コメディ・ライト小説(新)

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多重の図書館 eternal story
日時: 2023/08/19 09:59
名前: 日影@hikage (ID: viErlMEE)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode

多重の図書館の改良版です。エンディングを変えています。実はこの話、永遠に終わらない……!?!?
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完結注意報発令!八月二十日完結予定!!



一話 改>>01
二話>>02
三話>>03
四話>>04
五話>>05
六話>>06
七話>>07
八話>>08
九話 改>>09
十話>>10
十一話 改>>11
十二話 改>>12
十三話 大幅改変更>>13
十四話 大幅改変更>>14


改良ストーリーには改とついています。


利石屋・カラフル屋開店!も読んでみてね。もっと面白くなるよ!sendenjanaiyo

Re: 多重の図書館 改 ( No.4 )
日時: 2023/02/23 21:09
名前: 日影@hikage (ID: viErlMEE)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode


 四🔷別々の世界
 もう九月の半ば。私達は十五日おき、つまり十五日と三十日に会議をすることに決めた。時がたつのは早いなあ。今日は月曜日だがみんなが来ていた。


「第二回みんなで話し合おうの会。パチパチーー。みんなで気が付いたことを話し合おう!」


水晶君がみんなの気持ちを盛り上げようと話す。清作が
「まず俺から、俺たちの住んでいる世界についてで、俺たちは別々の世界に住んでいるんだ。異世界いわゆるパラレルワールドだ。形は違うが同じところがある。つまり大きな元の世界があって、そこから生え分かりしているみたいな感じかな」
ゲームのし過ぎじゃねと一瞬思ったけれど、一理ある。

「他はないか」
首を横に振る。


「さて、後はこれをどうして確かめるかだ」
と水晶君。


「正午にハジマリさんに聞けばいいんじゃねーの。知らんけど」
と炎煉。


「「たしかに」」
とみんなの声がはもる。


「じゃあ、それでいくか。正午までみんな大丈夫か」
みんながこくんとうなずく。


「それまで好きにしていいな。よし、じゃっあ、ゲームもう一つ全クリするとするか~」

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 時がたち、正午まであと一分。
カチッカチ。あと十、九、八、七、六、五、四、三、二、一
ゴーンゴーン


「「ハジマリさーん、ハジマリさーん」」
と何度もみんなで呼びかける。が、ハジマリさんは出てこない。少なくとも二十分は待っただろう。やっとでできた。


「何が正午に来る、だよ。全然来ないじゃないか」
と清作。

「すまん、すまん、少し忙しくて」

そこに烏賊葉が、
「だから、なんでそんなに上からなんだよ。おめえの歳はいくつなんだ」
「えっ、驚くなよ。177だ」

「はあ??????」
「まあ、そんなことは置いといて。なんで呼び出したんだ」

息を飲み込む。ハジマリさんが一番やばいんじゃないか。
「こんなことを考えたんだ」



「ふむふむ。だがゲームのし過ぎだな。ひとつ言うが、私は君たちにしかできないから君たちを選んだんだ」

そしてハジマリさんはまた、煙のように消えていった。

「俺たちの秘密を言わないか。俺たちにしかできないことなんだったら」
それはありだと思う。単に私は秘密が少ないからな。最初に言うか。

「あの、私は今日本当は学校があったんだけれど、休んだんだ。最近はずっと休んでいることが多い。あと、自分で言うのは何だけど前は優等生キャラ的な感じだった。あの暑い夏から行きたくなくなったんだ」

「あの、僕も」「わ、私も」「俺も」「僕もなんだ」「実は俺も」
「え、つまり皆私みたいな感じだったの」
「「うん」」
どういうこと、またこれ……。

「じゃあ、私は雲とか天気とか観察する理科が好き」

「わ、私は植物とか観察すする理科が好き」

「俺は家庭科」
と炎煉。

「俺は、図画工作とか作るやつ」
と清作。

「俺も家庭科」
と水晶君。

「俺は学校は嫌いだ。あんまり行きたくない。けれど行かされる。特異な教科はない」
と烏賊葉。それに続き、幸多が
「おれも烏賊葉と同じだな。つか、疲れた。もう帰るわ」

「じゃあ」「俺もそうするか」「つ、疲れました~」
と次々にみんな帰っていく。

 最後に私と水晶君が残った。
 水晶君が辺りを観察している。私が帰ろうとしたとき、
「はっ…!待って八雲。上を見てくれ」

私は上を見る。っていうか私のこと呼び捨てえ! 一段と進歩を尽くした私マジ最高!

