コメディ・ライト小説(新)
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- ソライロスコール
- 日時: 2023/01/18 22:55
- 名前: 緋彗 (ID: 5R9KQYNH)
ぼっちざろっく面白すぎだろ!!!
私もかつてはバンドを組んでました。ベースのあと、キーボードに異動しました。
投稿頻度いいの最初だけです
- Re: ソライロスコール ( No.1 )
- 日時: 2023/01/18 22:19
- 名前: 緋彗 (ID: 5R9KQYNH)
登場人物
神田亜希帆 16歳 男
名前と見た目のせいで女子と間違われる。身長も163cmと小柄。
かつてバンドを組んでいたが、とある問題が起こり脱退。
高倉薫子 16歳 女
亜希帆の同級生。モデル体型で、さらに成績も優秀。運動は苦手。
バンド「アベリア」のギターボーカル兼リーダー。
南原綾乃 17歳 女
風紀委員ぽくない風紀委員。ボーイッシュすぎてもはやイケメン。
バンド「アベリア」のキーボード。
四宮聖 15歳 女
陽のオーラをまといし最強のコミュ力の所有者。
バンド「アベリア」のドラム。
甲斐世那 17歳 女
声が小さい。とにかく小さい。ちなみに色素が薄い関係で外での体育はサボる。
バンド「アベリア」のギター。
- Re: ソライロスコール ( No.2 )
- 日時: 2023/01/19 16:48
- 名前: 緋彗 (ID: 5R9KQYNH)
第1話「どうしてこうなった」
『やっぱさ、俺亜希帆はこのバンド向いてないと思う』
『そうだよな。あいつ、ベースのくせに色々口出してさ』
僕、ここに居ちゃいけないんだ。
生暖かい液体が頬を伝う。
『あ、亜希帆?』
『...っ!』
「...っは!?」
先程まで見ていた地獄のような映像から解放され、春の陽射しが僕の部屋を優しく朝を教えてくれた。
「酷い夢だなぁ...」
鏡を見て、自分の栗色の髪の毛がはねていることに気づく。
「亜希帆、もう大丈夫なの?」
「うん。熱は下がりきったし、気分はだいぶ良くなった」
というのも、僕は入学式3日前に連日徹夜をしまくっていたせいで体調を崩し、2日間学校に行っていなかった。
「...向いてない、か」
あれだけ本気でやったバンドさえ、今は嫌な思い出でしかない。よかれと思っていたことが裏目に出たせいで、バンドから遠ざかった。
お父さんに買ってもらったベースを眺め、過去を思い出す。
「おはよ」
「おはよう亜希帆。あれ?珍しいなベース持ってくるなんて」
挨拶を交わしたのは僕の数少ない友達である熊木一樹だ。
彼はソロのギタープレイヤーとして活動している。
「中学以来だからね。よいしょっと...ん?あのギターケースは?」
机の上に荷物を置くと、ロッカーの上に置いてあるギターケースが目に留まった。
「あー、あれ高倉のやつだよ。」
「へー高倉さんギターやってるんだ」
「はーあ...やっと4限終わったぁ」
「お疲れ、亜希帆」
そう言って一樹は、僕の頭をわしゃわしゃと撫でる。犬かなんかだと思われているのか僕は。
ちなみに今週は家庭訪問期間で、4限まで受ければ帰れる。
「じゃあ、また明日」
「おう!じゃあなー」
一樹と別れた後、僕は公園に向かった。
特に意味はない。けれど僕にとってはゆかりのある場所なのだ。
「...」
ケースのファスナーを開けると、木目のベースが日の光を浴びる。
「やっぱ、ちょっとは弾いた方がいいのかな?」
ベースを弾かなくなってから半年が経っており、弦はへたっておらずボディは埃を被っていた。
「あっ!!神田ちゃん!!」
「か、神田ちゃん?」
え、僕男なんだが。
高倉さんは僕の方に駆け寄り、手を握って目を輝かせた。
めっちゃ怖い。え、何怖い。
「神田ちゃんってベース弾けるんだよね!?」
「う、うん...というか僕おとk」
「神田ちゃん今から私らのバンドでベース弾いてほしいんだ」
...は?
1話終了です。
僕ベースわりと得意なんですよ