 08:12
- 名前: 柚 (ID: D.48ZWS.)
それは高校1年の春から…。
こんにちは、柚と申します!まだ初心者ですが、よろしくお願いします!
[主な登場人物]
・橘 茜 (輪城 茜)
・落合 奈々
・鈴江 沙羅
・名取 蓮也
・村上 翔太
・藤野 悠
・月影 夜篠
・小田熊 レナ
・姫崎 花音
・朝霧 雛
・小月 凛斗
・宇吊 誠
・輪城 梓
・九辺 蓮太
・輪城 蓮
[*お客様*一覧*]
・とおりすがりさん
〈詳しい人物紹介〉
① >>15
〈雑談〉
第1回 茜&梓 >>09
〈キャラ絵〉
橘 茜 >>13
プロローグ >>01
1話 正体なんか…
(1) >>02 (2) >>03 (3) >>04 (4) >>05 (5) >>06 (6) >>07
2話 トロイの木馬と妖
(1) >>08 (2) >>10 (3) >>14 (4) >>16
- Re: 鍵のない青 ( No.1 )
- 日時: 2019/12/13 19:35
- 名前: 柚 (ID: D.48ZWS.)
プロローグ
それは何年か後の世界…。
人類は、2つの族にに分裂していた。
両方に芽生えていた敵対視は、後々発展していき遂には戦争という事態になった。
しかし片方の族は、人間を超過させる危険なプロジェクトを進め、とある事故によって
遺伝子に異変が起きる子供達が、数々誕生した。こうした失態のせいか、
片方の族は敗れ、いつしか魔法族と呼ばれるようになった…。
- Re: 鍵のない青 ( No.2 )
- 日時: 2019/12/14 15:38
- 名前: 柚 (ID: D.48ZWS.)
1話 正体なんか…
「茜さん。絶対に知られないように。」
「はい。」
生徒会室に響く声。それは薔薇とともにハラリと落ちる。その横の黒い縦板には、無情に、
『生徒会長 姫崎 花音』。わずか2年生ながら生徒会長となった人間…。
「…知っての通り、あの戦争が終止符を打った途端…。魔法族は人間族に駆逐されています…。もし私たちの存在がバレたら、命の保証はないと思ってください。」
「命の保証…ですか…。えっと、あのぉ!もしかして学園にもいるのでしょうか?」
「知っての通り。10名くらいは居るでしょう。」
細長い睫毛がゆっくりと開く。真剣な眼差しを帯びながら、私の神経を支えているかのようにも…思えた。窓のブラインドを見つめ、紅色に踊り散らす桜が歌っている様子をあちらこちらに見る。橘 茜…。魔法族…。駆逐…。そして…。運命に争いながらも、自分の形がなくなりそうなのに、なぜ、生徒会長は平穏を保てるのだろうか…。ただ、見ても、端正な雪白い指先が、わずかに震え…。私たちを象徴しているのだろうか。
「茜さん。あなたには、『文芸部』に入部して貰います。この秘密を守る為…。もちろん、全員が魔法族です。」
「文芸部…。分かりました。」
この度シリアスな空気を、重苦しいドアでバタン!と封印すると、羽を伸ばして深呼吸を一つ吹いた。
「はぁ…。」
孤児院で育った私には、人間関係という言葉は、辞書に入ってないのだろうか。肉親がいない私…。あの事件が原因で…。