コメディ・ライト小説(新)
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- ブラスバンド!!青春は吹奏楽部で(人物紹介&序章)
- 日時: 2023/08/15 15:13
- 名前: さとぴー (ID: 4n3MlAWB)
♢主要登場人物
・石井友結
・小林莉音
・大園美奈
・加藤祐也
・大田隼人
・須藤桃香 など
♢お知らせ
この小説は、最終更新日から時間がかなり経ってしまい、作者も今後の展開を忘れてしまったので、この小説は一旦打ち切りということにします。
序章
私は石井友結。どこにでもいるような平凡なjc1。先週入学式を迎えたばかりだ。今私は、部活を何にするかで迷っていた。
まず第一候補は吹奏楽部。これは、小学生の時から入りたいと思っていた。小学校の時から憧れていた先輩もいるし、最初はこれ以外の部活には入らないと豪語していたが、今日の部活見学で新たな候補が生まれてしまった。
その第二候補はテニス部。テニスなどの運動は大の苦手。運動会だっていつも徒競走はびりだった。けれども、運動が嫌いというわけではない。しかも、今日、テニス部の男子にキュンとしちゃって。学校の外周を走っていたことはつらそうだったけど、そんなことどうでもいいと思っていた。
私の学校は部活の掛け持ちがだめだから、最終的にこの二つから絞り出さなければならない。翌日以降も、どちらの部活がいいか見学を繰り返したが、あの二つの候補以外の部活に興味がわかないように、部活見学は、吹奏楽部かテニス部にしか行かなくなった。
そのうち各部活の年間の予定が伝えられた。テニス部は他と同じで7月に部活引退、ただ、吹奏楽部は10月が引退になる。吹奏楽部が長いのは少し大変そうだが、言い換えれば、先輩や後輩達とも他の部活より長くいられるということだ。そう言えばプラス面としてとらえられる。
「ああ、もうどっちがいいの!?」
- Re: ブラスバンド!!青春は吹奏楽部で(第2章) ( No.2 )
- 日時: 2022/09/24 22:41
- 名前: さとぴー (ID: 4n3MlAWB)
第2章 吹奏楽部の事実
「でも、そういうのは良くないって先生も言ってたじゃん。」
図星だ。先生にも、私の場合は親にも言われたけど、誰かに乗って部活に入るなら意味がないと。それは私でもわかっている。いいや。明日先輩に何でか聞いてからもう一度みんなに伝えよう。うん、それがいい。
翌日。
「私は今日も吹奏楽部行くから後でね」と声をかけ、部室へ急ぐ。昨日は時間がなかったから、今日は少しでも長く話を聞きたかった。
そして今日は私から先輩に近づく。
「先輩!」
「おぅ、君か。どうしたんだい?」
「何で吹奏楽部は人数が必要なんですか?」
「実はね、3年生がいっぱいで、今のところ半分ちょいを3年生が占めてるの。それで、うちの学校は昨年度の人数の半分以下になると廃部になる。廃部にならないためには、君たち1年生が4人以上は必要になるということだ。基準が来年の1年生の入部後だったらそんなにいらないかもしれないけど、この学校は基準が3年生の引退直後だから、今年中に4人が入らないといけないんだ。」
要するに、今は大丈夫だが、結局人数が足りないということだ。
「だからこそ、昨日一緒にいた2人は誘っておいてくれ。」
なんで自分からじゃないんだろうかと怒りそうになったが、我慢した。
帰りの時間。部室から出ると莉音と美奈が待ってくれていた。
「ごめ~ん。待った〜?」
と聞いたが「全然」と返してくれてホッとした。
そして帰り道、もう一度だけ部活の話をふってみた。すると今度は、
「そこまで言うなら検討しようかな〜」
とか、
「まだ体験してない楽器もあるし、それをやってから考えてみる〜」
とか言ってくれた。これでこの3人は大丈夫だろう。(私も吹奏楽部にしようと思ったし。)問題は残りのあと一人。誰がいいのかな……?
- Re: ブラスバンド!!青春は吹奏楽部で(第3章) ( No.3 )
- 日時: 2022/09/25 22:50
- 名前: さとぴー (ID: 4n3MlAWB)
第3章 一人は誰だ?
翌日。今日は3人で吹奏楽部にいく。私達は隣同士で座り、吹奏楽部の曲の演奏を聞いた後、それぞれ別に、楽器を体験して、下校時刻になると、一緒に部室を出て、一緒に帰る。
「私、吹奏楽部に入ろうかなー」
唐突に莉音が言う。
「私も!入りたいと思ってた!」
「友結は入るの確定でしょ?」
「もちろん!それでさ、あと一人必要なんだって。そうじゃないと廃部になるって。」
「えー、誰がいいだろう。」
でも、そんな心配はいらなさそうだということがわかった。私達3人組の子とは別の、須藤桃香という子が体験入部に来たのだ。桃香とは私達はあまり話さないが、印象が嫌というわけではなく、逆に接しやすいくらいだ。話しかけたらもしかしたら友達になれそうな子だ。でも、タイミングを逃して、話しかけられないのだ。ちょっと体験しに来ただけかとも思ったが、楽器を体験しているとき、彼女の目が輝いていた。これは期待大だ。
私達3人組は今日入部届を出す。希望の楽器はそれぞれ違うが、同じ部に入れることは間違いない。あとは桃香が入ってくれるかどうかだ。彼女が入ってくれれば、少なくとも来年もこの部活は残る。
数日後。
「今年は5人の1年生達が入部してくれました。皆さんを歓迎しましょう!」
それと同時に歓声が沸き上がる。こんなに嬉しいものなのか。でも廃部にならないならいいか。
5人とは体験入部に来た4人と、部活入部届の提出の締め切りの前日に体験入部に来た大田隼人だ。
「それでは、新入生の担当パートを発表します。そのパートの先輩はその子を迎えに行ってあげて、新入生がいないパートは練習を行ってください。」
という。私は何のパートだろうとワクワクする。第一候補が通るといいな!
