コメディ・ライト小説(新)
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- 君の心は綺麗すぎる!? 休止中
- 日時: 2023/04/09 15:14
- 名前: 味海 (ID: qWWiRdBA)
こんにちは
現在『はい!!GO!!霊』を掲載?している味海です
今回は掲載中のやつを書くのが疲れたので、ラブコメディー的な奴を書いてみよう
てな感じでやってます。よろしくお願いします
目指せ閲覧数200越え(夢見がちな作者)
※読む前の注意点※
・作者は初心者で文章力?みたいなのが欠如しているので誤字脱字が多いのと、
言葉の使い方を間違えている場合があります
・クッッッッッッッソつまらないです
・投稿が不定期過ぎる(最初のほうはほぼ毎日作ってると思います)
・小説と言えるか不明な書き物です
以上を踏まえて読んでください!!
【登場人物】
杉山 蜜柑 十五歳、思っていることが全部顔に出てしまう女子。
かわいい、山内の事が気になっている???
山内が心を読めることは知らない。
めちゃくちゃ元気な人でクラスの付き合いたい女子ランキング
で上位。
山内 将太 十五歳、他人の心が読める、それ以外は普通の人。
杉山の事は好きになるが、自分じゃ杉山と釣り合わないと
思っている、死ぬほどやさしい。
塚内 武志 十五歳、将太の幼馴染でゴリゴリのスポーツマン。
元気すぎていつもどこか怪我している。
顔はかっこいい方。薫の事が好きで、片思いだと
思っている。将太が人の心を読めることを知っている
蜜柑とは将太の家を教えた時に知り合った。
山田 薫 十五歳、将太の幼馴染で気が少し強い人。
それのせいか、男子からの人気はあまりない。
武志の事が小さいころから好きだが、
片思いだと思っている。顔はかわいい方。
蜜柑とは武志と同じで将太の家を教えた時に知り合った。
【あらすじ】
高校に初めて行く将太は、憂鬱だった。
他人は信用できないからだ。
が、なんとビックリ女子と登校中ぶつかる。
将太は女子と一緒に登校することになり、見事の黒歴史化決定
将太の高校生活は黒歴史化してしまうのか?
はたまた青春することができるのか??
顔の特徴はいつか書きます。
閲覧数100越えありがとうございます。
これからも宜しくお願い致します。
つまらない作品ですが
何卒よろしくお願い申し上げます。
- 第一話 (3) 蜜柑の思い ( No.5 )
- 日時: 2023/03/27 20:54
- 名前: 味海 (ID: qWWiRdBA)
前回のあらすじ
蜜柑が何かしら抱えてそうなことが分かり、少し気になっている将太。
自分に何ができるのか考えるが、全く思いつかない。
果たして将太は何かするのか?何もしないのか?
というか今は自分の事で精一杯です!(by将太)
~本編~
~~~~キーンコーンカーンコーン~~~~
佐島「はい、では今日の授業はこれで終わりです…が、あと一時間残っているので教室でできることであればチャイムが鳴るまで好きにしていいですよ!」
クラス中から雄たけびみたいな心の声が聞こえる。
その様子はさながら戦いに勝利した、武士のよう。
そんな時に僕は自分の自己紹介の件で絶望していた。
あぁぁぁぁぁぁ…
やってしまったぁぁぁぁぁぁ…
自己紹介で頬を噛むなんて…しかも舌ではなく頬だし…
ある意味本番で失敗する才能しか僕は持ってない…
僕は担任と似たようなぼさぼさな髪をかきむしる。
あぁぁぁぁぁぁぁぁ…もうダメだぁぁ…何もしたくないぃぃぃ…
とにかく周りの人の心の声を聞いて、ってみんな僕の話でもちきりじゃねぇーかぁぁぁ…
何だよ、もう…
そんな時、トントンっと肩をたたかれた。
何のためらいもなく、僕は後ろへ振り返る。
すると…ほっぺに何か硬い感触が来た。
指だ、多分あれだほっぺに指をさすいたずらだ。
