コメディ・ライト小説(新)
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- 多重の図書館
- 日時: 2023/02/03 20:47
- 名前: 日影@hikage (ID: viErlMEE)
どうも日影です。映画かがみの孤城を見て、それよりになりました。まだ小説初心者なので優しい目で見ていただければ幸いです。
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もくじ
一🔷多重の図書館>>01
二🔷自己紹介>>02
三🔷関係性>>03
四🔷別々の世界>>04
五🔷真実>>05
六🔷大災害予報>>06
(七🔷衝撃な未来)>>07
八🔷owari no hazimari>>08
九🔷すべての終わり>>09
十🔷おまけ>>10
十一🔷多重の家での日々>>11
十二🔷全人類救出作戦>>12
十三🔷全人類救出作戦~2>>13
十四🔷作戦決行ー裏切り>>14
十五🔷おまけとあとがき>>15
第一部>>01-10
第二部>>11-15
イッキ読み>>01-15
※注意※目次から読んでください。下にスライドすると第二話からになっています。
- Re: 多重の図書館 ( No.1 )
- 日時: 2023/01/03 18:58
- 名前: 日影@hikage (ID: viErlMEE)
多重の図書館
みんなでいるっていいということを今、気が付いた気がするんだ
一🔷多重の図書館
ミーンミーンとセミが鳴いている。そうだ、もう夏だ。
ドアノブにてをかけ階段を降り1階に行く。
うるさいなあ、静かにしてくれと思いながらもテレビをつける。『今日は暑い日差しが差し込みお出かけ日和となりそうです』
学校行きたくないな。
キッチンでお母さんが料理を作っている。
「今日は目玉焼きだよ。どうしたの。元気ないね」
とお母さんが話しかける。それに応えて、
「あの、今日学校休んでもいい?」
「疲れたの?いいよ。たまにもこういう日があっても」
うちのお母さんは優しい。自慢の母親。
テーブルにご飯が並べられる。いただきますと手を合わせてからいつもなら醤油をかけるが、今日はソースをかける。これもいいなと目玉焼きを食べつくし、もう一度手を合わせる。
お母さんにもうちょっと寝ると言って上に上がる。
気がついたら8時半。普通学校に行く時間はこのくらいだから10秒くらい慌てて、10秒で気を取り戻す。
お母さんが行ってきますと言ったので、それに対していってらっしゃいといった。
もう少し寝ようとしたときに壁にカードが刺さっていた。窓ガラスが割れていないのに。なんだと思い窓を開けてみると上から人のようなものが2個落ちてきて家にはなかったはずの人一人分は入れるくらいの穴に落ちていった。私は正直すごくびっくりした。カードの中身を見てみると少し崩れた字で『今すぐご来館お待ちしてます ◯◯図書館』と人のような書き方で書かれている。
招待状のようなカードを握りしめて、早歩きで階段を降り、服を着替え、庭に出て、穴をそばまで行く。
「これなんだろう」
とっさに声が出た。注意深く覗いていると誰かに押されたように穴の中に入っていた。ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああと思わず声が出る。視線にはたくさんの自分の家にそっくりな家が見える。4件くらいかな。そのくらいみえたときに本に囲まれた場所に寝転がっていた。
目の前には女性の姿があった。
「keanmsiwsqaxmzaotxactoinastnoxyvoenpiqnydveaszuイチジトバシテローーメジヨメガーガー失礼しました君たちの言語に合わせないといけませんでした。私の名前はハジマリあと四人来られるまで待ってください。すぐなので。せっかくなので話をしましょう。私からいきますね。フックをせせんであまるンダヨネー、あっごめんちょっと変なこと言ったね。おっと」
