ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 白銀の掟
- 日時: 2009/09/01 16:49
- 名前: 冬宮準 (ID: /dA6IieT)
これが漆黒の残響のほうで話していた
錬金術のお話です!漆黒のほうに似ていたりします。
なぜならこれは漆黒を土台にした小説だからです!
水が知晴になってたり凪が慈雨になってたり。
そこのところはお気になさらず^^タイトルは変わるかもしれません。なにかいいのがあったら教えてください!
【作者紹介】
名前 冬宮準(ふゆみや じゅん)
性別 女
学年 中1です〜!
性格 変人、無表情美少年好き、興奮すると英語で暴走する帰国子女。
【作品紹介】
タイトル 白銀の掟(はくぎんのおきて)
主人公 蒼城 知晴(そうじょう ちはる)
ジャンル アクションとかファンタジーとか。
注目キャラ 颯とか主人公くんとか雷雨とか。
【目次】
【お客様】只今7名!I really thank you guys!
百世様 楔様 空様 紅葉様 ヨシュアさん様
㍻ヤンデレ@黒月!(もしくは綺空*黒月様)
綾様
【その他】
- Re: 白銀の掟 ( No.18 )
- 日時: 2009/09/01 17:29
- 名前: 冬宮準 (ID: /dA6IieT)
第弐話 錬金術まであと…
「ストーカー」
静かな道の上。知晴は、そんな道に立ち、後ろの電信柱をにらみつけていた。電信柱の後ろには、タバコをくわえた黒川虹季(クロカワ コウキ)が冷汗をたらしながらも立っている。知晴はため息をひとつ、重そうにつくと、電信柱のほうへ歩いていく。隠れかけの夕日が眩しかった。
「黒川先生。なんでついてくるんですか」
知晴は黒川を見上げ、教師の瞳を真っ直ぐと見て言った。黒川は焦ったように笑うと、少々まいったように頭をかきながら答える。
「い…いやあ、お前ん家のたい焼き食べに行こうかななんて思ってさぁ…」
「ふーん…」
知晴は平坦な声で興味なさそうに呟くと、あのお得意の美少年スマイルを披露して言った。
「そんなこと…本当はぼくを食べちゃいたいんじゃないですか?」
犯罪級に可愛く残酷な天使なんだか悪魔なんだかよくわからない少年の笑顔とボイスが黒川の心を突き刺していく。黒川の頭から湯気が出ているようにも見えた。知晴は周りに咲いた薔薇を枯らさせるかのように通常に戻ると、沸騰しきった黒川を引きずって目の前の石段を登り始めた。
「はい。先生、注文どおりの小倉あん。」
知晴が白い紙に身を包んだたい焼きを黒川にいつもの無表情と棒読みをプラスして突き出す。先ほどまでの笑顔は嘘のようだ。黒川はたい焼きを受け取ると、椅子に腰掛けた。そう、知晴の家は、たい焼き屋なのだ。屋台ではない。専門店的なもので、きちんとテーブルもいくつか並べてあるし、結構本格的だ。経営しているのは、知晴の義母である「おばさん」と呼ばれている女性である。彼女は今、買い物に行っているため不在だ。
知晴は自分用のたい焼きを手にすると、黒川の隣に座り、じーっとたい焼きの目の部分を眺めながら呟いた。
「先生。なんでついてきたんですか」
知晴の問いに、黒川はニッコリと笑って答えた。
「当たり前だろ、お前に錬金術を教えるためだ」
「錬金術…先生、もしかしてマガレンのファンですか」
「ちげーよ。曲(マガレ)の錬金術師なんて、読んじゃいない」
黒川は少々ムカついたように乱暴にたい焼きにかじりついた。と、その刹那。黒川の目じりが急に熱くなる。それに続いて唇がオーバーヒート状態に陥った。彼の下の上で、いくつものピリ辛い炎が踊り始めた。
「辛あああああぁあ!!お…おい、蒼城、これに何入れた…」
黒川が涙目で知晴を見ながら言った。それにも関わらず、知晴はたい焼きをかじりながら平坦に答える。
「唐辛子七個分のエキスです。ストーカーには丁度いいでしょう?」
知晴の口元が微かに上がる。しかし目は悪魔そのものだった。黒川はため息をつくと、テーブルにおいてあったコップを即座に掴み取り、その中の液体をグビグビと勢いよく飲み始めた。ひんやりとした水が、下の上の炎を消防士のように消していく。黒川は「小倉あん」のはずであるたい焼きの中身をのぞく。真っ赤だった。小倉あんという優しい甘さとは別の次元に存在していそうな「唐辛子」というものが彼の頭をグサグサと突き刺した。それを確認した知晴は、店のドアへと歩いていく。
「おい、どこ行くんだ?」
「おばさんのところ。多分あの人荷物全部もてないだろうから」
知晴はそう簡単に答えると、店を出て行った。
いつの間にか、日は暮れていた。星が綺麗に輝く。満月の夜だった。知晴は真っ直ぐ行けばいい道を、いつもの近道という方法を取るべく右に曲がった。近道は少しだが森を抜けなければならない。「夏川森」と白い板に黒いペンキで書かれている看板を通り過ぎ、知晴は木々の生い茂る森へと足を踏み込んだ。空気がおいしい。元々ここは田舎のほうの地域で、森以外の場所も空気が綺麗といえば綺麗だが、森には断然負けている。知晴は深呼吸をしながらゆっくりと前へ前へと進んでいった。彼が空を見上げたその瞬間。
「見つけた…!白銀の掟!!」
そんな男の声が聞こえた。気配を感じて、知晴は振り返る。すると後ろには、大きな黒い格好をした男が立っていた。手には月光に照らされしナイフ。知晴は辺りを見回し、怪しげな奴が一人ではないことに気がつく。最低5人はいる。知晴は振り返り、勢いよく駆け出した。それをみた男は笑い、側にあった枯葉を一枚取ると、それをぎゅっと握り締めていった。
「葉源生木(ようげんしょうもく)!!!!」
すると知晴のまわりに、何本もの不規則な木々が現れた。かなり醜い。それらは知晴の足に巻きつき、自由を奪った。知晴は痛みと焦りに小さなうめき声をもらす。すると男は知晴に近寄り、持っていたナイフを哀れな子羊の真上に掲げる。そして、刃を勢いよく振り下ろした—…。
- Re: 白銀の掟 ( No.19 )
- 日時: 2009/09/01 17:32
- 名前: 冬宮準 (ID: /dA6IieT)
短ッ!すみません!
- Re: 白銀の掟 ( No.20 )
- 日時: 2009/09/01 17:34
- 名前: Zero ◆HboBvUNdFs (ID: LpcnUUvD)
怖っ!!
- Re: 白銀の掟 ( No.21 )
- 日時: 2009/09/01 18:10
- 名前: 空 ◆EcQhESR1RM (ID: Thm8JZxN)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=10918
かっこいい!
てか、帰国子女だったんだぁ! すげぇ!
だからいっぱい英語使ってたんだ! 英語をよく使ってるから英語得意なのかなって思ったけど、まさか帰国子女とは・・・! 驚きです!
それじゃぁ、英語ペラペラ? すげぇー!
教えてよ、英語!((笑
- Re: 白銀の掟 ( No.22 )
- 日時: 2009/09/01 18:27
- 名前: *銀* (ID: 1HizU38M)
おお!新小説ですか!?
錬金術かぁ・・・・、うち、すんげえ大好き!!
頑張ってね☆
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