いったい誰が…っと思い僕は指の主の顔を見る。
そこにはニヤニヤした武志が立っていた。
最悪だ。
明らかにこいつは僕のミス(自己紹介の)をネタにしようとしている。
武志はほっぺから指を離すとそのまま予想通りの事を言った。
武志「やっちまったなぁぁぁ!!」(笑)
やっぱりな、こいつに至ってはもう心を読むとか関係なく、やろうとしたことが分かるようになった。
まぁ、16年も幼馴染やってたらそりゃそうか。
将太「うるせぇーよ…ほっといてくれよ…」
武志「いやはや『二度目』もやるなんてねぇ!!」(笑)
すっごい腹立つ顔で話す武志をぶん殴りたかった。
ライフルをもし僕が持っていたら迷わず打つだろう。
武志とじゃれている?(武志の心の中では)とみんなの関心はある一つの事に集まりつつあった。
そう、蜜柑の事だ。
そりゃそうだろう、超頭がいい人がワンランク、いやツウランクも下がった学校を受験するとは考えにくい。
そうなると、やっぱりみんなは何かしらあったのではないかっという発想になるのであった。
皆が話しかけていいのかわからず視線が蜜柑へ集中する中、武志は蜜柑について何も考えていなかった。
薫以外の女子は興味がないってことなんだと思う。
だとしても少しは不思議がるのが通常の人なんだが、こいつは常人じゃないからな…
しかし僕にはそんなくだらないことなどどうでもよかった。
蜜柑の声が全く聞こえないのだ。
つまり、蜜柑は今の状況や学校の事などのありとあらゆるすべての事に対してなんとも思っていないということになる。
全く意味が分からない、裏表のない動物でさえ何かしらはいつも思っているのに。
まるで植物の心の声を無理に聞こうとしているようだ。
僕は蜜柑のほうをちらっと見るが今朝までの明るさがなく、少し悲しそうな顔で机を眺め続けている。
おそらくその顔が皆の良心を刺激したのか、皆は話しかけに行けないようだった。
これは僕が話しかけたほうがいいのか?
どうすりゃいいんだろうか?
このままだと一時間がもう終わってしまう。
ん?なんか時間たつの早くないか?
僕がやってたことと言ったら、武志のいじりを無視して、考え事をしてただけなんだが…
まぁいいか…
うーん…一回きい――――――――――――――――――――
~~~~キーンコーンカーンコーン~~~~
あ、終わってしまった…
佐島「はい!ではこれで今日は終わりです、部活に入る人は紙を渡すので集まってください、提出期限は明後日までです提出場所はその部活の担当の先生に渡してください」
皆はゾロゾロと先生に集まる、武志も紙をもらいに行きやっと僕は自由になった。
クラスで部活に入らない人は少なく、蜜柑と僕と数人しかいなかった。
本当になぜ皆が部活に入るのか不思議でならない。
まぁどうでもいい。
とりあえず僕はどうやって早く帰るか考えていた。
そんな時、蜜柑が話しかけてきた、いつもと変わらない笑顔で。
蜜柑「将太君!一緒に帰ろ!!」
さっきまでの感じとは全くかけ離れた蜜柑に少し僕は恐怖を抱いた。
その時も、蜜柑の心の声はいまだに聞こえなかった。
今までの経験上蜜柑はとても変な人。
裏表が通常はなく、
心の奥底に何かあるのが分かるが、それが何かは分からないっていうね。
将太「う、うん」
僕は決めた。
蜜柑に何かあるのか、聞くことを。
どうしてそこまで僕がやろうと思っているのかも、もしかしたらこれで分かるかもしれないし。
次回へ続く…
- 第一話 (4) 心と唐揚げ ( No.6 )
- 日時: 2023/04/04 15:05
- 名前: 味海 (ID: qWWiRdBA)
前回のあらすじ
皆の話題は将太と蜜柑で溢れかえっていた。
恥ずかしがる将太、それに対し、何の感情もなくただ寂しそうに机を眺める蜜柑。
そして…なんやかんやあって一緒に帰ることになった。
一体蜜柑に何があったのか…?