- Re: ブラスバンド!!青春は吹奏楽部で(第4章) ( No.4 )
- 日時: 2022/09/29 01:54
- 名前: さとぴー (ID: 4n3MlAWB)
第4章 楽器決定!
「石井友結さんはパーカッション、小林莉音さんはフルート、大園美奈さんはクラリネット、大田隼人さんはトランペット、そして須藤桃香さんがトロンボーンです!同じパートの人は迎えに行ってあげてね〜」
すると私の前に、パーカッションの先輩が来る。祐也とは違い、頼りがいのありそうな女の子だ。見た目はどこにでもいそうな子だけど、何か一般人とは違うオーラを放っている気がする。
「パーカッションはこっち。おいで。」
この声、どこかで聞いたことある。透明度の高い声。何かの子役かなんか?
「ほら。ここがパーカッションの居場所。」
すごい。いろんな楽器だ。こんなにたくさんの楽器が集まっているのを友結は見たことがなかった。
パーカッションは私の希望楽器としては1位に入れたもの。それが叶うなんて嬉しい。これからこのパーカッションができると思うとほんとに嬉しい。
数日後。
私達1年生は今日から先輩たちと同じ時間まで、じっくりできる。私のパーカッションの腕前はまだまだぎこちない動きだけど、慣れてきている。
最初はちょっと叩いただけでも腕とか手首とかが痛くなっていた。でも今は、最初のように痛くない。まだまだできない叩き方とかもあるから、頑張りたい。
今回は少し短いけどここまで。
- Re: ブラスバンド!!青春は吹奏楽部で(第5章) ( No.5 )
- 日時: 2022/10/15 08:41
- 名前: さとぴー (ID: 4n3MlAWB)
第5章 コンクールと友結の思い
数日後。友結はパーカッションがとても成長してきた。それも毎日練習をしているからだと思う。パーカッションはやっていて楽しい。
最近はコンクールの曲練をやっている。自分のパートはロールなどの細かい音符が多いから、先輩に教わりながら、とにかく練習を頑張る。まだ最初の方しかできないけれど、そこまでを部員全員でやれるととても気持ちが良い。
コンクールまではあと2ヶ月半。7月の最後の方だ。それまでに完璧にしなければいけないとなると大変かのように思えてくる。でも、この吹奏楽部の目標である、脱銅賞を目指して頑張りたい。
何かとこの部活で大変なことも多いが、どちらかといえば、「楽しい」という思いの方が強い。先輩たちと話したり、パート同士や学年同士、部員同士で、互いの力を高め合い、頑張っていたりするとなぜかいつの間にか、過ごしやすい環境が作れている気がする。さらには、普段は集中力のない友結だけど、部活のことならずっと集中している。いつの間にか部活の終了時間になっているということもある。
これからも大変なことだってあると思うが、集中して、部活に本気で取り組んで、コンクールを成功させて、先輩たちを喜ばせたいと友結は心の中で思った。
- Re: ブラスバンド!!青春は吹奏楽部で(第6章) ( No.6 )
- 日時: 2022/10/21 16:43
- 名前: さとぴー (ID: 4n3MlAWB)
第6章 コンクールまでの道のり
あれから約2ヶ月が経ち、本番までは約半月になった。最近はコンクールの曲練が最優先で練習を行っている。本番までの残りの期間は、先輩も本気で練習に励んでいる。
あと半月をどう過ごしていけば良いのか、下校中に友結が考えていると、後ろから先輩の声がした。
「友結ちゃーん!」
それに振り返り、
「先輩!お疲れ様です!」
友結が言うと先輩は、
「コンクール、もう少しだね。」
そういった。そういえば、顧問の先生が言っていたけど何年生も今年が初めてのコンクールだったんだっけ…?
2020年度はコロナウイルスの影響でコンクール自体が中止になちゃって、2021年度も、部活内で、コロナに感染した人がいたらしく、参加を辞退したらしい。
そうなると3年生は最初で最後のコンクールになる。そう考えたら、一層頑張らなければいけない。このコンクールは、友結たち1年生にも、2年生にも3年生にも大切な大会だと思う。そのためにも、誰か1人の努力ではなく、全員の努力が必要だと感じた。吹奏楽部員全員で、本気で努力して、悔いのない演奏をしたいと友結は感じた。
まだこれだけでなく、コンクールのあとは学校音楽祭や中央祭、体育祭や文化祭など、そのほかにも重要なイベントとかはあるが、友結たちの始発点になるコンクールから全力を出したい。
そして友結は改めて、この部活の目標であった、「脱銅賞」を目指したいと考えた。
これが友結なりの、「あと半月をどうしたら良いか」を考えた結果であった。
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