コメディ・ライト小説(新)

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勇者として召喚 ※ファンタジー小説板で書くことにしました
日時: 2020/03/20 20:42
名前: 自宅の防人 (ID: X1kgwzZ6)

はじめまして。自宅の防人という者です。
このサイトに来たのが初めてで、
とりあえず何か書きてぇーと思ったので書きます

コメディで、そんなに長く書くつもりはないです
処女作なので誤字脱字がたびたびあるかと思いますが、長い目で見てやってください。
大器晩成型なので(イキリ


簡単にこの物語の説明

有本春樹ありもとはるき
17歳の今年で華の高校二年生
ゲームオタクで、ゲームのし過ぎでこの世界の主人公は俺。とか思っちゃってるイタい系男子
夜遅くまでPCでネトゲしてたら急に神様に勇者として異世界召喚された

召喚された世界は、文明は中世ヨーロッパ風、亜人、魔族、人間と、随分とありきたりな剣と魔法のファンタジーな世界
そこで春樹は俺TUEEEEなスタートで、美女に囲まれたハーレム人生を送り、無事に魔王を討伐して地球に帰る。………はずだった


これは、見た目も頭脳も平々凡々な高校生が、大して強くもない敵を相手に四苦八苦するお話

Re: 勇者に転生したけど俺YOEEEEな件 ( No.6 )
日時: 2020/03/20 08:12
名前: 自宅の防人 (ID: X1kgwzZ6)

武器

大剣:魔権ヘルギガント
剣:聖剣エクスカリバー
槍:魔槍ロンギヌス
斧:ガイラの斧
槌:魔槌アトラス
弓:アテネの弓
1/25



「う、うわ、全部チート臭するんだが」
「はい!その世界の、今は誰も使われていない世界最高峰の武器です!」

「下の1/25ってのは何だ?」
「ページです!よろしければ全て見ますか?」
「あ、いやいいです」

多い。

両手剣は……まず持てないだろうから無理
槍も……、昔ちゃんばらごっこでやったことあるけど嫌われたので無理
斧は……、両手剣同様に持てないだろうから無理
弓は……、無理
槌は……、斧同様に重そうだから無理
………
……

「エクスカリバーだな」

ほぼ一択だったな。
俺がムキムキマッチョだったら大剣も斧もいけたんだのだろうが、
ゲーマーでお外で遊ぶことなんてなかった俺は一般人より筋力は下である

「はい!では、次に防具ですね!」
「あぁ、ちょっと待ってくれ」
「はい、何でしょう!」

さっきみたいに1/25ページもあったら選ぶのに時間がかかる
ましてや、武器と違って防具は装飾品などが入ったりするから種類が多い
1つ1つ見て選んでれば日が暮れる。……真っ白なこの部屋には関係ないだろうけど。

「すまんが、俺にはそういった知識がない。今から言う特徴を捉えて似合った防具を探してきてくれないか?」
「全然いいですよ!こちらこそ、配慮足りなくてごめんなさい!」

天使のような笑顔で快諾してくれた。いや、たぶん本物の天使なんだろうけど、
……あぁ、ええ子やぁ

「まず、敵から隠れるのに特化していて、それでいてある程度防御性もある、身軽な防具」
さっきの武器からして、防具も相当チートなものが揃っているはずだ
これくらいの要望なら、できると思うのだが……

「わかりました!少々お待ちください!」



─────────

「光陰のケープはどうでしょう!」

少女が持ってきたのは特徴的な黒と白の色が使われた布だった

「光陰のケープ……、この光陰ってのは何だ」
すると少女は、待ってましたといわんばかりに眼鏡をくいっと上げ、


「こちらの商品、なんと光と同化することができます!」
「おおぉ!」
「さらに夜に限った話ではないですが、影に隠れることもできます!」
「おおぉ!」
「体温調節にもすぐれており、魔力を通して温度を調節することができます!」
「でも、お高いんでしょう??」
「えぇ、私、鍛治神ヘファイトス様に何とか交渉し、無償で貰うことになりました!」
「おおおおぉぉ!」
「今なら何と!特別に世界樹の盾も付いてくる!」
「買ったぁ!」

