ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

声—Il mio augurio— 第一部02更新><
日時: 2009/09/12 08:49
名前: 黒月*綺空 ◆UvyP8R2qR2 (ID: 39gb1XuH)
参照: 基本は黒月*綺空ですがたまーに㍻ヤンデレ@黒月!に変わりますw  二次元から帰ってこれないw((

 ——世界平和なんか無理だよ、一生——
                   By:柏崎 漆夜

 はい。
 相変わらず自重を知らない黒月とかいう生物(♀)です。
 ここんとこ学校が始まってイライラする毎日が続いています……、修学旅行なんか楽しみなんかじゃないんだからね!?((
 今回の作品は主人公は性格や思考的にほぼそのまんま黒月な男の子です。いや、ギリギリまでは女の子だったのですが、急遽いい名前が思いつきまして((

 ちなみに題名の英字部分はイタリア語で「僕の願い」の意味になります。ヘタリアの影響かイタリアに興味を持ったので、あ、すみません((
 
 なお、一番上のセリフは定期的に変わるかと思います((
 今は主人公の思っていることだったり。

 あああああ、長すぎてすみません!!
 ちなみに、お友達やコメントはすっごく大歓迎です><

■もくじ
 作者紹介*>>1*←必読!
 作品紹介*>>2*←必読!
 イメソンらしきもの*>>*←募集してたり((

第一部【L'incontro di me ed altri】
01+>>15+ 02+>>27+ 03+>>+ 04+>>+ 05+>>+ 解説+>>+


■お客様
 本作品は【1】名のお客様に支えられています。
 *紅葉様*

■その他

Page:1 2 3 4 5 6 7 8



Re: 声—Il mio augurio— ( No.14 )
日時: 2009/09/11 17:11
名前: 黒月*綺空 ◆UvyP8R2qR2 (ID: 39gb1XuH)
参照: 基本は黒月*綺空ですがたまーに㍻ヤンデレ@黒月!に変わりますw  二次元から帰ってこれないw(( 修学旅行まであとまさかの二週間w 最近のブームは桃組+戦記とヘタリアです

*01*
 La vita quotidiana che comincia a cambiare

 春の花々の香りのするゆったりと暖かな風が窓から流れ込む——私立クローチェ学園中等部二年七組の教室……。
 四月六日、始業式の次の日。一時間目は新しいクラスに変わった為、自己紹介の時間となっていた。

「はじめましてっ。元一年八組の広橋 千波(ヒロバシ チナミ)です!! 今年度の昨年度と同じ、陸上部に入ろうと思います」

 教壇に立つ小柄な少女——千波は元気よさそうにそう言うと、可愛らしい笑みを浮かべた。すると、教室からバーンッといった銃で胸を撃たれたような音が聞こえたような気がした。

 千波はそれに気づくことなく「よろしくお願いします」とお辞儀をして、自分の席に戻った。
 さざ波のようなクラスメイトの反応。教室はいっきにざわつく。——そんな中、一人、気持ち良さそうに眠っている人物がいた。

「あ……あのっ、次、あなたの番ですよ?」

 千波は席に戻ると、困ったように後ろの席の人物の体を揺する。しかし、完全に寝入っているのか起きる様子がない。千波は、すぅと息を吸うと耳元で「起きてくだぁぁぁい!!」と叫んだ。

「ふぇ!?」

 驚いたようにガバッと顔をあげるその人物。
 その人物はとても可愛らしい容姿をしていた。

 黒曜石のような神秘的な黒髪に、吸い込まれるような紫の瞳をしていて、肌は絹のようにすべすべで色白。ちょこん、とした鼻に可愛らしい口元。——女の子の理想である。

「……なんか、用?」
「あ、いえ……っ。その、あなたの番ですよ? じ、自己紹介……」
「ふぅん、そう」

Re: 声—Il mio augurio— ( No.15 )
日時: 2009/09/11 17:29
名前: 黒月*綺空 ◆UvyP8R2qR2 (ID: 39gb1XuH)
参照: 基本は黒月*綺空ですがたまーに㍻ヤンデレ@黒月!に変わりますw  二次元から帰ってこれないw(( 修学旅行まであとまさかの二週間w 最近のブームは桃組+戦記とヘタリアです

*01*
 La vita quotidiana che comincia a cambiare

 春の花々の香りのするゆったりと暖かな風と桜の花びらが窓から流れ込む——私立クローチェ学園中等部二年七組の教室……。
 四月六日、始業式の次の日。一時間目は新しいクラスに変わった為、自己紹介の時間となっていた。

「はじめましてっ。元一年八組の広橋 千波(ヒロバシ チナミ)です!! 今年度の昨年度と同じ、陸上部に入ろうと思います」

 教壇に立つ小柄な少女——千波は元気よさそうにそう言うと、可愛らしい笑みを浮かべた。すると、教室からバーンッといった銃で胸を撃たれたような音が聞こえたような気がした。

