コメディ・ライト小説(新)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- #死線コンビ
- 日時: 2021/09/30 07:39
- 名前: 花桜咲 ◆WBRXcNtpf. (ID: 7VvLld12)
死線コンビって読みます。
こんにちは(*‘ω‘ *)
または、はじめまして(^^♪
花桜咲と言います。
クリック、閲覧して頂きありがとうございます!!
今作品は私の「強すぎて力の制御ができません」と言う小説と同じ時系列にあります。
「強すぎて力の制御ができません」の小説を読んでいただいてからこちらを読んでいただけると、より楽しんでいただけると思われます(ノ◕ヮ◕)ノ*.✧
では、ごゆっくりどうぞ( ´∀`)
・・・・・
[Season1]
千景物語 >>1
【第1幕】
0,1 >>2 6 >>7
2 >>3
3 >>4
4 >>5
5 >>6
人間として生きる、魔族と人間のハーフ、千景。
柚凪、朔斗と共に死線を組む。
決して許されない千景の強い思いが引き寄せるのは善か悪か。
・・・・・
[登場人物]
“千景 羅菜”
“六明 朔斗”
“水野 柚凪”
“遥菜 歌乃”
“霧崎 奏天”
“炎夏 龍羅”
“黒羽 風花”
“黒羽 雪月”
・・・・・
- #死線コンビ ( No.4 )
- 日時: 2021/09/20 17:50
- 名前: 花桜咲 ◆WBRXcNtpf. (ID: 7VvLld12)
3
「それで、他のメンバーはどこにいるんですか?」
柚凪からの話が終わったらしく、奥の部屋から出てきた六明が柚凪達に質問する。___え? 今なんて言った? 他のメンバーだって?
「………え? 私達3人だけだけど」
「はぁ!? もっと人数がいるんだと思ってましたよ」
「残念ながら。あっ。武器、渡してなかったね」
ガサガサとあたりに散らばっている銃やら刃物やらをあさって取り出してきたのは剣。___日本刀だ。フォンタジーとかの剣とはまた別の昔ながらの刀か。
「えっとでも。こんなもの俺には使えませんけど」
「だいじょーぶ大丈夫。戦闘の時にはいつの間にか使えるようになるから」
ピーーピーーピーーピーーピーー
突然、柚凪が持っていたスマホが鳴り響く。
「あははっタイミングよくトウカがきたよん」
「えっと……殺せばいいんですか?」
「ううん。違う。封印されている魔を解き放って、魔だけを倒す。本体は元々人間だから。」
柚凪が真剣な顔で言う。
「封印を解くんですか? どうやって? というか封印ってなんですか?」
「うっさいバーカ。私がいるから大丈夫だし」
・・・・・
装備などを整えて出動するとトウカが現れた場所にはすでに5人の人たちがいた。かなりやられているようで、5人のうちの1人が倒れていて他の4人もせいぜいあと数分立っていられるかどうかの状態だった。
「Aクラスレヴェルのトウカだよ。多分あいつら5人には倒せない」
地球防衛能力隊のグループだろう。見た感じあまり鍛えられていないようにも見える。1グループでは倒せる敵じゃない。またあいつか。桜菜。___このままじゃあいつらは殺られる。そして私も魔法を使わないと倒せない。封印を解くのは魔法を使わなくても私の大鎌で切れば本体の人間には害がなく、魔だけを切り解き放つことができる。が、あのレヴェルの魔は人間では倒すことができない。できるところまでやるしかない。
「そこにいる5人の能力者。1度少し後ろに引き下がって!!」
グループは危険だということもわかっているらしく大人しくとりあえず引き下がった。倒れている少女は気を失っているようで他の人が抱き上げ連れて行く。そしてトウカに容赦なく大鎌を振るう。
「柚凪!! 朔斗!! 本体を連れてここからちょっと離れて!!」
「わかった!! ねぇ早く! 朔斗、行くよ!」
「えっ……うん。」
トウカは人形を保ちつつも黒い影となり少し揺らめいていて形を自由自在に変えることができる。
柚凪と朔斗がここから少し離れ、5人のグループのところへ行くのを確認すると、千景は大鎌をしっかりと持ち直し、魔のもとに走り出す。
・・・・・
「あっ……あの、助けていただきありがとうございます!! それと……あの人を1人にして大丈夫なんですか?」
「私の名前は水野 柚凪。高1です。こっちが六明 朔斗。それであっちで戦ってるのは千景 羅菜。それで、千景のことだけど……私にもわからない。でも、あれだけ強く言い切ることなんてないから大丈夫なんだと思う。」