Re: 勇者に転生したけど俺YOEEEEな件 ( No.7 )
日時: 2020/03/20 08:35
名前: 自宅の防人 (ID: X1kgwzZ6)

「世界樹の盾」
文字通り世界樹の枝で作られた盾なのだろう。
大変シンプルなデザインをしていて、あまり強そうには見えないが
握る際に拳が痛まないように綿があり、使い勝手は良さそうだ


赤字覚悟というか、もはや赤字上等な勢いのセールストーク
しかも1年間は故障しても直してもらえる保証つき!

いやまて、

「保証って、シール付いてるけどどうすんだよこれ」
「それはご安心を!」

つか盾の表面にシール付いてんのクソダサいんだが

少女はどこから取り出したのか、一匹の元気なわんちゃんが下を出した
「天界の番犬であり皆のアイドル!マカミちゃんを同行させます!ちなみに♀です!」
「わんっ!」

見た目は小さい柴犬で、特に特徴がない。ワンワンうるさい
可愛いとは思うが、天界の番犬を連れてきて大丈夫なのか?それと何で柴犬が番犬なのか

「あ、ご安心ください!番犬ですが、ここ何百年と天界の平穏は保たれており。ぶっちゃけ餌代が面倒でした!」

おい柴犬、お前ボロクソ言われてんぞ。それでいいのか?
「では、スキルも武器も防具もわんちゃんも渡したことですし、行ってもらいます!」
「なぁ、召喚された所が大空だったとかないよな?」
「ははは~、そんなことありませんよ。RPGでいうところの、『始まりの森』に飛びますから」
「まぁ、万が一大変なことがありましたら、このぬいぐるみを持ちながら私に祈ってください!」

そう言って渡されたのは青い熊のぬいぐるみだった。
もうちょっとマシなものはなかったのか……

少女は「………よし!」と頷くと俺に向かって手をかざした

「それでは、異世界に行きますよ?3,2、1……」
「あぁ!ちょっと待ってくれ!」
「はい!何でしょう!?次の方もいらっしゃってるので手短に!」

次の方って何だよ!

「俺が異世界に飛ばされたとして、そこから一番近い村はどこにある!?」
「南西に向かってまぁっすぐ進んでください!それじゃ!」



「よい異世界ライフを!」

Re: 勇者として召喚されたけど俺YOEEEEな件 ( No.8 )
日時: 2020/03/20 18:50
名前: 自宅の防人 (ID: X1kgwzZ6)






───何かが蠢く音がする

───何かが潰れる音がする



その音はどこから来ているのだろうか

周りを見ようとするも、全てが真っ白であり、何も認識できない
自分の体を認識できない
普通ならあるはずの肉体的感覚がない

では、この音は自分の体から来ているのだろうか

無機質で中性的な声がどこかに響く

【スキル『勇者』を取得しました】

【『勇者』の特性により、『加護』を取得しました】

【精神耐性Lv1がLv2に上がりました】

【精神耐性Lv2がLv3に上がりました】

【精神耐性Lv3がLv4に上がりました】

【精神耐性Lv4がLv5に上がりました】

【精神耐性Lv5がLv6に上がりました】

【精神耐性Lv6がLv7に上がりました】

【精神耐性Lv7がLv8に上がりました】

【精神耐性Lv8がLv9に上がりました】

【精神耐性Lv9がLvMAXに上がりました】

【精神完全耐性を取得しました】



───自分の中の、「何か」 が変わっていく

ただの勘違いかもしれない。


だが、これが勘違いではないとするならば


【聖剣エクスカリバーの能力により「加護」が強化されました】


俺は、


強くなったのかもしれない

逆に、弱くなったのかもしれない


【固体名「マカミちゃん」を転送します】

何か、調子崩れるなぁ

Re: 勇者として召喚されたけど俺YOEEEEな件 ( No.9 )
日時: 2020/03/20 19:25
名前: 自宅の防人 (ID: X1kgwzZ6)