っとハジマリが話している間に二人倒れた状態で降ってきた。っていうかなんで落ちてきても一切痛くないんだろう。
「ご来館ありがとうございます。私はこの多重の図書館の執事のハジマリです」
といい手を広げた。
「この図書館には1000000000000000冊以上の本があります。ご自由に貸し借りしてください!」
元気に話している。と、ここで七人の中の一人が話し始めた。
「ここにそんなに本があるわけねーだろ。っていうかなんでこんなところに連れてこられたんだ。意味わかんない招待状も届いたし」
「お話はあとでご自由にお願いします。小学校で話の途中で言葉を挟んだらいけないって習ったでしょう。気を取り戻して、ようこそ多重の図書館に集められた七人の皆様。これから世界を救ってもらいます」
「「はあ?」」
と声が重なる。
「何言ってんの、SF映画でもあるまいし」
「まあまあ落ち着いて。これから来年の6月に地球が壊れるので皆さんで何とかしてください。ご自由に話しえください。自己紹介でもしといたらどうですか」
一人があのというとハジマリさんがなんですかと返しました。
「あのここへ連れてきたあなたならできるんじゃないですか。わざわざ私たちじゃなくても」
「私は色々なものを作ることでせいいっぱいで力を使いすぎてしまいました。あら、もう時間になってしまいました。最後にルールを言っておきます。9時以降この図書館にいないこと。帰るにはそこのエレベーターを使ってください。朝6時には空いていますのでいつでもご来館を」
そしてハジマリは煙のように消えていった。
- Re: 多重の図書館 ( No.2 )
- 日時: 2023/01/03 18:54
- 名前: 日影@hikage (ID: viErlMEE)
二🔷自己紹介
空気が重い。何か言わなければ。
「あの、私、神橋 八雲って言います。よろ…あっ中二です。大津町立神橋学校っていうところに通ってます」
「俺の苗字も学校も神橋学校なんだけれど。苗字と同じでいけるかなと思ったからなんだけれど」
「俺も」「わ、私も」「一緒じゃん」「なにこれ気持ち悪う。俺もなんだけど」
同じすぎて少し気持ち悪くなってきた。
「どういうことおかしいよハジマリさん呼ぼ、ハジマリさーん」
しーん
「んな子供番組みたいに出てくるわけないだろ」
「そういえば、正午にはハジマリさんと会えるらしいよ。言ってたもん」
私の次に話してくれた人が言った。
息を飲み込む。
「自己紹介の続きだから一人ずついこう。僕の名前は神…ここは言わなくていいか。幸多だ。幸せが多いって書いて幸多。珍しいだろ。中二だ」
えっ幸多聞いたことないよ。あとこういうこと言うのは何だけどイケメン。学校ではモテモテだろうな。まあタイプじゃないけれど
「私は木星。ち、中一です。あだ名は星、です」
単純にかわいい。小柄でハジマリさんとは全然違うタイプ。
「僕は清作。中二。好きなことはゲーム。ゲームが目の前にあったら、一日で終わらす」
出たあー。ゲームオタク。ずっとゲームしてそう。
「僕の名前は炎煉(えんれん)。中三だ。よろしく」
なんか言うことなくね。言うとしたら天然っぽい。微妙に膨れていて、カッコつけてる感じ。
「僕は、水晶。中三。話変えてくれるといいな」
えっまって、やばいやばい、あああああああ神様ありがとうーーーーーー。と、顔が真っ赤になる。
「どうかしたか?」
水晶君が話しかけてくれたやったー!
「だ、大丈夫です」
と返す。
「いいか、僕は烏賊葉(いかは)。中三」
勝手な想像だけれど、将来ヤンキーとかになってやばそう。
ここで幸多君が話す。
「この中でリーダー作らないか」
「それなら水晶君でよくない」
清作君が言う。
「いいと思う」
「えええ、まいいけれど。えっと、まず状況を整理する。みんなの苗字と学校が同じでこの招待状で連れてこられた。この図書館は七角形で1000000000000000冊以上あって…」
と話していたところに烏賊葉が口をはさむ。
「こんなところにそんなにあるわけねーだろ」
水晶君が話している最中に口をはさむとは許せん!
