ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 久遠の旋律を求めて(求む! コメント)
- 日時: 2009/10/04 15:21
- 名前: 朝昼 ◆JW./R/nkCo (ID: Bq9cgBvZ)
- 参照: http://blogs.yahoo.co.jp/ilovwpattiru
えっととあるサイトで人員募集して作った探偵小説です。
更新がで〜ら遅いので注意。
登場人物はどんどん追加していきます↓
探偵陣
朝野 昼香 15歳 通称、朝昼
探偵気取りのオタク少女。主人公。
意外と生真面目な性格だが、ストッパーが外れると本性である傲慢な面が露わになる。
加藤 昼夜 14歳 通称、昼夜
探偵の少年。クラス学級委員で明るい性格。成績優秀。
今回の事件で『僕の力』を発揮するようだ。
しかし、朝昼にその力はことごとく否定され——
若目 今武 38歳 通称、わかめ先生
朝昼たちのクラスの担任。
ロッテファン。職員会議もロッテの中継があったらサボる。
生徒からの信用はかなり薄い。
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- Re: 久遠の旋律を求めて ( No.3 )
- 日時: 2009/10/03 15:10
- 名前: 朝昼 ◆JW./R/nkCo (ID: Bq9cgBvZ)
- 参照: http://blogs.yahoo.co.jp/ilovwpattiru
わかめ先生は教卓に手を突きながら言った。
「皆に大切なおしらせがある」
この雰囲気はまさか、と朝昼は突っ伏すのを止めて背筋を伸ばし、わかめ先生の話を聞こうとした。
ふと周りを見回すと、全員朝昼と同じようにわかめ先生を見ていた。
「ロッテが……日本ハムに負けやがった……!」
打ち合わせをしたのだろうか。
全員のテンションがまるでジェットコースターのようにガクリと下がった。
しかも同じタイミングに。
「ちぇー、転校生とか期待していたのによ」
そう口を尖らせて言うのは坂野 銀介ごと、自称坂田 銀時。
それには朝昼も納得した。
「先生、確かにそれは重要な問題ですね」
身を乗り出してわかめ先生に賛同するのは坂崎 翔司。
彼はわかめ先生と同じく野球ファンだそうだ。
だから先生と仲は良い。
- Re: 久遠の旋律を求めて ( No.4 )
- 日時: 2009/10/03 15:10
- 名前: 朝昼 ◆JW./R/nkCo (ID: Bq9cgBvZ)
- 参照: http://blogs.yahoo.co.jp/ilovwpattiru
そんなばかばかしいやり取りが毎日のように行われている私立学園。
それに影が迫っているなんて……言うまでも無かった。
昼休みにて。
朝昼と同クラスの生徒である吉本 良助ごとよっしーと、多田 大輔ごとだだだは弁当を食べながら話していた。
この二人は、クラスであまり目立たない存在である。
二人はいつものようにとあるサイトについて語っていた。
「ていうかさあ、最近ぐり〜ん様こないよな」
そうよっしーはミートボールを口に運びながら言う。
「忙しいんだろ」
だだだはそんなことはどうでも良さ気に、薩摩芋を食べる。
「ま、大丈夫だな。何もおきやしない。ポケガイだってあんだけの人数がいるんだし。大丈夫」
そういうよっしーを、だだだは「じゃあ話をふるなよ」言いたげに睨む。
よっしーはいつまでも「大丈夫……大丈夫」と繰り返していた。
さて、余談であるが作者は「うみねこのなく頃に」の大ファンである。
そういう私だけあり、どうしてもこの描写は入れたいのだ。
ピンポーン☆
- Re: 久遠の旋律を求めて ( No.5 )
- 日時: 2009/10/03 15:44
- 名前: 朝昼 ◆JW./R/nkCo (ID: Bq9cgBvZ)
- 参照: http://blogs.yahoo.co.jp/ilovwpattiru
今日は始業式だ。
なので授業はないし、四時間と昼食をとってから帰宅をする。
帰りのホームルームでわかめ先生が
「明日はロッテとライオンズの中継がある。全員見るように」
と言ったせいで教室全体が静まり返った。
しかも坂崎が「ロッテマンセー!」と本人なりには空気を読んだつもりだろうが、全員が坂崎を白い目で見た。
わかめ先生は取り繕うように(誤魔化すように?)