「八つのわっかが書いてある。俺たちはハジマリさん入れて八人。俺は穴に入るとき七件家が見えたからもしかしたら……」

なんか水晶君が言っていることが分かった気がする。

Re: 多重の図書館 改 ( No.5 )
日時: 2023/02/23 21:11
名前: 日影@hikage (ID: viErlMEE)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode


  五🔷真実
 次の日、私たちはもう一度会議を開いた。昨日水晶君が言っていた事を話していた。私は今日遅くに行った。夏休みの宿題をさすがにしていないのはだめだと思いやり始めた。

 十時に行くと、みんながいるはずなのにいない。と、そこで
「お、来たか。みんな」
と、本棚の向こうからみんな飛び出してきた。ええええええええ???? どういうこと?

「はは、びっくりしただろ。簡単に言うとこの図書館は本棚が透けて先へ先へ進めれるんだ。だからほらこんな感じに」
と、どんどん本棚に吸い込まれていく。

 本当なの。え、じゃあ私も。壁に向かって走り出した。すると、壁の中に入り込めてまた本棚が並んでいる。その奥も、その奥も。
「つまりこの図書館は多重の図書館。たくさん重なっているっていうことが分かったんだよ」
清作が話す。

「あと俺たちは多重の世界に住んでいるっていうことが分かった。上にあるのがこの図書館とこの図書館の共通点。この黒丸のところは、あの不気味なハジマリで、次が木星、幸多、次が僕炎煉、次が烏賊葉、で次がお前八雲、清作、水晶、の順番でななんでいる」

「で、この図書館の本たちはその世界にしかないものということを考えたんだ」
と炎煉の次に水晶が教えてくれた。
「でもそれにしてもハジマリのがあまりにも少ないよな。所々空欄の本棚のあるし」

「まあ今日はこれほど分かった。十分な収穫だな。次の会議は十月で。俺、親戚んち行くから」

「あ、待って私から言いたいことがあるんだけど。親があの穴を見ても全然反応していなかったの。そこに穴がないかのように」

「なるほど。分かった。俺は宿題をやらなきゃいけないからもう帰る。じゃあ」
「ちょっと待って。確かめたいことがある。あの皆お父さんっている?」

みんなが首を横に振る。

「分かった。俺ももう帰るわ」
と水晶君と清作が帰っていった。

Re: 多重の図書館 改 ( No.6 )
日時: 2023/02/24 18:53
名前: 日影@hikage (ID: viErlMEE)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode


  六🔷大災害予報
 あっという間に新しい年、2025年になった(なってしまった)。あけおめです。後、あれから夏休み、冬休み以外は全て学校を休んだ。っていうのもワザとで指(右手の中指、小指、左手の親指、人差し指、小指)を骨折させた。クッソ痛かったわ~。なので全治二年。これで楽に学校休めるわ~。っていうか私こんな人だったっけ。なんかやばいやつになってる予感しかしない。骨折したときは救急車に運ばれたけどあれもアレで新しい体験だった。あの日以来は毎日行っている。何言っても地球が消えるんだったらそのくらいやらないと。でも噓だったらどうしよう。あのハジマリさんだし何か企んでいるかも。噓だったらあの痛みもこの痛みも全部水の泡、つまりワザと骨折して学校に行かなくなった、ただの変な女子じゃん。変人だと思われて学校に行くとみんなの視線が怖かったらどうしよう。だめだ。前向きに考えよう。学校なんか別に行かなくても私頭いいし、ウェブサイトの問題を解いてやったらいいし。ということを考えながら勉強をしていたら、テレビのニュースで
『緊急ニュース、緊急ニュース。日本の上空に怪しい飛行物体が発見されました。今のところ隕石と考えて調査をしています。いつ衝突し、どこに衝突するかはまだ考えられていません。繰り返します。…………』
待ってやばい早くいかなきゃ。勉強を放り出して、靴(サンダル)を履き穴に落ちる。

