コメディ・ライト小説(新)

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学力そこそこの私が中学受験した話
日時: 2021/05/04 18:12
名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13032

中学受験をした年上の友達に憧れて、
私も中学受験をしたいと思った。


  ー私も頭が良くなりたいー

たったそれだけ。

それだけの思いで、無我夢中に勉強する。
そんな私「佐藤 みのり」の物語。
一般人だった私の、少し変わった物語。

~主要人物~
佐藤さとう みのり
星野ほしの ひかり
安藤あんどう 百合ゆり
先輩さん
___________________

第1章 ~小4の決断~
>>1-3

第2章 ~長い長い5年生~
>>4-34

第3章 
~学力そこそこだった私が中学受験した話~
>>35-

第??話 ~プロローグ~
>>36

番外編①(黒歴史) ~未知の土地~
※ネタ系
>>29

番外編② ~お久し振りです!~
>>44

光初登場 第4話 ~友達~
>>4

百合初登場 第10話 ~変化~
>>10

先輩さん初登場 第7話 ~先輩~
>>7

Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.30 )
日時: 2021/04/01 21:49
名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)

第30話 ~隠れた本心~

「いっしょに帰ろ♪」

最近実と話していなかった。
そのせいか、少しドキドキしてしまった。

「いいよ。」

実はあっさりOKしてくれた。
そして、覚ごも決まっていた。
ありのままの光を見せるって決めたんだ。

「み…実!」

「何。」

「大事な話があるの…。
 実にとっては
 大事じゃ無いかもしれないけど…。」

「急に改まってどうした。」

「光が実に話しかけた理由…わかる?」

「わからない。」

「それについての話なの。
 光が実に話しかけた理由はね
 手紙にも書いたけど、
 実が悲しそうな顔をしてたから。
 登校も下校も、休み時間も給食も
 ず~っと1人。
 悲しそうな顔をしてた。
 それが昔の光と重なったの。
 今じゃ信じられないかもしれないけど
 前はかなり大人しかったんだよ。
 今の実みたいに……。
 そこから、光と同じ匂いがした。
 同じ雰囲気があった。
 なぜか親近感があった。
 だから話しかけた。
 もしかしたら光と実、
 昔に会った事あるのかも……。
 なんてね(笑)」

「……」

「まあ、同じクラスになったの
 今年が初めてだからね(笑)
 ちょっとしたじょうだんよ。」

「……そうだね。」



         ねえ光
        本当に冗談?
     なんで目が笑ってないの?

Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.31 )
日時: 2021/04/01 22:31
名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)

第31話 ~雪の散る朝~

今日から冬季講習♪

なんて、ワクワクできなかった。
夏期講習の時みたいに、
百合と気まずくなる事はない。

ただ、とにかく長い!
そして多い!
朝早い!
さらに今日は雪!
そしてまさかの百合欠席!
もう最悪……。

先生と対面授業になって
いつもより緊張してしまう。
少し、手が震えている。
1対1は嫌いだ。
何故か恐怖心がある。



「やっと終わった。」

ホッとした。
特に怒られる事もなく無事終了。
少し寂しい休み時間だったが。

帰りの支度時、筆記音が聞こえた。
奥の方からだった。
私は、そっと覗いてみた。
相手の邪魔をしないように、そっと。
普通はそんな事しないが、
何故か気になった。

同い年か1つくらい年上の少女が1人、
教科書とにらめっこしていた。
自習をしているようだった。
顔は見えなかったが、
可愛らしいおだんごヘアーを見て気づいた。

       ー先輩さんだー

先輩さんはいつもおだんごでいた。
私が入りたての頃も。
それが、私が覚えている唯一の特徴だった。

(変わらないな……)

変わっていない、姿は。
だけど、何かが変わっている。
その何かがわからない。

私は黙って部屋を抜け出した。
まただ……。
また話しかけられなかった……。

(私も変わってないな……)



外は雪が積もっていた。
前はよく遊んでいたのにな。

そういえば……
先輩さんは今6年生。
つまりもうすぐ……。

Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.32 )
日時: 2021/04/02 19:17
名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)

第32話 ~旧メンバー~

いつからだっただろうか。
気づけば、交かん日記を書いているのは
光と実の2人だけになっていた。

ある子は日記を書く時間がないから。
ある子は先生に見つかるのがこわいから。
だったら最初からやらなければいいのに……。

光がありのままの姿を見せ始めてから
少しずつ距離が遠くなっていた。

それでも、書くネタは無くならなかった。
元メンバーの悪口を書く事もあったが……。
それでも、実はいなくならなかった。
ず~っとそばにいてくれた。

「日記書く人が少なくなったから
 じゅく友さそっていい?」

実からそんなていあんをされた。
光とその子が直接関わる事は無いと思うが、
それで実がいなくならないのなら……。
と思い、OKした。

「その子、何て名前?」

「安藤 百合」



何処か聞き覚えのあるような名前だった。

Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.33 )
日時: 2021/04/04 22:01
名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)

第33話 ~信用~

私は早速、百合を日記に誘った。
喜んで許可をくれた。

「そんなの昔もやってたな~……。」

何処か遠くを見るような目だった。


光はありのままの姿を見せると言った。
そして、私の姿も見せてほしいと言った。

でも、ごめんね。
まだ、本当の事を言うことはできない。
光の事、信じきれていないから。

Re: 学力そこそこの私が中学受験した話 ( No.34 )
日時: 2021/04/09 22:55
名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)

第34話 ~友達?~

初めまして。
安藤 百合です。
実の塾友です。
百合と呼んでください。
光さん、宜しくお願いします。
実、改めて宜しくね。

その文を書いて、すぐに消した。
違う違う違う。
こんなんじゃない。
敬語で話したら、駄目だよね。
堅苦しくなっちゃ、駄目だよね。
友達なんだ、実も光さんも。
友達の友達は友達なんだから。

……

違う違う違う。
友達の友達なんかじゃない。
私達3人は、友達なんだ。



覚えてる?実ちゃん、光ちゃん。

昔はよく……一緒に遊んでたじゃん。


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