「たしかにここの高さはあっても六メートル、横幅も二メートル。さすがにそんなにないよな」
幸多が言う。
「来年の八月一日に何が起こるのかが知りたいな」
その後、清作が
「この図書館の本を読んだら分かるんじゃない?」
「じゃあ時間が残ってる人はここで本を読むってことで」
私はお母さんが帰ってくるのが午後六時だからまだまだ余裕ある。ここで本を読むとするか。私は本を読むのが好きだから意外といいかもしれない。
着々と本を読む中、水晶君以外の男子は固まって話をしながら本を読んでいる(読んでる感じを出しているだけかもしれない)。
水晶君は本を読むスピードが速そうでさすがと思う。
一方で木星ちゃんは一人で寂しそうに他の人をきょろきょろ見ながら本を読んでいる。私は木星ちゃんの横で本を読む。
だが今日は話すことができなかった。
ゴーンゴーンと鐘が鳴る。五時の合図だ。
「もう帰る」
と言うと、水晶君が「気を付けて」と言ってくれた。こくんとうなずく。エレベーターに乗り自分の名前札を押す。ガシャンガシャンと動き出し、気が付いたら自分のベッドに横になっていた。
これが中学への不登校の始まりとなった。
- Re: 多重の図書館 ( No.3 )
- 日時: 2023/01/03 18:55
- 名前: 日影@hikage (ID: viErlMEE)
三🔷関係性
あれから一ヶ月経った。今のとこ夏休みに入ったので毎日多重の図書館に行っている。
うちの学校の夏休みは、二ヶ月あり、夏休みでも月曜日は学校がある。変わった学校だ。月曜日に学校に行くこともあるが、最近は休んでいる。学校より図書館のほうが好きだからだ。
図書館は大体静かだ。落ち着く。お母さんは年中無休で毎日朝の八時半から夜六時まで仕事だ。お父さんは私が保育園のころ亡くなったらしい。あまり覚えていない。昼はいつもレトルト食品だ。
今日も行く。もう穴に入るのは慣れてきた。
着くとみんなで何か話している。
「水晶君、何話しているの?」
「俺たちの学校の話、関係性の話だ。なぜ俺たちだけここに呼ばれたのか。この施設はどのように作られているのか」
「………だからこの学校にそんな名前の人いないんだって」
「いるから言ってんだよ」
と言い争っている。
「あの……まあまあ落ち着いて」
「その通りだ。リーダーの僕が仕切る。まず地図を持ってきたので家がどこにあるかこのペンでかいくれ」
ええっと……あっここだな。その時清作が
「えっ……なんでみんな同じ所に書こうとしてるの」
みんな同じ場所にペンを立てている。
「それはこっちのセリフだ」
と烏賊葉が言い返す。
どういうことなんだ。
「ほかに共通点を探そう。今は夏休みで期間は二ヶ月。月曜日は学校。これはみんな同じか?」
「うん」
「アッ待って、私はここにこんなところない」
木星ちゃんが地図を指さす。それにつずいて炎煉が言う。
「俺はこの道にコンビニがあるハズなのにない」
「どういうことだ」
水晶君が言う。
また気持ち悪くなった。っていうか木星ちゃんの声久しぶりに聞いた。やっぱ可愛いい。あれから一回もしゃべってなかったから。
「つまり、家の場所が同じでない場所見たことのない場所があるっていうことだな」
これからももっと調べよう。明日はパソコンを持っていこう。みんなが帰った後に、木星ちゃんと話をした。
「あの、木星ちゃん。話しようよ」
「え……え、人と話すの久しぶりです。あの、ありがとうございます」
「いやいや、後輩のために動くのが先輩だからね」
そしたら木星ちゃんが泣きながら笑っていた。
「え、どうしたの。私なんか悪いことした?」
木星ちゃんは顔を横に振る。
そして木星ちゃんと仲良くなった。
「じゃあね」
「はい」
そして私はエレベーターで昇った。
- Re: 多重の図書館 ( No.4 )
- 日時: 2023/01/03 18:56
- 名前: 日影@hikage (ID: viErlMEE)
四🔷別々の世界
もう九月の半ば。私達は十五日おき、つまり十五日と三十日に会議をすることに決めた。時がたつのは早いなあ。今日は月曜日だがみんなが来ていた。
「第二回みんなで話し合おうの会。パチパチーー。みんなで気が付いたことを話し合おう!」
水晶君がみんなの気持ちを盛り上げようと話す。清作が
「まず俺から、俺たちの住んでいる世界についてで、俺たちは別々の世界に住んでいるんだ。異世界いわゆるパラレルワールドだ。形は違うが同じところがある。つまり大きな元の世界があって、そこから生え分かりしているみたいな感じかな」
ゲームのし過ぎじゃねと一瞬思ったけれど、一理ある。
「他はないか」
首を横に振る。
「さて、後はこれをどうして確かめるかだ」
と水晶君。
「正午にハジマリさんに聞けばいいんじゃねーの。知らんけど」
と炎煉。
「「たしかに」」
