ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 堕 ち 行 く こ の 世 界
- 日時： 2009/10/03 22:42
- 名前： 澪* （ID: RtkbRayU）
ずーーーーっと書いていたのですがスレが消えました…
前の書き込みをそのままコピりたいと思います
*
この話は普通の中学生の主人公を襲った悲しい出来事が主人公を狂わせていく話です。
自分だったらどうなるか…考えてみてください。
- Re: 堕 ち 行 く こ の 世 界 ( No.11 )
- 日時： 2009/10/03 22:50
- 名前： 澪* （ID: RtkbRayU）
第九話
あれはバイクの音がうるさくてカーテンを開けたときだった。
見覚えのある着物の柄がこちらに向かって走ってくるのが見えた。
「…希望?」
それは希望だった。
なんでこんな所に?そう思ったつかの間後ろから誰かが迫ってくるのが見えた。
希望は追われていた。
後ろを振り向いた希望の顔は恐怖で歪んでいた。
「死」を感じた人が見せる究極の顔だった。
あたしは声も出せずただただ呆然とみつめるばかりだった。
はっと我に返った瞬間。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
という希望の絶叫が町に響き渡った。
血しぶきが飛び散った。
- Re: 堕 ち 行 く こ の 世 界 ( No.12 )
- 日時： 2009/10/03 22:51
- 名前： 澪* （ID: RtkbRayU）
第十話
寝れない。眠いのに。寝れない。
なんでだろ。前は寝ることが一番好きっていっても過言じゃなかったのに。
なぜかって？
悪夢だから。
寝るたびに希望が殺される夢をみる。
夢って名前なのにね。
悪夢の中で叫んで飛び起きる。
起きたあとはすごい寝汗。
そんなことが毎日続いてるんだ。
結局寝れなくて、朝になる。
でもね。
起きてる感じがしないんだ。フワフワしてて自分が自分じゃないみたいで。
自分が生きてるのかわかんなくなる。
希望の事件は結構ニュースでもよく流れた。
でもその時テレビに流れてるニュースを見てもあたしはとりみださなかった。
あたしは冷静にニュースを見てた。
自分に起こったことじゃないみたいに思える。
なんでだろ。ホントに。自分で感情がコントロールできてないのがわかる。
怖いよ。怖いよ。
なんで希望はいなくなっちゃたの？
- Re: 堕 ち 行 く こ の 世 界 ( No.13 )
- 日時： 2009/10/03 22:51
- 名前： 澪* （ID: RtkbRayU）
第十一話
希望が殺されて一週間がたった。
まだ犯人は捕まっていない。
そして私は…部屋から出れない。
ドアをあけたら私まで殺されそうで怖い。
それがここ毎日続いている。
それは昼にベドで寝転んでいたときだった。
ふいにバイクの音が聞こえた。
…………
「うぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
いやだ。やめろ!やめて！希望を殺すな!
突然頭のなかであの日の情景がフラッシュバックした。
「あぁぁぁ、いやぁ!!!!!!!!!」
その声に驚いて母さんが駆け上がってきた。
「夢!」
「やめて!やめて！もうやめてよ！」
感情のコントロールなど不可能だ。収集がつかない。
- Re: 堕 ち 行 く こ の 世 界 ( No.14 )
- 日時： 2009/10/03 22:52
- 名前： 澪* （ID: RtkbRayU）
第十二話
パニックをおこしてから数時間後。私は眠りについていた。
やっと寝れた。これからちょっとずつ平気になっていくのかな。そう思ってたときだった。
ドン!と下から音がした。母さんが物を落としたらしい。
いつもならなんてことないことだ。
なのに…
私は飛び起きてしまった。
もう最近自分がわからない。
自分。遥野夢。
いったい私はなんなのだろうか?
一ヵ月後…
私の症状はまだ治っていなかった。
悪夢・パニッなどの繰り返し。
母さんが言った。
「病院に行くわよ。」
- Re: 堕 ち 行 く こ の 世 界 ( No.15 )
- 日時： 2009/10/03 22:52
- 名前： 澪* （ID: RtkbRayU）
第十三話
「PTSDですね」
PTS…D?
「心的外傷後ストレス障害のことです」
そう。私はPTSDになっていた。
希望が殺されたショックで。
だからなんだ。
悪夢も。
パニックも。
全てが。
私は生きていて意味があるのだろうか？
もう最近なにもしていない。
やってることといえば…
生きてることぐらいしかない。
死のう。
ふとそう思った。
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