コメディ・ライト小説(新)
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- 記憶喪失少女が人類最強とかありえない!!
- 日時: 2021/09/16 19:44
- 名前: 不可能 ◆DMVtSSFzcg (ID: 7VvLld12)
プロローグ
学園の、自分のクラスについた。
私は自分の机に突っ伏した。
クラスは月曜日の朝でも、
賑やかで、ザワザワとしている。
でも、そんなことは今の私にはどうでもいいことだ。
眠い。とにかく眠い。
突っ伏した途端、視界がぼやけ、
自分のすべてがシャットダウン。
私は気を失うように寝た。
目次
プロローグ >>0
・第1話・>>1
>>2
>>3
>>4
>>5
>>6
>>7
・第2話・>>8
>>9
>>10
>>11
>>12
>>13
>>14
>>15
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ありがとうございます!
- Re: うちのクラスは異世界にある。 ( No.1 )
- 日時: 2021/07/26 19:14
- 名前: 不可能 ◆DMVtSSFzcg (ID: 7VvLld12)
・第1話・
「ねぇ美苑、寝てないで起きて……。」
桃音がいつも以上に心配そうな声で
私に声をかけてくる。
まだ、眠たいのに……。
教室はさっきまでと変わった様子はなくて、
やっぱりざわついていた。
体を起こすとやはり眠気が襲ってくる。
顔をあげると目の前には
桃音の不安そうな顔。
クラスメートたちは窓の外を見ている。
「外を見てみて……。」
はぁ……。
外を見ても家が並んでるだけでしょ?
それがどうしたの?
「家を見なきゃいけないの?」
「違うの……とにかく外を!」
立ち上がるのがだるい。
わわわっ!!
なにすんの!
桃音が私を窓の前に引っ張っていく。
「なんで!?」
窓の外の景色はいつもと
全く違うものだった。
- Re: うちのクラスは異世界にある。 ( No.2 )
- 日時: 2021/07/26 20:50
- 名前: 不可能 ◆DMVtSSFzcg (ID: 7VvLld12)
城……。
姫路城とかの日本のお城じゃなくて
アニメとかに出てきそうな城。
「おい!!
どうなってるんだ!?」
クラスの男子の一人が叫ぶ。
……うるさい。
やっぱり寝る。
「今、寝れる状況なのか!?」
さっきの男子がまた叫ぶ。
私に向かって言ってるみたい。
「うるさい。」
私の言ったことは間違っていないと思うけど、
相手には喧嘩を売られているとでも思ったみたい。
男子はさらに喚き立てる。
「ちょっと冷静に考えてみようよ。」
桃音の声が響き渡る。
これでも、桃音はクラスの委員長。
それも、かなり皆に慕われている。
「委員長がそう言うなら……
すいませんでした。」
男子はしぶしぶ謝る。
……男子のせいで、眠気が覚めた。
せっかく寝て、暇つぶしを
しようと思っていたのに……
- Re: うちのクラスは異世界にある。 ( No.3 )
- 日時: 2021/07/27 11:00
- 名前: 不可能 ◆DMVtSSFzcg (ID: 7VvLld12)
学園ごとここにあるみたいだけど、
生徒がいるクラスはここだけみたい……
そして、担任や教師は誰一人いない。
……私達35人だけしかいない。
自由とはいえ、食料もなければ水もない。
かなり大変な状況だ。取りあえず寝るところを
作ろうという話になり工作などが得意な男子が
先導して作っていき、他の男子が
その人に従うという形になった。
女子は保健室のベットの布を使い、
敷布団と掛け布団を作る。
私はどちらかと言えば力仕事が得意なのだが……。
「針と糸は家庭科室のものを使ってね。」
こっちでは桃音が先導している。
皆集中しているみたいで、女子はシンとしている。
その代わり男子はドリルやら悲鳴やらかなり騒がしい。
「ちょっと男子の様子を見てくる。」