「そうなんですか……。私達はですね、地球防衛能力隊というところから派遣されたグループなんですけど〜。訓練もなしにいきなりのグループなんで……」
グループの1人が少しうつむき気味に話す。
「桜菜………」
「え? えっと今なんて言いましたか?」
「いや桜菜って言ったんだけど、独り言だから気にしないで」
「じゃなくて、私達のグループを作ったのは桜菜さんなんですよ! 知ってるんですか?」
「知ってるも何も、千景は少しの間地球防衛能力隊に入っていたんだけど色々あって桜菜っていう人に追い出されたんだって言ってて……。それに、桜菜は君達みたいにかなり新人の人達を騙してるんだよ」
「え? どういうことですか? そういえば、まだ名乗ってませんでしたね。私の名前は黒羽 雪月で、こっちが私の双子の姉、黒羽 風花」
「俺は、炎夏 龍羅」
「霧崎 奏天」
「それで、この子が遥菜 歌乃」
「えっ!? はるなぁ!?」
「ふへっ!? 知り合いなんですか?」
「知り合いも何も私の親友だよ!!」
「はぁ!?」
こんなところになんで、遥菜がいるのよ……
「ああああああああああああああああああああ!!!!」
突然叫びが聞こえ、柚凪達は叫びが聞こえた方へ顔を向けた。
・・・・・
強い……。なんでこんなに強いのよ!
みんなにバレない程度で身体能力をあげる魔法を使っているのだが、トウカにはまったくもって攻撃が効かない。
「くはっっっっ………」
それに本体から離れたはずなのに魔は先程までとは変わらず、というよりかはさっきよりまして強くなっている。このままじゃ、人間としての私じゃ………勝てない………………。人間としての。
「ああああああああああああああああああああ!!!!」
………この攻撃が効かなかったら………………。
ごめんなさい。柚凪、朔斗。
千景はトウカに大鎌を振り下ろす。
キィィィィィィィィィィン
トウカは腕の部分の形を変形させ、千景の大鎌を薙ぎ払う。
……………柚凪、朔斗、本当にごめん。
カラナ家の戦闘用の服に変身するときの言葉。
この人間界に来てから1度も言わなかった言葉を千景は久しぶりとは思えないほどスラスラと言った。
「………カルア・ラ・ナイト」
薄い紫色の光が千景の体を包み込みより明るく千景の周りを照らす。
- Re: #死線コンビ ( No.5 )
- 日時: 2021/09/25 21:59
- 名前: 花桜咲 ◆WBRXcNtpf. (ID: 7VvLld12)
4
「………カレア・ラ・ナイト」
「千景……………」
柚凪がぽかんと少し開いた口から声がこぼれ落ちる。
・・・・・
紫色の光が強く光った時、一瞬にして千景の服装が変化する。
はぁ。久しぶりだなぁこの格好。
先程までの明るい服装とは一変、上から下へ真っ黒なTシャツとミニスカート、長いめの靴下。それに編み上げブーツ。服の上からは丈が長い長袖のコート。これが千景の魔族としての服だ。
そういえば……トウカが現れた場所は異世界へと移動するはずなのになぜ移動しないの?
何度も言うけど、柚凪、朔斗、ごめんなさい。
「空間拒絶・《移動》!! 承認せよ。我が名は………クロム・カラナ……」
空に、地に線を引くように私や魔、柚凪達の間に壁が作られるそれから周りを包むように壁ができ天井ができた。今の私は敵と同じ部屋にいる状態だ。
・・・・・
「千景!! ちかげ! どこいったの!?」
先が見えない真っ暗な闇が現れた。千景の姿が見えない。それに何よあの格好。真っ黒じゃん。あの大鎌がすごく似合うじゃん!! ってそういう話じゃなくて……。
あれじゃ………魔族だよ。何よ。あんたはずっと何を隠してたのよ? これまで、ずっと……。私にも。
それに私はあんたに言ったよ。あんたが何者だろうが私はあんたに協力する。悪い人じゃないことがわかってる。私にはそういう能力がある。と。
「うっ……」
引き寄せられるように眠気に吸い込まれ柚凪はその場に崩れ落ちた。
- Re: #死線コンビ ( No.6 )
- 日時: 2021/09/27 19:02
- 名前: 花桜咲 ◆WBRXcNtpf. (ID: 7VvLld12)
5
暗闇に包まれたあと私は暴走する。
「灼熱の炎よ……刃を包み何もかもを切り裂け。《炎剣》。承認せよ。我が名はクロム・カラナ」
千景が手に持つ大鎌が真っ赤に燃え盛る炎に包み込まれる。持っている千景も燃えてしまいそうなほど赤く、美しい炎が。
「《闇羽》………」
詠唱するのはこの敵には向いてない。スピード感があるこの、魔は千景のように長く詠唱する魔族には………。無詠唱もできるけどかなりの魔力を消耗する。どれだけ千景の魔力量が………無限だとしても。
ズァサァ!!!!