 千波はそれに気づくことなく「よろしくお願いします」とお辞儀をして、自分の席に戻った。
 さざ波のようなクラスメイトの反応。教室はいっきにざわつく。——そんな中、一人、気持ち良さそうに眠っている人物がいた。

「あ……あのっ、次、あなたの番ですよ?」

 千波は席に戻ると、困ったように後ろの席の人物の体を揺する。しかし、完全に寝入っているのか起きる様子がない。千波は、すぅと息を吸うと耳元で「起きてくだぁぁぁい!!」と叫んだ。

「ふぇ!?」

 驚いたようにガバッと顔をあげるその人物。
 その人物はとても可愛らしい容姿をしていた。

 黒曜石のような神秘的な黒髪に、吸い込まれるような紫の瞳をしていて、肌は絹のようにすべすべで色白。ちょこん、とした鼻に可愛らしい口元。——女の子の理想である。

「……なんか、用?」
「あ、いえ……っ。その、あなたの番ですよ? じ、自己紹介……」
「ふぅん、そう」

 その人物はめんどくさそうに立ち上がり、あくびをしながら教壇の上に立った。

「……柏崎 漆夜(カシワザキ ナナヤ)。元一年八組。性別は男。部活は美術部……」

 必要最低限のことだけを、先ほどの可愛らしい人物——漆夜は言うと、さっさと自分の席に戻って行った。
 そしてクラスメイトたちは漆夜のことをチラチラと見ながら「あれが噂の……」「意外に可愛いな」「でも、あんま話さないし、暗い奴らしぜ?」「てか、去年同じクラスだったの今はじめて知った」と言う声があちこちから聞こえた。しかし、漆夜はそれを気にすることなく、再び眠ってしまった。

(……不思議な人……。てか、同じクラスだったんだー)

 千波はそう思っていた。
 千波はチラッと後ろを振り向く。後ろでは漆夜が気持ちよさそうに眠っていた。時折、可愛らしい寝息が聞こえる。

「……柏崎、漆夜くんかぁー」

 千波はそう呟くと、教壇の方に顔を向けた。

「あっ、あの……柏崎くん!!」

 そして、千波は一時間目が終わるなり、後ろの席にいる漆夜に話しかけた。

Re: 声—Il mio augurio— ( No.16 )
日時: 2009/09/11 17:34
名前: 黒月*綺空 ◆UvyP8R2qR2 (ID: 39gb1XuH)
参照: 基本は黒月*綺空ですがたまーに㍻ヤンデレ@黒月!に変わりますw  二次元から帰ってこれないw(( 修学旅行まであとまさかの二週間w 最近のブームは桃組+戦記とヘタリアです

*02*
 Io, una persona come te lo prova antipatia piu piu

 しかし、漆夜は寝ている為、千波の声に気がつかなかった。

「あのっ、人が話しかけてるときくらい……起きてくださぁぁぁい!!」

 千波はそう叫びながら漆夜の体を激しく揺する。それでも漆夜は起きない。クラスメイトたちは「なにやってんだアイツ!?」といった表情で千波を見る。

「ちょっと、いい加減にしてください、柏崎くん!?」

Re: 声—Il mio augurio— 第一部01更新>< ( No.17 )
日時: 2009/09/11 17:43
名前: 黒月*綺空 ◆UvyP8R2qR2 (ID: 39gb1XuH)
参照: 餅ネーム黒月*綺空とに㍻ヤンデレ@黒月! 修学旅行まであとまさかの13日w 最近のブームは桃組+戦記とヘタリアです

 千波のキャラがなんか、あれだな……

Re: 声—Il mio augurio— 第一部01更新>< ( No.18 )
日時: 2009/09/11 19:07
名前: 黒月*綺空 ◆UvyP8R2qR2 (ID: 39gb1XuH)
参照: 餅ネーム黒月*綺空とに㍻ヤンデレ@黒月! 修学旅行まであとまさかの13日w 最近のブームは桃組+戦記とヘタリアです

*02*
 Io, una persona come te lo prova antipatia piu piu

 しかし、漆夜は寝ている為、千波の声に気がつかなかった。

「あのっ、人が話しかけてるときくらい……起きてくださぁぁぁい!!」

 千波はそう叫びながら漆夜の体を激しく揺する。それでも漆夜は起きない。クラスメイトたちは「なにやってんだアイツ!?」といった表情で千波を見る。

「ちょっと、いい加減にしてください、柏崎くん!?」

 千波はさらに激しく漆夜の体を揺する。すると、漆夜は「うぅ……」とうめき声を上げる。千波はそれに気がつくと「話したいことがあるんですーっ」と叫んだ。

「……うるさい。黙ってほしいんだけど」

 漆夜は机にそう突っ伏したまま嫌そうに言う。千波は「ごめんなさい」と申し訳なさそうに言う。

「でもっ」


Page:1 2 3 4 5 6 7 8



この掲示板は過去ログ化されています。