とみんなの声がはもる。
「じゃあ、それでいくか。正午までみんな大丈夫か」
みんながこくんとうなずく。
「それまで好きにしていいな。よし、じゃっあ、ゲームもう一つ全クリするとするか~」
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時がたち、正午まであと一分。
カチッカチ。あと十、九、八、七、六、五、四、三、二、一
ゴーンゴーン
「「ハジマリさーん、ハジマリさーん」」
と何度もみんなで呼びかける。が、ハジマリさんは出てこない。少なくとも二十分は待っただろう。やっとでできた。
「何が正午に来る、だよ。全然来ないじゃないか」
と清作。
「すまん、すまん、少し忙しくて」
そこに烏賊葉が、
「だから、なんでそんなに上からなんだよ。おめえの歳はいくつなんだ」
「えっ、驚くなよ。177だ」
「はあ??????」
「まあ、そんなことは置いといて。なんで呼び出したんだ」
息を飲み込む。ハジマリさんが一番やばいんじゃないか。
「こんなことを考えたんだ」
「ふむふむ。だがゲームのし過ぎだな。ひとつ言うが、私は君たちにしかできないから君たちを選んだんだ」
そしてハジマリさんはまた、煙のように消えていった。
「俺たちの秘密を言わないか。俺たちにしかできないことなんだったら」
それはありだと思う。単に私は秘密が少ないからな。最初に言うか。
「あの、私は今日本当は学校があったんだけれど、休んだんだ。最近はずっと休んでいることが多い。あと、自分で言うのは何だけど前は優等生キャラ的な感じだった。あの暑い夏から行きたくなくなったんだ」
「あの、僕も」「わ、私も」「俺も」「僕もなんだ」「実は俺も」
「え、つまり皆私みたいな感じだったの」
「「うん」」
どういうこと、またこれ……。
「じゃあ、私は雲とか天気とか観察する理科が好き」
「わ、私は植物とか観察すする理科が好き」
「俺は家庭科」
と炎煉。
「俺は、図画工作とか作るやつ」
と清作。
「俺も家庭科」
と水晶君。
「俺は学校は嫌いだ。あんまり行きたくない。けれど行かされる。特異な教科はない」
と烏賊葉。それに続き、幸多が
「おれも烏賊葉と同じだな。つか、疲れた。もう帰るわ」
「じゃあ」「俺もそうするか」「つ、疲れました~」
と次々にみんな帰っていく。
最後に私と水晶君が残った。
水晶君が辺りを観察している。私が帰ろうとしたとき、
「はっ…!待って八雲。上を見てくれ」
私は上を見る。っていうか私のこと呼び捨てえ! 一段と進歩を尽くした私マジ最高!
「八つのわっかが書いてある。俺たちはハジマリさん入れて八人。俺は穴に入るとき七件家が見えたからもしかしたら……」
なんか水晶君が言っていることが分かった気がする。
- Re: 多重の図書館 ( No.5 )
- 日時: 2023/01/03 18:57
- 名前: 日影@hikage (ID: viErlMEE)
五🔷真実
次の日、私たちはもう一度会議を開いた。昨日水晶君が言っていた事を話していた。私は今日遅くに行った。夏休みの宿題をさすがにしていないのはだめだと思いやり始めた。
十時に行くと、みんながいるはずなのにいない。と、そこで
「お、来たか。みんな」
と、本棚の向こうからみんな飛び出してきた。ええええええええ???? どういうこと?
「はは、びっくりしただろ。簡単に言うとこの図書館は本棚が透けて先へ先へ進めれるんだ。だからほらこんな感じに」
と、どんどん本棚に吸い込まれていく。
本当なの。え、じゃあ私も。壁に向かって走り出した。すると、壁の中に入り込めてまた本棚が並んでいる。その奥も、その奥も。
「つまりこの図書館は多重の図書館。たくさん重なっているっていうことが分かったんだよ」
清作が話す。
「あと俺たちは多重の世界に住んでいるっていうことが分かった。上にあるのがこの図書館とこの図書館の共通点。この黒丸のところは、あの不気味なハジマリで、次が木星、幸多、次が僕炎煉、次が烏賊葉、で次がお前八雲、清作、水晶、の順番でななんでいる」
「で、この図書館の本たちはその世界にしかないものということを考えたんだ」
と炎煉の次に水晶が教えてくれた。
「でもそれにしてもハジマリのがあまりにも少ないよな。所々空欄の本棚のあるし」
「まあ今日はこれほど分かった。十分な収穫だな。次の会議は十月で。俺、親戚んち行くから」
「あ、待って私から言いたいことがあるんだけど。親があの穴を見ても全然反応していなかったの。そこに穴がないかのように」
「なるほど。分かった。俺は宿題をやらなきゃいけないからもう帰る。じゃあ」
「ちょっと待って。確かめたいことがある。あの皆お父さんっている?」
みんなが首を横に振る。
「分かった。俺ももう帰るわ」
と水晶君と清作が帰っていった。