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- Grand Guignol
- 日時: 2009/09/28 17:29
- 名前: テト (ID: VZEtILIi)
題名の読み方は「グランギニョル」です。
まぁ、グロイのは少々(?)ありますがw
コメ、ください((直球っ
■登場人物■
+アイ+
感情の無いように育てられた少年。<白髪の死神>と呼ばれ、恐れられている。その通り、白髪。推定16歳。
+ジノ+
アイの兄のような存在。飄々としているが、立派な殺し屋。ナイフ使い。20歳。
+サラ+
いつも不敵な笑みを浮かべている毒舌家。人の悲鳴に快感を得るというサディスト。14歳。
+ディゴ+
怖がりで泣き虫で、本当に殺し屋でいいのかと言われるほどの殺し屋。よくからかわれる。推定18歳。
+イーズ=アラスティル+
殺し屋「Grand Guignol」のボスで、寡黙。顔に大きな竜の刺青がある。推定30歳。
Grand Guignol
(グランギニョル)。
裏社会では名の通った殺し屋の団体。本部は一つしかなく、若きボス・イーズが指揮をとる。
主題歌 http://www.youtube.com/watch?v=mii0FhEbJyU
- Re: Grand Guignol ( No.1 )
- 日時: 2009/09/24 21:20
- 名前: テト (ID: VZEtILIi)
序章
あの日の事を、彼らはこう語る
今思えば、そう、今思えばアレは簡単な事なんだ。
世界暦2002年の地球の、主にアジアで起こった、殺し屋たちの騒ぎ。
一つの街が、血緑に飾られて、お祭り騒ぎだった。
肉片が飛び散り、憎悪むき出しとなった夜の世界。
その世界で、幼いながらに足を踏み入れた子供たちがいる。
♪
「ねぇ、これからどうする?」
「……」
何も答えずに、ただじっと本部を睨む少年に、一人の少女が話しかけた。
「……長い夜でした」
「あぁ、それ同感。最悪だわ。おかげで、左手の感覚がなくなちゃった」
だらりと垂れ下がっている左手を見て、少女が嫌そうに言った。
「……でも、平気なんですよね?」
「そうよ?私を誰だと思っているの?」
「普通の少女です」
「……そうね。私はただの女の子。それだけ」
白髪の少年は、誰もいない広い部屋の中を見回って、
「もう、終わったんだ。もう……、終わり」
「よかったわね。ようやく、解放されて」
「まぁ、精神的に少し寂しいですけどね」
口調は優しいが、表情にはこれっぽっちにも感情がない。
二人が生きた時代。
それはまさに、この世の地獄を見ているような時代だった。
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