知りたい!!(by将太)
~本編~
一体何なんだろう。
蜜柑には何があるのか?
というか、なんであって数日の蜜柑の事を僕はここまで気にしているのだろうか?
色んな疑問が思い浮かぶ中、蜜柑は僕にいつもと変わらぬ様子で話しかけてくる。
「ねぇねぇ!高校生活の何が楽しみ?!私はね―――――」
こんな感じでさっきまでの悲しそうな顔は一体どこへやら…
というか毎回思うけど、この人はなんで僕にここまで固執するのだろうか?
あぁー頭がパンクしそうだ。
ホント何なんだよ、僕らしくないなぁ…
「――でねー!私はやっぱり唐揚げが―――――」
ちょい待て、一体どうやったら高校生活への期待が唐揚げに向かうんだよ。
僕と蜜柑はそんなことをしゃべりながらまだ明るい帰り道を歩く。
「おーい!」
急に後ろから声がした、まぁもう声でわかるけど。
そんなことを思いながら振り返ってみると…
「あぁ武志か」
「おうよ!あ、薫もいるで!」
「いや、急だなおい」
そういいながら武志の後ろにいた薫が出てくる。
こいつらは相変わらずの両片思いぶりだな。
見てるだけで頭が痛くなるよ、なんてったって糖度が高すぎる。
そんなこんなで僕らは武志×薫のやつらと帰ることになった。
正直言って、うるさい奴が増えただけでこちらとしては迷惑だが、その言葉を僕は飲み込む。
これからは毎日このうるささを味わうのか。
あー…頭痛い。
「でさー唐揚げが―――――」
マジかよ、お前もか。
話聞いてなかった僕も悪いけど、なんで蜜柑も武志も話が唐揚げにつながるんだ。
「―――杉山さんはどう思う??」
「え!?」
武志の不意打ちの問いにビックリして、体がビクンとはねる。
そんな蜜柑をよそにまた武志は聞く。
「文系と理系のどちらが僕たちの高校で割合が多いと思う?」
ん??
一体いつまた話が変わったんだよ。
いくら僕が聞いてなかったからとしても、数十秒しかないぞ。
「えーと…ぶ、文系かな!」
「だよな!ほら見たことか!」
武志はそういいつつ、薫に言う。
それに対し、若干顔を膨らませながら、文句をいう薫。
「本当かどうかまだわからないじゃん!しかもまだ将太に聞いてないし!」
あれ?やばくないか、これ。
僕に矛先が…
「将太はどう思う?!!」
「え、えーと…」
どうしよう、そんなこと考えたことないぞ?
興味もないし。
「…理系かな…?」
「だよねぇ!!」
どや顔の薫を横目に僕は蜜柑を見た。
蜜柑もニコニコしている、心の声も楽しそうだ。
そんなこんなで僕の家についてしまった。
というか蜜柑に色々聞くのを忘れていたよ。
まぁでも、今日は良いか、あいつも楽しそうだったし。
次回へ続く…
- キャラクター情報 ( No.7 )
- 日時: 2023/04/05 17:08
- 名前: 味海 (ID: qWWiRdBA)
こんにちは、味海です。
今更ながら、キャラクターの見た目などの説明があまりにも少ないことに気づき、紹介しようと思った次第であります。
他にもいろいろあるので見ていってもらえれば幸いです。
【主要メンバー】
山内将太(主人公)
ぼさぼさの髪で目つきは鋭く(ツリ目)、いつも顔色があまりよくない。顔は普通。
性格はとんでもなく優しい…?いや、ひねくれているかも…?