 つくとみんなは早く来ていたらしく落ち着いている。
「皆こっち来て」
とエレベーターにみんなを連れて八雲と書かれているボタンを押す。

「なんだあ。こんなとこに呼び出して」
と清作が言うが無視してテレビまで走る。



「マジかよ。やべえじゃん」
と炎煉。

「ハジマリが言っていたのはこれか。ちょっと待って。計算する」
と水晶が。そこに烏賊葉が
「なんだよ計算するって」

「この写真、上空写真と真横から移っている写真で時速、いつ衝突するかどこに衝突するか計算するんだよ。IQ400をなめんな」

え、すごい。っていうかIQ400って何? やばくない?中学二年だよね。
「IQ400ってどういうことだ」
と幸多。

「詳しいことは後で」



「ざっと計算すると、八月一日日本海に落ちる。隕石の反動は大きいため、衝突したときに洪水と大音響が響き地震約記録的最高震度28で、一個一個の地球は薄いためハジマリのところまで行く。上の清作、僕は被害がないと思いきやこの星はこっちのだからすべてに行く。テレビは、アンテナが薄い地球を貫通して情報をとっている可能性が高い。下の木星や炎煉はそんな放送されてないだろう」

Re: 多重の図書館 改 ( No.7 )
日時: 2023/02/24 18:56
名前: 日影@hikage (ID: viErlMEE)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode


  (七🔷衝撃な未来)
 えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ?

ハジマリさんやばっ。普通にヤバイ。私たちの命あと八か月しかないのお。もうちょっと生きたかった。噓かもしれないし、水晶君も冗談だったりして。後、適当かも。IQ400って噓かもしれないし。デモ放送だったり、何かの間違いだったりして。

「とりあえず焦らずにこれを防ぐ方法を考えよう。これが今の課題だ」
と水晶君が言う。
「その前に聞きたいことあるけれどIQ400って何? 俺たちのこと馬鹿にしてるの?」

清作の言葉に水晶は返さず、無理やり
「そんなこと今関係ねえじゃん。もっと明るくいこうよ」

 シーンとした空気の中みんな図書館に行った。図書館に行っても空気は変わらず、すぐ家に帰った。

Re: 多重の図書館 改 ( No.8 )
日時: 2023/02/24 19:42
名前: 日影@hikage (ID: viErlMEE)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode


  八🔷owari no hazimari
 あの後、お母さんは緊急ニュースを見てると思い早く帰ってくると思ったが、いつも通りで、帰ってきたときに見せたら
「何言っているの。普通の天気予報だよ。疲れたのね。今日は早く寝なさい」
と。疲れたのね、はこっちのセリフだよ。こんな一大事の時に噓なんかつくわけ。もしかしたら本当にお母さんにはそう見えてるの?よく考えたらその後の天気予報や事件事故の放送は普通のテンション。もう何が何だかわかんなくなっよ。教えてよ水晶君……!!!!




 あれからみんなが話すようになったのは六月。正直色々やばくない。こんなに経ったらもう死にかけやん。あれ以来(嵐に近い)大雨の連続。不運すぎるううううううううう。いいいいいいいややあああああああああ。心臓が爆発するううう。喉がからっから。叫びすぎたあ。今回で分かったことは、私たちにしかあれは見えていなく、おそらくハジマリさんが流した物っということ。あと、あの七角形の奇妙な多重の図書館の天井にも透けるようになっていているっていうこと。どうやって行ったかっていうと、ハジマリのところに日記帳のような設計図があって、透明な階段があったからそれで上ってみた。これからは、みんな、上の本を読むことにした。あと、ハジマリさんに会って確かめようと思ったけれど、全然出てこなかった。ハジマリと隕石、この図書館、私たちの関係性も調べようと思う。気になっているのはハジマリさんの意図。何がしたいのかがわかんない。私たちはどうなってしまうの。



 ……そしてあの八月一日の一日前、七月三十一日にとうとう来てしまった。今までで分かったことでは何もできない。もう死ぬ。どうしても本を探さなければ。チクタクチクタクと時計の針の音が聞こえるだけだった。みんなが帰っていく。ただし、水晶君はぎりぎりまで残ると言っていた。これは運命なんだ。神様が決めることなんだ。人はいつか死ぬ。それが早かっただけだ。どうしようもないんだ。

時計が五時を回った後、あの招待状から声がした。ハジマリさんの声だ。
「お前たちの仲間が一人、五時を回ったためあの図書館に閉じ込められた。死ぬまで底で生きるんだ」


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