私はそう言って男子のいる教室へ行く。
男子は机の木の部分を取り外してその他の
プラスチックみたいな部分は捨てているみたいだ。
私が来ても男子達は気づいた様子はなく、
やはりガヤガヤと騒いでいる。
木の部分を取り外し終わり今度はそれを
教室に敷き詰めていく。
男子達は完成したみたいだ。
私は女子たちがいる保健室へと戻り
作業を黙々と進める。
時計は全て止まっていて、
正確な時間はわからないが、
大体1時間たった頃に女子たちの作業も終わった。
以外にフワフワした感じの布団が完成した。
「案外ぐっすり寝られそう。」
桃音がこっそりと私にいう。
「うん。」
「寝るところが作れたのはいいけど
食料と水はどうするの?」
柊木さんがみんなに問いかけるように言った。
「今日1日ぐらいならお昼ごはんの弁当もあるし
水筒もみんな持ってきているだろうから、
過ごせると思うけど……」
桃音は委員長らしくないいつもどおりの心配そうな声で言う。
……お腹すいた。
- Re: うちのクラスは異世界にある。 ( No.4 )
- 日時: 2021/07/27 13:25
- 名前: 不可能 ◆DMVtSSFzcg (ID: 7VvLld12)
多分、もうお昼ぐらいだと思う。
お腹が空いた人からバラバラに弁当を食べ始めている。
こんな状況だけど皆、いつもどおりに喋っている。
私と桃音はまだ弁当は食べ始めない。
「皆、食べ始めてるね……。」
桃音はやはり心配そうな声で言う。
「大丈夫。
食料を早く探せばいいから。」
ここに来てから半日ぐらい立ったと思う今でも、
この学園からはまだ外には出ていない。
何があるかわからないから安全のために……。
「やっぱり外に出るしかないのかな……。」
「まぁそうなるだろうね。」
私は学園の校門へと向かおうとする。
「あなた達どこに行くの!?」
また柊木さんだ。
「どこでもいいのでは?」
またも、私の言ったことは間違ってはいないと思うけど、
私の言葉は喧嘩を売るようだ……
私の背後で、柊木さんが喚いている。
「このクラス、個性的な人が多くて困るわ」
柊木さんはどこかのお嬢様っていう話を聞いたことがる。
本当に時々だけど、お嬢様口調になる。
それもふんわりとした感じではなく、
柊木さんがお嬢様口調になるときは大体怒っている時だから
周りに冷たい空気が漂う。
暑いときにはありがたいんだけどね……
個性的な人が多いのは確かなことだ。
そして、柊木さん本人も、個性的な人のひとり。
私達のクラスがなぜここに来たかって聞かれたら
個性的な人が多いからとしか、答えようがないのでは……?
そんなことを考えているうちに、校門へついた。
「本当に行くの……?」
「大丈夫だよ、桃音。」
校門の外は……
「わぁぁ……美苑!!
すごいね!!」
「……!?
本当にどこなんだ、ここは!!」
- Re: うちのクラスは異世界にある。 ( No.5 )
- 日時: 2021/08/01 10:58
- 名前: 不可能 ◆DMVtSSFzcg (ID: 7VvLld12)
本当にアニメの世界!?
異世界系に出てきそうな街!?
そこにいる人たちはにぎやかですごく楽しそう。
「お店があるね……
食料でも買っていく?」
「お金がないから無理だと思う。」
「そうだよね……
食料どうしよう……」
ここでは日本のお金は使えるのだろうか……。
取りあえずお店を見て回る。
「君たち、迷子?」
わっ!!
後ろから声をかけられた。
迷子!?
は、ひどいな…。
そもそも誰?
「え……どちらさまですか?」
桃音が先に振り返り、その相手に聞く。
……同い年ぐらいの男子?
「迷子ではありません。」
「でも、さっきからこの街をずっと歩いてるじゃん。」
「あるかないとこの店を見て回れないからです。」
「今どき、わざわざ歩いてる人なんていないよ。」
「ねぇ……美苑、帰ろう……。」
「うん、帰ろう。」
「じゃあ、さようなら、変なお兄さん」
「はぁ?」
私達は、急いで学園に戻る。
あの男子ついてきてるみたいだけど…