「それじゃあ、起立、気をつけ礼っ」
といそいそと帰りの挨拶をした。
朝昼は友達がクラスに居ない寂しい少女だ。
だからいつも一人で帰っている。
彼女の家はボルゲア中学から徒歩で十分程度のところにある。
家の近くに公立中が無い彼女からすればとても助かることだった。
しかし、朝昼は家に直行しないで近くのスリーエヌに寄って「ネギトロわさび醤油」(本当においしいです!)のおにぎりを二つ買った。
彼女の日課である。
そしてそのまま朝昼は家を通り過ぎ、家から数十メートル離れた公園まで歩いていった。
- Re: 久遠の旋律を求めて(求む! コメント) ( No.6 )
- 日時: 2009/10/03 16:49
- 名前: 朝昼 ◆JW./R/nkCo (ID: Bq9cgBvZ)
- 参照: http://blogs.yahoo.co.jp/ilovwpattiru
目的の東公園に到着した。
市内の公園で最も敷地面積の大きい東公園は、あまり手入れが届いていない。
いや、手入れが届いていないのは広いという理由だけではなかろう。
東公園はホームレスの溜まり場だ。
子供でさえあまり寄り付かない。
朝昼はその外部から人が近づかないという公用の園に、コンビニの袋を掲げてやすやすと入り込んだ。
朝昼は滑り台のある広場まで来て、ベンチでハローワークの求人誌を読む男に声を掛けた。
「翼叔父さん」
翼と呼ばれた比較的若い男はふいと顔を上げる。
「ああ、昼香ちゃんか」
彼は朝昼の母親の弟、要するに朝昼の叔父の張翼であった。
帳は先月会社を首になってしまった。
彼が、その会社の実態を知ってしまったからだ。
それを知っているのは朝野一家だけである。
張翼は家庭を持っていないし、両親(要するに朝昼の祖父母)は死去している。
朝昼は彼が間違ったことをしたとはしていないと思った。
彼を首にするのはおかしい。
しかし今の世の中邪魔な奴は首を斬られる、と言う理論を朝昼は知っていた。
- Re: 久遠の旋律を求めて(求む! コメント) ( No.7 )
- 日時: 2009/10/04 15:10
- 名前: 朝昼 ◆JW./R/nkCo (ID: Bq9cgBvZ)
「ところで昼香ちゃんさあ、通ってる学校、ボルゲアだよね」
帳翼は朝昼の着ている灰色のブレザーを見ながら言った。
朝昼は頷き、それが何なのかと帳翼に訊く。
「昼香ちゃん、『ポケガイ』ってサイト知ってるかい」
朝昼はどこかで聞いたことがあるその単語を脳内で追走した。
そして思い出す。
くらすの吉田ことよっしーがはまっているサイトだ。
何だかとてつもなく荒れているサイトだと聞いたことがある。
住民内での喧嘩がしょっちゅう起こると、友人であるだだだから聞いたことがある。
朝昼はオタクでパソコンをよくやるが、あまり掲示板やチャットというものには行かない。
ちょっとしたトラウマがあるからだ。
しかし朝昼はかの有名な『ポケガイ』が出てきたことが気になった。
「叔父さん、で、ポケガイがなんなの」
「いや、知らないのなら良いんだ。ちょっとね、ホームレスのボスの紫陽花さんが言ってて」
紫陽花はホームレスの頭だ。
『紫陽花』という名前は可愛らしいが、実際は偽名で本物の紫陽花はかなり年を行っている男だ。
彼は過去に俗に言う『オカマバー』で働いていた。
本名は不明だが、そのときの源氏名が『紫陽花』だったため、ホームレスになった今でも他のホームレスからは『紫陽花』と呼ばれている。
慕われているわけではないが。
ちなみにホームレスは図書館でパソコンをしているようです。
(それは現実の朝昼だったりする)
張翼と朝昼の間に寒い秋を予感させる空気が流れた。
そこに、公園を掃除する謎の人物が通る。
「ちょっと通りますよ……」
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