千景の大鎌が魔を切り裂く。魔はモヤモヤと揺れまたは1つの塊となって人形へと変化する。
(《闇羽》)
黒く美しく。大きな羽が千景の背中から生えバサッバサッと飛び立つ。さっきまでとはまた違う殺気立ったオーラが小柄な体から溢れ出る。
(切り裂いてもまた、元に戻る。切り裂くんじゃだめだ。闇穴を使えば吸い込めるんだろうけど……発動には少し時間がかかる。敵の隙をつくらないと。)
魔も自由自在に体の形を変え、ありとあらゆる方法で攻撃をしてくる。
(《光連弾》!! 《闇穴》!!!!!!!)
光属性のライフル。まばゆく光る銃を手に持ち魔に向かって連続で打ち続ける。光連弾は発動者自身の魔力が尽きるまで打ち続けることができる。千景の魔力は尽きることはない。千景の背後でブラックホールが発動され徐々に大きく広がる。
ただただ、相手に攻撃させる隙を与えない。
暗い場所がパチッと明るく光る。パチッパチッ………。
「Check・mate」
千景が何かを呟いたかと思うと、 ブラックホールが魔を吸い込みジ・エンド。吸い込まれた魔の魔力は後に千景が解析して自分の魔力にするだろう。
それと同時に千景の背の羽が消え落ちていく。あたりを包んでいた黒い影が切りとなって消滅した頃には千景は気を失っていた。
・・・・・
目の前が明るくなったことに気づいたのか朔斗が目を覚ます。目の前の暗闇が突然なくなったと思えば中にいた千景が地面に打ち付けられていた。
「……何があったんだ…?」
隣りにいた柚凪も目を覚ましたよう。
「千景っ!!!」
突如、走り出し千景の元へと駆け寄る。千景は黒1色に染まった服を着たままだ。それに髪が美しい金髪の長髪が腰より下まで伸びている。千景ではあるようだ。けれど………。
「ちかげ………?」
- Re: #死線コンビ ( No.7 )
- 日時: 2021/09/29 20:37
- 名前: 花桜咲 ◆WBRXcNtpf. (ID: 7VvLld12)
6
「ねね……ここが、千景の家なんだけどさ……」
「んん?」
「うん。合鍵はもらってるんだけどさ……」
「いいじゃん……」
「えっとね……」
「どした?」
「どこの部屋か分かんない」
「はあぁぁぁ!?」
目の前にそびえ立つのは………ここからじゃ一番上の階が見えないほどにまで高い……え? いや、え?
だからさ……なんで高級マンションなんだよ!?
「ここは、千景の家?」
「いや……うん。前に連れてきてもらったことがあるから………あっ……いや、分かるかもしれない」
倒れてしまった千景を連れてここまで来た。
千景(?)をだ。ちかげ?
えっと……7歳ぐらいの少女を連れているのだ。
この人が………………千景?
千景の身体は、7歳ぐらいの大きさまで縮んでしまっていて、それに加え体重は持っている感じがしないほどの軽さになってしまっていた。
「6018号室………」
柚凪はボソリと番号をつぶやく。いや…60階もあるとかさ……なにそれ……。
エレベーターで何分よ……それ。
- お知らせ❕ ( No.8 )
- 日時: 2021/09/30 18:51
- 名前: 花桜咲 ◆WBRXcNtpf. (ID: 7VvLld12)
お知らせ❕
『強すぎて力の制御ができません』
『♯死線コンビ』
を小説家になろうというサイトでも書かせていただくことにしました。
※パクリなどの誤解を招かないための文章であり決して小説カキコでの投稿をやめるわけではありません。
Page:1 2