コメディ・ライト小説(新)

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天使か悪魔じゃなくて「天使&悪魔」
日時: 2024/01/16 11:55
名前: 彩雪 珠麗愛@じゅりあ (ID: MdPoIpHk)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=13801

天使エンジェル悪魔デビルじゃなくて「天使ミッ悪魔クス
彩雪あやせ 珠麗愛じゅりあ@じゅりあ

父親が悪魔、母親が天使、そんな親を持つ双子は「光闇こうあん学園」に通う事になった。
「光闇学園」とは天使と悪魔が一緒に通う学校らしい。
天使と悪魔が一緒に生存出来る様に、敵対関係では無くなる様に、そんな事を願って、作られた学園だ。
でも、その双子は天使にも悪魔にも分別出来無い、天使と悪魔のMIX種族だった。
教師陣一同は双子の情報を確認もせず、見た目だけでそんな双子を天使と悪魔に分けてしまった。
それによって双子は波乱な学園生活に巻き込まれる事になる。
果たして双子の学園生活はどうなる…!?

天堕あまおち 白桜はくら
ライト・ゼレデリア
天使25% 悪魔75%遺伝

天堕あまおち 黒薔くろは
シャドウ・ゼレデリア
天使75% 悪魔25%遺伝

目次
お知らせ >>1
プロローグ >>2
第!話 ギャップ >>3

Re: 天使か悪魔じゃなくて「天使&悪魔」 ( No.4 )
日時: 2024/01/18 16:02
名前: 彩雪 珠麗愛@じゅりあ (ID: MdPoIpHk)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=13801

第2話 シフェリア・ルシファー

天堕あまおち 黒薔くろは(シャドウ・ゼレデリア)Side

人影が近付いて来る。
お兄ちゃんが隠しポケットからナイフを取り出した。
私の前に立ち、私を庇ってくれて居る。
「あ"?何だ?盗み聞きか?」
その声にびくり、と体が震えた。
「知らねえよ、誰が盗み聞きするかよ」
そう答えたお兄ちゃんの目の前に声の主は姿を現した。
「お前ら、誰だよ?」
「こっちが聞きてぇよ」
「俺はシフェリア・ルシファー、熾天使セラフィムだ」
そう言ったシフェリア・ルシファーを見て、私は違和感を感じた。
見た目は天使の女の子。
なのに、彼女の一人称は"俺"で、性格もやや悪魔っぽい。
それに、階級ランク熾天使セラフィムなのに、彼女には天使より悪魔のオーラの方が強い。
あ、階級ランクとは天使だけに付けられる階級の事で、家系・能力・実力によって10個に区別される。
高い階級ランクから順番に熾天使セラフィム智天使ケルビム座天使スローンズ主天使ドミニオン力天使ヴァーチュース能天使エクスシア権天使アルケー大天使アークエンジェル天使エンジェル半堕天使デビリアエンジェル
シフェリア・ルシファーは1番高い階級ランクに居るにも関わらず、悪魔のオーラを放って居るのだ。
熾天使セラフィムは普通、正真正銘の天使しかなれない階級ランクなのに。
「で、お前ら誰だよ?」
私の考え事を破るかの様に、声が響いた。
「俺はライト・ゼレデリア、でこっちが俺の妹のシャドウ・ゼレデリア」
その声にお兄ちゃんが答える。
「聞いた事無ぇ名前…まさか今日から光闇学園ここに通うって噂の天使と悪魔の双子か?」
「そ、俺達今日から光闇学園ここに通うんだよ」
そう言ったお兄ちゃんをシフェリア・ルシファーが見つめる。
「ライト・ゼレデリア、だっけ?お前、俺と同じ系の天使見たいだな」
「どういう事だ?」
そう呟いたお兄ちゃんを無視して、シフェリア・ルシファーはどこかへ消えた。
代わりに目の前に謎の扉が現れた。
「変な奴…」
そう呟いてお兄ちゃんは扉を開けた。

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Re: 天使か悪魔じゃなくて「天使&悪魔」 ( No.5 )
日時: 2024/01/19 08:57
名前: 彩雪 珠麗愛@じゅりあ (ID: MdPoIpHk)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=13801