急に体の全感覚が戻り、脳が一気に刺激される
涼しく感じるこれは、風だろうか
硬く、自然のにおいがするこれは、土だろうか
俺は今、地面に寝転がっているのか。


「………ぁあ。」

もう転生したのか。

漫画なんかでは体が変化する激しい痛みにのた打ち回ったりするのだろうけど、
意外と痛みは全然なかった。というより、感覚がなかった

適当に体をほぐすために、体を起こし背伸びをする

「リスポン地点は森と。まぁ、始まりの森的なポジションって言ってたな」

両手をあげて大きく背伸びしていると、いつも着ていた服と違うことに気づく
白と黒の部分ではっきりしており、ズボンは何かの毛皮で作られていた

確か、光陰のケープだっけ。この黒いマフラーみたいなのかっけぇな

周りを見ると、いかにも勇者が使ってそうな神々しい剣と、大変シンプルな盾、そして青いクマのぬいぐるみがあった

「ん?」

よく見てみると、クマのぬいぐるみのお腹のポケットに紙が挟んである
「何だコレ」

『春樹さん、この手紙を読んでいるということは無事につけたのですね!
 毛皮のズボンについてはサービスなのでどうぞご自由に!
 ステータスは言葉で言うか、もしくは頭の中で「ステータスオープン」と唱えると表示できます!
 異世界について何も知らないと困ると思うので、鑑定スキルを追加しておきました!
 マカミちゃんについてですが、基本的な戦闘力は備えておりますので、気にせずにお過ごしください!
 どうしても連絡が必要な時だけにクマちゃんを使って祈ってください。それでは、よい旅を!』


んんんー??
今さらっととんでもないこと言ったが、それよりも………

「ま、マカミちゃん居なくね??」

いや、まさか一人でどっか行ったのか?
俺が目覚める前にどっかに行ったとしたら、大変だ。


仮にも天界の番犬だ。そこらのゴブリンにやられてぽっくりお亡くなりしてたら大惨事である
「ヤバいっ………」

急いで盾とぬいぐるみを拾い、背中に聖剣をしまおうと……


したが、聖剣はまるで動かないオブジェのように地面から離れなかった


「はい?」

Re: 勇者として召喚されたけど俺YOEEEEな件 ( No.10 )
日時: 2020/03/20 20:15
名前: 自宅の防人 (ID: X1kgwzZ6)

少し力を入れて持ち上げようとしてみたが、
ビクともしない

次はかなり本気で持ち上げてみる

「うぐ、ごおおおあああぁぁ」

ビクともしない

もしかして鞘が重過ぎるのではないかと考え、剣から鞘を抜こうとしたが
ビクともしない

「どうなってんだコレ」

─────────────

「はぁ、はぁ、ひぃー、はぁ」

その後、あらゆる手を使って持ち上げようとしたが、ビクともしなかった
「はぁ……、なんだよ、はぁ……、コレ……」

……何か重大なことを忘れている気がするが、
今はそれよりこの剣だ。

「まず抜刀以前に持ち上げることすらできない剣って何だよ」

もうこれ風景オブジェの一つなんじゃないかと思えてきた……
マジでどうすんだコレ………

聖なる剣は勇者にしか使えないってか。
俺勇者のはずなんだが。
いや、まさか。そんな……ハハ


……万が一のためにも、その…、一応、ね?


「ステータスオープン」

目の前に半透明な板が表示される


【有本春樹】Lv1
種族:人間
状態:疲労・小

HP20/20
MP15/15

攻撃力4 
防御力5
魔法力5
素早さ3

スキル 
・勇者
・鑑定


「…………」


ハハハ、誰だこのクソザコ。


俺だよ!!!


「いやいやいやいや!んなわけ……」
必死になって否定してみるも、
そこでふと、日々の生活が頭の中をよぎった


…………

「そんなわけ……」
…………ありえないこともないな。うん



「はあああぁぁぁ」
盛大なため息をし、地面に座り込む


「どーすんだよ、これ」
もうぶっちゃけ詰んでね?序盤のスライムに瞬殺されるだろこれ


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