身長は169㎝
好きなことはゲームで遊ぶこと、特にロールプレイングゲームが好き。
嫌いなことは外で遊ぶこと。
好きな食べ物は、菓子類。嫌いな食べ物は肉、特に豚肉。
一応妹がいるが、両親が離婚しているため父のほうにいる。
得意なことは絵をかくこと(本人曰く、ちなみにゲームではない!らしい…)
苦手なことは運動全般、特に走ることが苦手。
今はまだ蜜柑の事が好きか分からない。
武志と薫は保育園からの友達で唯一将太がまともに喋れる。
結構複雑環境の人。
母方の祖母が将太と同じく心が読める、現在、69歳(母は44歳、父は49歳)
部活は入っていない。
杉山蜜柑(女)
髪はショートで団栗目、明るい状態がデフォルト。かわいい。
性格は明るく、優しい。
身長は158㎝
好きなことは…????特にない…??
嫌いなことは、あることを思い出させること。
好きな食べ物はチョコレート、嫌いな食べ物は餡子理由としては、何故かあの風味がダメ…らしいです。
兄がいる、その兄は蜜柑を溺愛している。
入学式に行く際ぶつかってしまった将太に興味が湧き、話しかけている。
得意なことは何も考えないこと、また運動全般。
苦手なことは勉強(いい点数はとる)、運動(得意ではあるが苦手意識がある)楽器を演奏することなど。
部活は入ってない。
塚内武志(男)
髪はスポーツ刈りの長めで若干たれ目。イケメン。
性格はガチのスポーツマンで明るい。
身長は187㎝
嘘はほとんどつかない、ついてもわかりやすい。
いつも必ずどっかケガしてる。
部活は野球部で新入生なのにエースと呼ばれている。
好きなことは野球をすることと将太をからかうことなど。
嫌いなことはじっとすること。
好きな食べ物は揚げ物とおにぎり。
嫌いな食べ物は甘いもの(料理として出てくるものの事、例えば黒豆や甘い卵焼きなどそれ以外は普通に食べれるし好き)
薫の事が保育園のころから好きだが片思いだと思っている。
兄弟や姉妹はいない。
得意なことは運動全般。
苦手なことは勉強。
山田薫(女)
髪はお団子で猫目。かわいいというよりかは美人に近い。
性格は明るいが時たま暗くなる、優しい。
身長は163㎝
嘘はほぼつかない、つくときは何かを守るとき。
部活は吹奏楽部所属。楽器の担当はフルート。
好きなことは曲を聴いたり、フルートを吹くこと。
嫌いなことは自分の持ち物を貸すこと(中学生のころに貸したら返してもらえないことがあったため)。
好きな食べ物はイチゴあめで嫌いな食べ物は辛いもの全般。
武志の事が好きだが、保育園のころから片思いだと思っている。
姉がおり、いつも喧嘩しているが、尊敬している部分もある。
得意なことはフルートを上手に吹けることと勉強。
苦手なことは運動全般。
【学校情報】
一学年10クラスで割と個性的な人が集まる。
先生方は全員結婚しているため、学校界隈ではあそこに勤められることができれば結婚したのと変わらないといわれている。
先生は合計50人もいて、ほとんどが担当クラスか教科を持っているため職員室に人はほぼいない。
めっちゃくちゃ忙しい。
校庭がすごく広い。
部活も多く、部活動もとても盛ん。
頭はそこまで良くはないが、入りたがる人が多すぎて入ることがとても難しい。
いじめは今まで一度もない。(見て見ぬふりをしてるなどではなくガチでない)
学校は開校してから、67年たっている。
【おまけ話】
何年ぶりだろうか?