第2.5話 俺と同じ天使

シフェリア・ルシファーSide

いつもの様に、授業をサボって居ると、突然茂みの向こうから声が聞こえた。
俺は立ち上がり、茂みへと歩み寄る。
そして声を掛けた。
「あ"?何だ?教師か?」
その質問に茂みの向こうから誰かが回答して来る。
「知らねえよ、誰が教師なんだよ、俺達生徒だわ」
そう言って姿を現した(と言うより自分で見に行った)のは、随分とグレた天使だった。
その隣には控えめそうに振る舞う地味子の悪魔。
「お前ら、誰だよ?」
無意識に呟いていた。
「こっちが聞きてぇよ」
それに歯向かう、グレた天使。
「俺はシフェリア・ルシファー、熾天使セラフィムだ」
そう言うと何故か黙り込む天使と悪魔。
「で、お前ら誰だよ?」
暫く沈黙が続き、俺は天使と悪魔にもう一度聞いた。
「俺はライト・ゼレデリア、一応天使、でこっちが俺の妹のシャドウ・ゼレデリア、シャドウは悪魔」
それを聞いた途端、思った。
ライトとシャドウは多分今日から光闇学園ここに通うって噂だった天使と悪魔の双子だと。
ゼレデリア、そんな苗字なんてこの学園に居ない。
苗字が珍しいから。
だからすぐに噂の双子だって分かった。
そして気付いた。
確か、ライトは自分の事を"天使"だと言った。
だが、彼の姿形とオーラは悪魔その物。
彼の妹のオーラは天使だ。
ライトの階級ランクが分からないから断言は出来ないが…おそらく、ライトとシャドウは俺と同じく天使と悪魔の両方の血が遺伝したんだろう。
面白い。
そう思って、俺は学園長に例の双子が来た事を伝えるべく、姿を消した。
その代わりに扉を残して…。

前のスレッド 第2話 シフェリア・ルシファー>>4
次のスレッド 第3話 扉の先は >>6

Re: 天使か悪魔じゃなくて「天使&悪魔」 ( No.6 )
日時: 2024/01/19 09:02
名前: 彩雪 珠麗愛@じゅりあ (ID: MdPoIpHk)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=13801

第3話 扉の先は

天堕あまおち 白桜はくら(ライト・ゼレデリア)Side

シフェリア・ルシファーが残して行った扉を開く。
長い廊下が続いて居た。
暫く歩いて行くと廊下が2つに分かれて居た。
1つは天使楼に続く廊下、もう1つは悪魔楼に続く廊下。
「これ…どっちに行けば良いのかな…」
俺の隣で黒薔くろはが呟く。
「確か事前に届いたメールに書いて有った気がする」
そう言って俺はスマートフォンを取り出した。
メールを確認して行く。
「あ、これだわ」
そう言ってメールを黒薔に見せた。
「私が悪魔楼…でお兄ちゃんが天使楼…」
黒薔が不安そうに呟いた。
「黒薔なら大丈夫だって、完全な天使と悪魔になる為の練習出来るし」
「そう、だね…」
まだ不安そうな黒薔の頭を撫でてやる。
少しだけ自信を取り戻した黒薔は悪魔楼へ続く廊下の前に立った。
「じゃあ、帰り、またここで」
「ん、OK」
こうして俺達は自分の教室へと向かった。

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次のスレッド 第4話 悪魔楼 >>7

Re: 天使か悪魔じゃなくて「天使&悪魔」 ( No.7 )
日時: 2024/01/19 09:21
名前: 彩雪 珠麗愛@じゅりあ (ID: MdPoIpHk)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=13801