私が寝坊するのは…
「うわぁぁぁぁ!!!!」
私は自分のベッドの横にあったピンクの目覚まし時計を持ちながら、驚きの声を上げた。
するとドアの外からドタドタと音を立て、母が部屋に入ってきながら私に声をかける。
「何!?大丈夫!?!?!」
「あ、あの~…大丈夫なの…かな…?」
そう言いながら私は自分の持っているものを母に見せる。
「あぁーーー!?!?!」
「やばいじゃない!?!?!」
「だよね…!?」
「とにかくもう出なさい!!すこしでも早く学校に着くのよ!!」
「はぁい!!」
私はそういうと、急いでバックを用意しつつ、制服に着替える。
今日から高校生活が始まるっていうのに、やっちゃったよ…
「よし!終わったぁ!!行ってきまーす!!」
「おうよ!いってらっしゃーい!!!!!」
いつもはこんな早くしていないのにぃ…
もうちょっとゆっくりしていきたかったぁ…まぁしょうがないかぁ…
――――――――――――――――――――
トタトタトタトタ…(階段を下りる音)
「どうしたんだい?朝から」
「いや、蜜柑が学校に遅れそうだからバタバタしてたのよ…」
「えぇ!!?」
「…6時に家を出ても間に合わないくらい学校って遠かったっけ…?」
「あ」
「…」「…」
「やっちゃったねぇー…」「やっちゃったねぇ~…」
――――――――――――――――――――
「はぁ…はぁ…はぁ…」
今どれくらい走ったのだろう?
多分十分くらい…?な訳ないか…
あーあ、学校にはなんていえばいいんだよ…
「はぁ…はぁ…うわぁ!?」
ドン!!
最悪だ、人にぶつかっちゃった!?!?
もうダメだ、今日はツイてない…
大丈夫かな…!?ケガとかしてないかな!?!?
「ご、ごめんなさい!!!」
倒れていた人は、私と同じ高校に通う(予定)人だった。
この人が私の――――――――になるなんてこの時の私は考えてもいなかったんだ。
おまけ話 高校生活初日の出会い! 終わり
【お知らせ】
なんと閲覧数が百行きました!
自分の作ったクソみたいな作品がここまで見られるなんて…
それもこれもすべて見てくださる皆様のおかげです。
これからもますます頑張りますので、よろしくお願いいたします。
- 第二話 (1) 黒歴史化は確実か!? ( No.8 )
- 日時: 2023/04/06 15:31
- 名前: 味海 (ID: qWWiRdBA)
前回までのあらすじ
色々聞こうと思った将太は蜜柑と一緒に帰ることにするが、
武志と薫が登場し、聞きそびれてしまった。
一体蜜柑にはどんな過去があるのか?
まだわからない!(by将太)
~本編~
「ふわぁ…」
思わずあくびが出る。
僕は普段、目覚めがいい方なのだが今日はあまりよくない。
理由はまぁ…うん…蜜柑なのかな…?
よくわからない。
「将太ー!!杉山さんとこのお嬢ちゃんが来てるわよー!!」
またか。
アイツもよく来るよな、ホント。
というか、昨日質問できなかったし、今日聞こうかな…?
…めんどくさいしやめとこう。
「将太ー!今日の朝ごはんは唐揚げよー!!」
朝から唐揚げかよ。
なぜ朝から油っぽいものを…
「将太ー!?」
「わぁーってるよ!」
「じゃあ返事しなさいよ!!!!!」
「知るか!!!」
とまぁこんな感じのやり取りをして、僕は家を出る。
そこには、昨日と変わらない蜜柑が立っていた。
「将太君!おはよう!!」
「アッ…うん…おはよう」
やっぱり蜜柑は僕にとって明るすぎる…
眩しすぎる…
「いってらっしゃーい!」
僕の母の声がドア越しから聞こえた。
「行ってきまーす…」
蜜柑に見られている緊張から、あまり大きな声が出なかったが僕は返した。
うぅ……………恥ずかしい。
その後はまぁお察しの通りだ。
武志と薫の登場、駄弁りながら登校…ってなんで僕はこんな陽キャ見たいなことを…
そんなことを思いながら、僕は教室の扉へ手をかける、そして開けた瞬間―――――
「おはようございまーす!!」
武志がなんと大声であいさつしたのだ。
普通開けた人が挨拶するもんじゃないん?
クラスの人たちの視線が集まる。
「(お、おい!)」
「(?なんだよ?)」
「(今更だけどなんで俺が先頭なの!?)」
「(え?何となく(笑))」
「(お前ぇぇぇ!!!)」
そんなやり取りを武志とする。
「お、おはようございます…」
クラスの中の数人が挨拶を返してくれるがそれ以外はぼーっとしてる。
そりゃそうだ、会って1日のやつに挨拶をかえしてくれるやつなんてほぼいない。
実際、皆はこの人誰だろう??しか思ってないみたいだし。
とりあえず僕はすぐに教室に入り、席に急いで座る、まるであいつらと関係ありませんという風な顔をしながら窓を見よう。
善は急げ、うぉぉぉぉ…!!
ササササササ…
風のような動きで席に着くと、椅子を引く…はずだった。
風になりすぎた結果、足が滑り頭から床に激突したのだ。
意味が…わからない…なぜ…床が…滑る…
クラス中は笑いに包まれた。
次回へ続く…
- 第二話 (2) 蜜柑との学校探検 ( No.9 )
- 日時: 2023/04/09 10:58
- 名前: 味海 (ID: qWWiRdBA)
前回のあらすじ
入学式よりも運が悪くなり、何故か床に激突する将太。
もうダメです。
黒歴史化は…免れません!!
もう学校に行くのがつらいよ…(by将太)
~本編~
本当にツイてない。
入学式から思っていたけど、さすがに運が悪すぎる。
今年の運勢は最高のはずなのに…(by魔法使いリリィのキュート占い『幼児向け本』!!)
「いやー、すごいね!」
蜜柑は僕のほうを向きながらそういった。
「いや…もう…いいんで…」
忘れたい。
恥ずかしすぎるだろ、何でだよ。
何で床が滑るんだよ、そして何で蜜柑は唐揚げの事を考えているんだよ!?
昨日も言ってたよな!?
すると蜜柑は女性っぽく笑い、僕に言った。
「フフフ…面白いね、やっぱり君って」
「グハァ!」
「!?」
「大丈夫!?」
「あ、うん…大丈夫…です…」
ホント蜜柑、怖い…
何だ僕のこと好きなのか!?
そして一番怖いのはこれが心の底から思っているっていうことだよ!?
冗談にしては笑えないよ!?いいの!?好きになっちゃうよ!?
というか危うく、砂糖を吐くところだったよ、危ない危ない…
ガラッ!!
「おはようございまーす!!」
そう言いながら佐島先生は教室に入り、足が滑り、頭から転ぶ。
何だろうか、すごく親近感が湧く。
クラスはまた笑いに包まれた。
まぁ僕は苦笑いですけどね!
「…えーキヲトリナオシテ…」
あーあ、恥ずかしくなっちゃった。
棒読みやん。
どうやら今日は教科書を各教室で受け取りに行くらしい、一種の学校探検もかねての事だそうだ。
「はいでは、二人組になってくださーい!」
え?
フタリグミ?それなにおいしいの?
マジかよ…陰キャにとって二人組は悪魔の言葉やぞ…
何にしても蜜柑とは組みた――――――――――――――――――――
「ちなみに男女じゃないとだめだからなー!」
ふざけるなよ。
武志と組めないじゃないか。
はぁ、っていうことは…
「ねぇねぇ!将太君!」
ですよね~
「一緒に学校探検、しよ!」
「あ、うん、お願いします…」
というか今更ながら思うけど、これって漫画とかでよく見るオタクに優しいギャル?的な奴なんじゃ!?
怖い…
「えへへ!じゃあどこから行こうかな…」
「とりあえずここから一番近い、教室に行きましょうよ…」
「そうだね!じゃあ…多目的室だね!ここでは国語の教科書と家庭科、技術の教科書やワーク?がもらえるみたいだよ!」
技術って何やんだろう?
ワークっていうのも何だろうか?
「よし!行こ!」
蜜柑はそう言うと僕の手を引いて多目的室へと向かった。
正直、死にそうです。
なんせ女子と手をつないだことなんて生まれてこのかたないよ!?
あぁ、ダメだね僕はホント
ツイてない。
次回へ続く…
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