第4話 悪魔楼

天堕あまおち 黒薔くろは(シャドウ・ゼレデリア)Side

悪魔楼へと続く廊下は正直言って…視力が悪くなる様な所だった。
黒色の壁に金色のシャンデリアとか宝石とか、とにかくキラキラしててジャラジャラしてる物が多く置いて有った。
さらにミラーボールでも吊るして居るのか、時々目を襲うスポットライトに悩まされた。
私の楽しみにして居た地味子生活は台無し。
悪魔楼へと続く廊下はまるでお兄ちゃん見たいだった。
廊下でこのクオリティなら、悪魔楼本体はとんでも無い事になって居るのだろう。
悪魔楼本体の構造を考えるだけでも怖いし、その内目が失明するかも、と思った。
「わぁ、綺麗」
棒読みで呟くと、背後から衝撃を感じた。
「あら、新しい女悪魔サキュバスちゃん?」
思わず振り返る。
色気を纏った女悪魔サキュバスに抱き付かれて居た。
その隣には彼氏らしき男悪魔インキュバスが控えて居る。
彼氏の方から殺気を感じるのは気のせいだろうか…。
「え、えっと…今日からここに通う事になって…」
「へぇ、あ、私はローラ・ウァレフォル、こっちは私の彼氏、アーロン・アイム」
「えと、私はシャドウ・ゼレデリア、です…」
「シャドウかぁ…よろしくね、もし良かったら教室まで案内してあげる」
「良いんですか!?」
「うん、勿論」
ローラ・ウァレフォルは私を連れて、教室まで案内して行く。
不意に強い視線を感じて、振り返った。
視線の元は…ローラ・ウァレフォルの彼氏、アーロン・アイム。
「あの…ローラさん…アイムさんご機嫌斜めです…」
「え?あぁ、アーロンは嫉妬深いからシャドウに嫉妬してるだけかも、大丈夫だよ、それと、私の事はローラって呼び捨てにして?」
「ロ、ローラ?」
私がローラを呼ぶと、アーロン・アイムからの視線がますます強くなった。
「やっぱりローラちゃんって呼ばせて下さい…」
「も〜、アーロン、嫉妬も大概にしてよね、新しい女悪魔サキュバスちゃんに向かってやる事じゃ無いでしょ?そんな事するなら嫌いになっちゃうよ?」
そう言ったローラちゃんの言葉にアーロン・アイムはぴく、と反応する。
「嫌わないで、ローラに嫌われたら死ぬ」
「じゃぁその視線もう辞めて?」
「分かった」
そう言ったアーロン・アイムはローラちゃんに抱き付いて、私と視線を合わせた。
「次俺のローラといちゃついてたら殺す」
そう口パクで言われ、思わず冷や汗が流れた。
「あ、ちょっとアーロン今、シャドウに殺す、って言ったよね?」
「言って無い」
「嘘つくなら嫌いになっちゃうよ?良いんだ?」
「嫌だ、ごめんなさい」
何だかアーロン・アイムが猫見たいで可愛く思えた。
「俺、アーロン・アイム、アイムって呼んでくれれば良いから、あとなるべくローラに触らないで」
「あ、うん、私はシャドウ・ゼレデリア、それに、私、女悪魔サキュバスだから、ローラちゃんの事なんて狙わないよ〜」
「教室、着いたよ」
そうローラちゃんに言われ、気付く。私、ローラちゃん達とクラス同じかも分からないのに、ここに来た意味は無いのでは無いかと。
「えっと、案内して貰ったのに言い辛いんだけど…私、どこのクラスかまだ分かって無くて…」
「え?もしかして天使楼だった?」
「いや、そう言う事じゃ無くて…」
「私達の学園、元々生徒の数が少ないから、クラスは1クラスしかないよ?」
「あ、そうなんだ」
「シャドウって面白い子だよね〜」
そう言いながら、ローラちゃんは教室の扉を開けた。
で、教室の中はやっぱり予想通り派手で、目が失明しそうになった。

前のスレッド 第3話 扉の先は >>6
次のスレッド 第5話 天使楼、白桜の苦悩 >>8

Re: 天使か悪魔じゃなくて「天使&悪魔」 ( No.8 )
日時: 2024/01/19 09:41
名前: 彩雪 珠麗愛@じゅりあ (ID: MdPoIpHk)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?mode=view&no=13801

第5話 天使楼、白桜の苦悩

天堕あまおち 白桜はくら(ライト・ゼレデリア)Side
天使楼の廊下を真っ直ぐに進んで行く。
教室の前に着いた。
教室の扉に手を掛ける。
教室に入った瞬間、鋭い叫び声に耳が襲われた。
「五月蝿…」
「きゃぁぁぁぁぁ!!!!!」
「格好良い!!!!!タイプ!!!!!」
「王子様って感じ!!!!!」
俺の周りを女が囲む。
「お名前なんて言うんですか?」
「ライト・ゼレデリア」
「ライト様格好良い…!」
正直言って…五月蝿いし気持ち悪い。
「ねぇ、離れてくれない?」
「きゃぁぁぁぁぁっ!!!!!釣れない所も格好良い!!!!!」
注意して見たが、逆効果だった。
もう本当にうざい。
俺は絶望した。
そんな時だった。
スピーカーから放送が流れ出した。
「天使楼及び悪魔楼の生徒は直ちに光闇楼に移動して下さい」

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